鳥海山
東北の名山
H22.7.18−19
鳥海山 7月18〜19日(月) 天気 18日晴れ 19日ガス強風 登山者:浅沼
身支度し10時52分登山開始、時間が遅いので登山者はあまり見当たらず。その辺の観光客が目につく。まずは舗装道路を展望台まで奈曽渓谷白糸の滝を眺め尾根沿いの石段歩行賽ノ河原下の雪渓尻から流れる水場で一服“冷たい”足元にはイワカガミチングルマが可憐に咲いている。
食事後泊まりの受付、夕食は6時とのこと先ず荷物を部屋に置き昼寝をすること1時間。また外へ出てみると360度の展望鳥海湖が残雪に囲まれくっきりと見える。よし時間があるから1周することにし、カメラだけ持って出掛ける小屋の脇から草原状の斜面にはニッコウケスゲに交じってハクサンフウロウのピンクのコントラストの良い事。
西の空が6時30分ころより茜色に染まり雲がたなびき幻想的世界それが日本海に映る。明日の天気に期待がかかる。東を観れば鳥海山が夕日に染まりこれまた絵のような世界。7時30分就寝。
その後は全く1人爽快な旅、石段の脇に咲く真っ白のハクサンイチゲやチングルマが朝露を浴びて可憐に咲いている。七五三掛を過ぎるとさっきまで晴れていた空が曇りだしガスが南から吹き付ける、流れが速いからそのうち晴れることを期待し、歩を進める。七五三掛から千蛇谷コースと外輪山コースの分岐に差掛り予定は千蛇谷コースでしたが、ガスがかかっているので雪渓上のコース確認が難しいものと考え外輪山コースに変更する。 行者岳七五三と御室の分岐5時55分ここで朝食とする、休んでいると2人のパーテーが登って来た、下の方から人の声がし、21人のパーテーが強風に飛ばされそうになり次々と登ってくる。聞いたところ徳島県から来たツアー登山者、中高年の男女21人リーダー格の人が端で、1人1人に手を差し伸べ風に飛ばされないように引上げていた。自分もそこを通過しなければならない。先ずは十分腹ごしらえと休養し、レーンスーツの上着だけはおる、ズボンはすっかり濡れているのでそのまま行くことにする。
やっと神社到着風はやみそうにない、ここまで来たこと登頂の安全を祈念し神社参拝し、そのまま登頂へ、風とガスは衰えず、大きな岩に白いペンキで目印、これを見落とすことなくとの注告に従い3点確保で進。岩はすっかりガスで濡れている。何も見えないから怖いもの知らずアッという間に新山登頂“ヤッター” 6時44分ザックを下ろし標示板と並べ記念写真。登頂者もいないし登ってくる気配も無。 下山コースに入ると間もなく胎内くぐりまっ暗い岩の穴を抜ける、ペンキのしるしを見落とさないように慎重に下山する。間もなく雪渓に出会うが、ガスで雪渓を渡り御室小屋行きは心配でしたのでまた頂上目指し、引き返すこととした。“急がば回れ”神社到着7時30分。 昨晩の150人の宿泊者は、ほとんど見られず。どこに行ったことでしょう。外で休むにはガスと風により止して、300円払い小屋の畳の部屋で休憩、行動食をとりコースの確認。そこへ昨晩の横浜のパーテーの5歳のお嬢さんとお父さんが入ってくる。お母さんと他の2人が登頂に行ったとのこと。30分ほど休憩し8時5分神社を出発。 下山に向かってもガスと風は止まずでも前後には登って来るグループあるいは下山のグループもあり心強さを感じながら何グループも追い越し淡々と下山する。御浜小屋到着9時50分。ガスは切れるが晴れる気配はない。軽く行動食をとり最後の下りにスタート。鉾立着11時16分無事下山。登山者名簿に下山記録し車に戻り昼食。 帰りは象潟海岸にある道の駅象潟「ねむの丘」の4階展望風呂(90分350円)に入り2日間汗を流し帰路に就く。 浅沼 記 コースタイム 18日 一関発6:35−10:15鉾立−11:55賽ノ河原−12:30御浜小屋−鳥海湖周回(1時間30分)−15:45御浜小屋 19日 4:15御浜小屋−5:00七五三掛−5:55外輪・千蛇谷分岐−6:44大物忌神社(御室小屋)−7:30新山頂上−7:30神社−8:20外輪・千蛇谷分岐−9:18七五三掛−9:50御浜小屋−10:35賽ノ河原−11:16鉾立−12:40道の駅象潟「ねむの丘」13:40−16:30一関 |
賽の河原の雪渓 |
祓川から見る山頂 |
1994.9.10−11 参加者 吉家、森、三浦x3、阿部 一関から石淵経由で湯沢に入り、雄勝から国道108号に入ろうとしたら、戻った方が良いと言われ湯沢から八島に出る。 八島にかかると、鳥海山が誘うように全容を見せた。飲み物を仕入れるのを忘れ、八島ユースプラトーに寄り買い出しをするが、さっそく床に飲ました人がいた。もったいない。祓川に着くと、山頂も早く来いと誘っている。はやる気持ちを抑え、昼食をとり出発する。 竜ゲ原の木道から、鳥海山の全容が見渡せたが、少し風が強い。灌木帯の登りに入り、ザックが重いせいでペースダウンして進む。賽の河原に着くと、七つ釜の避難小屋が見え、まだかなり遠いと慰め合う。しかし、雪渓も残っていて、素晴らしい景観に満足する。再び灌木帯に入り、黙々と登る。やがて傾斜が緩くなると、木道に変わり御田に着く。池糖が点在し、広いお花畑になっている。また、灌木帯に入り少し登りがきつくなるが、見晴らしの良い草原に出て展望を楽しむ。小屋はもう少しである。そこから20分ほどのアルバイトで小屋に着いた。祓川から2時間半かかった。 小屋は狭いが、立派でなかなか良い。ただし、避難小屋なのでトイレは無いので注意する。水場は、七つ釜の下部の沢を利用する。そこも、草原になっていて花が多い。この日は、ここで一泊する。 次の日、朝食をとりサブザックで6:00に出発する。康新道にコースをとり、平坦部にかかると朝日がさしたが、頂上はガスに覆われていた。稲倉岳が見えると、風が強くなり身構える。尾根状に新道がつづき、右側が崖になっていて、このような天候のときはさけたいコースだが、景観はかなり良い。ガスと強風にあおられながら、慎重に登る。 シラタマノ実の群落に出会う頃、ガスで見通しも悪くなりガレバにさしかかる。頂上は、もう少しだ。黙々登ると、七高山道標が出てきた。あぶなく、通り過ぎるところだった。新山には、ガスが濃く行くのをあきらめここで乾杯をする。七つ釜から1時間50分もかけてしまった。 早々に腰を上げ、クサリ場を通り下りる。九合目の草原は、草紅葉が始まっていた。視界もききだし、祓川が見える。氷の薬師は、奇岩がつづき登山道の目印を見失わないように下る。小屋でザックを回収して、いっきに祓川まで下山する。天候の良いときに、また行かなくちゃ。 |
御田 | |
康新道 | ||
七高山 | ||
九合目付近の草原 |