太平洋からの日の出が美しい

五葉山



H26.4.29
     五葉山・山開き   報告:森


神事
 4月29日、6時一関を出発。開通した大原バイパス、陸前高田市からの三陸自動車道へ。散り始めた桜、芽吹き始めた山々の裾には、山吹がまばゆいばかりに色を添えている。景色を楽しみながら一路赤坂峠へ向かう。

 昨年暮れに引き返した付近のメガソーラー工事は、あまり進んでいないように見えたが重機が多く運び込まれていた。赤坂峠の駐車場はすでに満杯状態で、係り員の指示で釜石側に200m程下がったところに駐車。


七合目より上部
 8時30分から法螺貝の音とともに神事が始まり9時スタート。お神酒を舌が濡れる程度いただいて出発。

 畳石までは、枝刈もされ道路も乾いていて歩きやすい。汗が滲んできた頃、畳石に到着。ベンチの空きを見つけて小休止。

 いよいよ本格的なのぼりが始まる。雪解け水で道路は濡れて滑りやすい。6合目付近から所々残雪が道路を覆っている。7合目は皆さんが休憩するくらいの広さは雪も消え乾いていた。「土曜日登ったときは一面雪だった」とのこと。

 これより上は雪道となる。目印と踏み後を確かめながら登る。8合目付近に差し掛かると「森さ〜ん」と後ろから声がかかる。何処かで会ったような気がするが思い出せない。「今日は板を置いて仲間とこっちにきました」といわれてようやく思い出す。一関女性センターのグループでした。


七合目

傾いた標識
 山荘の水飲み場で水を補給し頂上へ向かう。山荘から100m位までは雪が残っているが、その先稜線まではすっかり乾いた道路だ。時折そよ風が汗を拭いてゆく。快適な登山日和だ。頂上で記念写真を撮り、日の出岩に向かう。


山頂にて
 原生林は残雪が多く、枝に頭をぶっつけないよう、道を踏み外さないよう腰を低くして進む。日の出岩には数人居たがまもなく下山したので、肩の広場で昼食とする。

 次々登って来るが直ぐに帰る。空は青いが遠望はかすんでよく見えない。長く休んでいると、やはり肌寒さを感じて来たので我われも下山する。

 登ってきたときより雪解けが進んでいて、ますます滑りやすい状態だ。畳石は座るところもない位登山客であふれている。われわれは、賽の河原まで降りて、小休止して下山した。駐車場で石楠花温泉の特別割引件をいただき、温泉で汗を流して帰路に着いた。(山行者:森、浅沼)

コースタイム:一関6:00~赤坂峠 8:10~神事8:30~9:00出発~畳石9:45~7合目10:15~しゃくなげ山荘10:50~頂上11:05~日の出岩10:20昼食 12:00発~山荘12:20~畳石13:05~賽の河原13:15小休止~赤坂峠13:50  終日晴れ

H24.11.24
      五葉山   赤坂峠からのピストン   参加者:吉家、沖、阿部


畳石にて
 今年は寒さも一週間程遅くなっている様子だが、少々の雪原を期待しながら三名で五葉山に出かける。吉家宅出発は7時の予定だったが、10分ほど早い出発。当然のように沖宅に早く着きすぎて、しばし待つことになる。

 
少々の買い出しとトイレ休憩を取り、高田、大船渡経由で9時少し過ぎに赤坂峠に到着する。前日の入山者の物か、10台程の車が止めてある。外気温は0度前後だろうが、風が相変わらず強い。各自、おもむろに準備をして9時15分、山頂に向けて歩き出す。


石楠花荘
 晩秋の登山道は、木の葉が落ちて見通しは良いが風の通りも良く、耳が冷たい。登山道の遠くに白い物が見えて、雪かと期待すれば土砂止めの土嚢の白い袋。雪・雪・・・と期待しながら、黙々と進む。賽の河原まで来ると、少し汗ばみ息も上がる。休めば風にあおられ寒くなるので、少し立ち止まる程度で畳石を目差して進む。

 駐車場に止めてあった車数の割には、下山する登山者は少ない。4名ほどとすれ違い、畳石に到着する。約10分休憩でタオルでホッカムリをして腰を上げるが、足腰がぎしぎししてピッチが上がらない。道の溝には、やっと雪が現れ6合目の指導標付近から周りも白くなる。しかし、少々バテきみのためと、体を揺すられるほどの強風で、写真もビデオも回せない。


山頂より
 祠を二つ過ぎるまでと、黙々と踏ん張りると、程なく傾斜が緩んでホッとする。石楠花荘が見えると風当たりも強くなり、自然にピッチが上がる。風に押されるように山荘に着き、中に入って装備を固めてから山頂に行くことにする。

 小屋には5〜6名が集い、ストーブはホッかホッか・・。軽く行動食を取って風除けを羽織り小屋を出る。風は相変わらずおさまっいてない。先を急ぐように山頂を目差す。すると、次々と登山者に遭遇。やっと、麓の車と人数の関係を納得。日枝神社までと思っていたが、山頂まで行くことにする。周りはノッペラボウ・・強風にあおられ体を大きく揺らす。足下も大きめの岩片が転がり歩き辛く、慎重に進む。

 11時30分、山頂に着き思い思いに記念撮影。強風と寒さで上手く撮れないが、久々の良い展望を360度見回して小屋へ戻る。


早池峰がうっすら見える
 小屋は更に混んでいた。立ったまま何かを飲んでいる人・・おにぎりにかぶりついている人等々・・居場所が定まらない様子。我らも何とか座り込んで昼食タイムとする。20分ほど経つと殆どの人が下山していった。残った人の話では、どうやら宮古や花巻の「労山」仲間だったようだ。「一関には声がかからなかったのか・・」、「一関は”老山”になったからかなぁぁぁ・・」と、少ししょげる。

 雪の写真撮影等々、初冬の山を満足して12時半過ぎ下山開始。下りはさすがに楽だが、足腰が冷えているので無理のかからないよう慎重に下る。今日は、登ってくる人がやけに多い。すると「今期の小屋納めに来た・・」と言う人も。赤坂登山口までにすれ違った人は、20名を越している。さぞ、賑やかな一晩だったことだろう。

 この後、五葉山温泉でゆっくり汗を流す。  阿部 記

コース時刻:登山口9:15−9:55畳石10:05−10:55石楠花荘11:15−11:30山頂11:35−11:42石楠花荘12:35−13:08畳石13:18−13:45登山口


H23.12.17−18
    五葉山・氷上山  登山者:森、吉家、浅沼、沖、阿部  千葉(納山食事会のみ)

12月17日 五葉山・納山食事会

畳石
 数日前の天気予報では、この冬一番の寒波がやって来るとのこと。16日夕から小雪が舞い、17日は車の雪かきから始まった。少し行程上の不安を抱えながら、ほぼ予定通りの時刻で各員と合流し、吉家宅を7時10分に出発して大東町摺沢へと向かう。最後に沖氏と合流して、少々の食料をコンビニで調達し五葉山へと急ぐ。

 国道343号・笹ノ田峠で少量の雪と凍結に注意しながら進み、高田−大船渡の悲惨な状況に言葉少なくして国道107号に入る。日頃市−唐丹(とうに)街道、赤坂峠付近も雪が少なく、鹿とにらめっこしながら前回より早めに到着する。駐車場は空っぽ状態だが、身支度をしていると1台の乗用車がやって来た。元気そうな女性2名が車から降りて、軽く挨拶をしてさっさと登っていった。我々も少し遅れて後を追うように出発する。


八合目付近
 風は少し強いが灌木帯に入ると、寒からず暑からずで程良い感じ。相変わらず歩きづらい石だらけの道、10分ほど進むと2−3cm程積もった雪道となる。先頭を行く吉家さん「ずいぶん歩幅のある人だ・・」と感心している。先に行った例の女性達の足跡のようだ。追いつこうとしても声すら聞こえない。黙々進むと賽の河原・・・畳石と順調に高度を稼ぐ。積雪は畳石で4−5cmだが少し傾斜がきつくなるので、滑らないように慎重に登る。


石楠花荘付近
 冬枯れの林は風の通りも良く、気温も下がり手先が痛くなる。カメラを構えるのも一苦労。7合目付近からは積雪も10cm程となり、小枝はエビノシッポや霧氷に覆われ真っ白で完全な冬山の様相だ。背中は暑いが手足は冷たく、足運びも緩慢になる。急激な体力の消耗を抑えながら黙々進むと、8合目付近の祠が現れ傾斜も緩くなる。軍手から防寒手袋に取り換えて、真っ白な木々の写真を撮りまくる。予想通りのいい風景だ。風当たりも強くなり、やがて雪煙の向こうにシャクナゲ荘が現れ先を急ぐ。

 小屋の煙突からは煙がたなびくが、腰を下ろすと動き出すのが辛くなるので全員山頂を目差す。強風の中、体を揺すられながら樹氷もどきの灌木の中を慎重に進む。日枝神社の鳥居は強風に曝されていた。とりあえず、神社の祠をバックに記念撮影。寒い・・痛い・・で、山頂行きを断念、思い思いに周りの風景を堪能してシャクナゲ荘へと戻る。


日枝神社
 小屋は、先に出発した女性達が暖めてくれていた。昼食を取りながら談笑をしていると、釜石労山の仲間と判明。山道具屋さんや震災の話で盛り上がった。聞きたいこともまだまだあったが、早々に女性軍は下っていった。

 約1時間の昼食・休憩を取り腰を上げる。外は更に気温が下がった様子。沖さんの温度計は−10度を表示、風と合わせると体感温度は−20度位のようだ。全員、頭を完全に覆い足早に下る。約2名は走るように早く進むが、滑りそうでなかなか追いつけない。最近は、登りも下りも同じ調子で歩いている。無理をしないで途中からペースを落としてあとを追う。


小屋にて
 賽の河原を過ぎる頃、数名のパーティと出会う。今夜は小屋で忘年会か?。「一緒に飲みましよう・・」と言う。「・・うんにゃぁぁ我らは、温泉で忘年会・・」と丁重に断る。・・・とは言え、小屋で遅くまで飲む・・良いねぇぇぇぇ・・。さぞ、盛り上がったことでしょう。14時、全員無事登山口・赤坂峠に戻る。

 さぁぁぁ、温泉だぁぁぁと、赤坂峠を出発。再び大船渡−高田を経由し、仮設のマイヤで食料を調達して玉ノ湯へ向かう。早速温泉に浸るが、ボランテアの大学生で混んでいた。聞けば、まだ授業が順調でない生徒達に授業の応援活動をしているようだ。某大学の現役学生達で、近くのお寺が宿舎となっているらしい。風邪など引かなければよいのだが、ご苦労なことです。

 風呂上がりの冷たいビールで喉を潤し、17時食事会開始・・・・以下省略。

コース時刻:赤坂登山口9:15−10:26畳石10:36−11:35石楠花荘−11:42日枝神社11:45−11:53石楠花荘12:50−13:24畳石13:34−14:00峠登山口

18日 氷上山

被災した陸前高田の町
 朝、外を見ると小雪が舞い2cmほどの積雪。データー放送で天気予報を見ると、2時間ほどで晴れそうだ。幸い朝食は8時から。食事に入る頃には青空が見えてきた。今回は久しぶりに、氷上山中央コースを登ってみることにする。全員、車で氷上山林道を登山口に向かって移動するが、記憶が定かではなく、暫く走りやっと登山口を見つける。何か前の記憶とは違うが、登山口との標識と真っ赤な大きな鳥居があるので間違いはない。

 真っ赤な鳥居を潜ると、なだらかな登りが続く。周りは、しばらく杉や檜の針葉樹の林が続く。整備されたのか、小石も少なく比較的歩きやすい道がジグザグと続く。10分ほど登ると奇怪な枯れた大きな松が現れて目を奪われていると、すぐに古い林道が現れる。どうやら、ここが昔かし来たときの登山口のようだ。急峻な登り口だったが、傾斜を和らげるように道が改良されている様子。同じペースで黙々と進む。針葉樹の林は、少しづつ雑木林に変わっていく。


広田湾を望む

氷上山頂にて
 やがて、背の低い小枝越に高田方面の展望がきく所に出る。悲惨な状況に心から楽しめないが、現実の風景を脳裏に収めて更に進む。ん合目・・ん合目と道標か付けられ、心地よく通過。終始灌木帯だが、突然小さな広場が現れ、、程なくりっぱなトイレ小屋が現れる。そこから3分ほどで祈祷ヶ原に出て、玉ノ湯側尾根コースと合流する。しばらく広田湾方面の景色を堪能して山頂へ向かう。

 積雪は5−6cm、傾斜は緩くなったが滑らないように注意しながら先を急ぐ。途中の展望を楽しみながら約20分で氷上山山頂に着く。五葉山はすぐ近くにハッキリ見えるが、山頂付近は濃い雲に覆われている。太平洋側は良く見えても、内陸側は室根山の展望が限度だった。ともあれ早朝の雪から一転、陽が射して晴天となった事に感謝しながら大展望を楽しむ。

 下山はさすがに早い。11時15分には登山口に着いてしまった。玉ノ湯に戻って汗を流し、全員ラーメンで昼食タイムとなった。冬枯れの風景・・樹氷の混じる厳冬期のような風景・・光る海・輝くリアス海岸・・全員満足の2日間だった。 阿部 記

コース時刻:登山口9:08−10:08祈祷ヶ原10:13−10:30氷上山頂10:40−11:25登山口    


H23.4.17

      五葉山1351m:岩手県釜石市唐丹町)    山行者:沖


赤坂峠
コースタイム:大東町645==(75Km)==825赤坂峠駐車場835---850賽の河原---925畳石935---1040石楠花荘1045---1105日枝神社1115---1122五葉山山頂(1341.25m)1124---1140石楠花荘(昼食)1205---1315赤坂峠駐車場1325==(約75Km、遊林ランド入浴@500円)==1600大東町

 311日に発生した未曾有のM9.0という大地震、それに伴う青森県から千葉県に至る太平洋側では20mを越えるような大津波が広域に発生して海岸沿いは壊滅状態になった。震源地に近い岩手地方では陸前高田市が一番ひどく、市街地は無くなり高田松原も消えてしまった。もちろん防潮堤などは何の役にも立たなくて、税金の無駄遣いに終わってしまった。


賽の河原
 いつまでも自粛を続けるのは返って経済活動の妨げになるので、411日に赤坂峠まで県道が開通したことを確認して五葉山に登ることにした。大東から陸前高田市を経由するのが最短であるが復興作業の邪魔になりかねず、比較的被害の少なかった種山ヶ原、住田町を経由するルートで目的地に向かった。

 五葉温泉を過ぎたところで10頭ほどの鹿が大胆にも道路に群れていて、逃げ遅れた鹿を危うく事故する際どい状況だった。急停車して事無きを得たが、鹿の行動範囲の広がりはちょっと異常すぎるように思う。その後も慎重に走行したが、道路上の障害物は落石と路肩崩壊だけだ。


8合目過ぎのダケカンバ帯
 赤坂峠に到着すると広い駐車場は一台の車も無くガッカリさせられる。しかも風が冷たい。防寒対策に若干の不備があったが、持参した荷物をザックに詰めて、長靴、ストックで登山開始する。登山口に雪は無く快晴の下、久しぶりの登山と心得てゆっくりペースで歩き出す。

 途中から歩きづらい一般登山道を登るのをやめて、境界ルートに登山道を移して足場の柔らかい山道を登ることにした。残念ながら途中でルートを見失い、ツツジの中の獣道を辿って正規ルートに戻るという失敗もあり愛嬌のある登りを出端からしてしまった。


日枝神社から黒岩
 いつものように畳石で一本たててから、登山道に覆われ始めた積雪の夏道を登っていく。ルート上にはリボンが付加してくれてあり、それを見落とさない程度に足元の締まっていそうな所を選んで次の一歩を踏み出していく。それでも所々で雪を踏み抜いてしまう。オーバーズボンを履けば完璧だったのだが、そのときは全く頭に無かった。今にして思うと、もっときちんと準備しておくべきだったと悔やまれる。

 8合目手前の小さな社にお参りし、ダケカンバ帯の広くなった稜線の雪原を気ままに登っていく。石楠花の葉が少し覗かせている程度の積雪量の緩傾斜に至ると、9合目の標識と石楠花荘が見えてくる。石楠花荘は地元山岳会が大事に使っている避難小屋で、今日はまだ誰もいないけれど昨年暮れにもお世話になったところだ。小屋の中で小休止して山頂を目指すことにする。


稜線北側のパノラマ
 日枝神社を目指して夏道と思しきルートを採るが、つぼ足では何度も踏み抜いてしまいルート違いかと疑ってしまう。カモシカの足跡が直接山頂方向に延びていたのでそれを拾いながら正規ルートを外して登ってみるが、やはり獣道は雪の上とはいえ直接登りきれるほどの堅雪でもなく立往生してしまう。再び自分を信じて最初のルートからやり直しをして、慎重にルート取りをして何とか雪を踏み抜きながらも鳥居を目指す。程なく夏道が分かるようになり、そこから直ぐに日枝神社に到着。

 稜線は気温が氷点下にまで下がり、風が強くて目から涙が出てくる。南の方角は霞んで大船渡市外はぼんやりとしか見えない。よって地震の痕跡がどの程度かは確認できない。北側は早池峰が丁度六角牛山の真後ろにまるで雲のように白く浮かんで見える。六角牛山から右に稜線を辿っていくと片葉山が望める。その稜線途中の鞍部の向こうには、かすかに風力発電の風車群が望むことが出来る。西側の黒岩方向には雪が多く残っている。


大船渡市ズーム
 思案した結果やっぱり三角点まで行こうと決めて稜線を東に向かう。登山道は石ころが雪に埋もれ、雪が凍った状態で平らになっていて非常に歩きやすく、今迄で一番足場が良い状態で山頂に行くことが出来た。山頂に到着して一回り大きい一等三角点(国土地理院のHPによると今回の地震のため東日本各地を再調査中で目下未公開)の頭をいつものように軽く撫でて、早池峰方面をバックにカメラを構える。風でぶれてカメラが定まらない。何とかシャッターを押して、すぐに避難小屋へ引き返すことにする。


山頂と早池峰方向
 避難小屋に戻ると釜石山岳会のメンバーが3人、ストーブに火をつけて憩っていた。そのうちの一人は自宅が被災して避難所から参加したとのこと、落ち込んでいられないと気分転換に登ったそうだ。何も出来ないので励ましの言葉をかけてその場を辞し、赤坂峠駐車場に戻る。下山時は雪がもっと緩んで、何度も何度も踏み抜いてしまい、靴下も濡れてしまった。

でも久々の山はやっぱり気持ちが良かった。帰路も種山ヶ原を経て遊林ランドで入浴して大東町に戻った。

H22.12.18−19

       五葉山、氷上山 (納山・忘年会)   山行者:吉家、森、沖、阿部、千葉(忘年会)

 今年の忘年会は、気分を変えて民宿か温泉旅館で等・・と趣向を変えることになった。色々と検討した結果、氷上山の登山口に位置する温泉宿泊施設に落ちついたが、どうせ行くなら近くの五葉山に登り翌日は氷上山にも登って本年の山納めにすると言うことになった。
12月18日  五葉山 (1341m)   赤坂峠口よりピストン

賽の河原
 18日朝、気温は思っていたより低くない様子。森さん宅に急ぎ、森さん宅を8時少し前に出発して吉家さん宅へ進んで合流、一関−大東線にのり摺沢駅に向かう。東山町に入ると小雪がパラついているが、沿岸部はこれから晴れるとの予想であまり気にせず快適に進む。8時半少し過ぎ頃摺沢駅に到着して沖さんと合流。


五合目にて
 摺沢からは国道343号に入り、陸前高田へと向かう。賑やかな車内の会話と流れる懐かしい風景に、ハンドルも軽く順調に進む。約一時間後、休憩を兼ねて高田松原のコンビニで少々の買い出し。

 天気は上々、氷上山山塊は直ぐそこだが時間はタップリで通岡峠少し前から今は無料の三陸道へと進む。信号渋滞もなく大船渡ICまで約30分の時間短縮か。そこから国道107号に乗り換えて、いつもの赤坂峠に向かう。待ち合わせ、買い出し時間を合計して約2時間20分後、子鹿や親鹿と対面して赤坂峠に到着する。駐車場には5〜6台の車。


雲の隙間から海が・・
 風が結構強い。山頂方面は雲がかかり良く見えないが、海側は快晴の様子。10時半少し過ぎ、いよいよ五葉山山頂に向けて出発する。相変わらず角張った小石が不安定に転がり歩きづらいが、程良い傾斜がやや足を軽くする。全く葉の付いていない灌木は、見通しも良いが風の通り良く、冷たくほっぺを叩く。10分程進むと、灌木も背丈が上がり厚く繁って風通りは弱くなってくる。賽の河原で再び寒風に曝されるが、強風から逃げるように休まず進む。


しゃくなげ山荘手前にて
 道には白いものが目立ち始め、小動物の足跡も目立ち始める。イタチだ・・テンだ・・と想像は尽きない。沖さんを除き、3名は長靴を履いている。雪が入る混む心配はなく、快適に進んでいると畳石に到着だ。小休止したいが、風の通りが良く少し登って5合目小看板前で小休止を取る。積雪は5cm位。

 少し冷えてきて、腰を上げる。夏場なら背の高い林に囲まれて蒸し暑い所だが、木々に風が絡み山鳴りのような音が響く。積雪は徐々に増えて、足腰が少々冷えているせいか重い足取りになる。道も剔れているのか段差が大きくなり、結構疲れが激しくなっている。

 7合目を過ぎると、小枝が真っ白くなって芸術作品のように美しく見え出すが、疲労も蓄積されてジックリ鑑賞できない。2つ目の祠を過ぎると傾斜は緩くなり、シャクナゲ林に入り山荘も近い。あたりは薄暗くなり、弱い吹雪き状態だ。それでも体温は上がっているので、あまり寒くはない。積雪は約10cm、真っ白い、雪煙が幻想的。カメラのカバーを外し、ビデオ撮影・・なかなかいい風景である。霞んだ中から鐘の音・・もう・・3名は先にしゃくなげ山荘に着いた様子だ。


盛岡山友会の皆さん
 2つ目の戸を開けると、暖かい部屋が待っていた。有り難い。地元の皆さんがストーブを暖めて、迎えてくれた。皆さんと談笑しながら昼食を取る。この時点で、風が更に強く小屋を叩いているようだ。「よし・・山頂行きは辞めた・・」と決まり長居を決め込む。地元の方が下山開始・・すると4名の登山者が入ってきた。遠慮したのか1名の単独行者が下山したが、更に賑わいを増して談笑会となった。話が進むと、盛岡山友会の皆さんと聞いて益々話が弾んだ。今晩は小屋泊まりと言う。

 13時半過ぎ、我らも下山開始。小屋から出ると、気温が下がったのか結構寒い。相変わらずの吹雪の中、急ぎ足で坦々と進む。7合目位まで降りると、薄日が射しだし体も暖かくなる。そのあたりから多少の余裕もできて、冬枯れの山々を堪能しながらのんびり下る。途中、4〜5名の登山者と摺れちがう。今晩の小屋は賑わいそうだ。15時少し前、赤坂峠駐車場に無事到着する。

 一路、来た道を引き返し、高田松原のスーパーで飲み物とつまみと翌日の行動食を調達して「玉ノ湯」へ急ぐ。千葉さんは既に到着して、くつろいでいた。急いで入浴して、程良い疲労を感じながら忘年会・食事が始まった。以下、省略。

コース時刻:峠登山口10:32−11:13畳石−11:18五合目11:24−12:15山荘13:38−14:22畳石−14:58峠登山口
12月19日  氷上山 (874m)   玉ノ湯口よりピストン

一本杉の上部にて
 昨晩は全員、以外に飲まなかった(飲めなかった)様子。少し多めに朝食をいただき、チェックアウト。登山口には宮城から来たと言う4名ほどの登山者が居た。8時40分、お先に失礼して氷上山登山開始。雪は全くないが、気温は0度を下まわっている。杉林に続く道には、霜柱がビッシリ付いている。ザクッ・ザクツと力強く踏みしめドンドン高度を稼ぐ。20分程で一本杉、時刻を記入する程度休んで先を急ぐ。


広田湾遠望
 ジグザグに高度を稼ぐと、葉の落ちた背の高い雑木林が現れる。前日と違い、風はなく薄陽も暖かい。冬枯れの林に、初冬季のような風景を心地よく感じながらドンドン高度を稼ぐ。やがて木の間から高田の町並みが見え隠れするが、息は上がり足が上がらなくなり結構疲れが出てきて風景鑑賞どころではない。平坦部の少し手前で、小休止を取る。

 休憩後程なく平坦部が現れ、ピッチを上げて林を進む。この日は鹿狩りのハンターはいない様子。安心してドンドン進むと見晴らしの良い「西の宮」に到着し、広田湾等の景色を楽しむ。数分楽しみ山頂に急ぐ。先客は居ないと思っていたら、山頂に近づくと単独行の女性の方が「お昼まで下る」言って降りてきた。登山と言うよりは、ウオーキングと言う雰囲気。少々談笑して、更に少し進むと山頂に到着する。


氷上山 山頂にて
 今日は、大船渡も高田も良く見えているが、内陸側はガスが濃くて良く見えない。しかしながら、リアス式海岸の景色はなかなかのものである。ジックリ堪能・写真を取りまくって全員、大満足。避難小屋付近に戻ってたばこ(こびる)を取り、大休止を取る。この日、沖さんが栃木に帰る予定とのことで、その後の休憩を取らずに早めに下山する。11時40分頃、登山口到着。温泉に寄らずに摺沢の町を目差し、ラーメン・チェーン店で昼食・反省会をして今年の納山・忘年会を終了する。千葉さんは、山を登らず気仙沼方面を楽しんだようだ。 阿部 記

コース時刻:登山口8:40−9:01一本杉9:06−9:46西宮9:52−10:13山頂10:20−10:33小屋付近10:50−11:23一本杉11:26−11:38登山口

H21.12.9

         五葉山   山行者:浅沼、森  文:森


山荘付近にて

日枝神社が見えてきた
 久しぶりに五葉山に登ってきました。一関を7時に出発、気仙沼を経由して赤坂峠へ向う。青い海と青い空。五葉温泉を過ぎていよいよ山岳道路に入ると、前の牧場は「鹿牧場」を思わせるように鹿の群が牧場で朝食に夢中。車が近づくとあわてて、柵の低いところを飛び越えて突然車の前に飛び出すやら車と併走するなど運転手を驚かせました。

 登山者は我われだけ。登山者名簿を見ると昨日も1組くらい登っているようだ。身支度をして出発。日陰の部部には少し雪が残っているだけで、霜柱を踏みながらゆっくり登る。左前方に真っ白な須川岳が光っている。このままだと360度の展望が楽しめそうである。

 風も無く快適な登山日和である。畳石で一息入れて歩き出す。7合目からは積雪も1センチくらいでスパッツなしでも大丈夫。9合目まで登ると、しゃくなげ山荘の紅い屋根が見えてくる。葉の落ちた潅木の枝先に霧氷がついていて触ると「カラリン」壊れて落下する。


五葉山 山頂にて
 しゃくなげ山荘からは、道は雪に埋まっているが、締まっていてフドルほどてない。日枝神社が見えてくる頃、西の空に厚い雲がかかってきた。奥羽山脈は完全に雲に隠れてしまっている。頂上で写真を撮っているうちに急に寒さも増してきたので、日の出岩に向う。


日の出岩にて
 日も翳ってきたので日の出岩で写真を撮って引きかえす。空もすっかり曇ってきた。急いでしゃくなげ山荘に飛び込み、お湯を沸かしながらゆっくり昼食とする。室内温度は6度。外はガスがかかり始めたので、身支度をしなおして下山する。

 畳石まで降りると、風も無く日も射してきた。今朝登山道に残っていた雪も解けていたので、滑らないようゆっくり楽しみながら無事下山する。帰りは温泉で汗を流して帰路に着いた。

コース・タイム一関7:00発 赤坂峠登山口9:00 9:18発 畳石10:00 7合目10:30 9合目10:50 しゃくなげ山荘10:55頂上11:25 日の出岩11:36 しやくなげ山荘11:50 昼食 12:30発 畳石13:30 登山口 13:35

H20.5.30

      五葉山


ムラサキヤシオツツジとヨウラクツツジ

駐車場上部にて
 5月30日、気仙沼市徳仙丈のツツジが見ごろとの情報を得て、五葉山も見ごろと思い、希望者を募っていってきました。一関市はどんよりと肌寒い朝でしたが、天気情報によれば雨の心配はないということで、ワゴン車に乗り込んで出発。

 赤坂登山口の駐車場は、ガスで周りのツツジの開花状況は分からない。登山者名簿に記入し出発。道はよく乾いていて歩きやすいが、参加者は年金者組合員。普段の半分くらいの速さで登り始める。道の両脇はツツジが満開となっている。


鳥居の工事
 賽の河原付近はまだつぼみが多く、これからが楽しみである。畳石(4合目)に着くと鹿の親子が出迎えて、警戒しながら近づいてくる。ツツジも此処までで、この上からはムラサキヤシオの出番である。石楠花はつぼみが固く7月にならないと咲かない。


山頂にて
 しゃくなげ山荘で美味しい水を飲んで、頂上に向かう。この頃になってガスも少し取れて大船渡湾が薄く見え隠れしてきた。日枝神社では、鳥居の改築工事の最中で、今日は建前とかで数人が作業していたが、この人数で果たして立ち上げられるだろうかと思いながら頂上に向かう。

 風が心地よいがガスが出ているため展望は良くない。北に早池峰山、南に室根山が確認できる程度である。記念写真を撮って日の出岩へ向かう。コメツガの原生林を潜り抜けると日の出岩である。「こんなところがあったのか」と初参加の仲間はツガの古木や立ち枯れに興味を持っているようだ。

 昼食して下山したが、日枝神社の鳥居はまだ立っていない。賽の河原付近まで降りるとガスも薄くなり、登るときには見えなかったまわりのツツジが目を楽しませてくれる。駐車場に近ずくにつれ全山ツツジが満開となって見ごろを迎えている。

 帰りは五葉温泉で汗を流し岐路に着いた。入湯料は、大広間利用で1日600円となっていました。 森 記

コース・タイム:赤坂登山口9:00畳石10:00頂上11:40日の出岩11:50 12:30発畳石13:50駐車場14:40 (森ほか6名)

H20.7.12

       五葉山(1351m:岩手県釜石市唐丹町)

 今年の五葉山のシャクナゲは花芽が多く良さそうと、一週間前の岩手日報新聞「ネーチャーガイド」で読んだ。一週間後ではもう遅いかなと気を揉みながら、シャクナゲを見たくて五葉山登山口の赤坂峠に向かう。駐車場は土曜日ということもあって予想以上にガランとしていて半分以上に空スペースがあった。

 天候は低気圧が抜けて不安定ながらも回復基調にあるが、天気予報では傘マークが残り、今朝も雲の流が定まらず時々暗雲が垂れ込めてきたりするが雨になるほどでもない。比較的涼しげな気温に助けられて一人山の支度をし、杖を持ちカメラを首にかけていざ出発。

 出来るだけゆっくりペースで登るが、登りだすと同時に太陽が顔を出して日差しを全身に浴びるようになった。樹林帯コースを歩いたほうが良かったかと悔やみながらも、風の通る一般登山道のほうが良かろうとそのまま登る。


日枝神社を望む
 最近の運動不足で足が急に弱っているようで、ちょっと登るだけで太腿の筋肉がだるく感じて足が前に出ない。毎日デスクにしがみついている影響だろうか。そう言えば先日会った同年代の人は毎日スクワットを300回行なっているとかで、山もゴルフも元気そのものとのことで羨ましかった。急にスクワットをして膝を痛めるようでは笑い話にもならないので、少しずつ機会を見てトレーニングの真似事から始めようと反省しながら、緩傾斜の広い良く歩かれた登山道をゆっくり登っていく。

 暫く五葉山にはご無沙汰していたが、いつの間にか一合目から順に合目表示の看板が取り付けられていた。それに習うと大凡自分の歩くペースは、10分から12分で一号分を登っている勘定になる。

 畳石まで休まず頑張ろうと自分自身に言い聞かして登ってきたが、いつもは人だかりの畳石には誰も居ない。平日でもないのにこの静寂は何だろうと驚きながら、ザックをおろしペットボトルのお茶を取り出して、ゆっくり少しずつ身体に流し込む。一喉ごとに生気がよみがえってくる。四周を見渡すゆとりが出てきてベンチの後方を見るとトウゲブキと思われる黄色い花があちこちに咲いている。


シャクナゲの群落
 随分経って途中で追い越した二人組みが到着したのを潮時に、身支度を整え鳥居を潜ってミズナラ、ダケカンバの林に入り込む。程なく五合目の表示。まだまだ先は長いが、所詮は山頂まで約2時間の行程であり、焦らずゆっくりと登っていく。小さな祠を過ぎてアスナロが目立つようになると、山頂にぐっと近づいた気になり、疲れも消えてくる。


五葉山神社を望む
 ダケカンバの林が近づくと林床にはシャクナゲがちらほら咲いている。期待した花が目立つようになると一気に馬力が出てきて、まるで子供のように元気ハツラツになってくる。五葉山に咲くのは白いハクサンシャクナゲだが、株によっては薄赤色をしたのもあり真っ白な花もある。標高が増すにつれて花数が増え、気分はハイテンションになりカメラを持つ手が熱くなっていく。

 これは良い被写体だと思ってカメラを構える。その先にはもっと沢山花をつけた株が現れる。またカメラを構える。この繰り返しを何度行なったことだろう、デジカメだからこそ出来る芸当だが乱射、乱れ撃ちそのものだ。こうなるとコースタイムはどこへやら、なかなか石楠花荘に辿り着かない。悲しいかな少し老眼が進んできたようで、液晶を見てピンボケ度をチェックしたいがよく見えない。仕方なく何度もメガネを外しては液晶画面に食い入る。あとはカメラを信じて適当にエイヤッとシャッターを押し、出来栄えをパソコンで確認するだけ。


新鳥居の日枝神社
 石楠花荘から日枝神社に向かうところもシャクナゲの褥になっている。後方にはリアス海岸も望める絶好のカメラアングルだが、出来栄えを見てガックリ、これが我が実力だと悟ってみるが、網膜に焼き付いた印象とは程遠い。

 森さんの5月30日報告のときは工事中だった日枝神社の鳥居が新しく建て代わっていたため、記念に新築鳥居をカメラに収める。日枝神社でいつものように祈願し、一等三角点のあるオブジェへ向かう。日枝神社から三角点まで何となく歩きにくく、いつもこのいくらも無い距離が遠く感じる。

 一等三角点(点名:五葉山、標高:1341.25m)に到着して、ここでもいつもの儀式というか三角点を平手でポンポンと叩き、到着しましたという挨拶代わりを行なう。残念ながら北側の展望は芳しく無く眼下の愛染山から箱根峠が見える程度。釜石鉱山のボタ山の奥が片羽山になるのだが、山頂部はガスっていて見えない。昼食場所を探して日ノ出岩方向に歩き、コメツガの樹林手前の岩場にシャクナゲを見ながら休める絶好のポイントを見つけて、そこでのんびりと昼食をする。


日ノ出岩
 食後は日ノ出岩に向かい、ここの祠にも同じ祈願を行い岩場に取り付く。今回は最高地点の岩場に登り立ち枯れたコメツガの古木とリアス海岸を一緒に写せるようカメラをハイアングル状態にしてシャッターを押した。

 シャクナゲの咲く稜線を日枝神社まで戻り、そのまま引き返そうかと思いながら、少し黒岩方向に足を延ばした。ちょっと歩いたところで黒岩方向から戻って来た初老夫婦にシャクナゲの状況を聞いたところ、断然こっちのほうが良いとの返事だった。詳しく聞いてみると五葉山神社辺りまで見頃が続くとのこと、また景色も開放的であることなど感動が伝わってくる。我が方もこれで勇気百倍、一気に元気が出て伸びやかな稜線を五葉山神社に向かう。

 シャクナゲの大きな塊りごとにそれぞれ沢山の花を咲かせている。しかも見頃の花が多く今が最高のタイミングだったようだ。色々な角度からカメラを構えてみてはシャッターを押す。出来栄えは問わない。帰宅してからの楽しみにして、とにかく稜線漫歩を楽しみながらシャクナゲの花回廊を逍遙する。


山頂稜線にて
 幸せな時間が過ぎていく。天候が回復することを確信して出かけてきた甲斐があった。山の爽やかな風に吹かれて気分は爽快、花は見頃、しかも例年になく花数が多いようだ。こんな巡り合せに立ち会えるのだから、山は止められない。

 レンズに偏向フィルターを取り付けてみたり、いくつかのモードで撮影条件を変更したりしたが、結果は実力を超えることも無く、感動だけを自分の胸にしまってまた次の山に出掛ける事にしよう。結論を先に書いてしまったが、シャクナゲは本当に素晴らしかった。

 高揚した気持ちを帰路にも見直しをかけながらゆっくり往路を引き返し、クールダウンさせながら赤坂峠に戻った。登り2時間の山に延べ6時間も滞在してシャクナゲの花を堪能させてもらった。帰路は美肌の湯として人気のある五葉温泉「しゃくなげの湯っこ」に浸かって山の締めくくりとした。温泉は石油製品等の値上げからか、いつの間にか600円と100円高になっていた。  沖 記

コースタイム:大東町7:20==(約75Km)==9:05赤坂峠駐車場9:18---9:50賽の河原---10:06畳石10:20---11:25石楠花荘---11:40五葉山山頂(1341.25m:昼食)12:15---12:25日ノ出岩(五葉山最高地点@1351m)12:33---13:20五葉山神社13:23---13:57石楠花荘14:00---14:35畳石---15:05赤坂峠駐車場15:10==(約75Km、五葉温泉入浴@600円)==17:35大東町

    五葉山  H18.4.29 山開き

 当初は、GW前に須川に目印を付けに行く予定でしたが、土木に問い合わせたところ(27日)、12日の開通予定で、例年のGWの開通は「努力している」「間に合わせたい」というような回答は得られませんでした。そうであれば、GW後半にでも行ってこようかと思っていたところ、28日夕方のニュースで30日開通の話を聞きました。ナヌナヌ。五葉で連絡を取り合っていたため変更せずに行ってきました。


登山口での神事

奥に早池峰山

参加 記念品

畳石にて

結構残雪が多い

森氏と浅沼氏
 吉家さんも29日、ライオンズクラブの要請で、まつるべ山のルート調査の予定を入れていましたので、須川登山道の目印は???。26日に吉家さんが偵察に行って、小屋のよろい戸をあけて、ネス湖付近に印はつけてきたが、いつものポールはまだ着いていないとの事でした。土木も道路の除雪だけでなく、もう少し遭対と連絡を密にとってから通行解除したほうが良いと思いますよね。前置きが長くなりました。

 6時30分、浅沼さんの車に乗って一路赤坂峠へ向かう。登ってくる車もなく快調に進むと駐車場直前になって車が渋滞しだした。何かあったのかとよく見ると駐車場は満杯で、登山口で山開きの神事最中。静かに通過して100m過ぎた路肩に駐車する。久しぶりの登山に勇む心を抑えて、神事に参加しお払いを受ける。カシコミーカシコミーモース。主催者の挨拶に続き、・・守る会の菅原長一郎さんから登山上の注意があり、100名を超える参加者が一斉に登山開始、われわれもお神酒をいただきその後に続く。

 先着100名に限り記念品(五葉山の絵馬)が配られた。小生は99番目でした。日差しも強くスローペースながら登るほどに汗ばんでくる。賽の河原はいっぱいなのでそのまま通過し、畳石で一息入れる。これより中ほどの集団と一緒に登ることになる。5合目付近から残雪を夏山沿いに登る。この時季に登ったことがなく、多分雪もないだろうと思いスパッツをつけてこなかったことが悔やまれるがゆっくり慎重に登ると、石楠花山荘の水場に出る。

 早速「即席冷蔵庫」(ビニール袋に雪を入れたもの)にビールを入れて出発。ここからは夏道が雪で腐っていて歩きにくい。ふどらないよう、ロープからはみださないよう頂上に向かう。頂上は風がちょっと冷たいが360度の展望を楽しむ。中腹まで白い早池嶺、遠く焼石連山、かすかに須川が見渡せる。東の金華山は確認できない。風を避けて昼食を摂るため日の出岩に向かう。

 原生林の中は雪がぎっしり詰まっていたが、日の出岩の前は乾いていて休むに丁度良い。早速ビールで乾杯。冷蔵袋で冷やされたビールの喉ごしは下界では味わえない一杯である。うまぁーい。帰りは、更に雪解けが進み歩きにくい。犀の河原まで一気に下りて休憩。日差しが強く少しは日焼けしたようだ。帰路恒例により「温泉で汗を流し」無事帰宅した。   森 記   写真:浅沼・森

タイム:登山口8:50−畳石9:40−石楠花山荘10:45−頂上11:00−日の出岩11:10昼食 11:50−頂上12:00−畳石12:50−賽の河原13:10−駐車場13:45




しゃくなげ荘わきで鹿が遊んでいた

1341mピーク
1999.7.17 参加者 渡辺、阿部(薫)、阿部

 住田町と釜石市を結ぶ、赤坂峠から入山する。一関から車で約3時間かかった。

 登山道は、ほとんど急傾斜は無いので安心して登りにかかる。20分程で広い賽の河原に出て、景色を楽しみダケカンバの林に入る。
 数日前の長雨のせいか、登山道には水が流れ腐っている所まある。
 まもなく、畳石の平地に出て小休止を取る。このあたりから、少し傾斜が付くがほとんど気にならない。するりとしたミズナラ林を抜けると、大きなシャクナゲが目立ち始め、傾斜もなくなり、楽になる。シャクナゲの花が、異常なほど少ない。

 しゃくなげ山荘は、立派に立て替えられ真新しい。脇の水場で喉を潤し、山頂に向かう。15分程で神社に着き、東京からのパーテイと懇談後、1341mピークや日の出岩に行く。山頂の日の出岩付近は、苔のむした林に包まれ、今までの風景とは違った雰囲気である。

 頂上付近は、全体にシャクナゲが自生して、さながらシャクナゲ園になっている。しかしシャクナゲの花が少なく、みね桜の小木が多数枯れている。何かが変であった。
 また、この季節も良いが初冬には、山一面に霧氷が付き見事な景観を見せてくれる。

 1341mピークで昼食を取るが、薫氏は、登山は装備からと言わんばかりに調理に取りかかる。なんでも、前日に購入してこの日が使いはじめらしい。
 おにぎりをほうばりながら、無線を聞くと7J7ACT局が栗駒山から出ているので交信する。八戸の米軍基地の方だった。

 しゃくなげ荘まで降りると、鹿に遭遇し人なっこく見える鹿と、しばしたわむれる。さらに、赤坂峠でも着替えをしていると鹿が現る。子鹿らしく、隣りに張っていたテントが気になるようで、二度ほど出てきた。

参考
 ◎釜石側からのコースも時間がかかるが、なかなか良い。
 ◎鹿狩りの解禁以降には、ハンターに注意する事。
 ◎携帯電話通話状況
Sラーは、山頂、畳石で優、Dコモ山頂のみ良、Dカーは、車に置いたため不明、国道45、国道284も含め、Sラーがかなり強かった。

快適に進む

畳石

シャクナゲ

しやくなげ荘

1351m日の出岩

得意げに調理している薫氏