2002.5.12 | |
2318ピーク右奥に会津駒ヶ岳が見える |
丸山と高原山(奥) |
赤薙山山頂(2010m) |
2209pを100m程過ぎた所より 一里ケ曽根を望む |
上写真の場所より女峰山 |
2295ピークより女峰山 |
5月22日、日光霧降高原のキスゲ平より赤薙山へ登る。霧降有料道路(930円)に入るとツツジが満開で、周りの新緑のに鮮やかな色を添え更に小猿の群が歓迎してくれた。キスゲ平に車を置き、時間の遅れを取り戻すため?ニッコウキスゲの群落を下に見ながら、リフト(計800円)を2ヶ所乗り継ぎ1580mまで高度を稼ぐ。
霧降高原は日光キスゲの一大群落地として有名で、一時鹿の害で数が減ったものの植直しを数年行い復活している。スキー場一体にはカタクリの花が終わりを告げているが、キスゲの新芽が一面に吹き出し6月下旬頃から咲き出すと思われる。キスゲの花は一日限りだが、群落が広いため7月中旬ぐらいまで楽しめそうだ。チャンスは平日、リフトの上から眺めると良いかもしれない。
小丸山の展望台からは日光市や今市市の町並みや、遠くに高原山(釈迦ケ岳など)も手に取るように見える。一方、赤薙山方面はガスがしきりに巻き、時々しか見えない。ここからは、背丈の低い笹とツツジの小木の茂る見通しの良い安定した登りが続く。焼石金剛を過ぎるとやや傾斜もきつくなり、ほどなくコメツガの大木の林にはいる。登山道にはツガの根が張りだし、登るペースを乱し滑りやすくなっている。赤薙直下には残雪もありかなり歩行が乱れて、視界の聞かないまま山頂(2010m)の祠に着く。
時計を見ると時間があるので、更に女峰山方面に進む。赤薙を少し下りヤセ尾根の岩場を慎重に進む。30分ほどで最初のピークに出るが、赤薙奥社跡はまだ先でシラビソに変わった林の中を再び登る。左側は切り立った急斜面なので、登山道を外れないよう注意しよう。足元が岩と木の根でかなり歩きづらいが、木の間から六方沢橋などが見え苦痛を和らげる。奥社跡は相変わらず視界が悪いが、木々の合間から女峰山方面のガスが切れ優美な姿を現した。
今日はここまでと決めていたが、さらに2209mピークまで進むことにする。50−60mを下り一気に2209へ向かうが、多くなってきた残雪に足を取られ気持ちだけが進みなかなか高度を稼げない。ピークを巻くように100m程進むと、急に岩場が現れ視界が開けた。栗山村の発電所や、川俣ダムが見える。一里ケ曽根尾根左側奥には女峰山も再び現れた。こうなると更に進むたくなり、再びシラビソ林を進むがやや平坦な尾根道で快適に進む。時折、たっぷりと残雪を抱いた会津駒ヶ岳や燧ヶ岳が望める。
途中から燧ヶ岳も見えたので、更に進むと視界が開け2295mピークに着く。結構広いピークでここで昼食と女峰山の鑑賞を決め込む。残念ながら2318mピークがじゃまをして、燧ヶ岳や太郎山は見えずガッカリするがガスの沸く女峰山を心ゆくまで鑑賞できた。
女峰山までは50−60mを下り、そこから2318ピークや本山の登りを含め1時間半程かかる。楽しみは先に取っておこうと、負け惜しみを思いながら時間切れを後悔する。帰りは、ヒザをかばいながら、リフトを乗らずに3時間かけてゆっくりおりる。
コースタイム:キスゲ平(リフト)ー15分ー小丸山ー30分ー焼石金剛ー30分ー赤薙山ー1時間ー奥社跡ー55分ー2295mピーク 休憩時間含む。