秋田駒ヶ岳
どこも花でいっぱい
阿弥陀ガ池 |
エゾツツジ |
秋田駒ヶ岳 本文:森、写真:浅沼
準備を整え出発。「例年より残雪が多いので注意」の表示がしてある。確かにいつもの雪渓は少し長く感じられた。右前方に真っ白な鳥海山、北へ見ていくと森吉山、岩木山、八甲田山と主峰が眺望できる。 片倉岳で小休止して出発。イワカガミ、コメバツガザクラ、ミヤマキンバイが目を楽しませてくれる。阿弥陀池周辺はチングルマ、ヒナザクラ、ミネズオウ、ミヤマダイコンソウなどが咲いている。最後の急登、男岳向けて出発。馬場の小路、駒池は残雪に覆われ例年より1週間以上雪解けが遅れている感じがした。 頂上は思ったより空いてるので少し早いが眺望を楽しみながら昼食。岩手県側は雲海。岩手山、早池峰山、栗駒、焼石、和賀岳の連山が頭を出している。昼食後、横岳へ出発。馬の背、ナイフリッチでの休憩の仕方、三点確保での登り方を指導しながら横岳へ。途中の岩棚にイワウメがぎっしり咲き誇っている。
久しぶりの晴天、雲海のすばらしさに皆さんも満足のようでした。道の駅の湯っこで汗を洗い流し「顔、首、腕・・・ヒリヒリする」と言いながら帰路に着きました。 コース・タイム 一関6:00~8合目9:05/9:07出発~阿弥陀池10:20~男岳11:0011:30出発~横岳12:20~8号目13:22着 |
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秋田駒ヶ岳 (男岳:1632m) 登山者:森、吉家、浅沼、阿部
7月17日、浅沼宅・森宅を経由し、最後に吉家さんと合流して6時10分頃の出発となった。一関IC手前で少しの買い物をして高速道にのって一気に盛岡ICへ。少々朝早かったせいか、例の混雑はなくスムースに国道46号に入る。雫石の道の駅で少し休憩、国見温泉の登山口には8時13頃に到着する。しかし、駐車場は満車状態。少し戻って車を置く。
温泉脇の登り口から一気に急登が続く。中途半端な段差の階段が続き、歩幅を合わせるのに苦労しながら15分ほど登ると傾斜がゆるんで一息。ブナ等の背の高い灌木帯が続き、風の通りが悪く結構体が火照る。木道が増設され、整備された階段部も増えているが、不揃いの段差に一苦労・・。以前は水場のあったあたりで小休止を取っていたが、みんな元気、一気に横長根の尾根分岐まで登ってしまった。
尾根筋では、ベニバナイチヤクソウやミヤマハンショウヅル等が時折顔を出す。写真やビデオに収めるのに結構忙しい。山頂方面は終始ガスがかかり見通しは効かないぶん、足下に気が行き届き久々に見る花々が新鮮でなによりである。小学生の集団をやり過ごし、大焼砂分岐よりコマクサの咲く斜面を駒池に向かって進む。
駒池から男岳に続く、尾根への登りに取り付く。雪のためか傾いた木道が歩きづらいが、見事なエゾツツジの群落に励まされ高度を稼ぐ。草原からブッシュ帯に代わると程なく二つ目の分岐が現れるが、男岳へは右に進路を取る。真っ直ぐ行けば女岳を通り中生保内コースの尾根に出るらしいが、道はハッキリせず通行不能とのこと。
もう一踏ん張りと足を進めると、エゾツツジに混じりミヤマウスユキソウを発見。疲れ切った足腰にムチを撃ちながら、変な格好で写真撮影。元の歩行体型に体を戻すのも大変だ。やがて先着者の声が聞こえだし、程なく山頂に立つ。証拠写真を撮って風下に腰を下ろして少し早い昼食を取る。
花々のオンパレートと温泉に全員大満足して帰路に就いたが、高速の出入り口で、それぞれ30分程度の渋滞にあった。 阿部 記 コース時刻:国見登山口(車)8:20−9:05横長根分岐9:07−9:20尾根休憩所9:30−10:24駒池10:40−11:40男岳山頂12:24−13:10横岳13:22−14:13横長根分岐14:28−15:04国見登山口(車) |
秋田駒ケ岳・横岳 (1582.74m:秋田県仙北市生保) 登山者:沖夫妻 コースタイム:大東町摺沢6:00==(約155Km)==8:40アルパこまくさ駐車場9:25==(600円)==9:50八合目駐車場9:55---11:00阿弥陀池11:15---12:00男岳鞍部(ムーミン谷逍遥・昼食)---13:00大焼砂分岐---13:55横岳14:00---14:10焼森---14:50八合目駐車場15:15==(600円)==15:40アルパこまくさ駐車場==(入浴:水沢温泉@500円)==男鹿半島へ
阿弥陀池に近づくほどに咲く花も変化してくる。ハクサンシャクナゲ、ハクサンシャジン、ニッコウキスゲなどが見え出すと、まもなく平坦な道になり阿弥陀池の一角に到着だ。残念ながらチングルマはもう終わっていて、トウゲブキ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲに主役の座を明け渡している。
大焼砂の斜面に入ると、景色は一変して不毛の地と思えるようなガレ場の斜面にコマクサが一面に咲いている。家内が今まで見たコマクサの群落で一番すごいと感動している。黒っぽい斜面が遠目に見てもピンク色で染まって見え、ピンク色と黒っぽい山肌の織り成す襞模様がくっきりと識別できる。背景に田沢湖や秋田駒ケ岳の一家を入れて、ここでもまた何度となく同じような写真を撮る。至福の時間がいつまでも続く。
天候が回復して大焼砂の斜面の下にムーミン谷、その谷の向こう側に男岳、女岳、小岳の秋田駒ケ岳一家の山々、その後方には田沢湖が見える。和賀山塊も山頂部を隠しているものの、大きな裾を広げて見えている。残念ながら、山座を同定することはできない。大焼砂の登りはザレて歩きにくいが、コマクサの大群落に励まされて苦もなく横岳に到着。横岳からは北側に湯森山、乳頭山から岩手山へ至る山並みが良く見える。残念ながら岩手山の山頂部はガスで見えない。
今回は爽やかな夏山の空気を存分に吸って、沢山の花々を眺め、写真を撮り、のんびりと山を歩いて、会心の山旅を満喫できた。 沖 記 |
H21.7.17
秋田駒ケ岳
霧が深く風も無いためブナ林の登りは蒸し風呂のようである。道路が濡れていたのでゆっくり汗を拭きながらの登山である。樹高も低くなり周りが明るくなったところで一呼吸を居れ、上着を脱ぎTシャツで登る。ときよりの風に汗も消えていくようである。 横長根からの女岳は霧で見えない。今日は霧の中の登山と覚悟を決め、初めての人も居たのでどのルートにしよう考えながら第2展望台へ。霧もだんだん薄くなり、少し風が出てきたので駒池コースを登ることにきめて大焼砂に着いたときは、霧もすっかり晴れ、田沢湖も見える。 男岳へは最短コースで登ることにして、浮石や落石、スリップに注意して登るよう指示して女岳との鞍部へ向う。以前は木製の標識がわずかに残っていたが、今は岩にペンキで「男岳」と記してある。いっきに急な登りとなる。足場は思ったより安定している。男岳ー女岳のコースとして利用しているようである。
頂上には登山客は数人が休んでいるだけでいたって静かである。360度の展望、しかし遠くの山は見えない。阿弥陀池方面から団体客の上り始めている。できるだけかち合わないよう、昼食をとって阿弥陀池へ下る。
コース・タイム:国見温泉8:10 横長根9:05 大焼砂 9:40 男岳登り口 11:00男岳11:30 12:00発 阿弥陀池12:30 横岳12:45 大焼砂13:10 横長根 13:40国見温泉 14:30 |
H20.9.5
秋田駒ヶ岳 ( 森 ほか3名)
6時出発一路見温泉登山口へ。この時季はシーズンオフのため、登山者は見当たらない。空はどんよりしていて風も無く蒸し暑い。横長根に着く頃にはアンダーシャツはグッショ濡れである。上着を脱ぐと少しは涼しさも感じられるが、ガスまったく動こうとしない。男岳分岐付近に来ると少しは風が肌を撫でて気持ちが良い。 |
秋田駒ヶ岳 梅雨空の中を秋田駒ケ岳に登りました。花と天候に恵まれてバッチリでした。
国見温泉ルートは初めてだったが、先行車に習って満車状態のトイレのある登山者用駐車場へ導かれ、辛うじて空きスペースを見つけて駐車する。ガスは徐々に薄くなってきているので、合羽を着ることも無く元気を出して準備を整え、登山口のある森山荘脇へ向かう。ガスで登山口が分かりにくかったが、近場になると標識があり迷うことは無かった。 整備された階段状の登山道は樹林の中で視界も風も無く蒸し暑い状態だったが、ゆっくり目のペースで汗をかかないように登っていく。そろそろ一本立てようかなと思うところで、横長根の稜線に出た。登りはじめはブナが多かったがいつの間にか小潅木に変わっていた。紅葉の頃はさぞ綺麗だろうと察しがつく。 横長根からは火口壁の稜線に沿って歩くが、この辺りから風が通るようになり、ガスも徐々に消え明るさが増してきた。ハイマツが出てくるともう大焼砂が近い。程なく男岳との分岐に到着。今回の主目的である花のプロムナードを目指して馬場の小路へと向かう。 一歩入ったとたんにコマクサが斜面下部に沢山の花をつけている。しかし時期的には盛りを過ぎていて、写真に収めるほど新鮮ではなかった。瓦礫地帯を抜けるとまだ雪渓が残る鞍部になり、チングルマが一面に繁茂している。雪解けとリンクしてすでに果穂の状態になって大きな広がりを見せるところもあり、また今が見頃の一帯もあったり、まだこれから咲き出すところもあったりで広大なチングルマの斜面は目を見張るばかりだ。木道が敷かれて監視の目が厳しいが、花園を守っていくためには仕方が無い処置だろう。
男岳と女岳の鞍部へ登り、そこから急登を経て男岳を目指す。まだ雪解けして間もない斜面は、芽吹きが始まっているところだった。尾根筋に出ると田沢湖が霞んではいたが、ガスの間から浮かんで見えた。女岳の溶岩は36年の歳月で緑が目立ち、黒っぽい下地が噴火時の溶岩流出の印象を思い出させてくれた。 秋田駒ケ岳は人気の山で登山者が絶えることなく、阿弥陀池方面から続々と登ってきて男岳山頂は大混雑だ。そんな山頂で他力本願で記念写真を撮ってもらい、やっと見えた山頂からの展望を急いでカメラに収めた。ガスが消えて眼下に広がる馬場の小路一帯の地形をやっと把握できた慶びはひとしおで、秋田駒ケ岳の女神も今回は少しだけ私に心を開いてくれたような印象であった。 男岳山頂から人ごみの阿弥陀池には降りず、十文字分岐を横岳を目指して登る。誰もいない静かな登山道だ。好きなときに立ち止まって前後左右に広がる雄大な景色と、ハクサンフウロ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンボウフウ、ハクサンシャジン、マルバシモツケ、ミヤマトウキ、ヤマハハコ、トウゲブキ、ニッコウキスゲ、エゾシオガマなどの花々をカメラに収める。 登山者の話では焼森付近にはコマクサが多かったとのことであったが、花の盛りは過ぎている様子だったので、横岳から焼森へ寄り道せず、大焼砂に直進し下山モードに入ってしまった。しかし大焼砂一帯は一ヶ月の間に黄色いタカネスミレに代わってコマクサが一面に株を育てていた。しかし若々しい花はもうほとんど無く、おまけに柵外から遠いためにカメラに収められない。道端に何とか少しだけ見頃の花を見つけて、記念の写真とした。これから盛りを迎えるイワブクロが所々に花株をつけていた。そろそろコマクサと勢力が逆転する時期かもしれない。 全般的に今年は花数が少ない印象だったが、今回は天候に恵まれて秋田駒ケ岳の全容を大凡で理解できた。山稜から南側を見ると秋田県側は晴れているようで雲が少ないが、岩手県側は低い標高に一面雲海が広がっていた。どうも分水嶺の山域は天候が読めない。下山後は国見温泉の緑色のお湯を楽しんで、山の汗を流し大満足で帰路に就いた。 沖 記 コースタイム:大東町6:30==(130Km)==8:30国見温泉駐車場8:45---9:30横長根9:40---10:15男岳分岐(大焼砂)--(馬場の小路)--12:05男岳(1623m)12:20---13:00横岳(1583m)---13:40男岳分岐(大焼砂)---14:10横長根---14:45国見温泉駐車場(入浴:400円)15:45==(130Km)==18:00大東町 |