なんど行っても誘われる山

月山



H22.7.10−11

    月山   7/10 悪天候により、羽黒山・八合目弥陀ヶ原散策     参加者:阿部夫妻、渡邊、阿部

 一関駅前を6:00出発、月山ICから姥沢駐車場に9:00少し前に到着する。ここまで予定通りだったが、雨と風が強まり登山予定を急遽変更して月山周辺の観光ということになった。翌日の天気回復を祈願するため、気持ちをがらっと切り替えて、まずは月山湖へ下る。

まだ1/4程の馬力
 午前10時、恒例の大噴水の始まり。最初の5分間は、エンジン慣らしのプロローグ。再び噴射を開始して、国道112号にちなんで112mの大噴水となる。

 つづき、国宝の五重塔を拝みに、鶴岡経由で羽黒山へ進む。小雨の峠を下ると薄日が射すが、相変わらず月山方面は悪天候の模様。杉林のヒトンチットを感じながら、立派な五重塔を心から鑑賞する。

 拝観を終えると、昼食時。鳥居脇の食道で蕎麦を味わい、店のお祖母さんとしばしの談笑。次は羽黒山神社・・と思っていたが、気が変わり月山八合目の湿原へ急ぐ。

国宝・五重塔

八合目レストハウス上部にて
 本来ここは、予定外。計画段階で時期が違うと思い諦めていた場所。しかし、尾瀬ヶ原からコウホネが咲き出したとの便り。もしや、月山も・・と思いオゼコウホネを探しにやって来たのだ。

 残雪の湿原、ガスで視界の効かない幻想的な湿原。コウホネの咲く池塘を探し当て、見事に咲き出したオゼコウホネに感激。

コウホネの咲く池塘
 立ち寄ったハイカーとしばし一緒に、懐かしいコウホネを目に焼き付ける。小さな花は約30本ほど。つぼみも3−4本見えている。今週いっぱいが見頃のようだ。

 名残惜しく、羽黒山神社に引き返す。かやぶき屋根の修復中だが、明日のお天気回復を祈願する。

 志津の旅館に戻ったのは、5時15分頃だった。勿論、温泉と大宴会で満足の一日でした。

月山に咲く、オゼコウホネ

三神合祭殿
   月山登山 7/11 天候が回復してみんな元気はつらつ、登りました。  

姥ヶ岳分岐にて
 いつもの駐車場は、関係者の駐車場となり、下の大駐車場に車を止める。姥沢小屋手前で、環境美化協力金の200円を渡し、リフトへ乗り込む。長さ1000m、14分ほどで頂上駅。往復1000円でした。

 薄日が射し、朝日連峰を眺めながら牛首を目差す。花々は最盛期。残雪は少なくなり、小学生が100m程のスロープでスキー特訓中。

姥ヶ岳分岐付近から朝日連峰方面を望む

牛首下鞍部にて
 既に忘れてしまった風景に、新鮮さを思い、軽やかに高度を稼ぐ。頂上小屋の周りには、黒百合の群落・・と、期待が膨らむ。

 少し下に鍛冶小屋があったはずだが、見あたらない。・・結局、小屋は石垣を残し綺麗さっぱり撤去されていた。

牛首への登り

牛首付近にて
 数十年前とは、様子が違う。頂上小屋の脇には、真新しいバイオトイレが設置され、期待していた黒百合は殆ど見あたらない。確かに花は終わっているが、葉や茎も見えない。植生が変化したようだ。

 帰りに2輪だけ、それらしい草を見つける。背丈5−6cmの小さなもの。それでも、しおれた花が似ているので、強引にこれが黒百合と決めつける。

ヒナウスユキソウ

小屋前の広場より山頂神社本宮
  〔メモ〕

★一関IC−月山IC 約190km
★月山志津温泉−羽黒山 約67km

★月山リフト代 往復1000円 片道560円
★環境美化協力金 最低200円
★トイレ維持管理協力金 100円位
★山頂神社ご祈祷料 最低500円

★羽黒山・湯殿山通行料 往復400円


山頂広場にて
 頂上脇奥には、鳥海山が霞んで見える。山頂に急ぐと、本宮裏は進入禁止。

 至る所に張り巡られたロープ、マナーが悪くなったのか、何かが違う。白装束の修験者さんも少ない様子。以前の風景を、戻して欲しい思いがする。

アオノツガザクラ

姥ヶ岳を目差す
 下山は、姥ヶ岳経由。整備された石畳と木道、快適な道が続く。環境美化の寄付金の効果だろう・・・。

 花々を満喫し、素晴らしい光景に満足しながら一同、大満足の月山でした。

コース時刻:リフト上部8:35−10:18山頂11:01−12:35姥ヶ岳12:44−13:04リフト上部(昼食時間・休憩時間込み)

リフト駅上部の雪渓で、スキーを楽しんでいる。



日本海にしずむ夕日

ガスに霞む鳥海山
1997.8.30−31 参加者 森、阿部
 一関から新庄経由で約4時間、八合目駐車場に着いた。前日からの悪天候もおさまり、雲も高くなっている。水を補給して出発する。
 登山口から整備された木道は、阿弥陀ケ原までつづく。ここから、小石を敷き詰めた道になり、雨上がりでもぬかるむことはない。緩やかな登りがつづき快適に進むと、ニッコウキスゲが数りん咲いていたが、このあたりから高山の花が目立て始める。仏生小屋まで、小一時間で着き、華やかに飾られたお地蔵さんに目が行き、信仰の山だった事を思い出す。

 ここから10分ほど進むと、行者返しの登りが始まる。最大の難所だそうだが、数分で登り切れる。この頃からガスも切れ始め、鳥海山や栗駒山が見えだし、気持ちも明るくなる。

 オモワシ山を巻き賽の河原に出ると、いっそう天気が良くなり景観をじっくり楽しむ。花もまだ多く咲いているが、トウヤクリンドウは、ドライフラワー化して面影を表していた。山頂も近いので、ゆっくり写真を撮りながら進み、春の花から夏の花をじっくり観賞する。

 月山神社の裏の山頂は、360度の展望がききなかなか爽快である。朝日連峰方面が、少しガスで見通しが悪いが粟島も見えた。この日は、山頂小屋で泊まるが、日本海に沈む夕日を望め最高の一日だった。

 次の日も天気が良く、酒田、鶴岡方面の海岸線や鳥海山などがクッキリと見え、尾花沢方面には雲海がかかり、その遙か向こうにはなんと、岩手山が見えた。すごい、二人で思わず目を疑った。御来光の後もしばらく、山頂で大パノラマを満喫した。
 下山は、再び写真取りをしながら、のんびりと降りる。この日も登山者が多く、駐車場も満杯だった。前回八合目側から登った時は、帰りに湯殿山神社を見学したので、今回は下の国宝五重塔を見学して帰途につく。


参考
 姥沢登山口は、リフトもあり登山道も良い。姥ガ岳の高山植物も多くウスユキソウの群落もある。
 残雪期の、ガスの中を歩くのは、危険だが姥沢側は雪面にロープが張られ安心して歩ける。
 山頂小屋の主、芳賀氏は、月山花讃歌の本の著者である。

阿弥陀ケ原

仏生小屋のお地蔵山

鳥海山と雲海

岩手山

月山神社と頂上小屋

国宝五重塔