八甲田山



H22.10.7

     八甲田山 (10月7日、森、阿部一仁ほか3人)
 

ロープウェー山頂駅にて
 年金者組合一関支部恒例の秋の旅行に一緒に同行してきました。一行は、ロープウェー山頂駅で、青森市内・八甲田丸見学組と、八甲田山縦走組みに分かれてそれぞれ出発した。登山組は5人、平均年齢60余才、女性1人と男性4人でいずれも、登山経験豊かなツワモノ?である。昨年は、台風の北上と重なったためやむなく中止した計画を今年も同様に計画しました。


井戸岳への稜線
 7時30分一関を出発、八甲田ロープウェー山頂駅に11時45分着。ガスがかかったり晴れたりの空模様でしたが雨の心配はなさそうである。

 ベンチで昼食を摂って赤倉岳へ出発。オオシラビソの樹林帯をくぐるように湿原展望台へ。湿原には花も無く、草が黄葉しているが、日差しが無いためか少し黒ずんだ感じである。毛無パラダイスライン入口分岐より傾斜もきつくなる。途中、「登山ギャル」に追い越されるが、殆んどは中高年者の登山客の下りである。道が狭いため、お互い譲りながら登りきる。

 ガスの切れ間から田代方面、青森方面、八甲田大岳が見え隠れしている。毛無岱に日が射すと金色に輝いて見える。左右の展望を楽しみ、大きな火口壁に驚きながら稜線伝いに井戸岳へ進む。風も無く、日差しも弱く絶好の登山日和となった。井戸岳から非難小屋までの急な下りは、秋田駒ケ岳の女目岳に似ている。


毛無岱をバックにパチリ
 非難小屋付近には数人が休んでいた。10余年前の小屋は、今の笊森山荘に似ていたがその後改築したのかすっかり変わっていた。一息入れて最高峰の大岳へ出発。この山も他の火山性山に似て登山道が深く流されている。山頂は、以前は南側にロープが張られていましたが、今は周りを全部保護ロープで囲われていました。

 「あれが1峰、2峰、3峰・・・・・8峰で八甲田という?」ほんとらしい説明に始めて登った仲間は納得?。ちなみに八甲田山という名の山は無い。(秋田駒ケ岳にも『秋田駒ケ岳』という名の山は有りません)記念写真を撮って早々に下山。

 4時までに酸ヶ湯温泉に着く約束なので、滑らないように気をつけながら下る。長い階段そして木道を繰り返し下る。湿原の草黄葉に日射すと、カエデの黄色、ナナカマドの赤、青森椴松の青色が更に引き立ててくれる。ゆっくり見て歩きたいのだが時間が気になり、何度も振り返り、写真を撮りながら休息無しで下る。


(下部)毛無岱より大岳方面
 湿原が過ぎてブナの樹林帯も色づき始め、数日後の黄葉を思い浮かべながら予定時刻の4時に酸ヶ湯温泉駐車場に到着。丁度、青森市街・十和田丸見学バスも到着し、合流して宿泊の「ランプの宿・青荷温泉」に向いました。 森 記

コースタイム:一関発7:30−高速−黒石−R102−城が倉−八甲田ロープウェー11:30(15分間隔で運行)山頂駅11:45  12:05出発 赤倉岳・毛無パラダイスライン分岐12:25 赤倉岳13:00祠13:15 井戸岳13:20 避難小屋13:40 八甲田大岳14:05 14:20発 避難小屋14:35 酸ヶ湯温泉16:00 天候晴れたり曇ったり、微風

H16.9.26


毛無岱遠望

青森方面を望む

大岳山頂の沖氏

南八甲田方面を望む
 9月26日は八甲田山に登りました。前日から酸ヶ湯温泉に入り、天候が回復するのを待って朝6時過ぎから登山開始。登り出しのブナはまだ緑が濃く、ツタウルシやムシカリなど秋を先取りするところから紅葉が始まっているが、樹木の紅葉にまで至らず、小灌木と湿地の草紅葉が秋を感じさせてくれる。


岩木山遠望
 下毛無岱に入ると草紅葉が朝露に光って美しく、朝日が八甲田大岳の真上にありハレーションを起こす。西側には意外な近さに岩木山が雲海から図抜けて高く独特の山容を見せてくれる。南八甲田の山々も櫛ヶ岳を中心に湿原が代赦色をしてたおやかな姿を見せている。ゆったりと穏やかな山容は、登りたいけれど一人では余りにも寂しいような気がする。上毛無岱から一般ルートを外れてロープウェイ駅方向へ向かい、赤倉岳を目指す。

 誰も歩いてないこの道は早朝では露払いをしながらの歩行となり、上下ともしっかり濡れてしまった。赤倉岳山頂に至るハイマツの急坂を登りきるとすばらしい視界が待っていてくれ、眼下には青森市街がクッキリと眺められ、毛無岱の狐色をした湿地の向こうに岩木山から白神山が雲海に浮かんでいる。またこれから歩く井戸岳から八甲田大岳に続く尾根がくねって見える。空気が澄んで視界が良く高田大岳が天空に向かって良い形をしている。井戸岳から見ると裾野が紅葉していて美しいスカートを着けているようだ。

 避難小屋周辺と八甲田大岳には人影が多いけれど、それ以外は静かでもったいないような景色をほとんど独り占めしているような気分になる。大岳山頂からの展望は、南の方角に雲海の彼方に岩手山、八幡平、それに森吉山とおぼしき山が確認できるが、それ以外は雲海の下に閉ざされている。特に太平洋側は雲海が密で岩手県は曇りなんだろうなと容易に想像できる。山頂から栃木に電話をすると、家内から小雨模様との返事に妙な優越感を感じる。

 八甲田大岳から仙人岱に下り、ここの湧き水を汲んで昼食にし、コーヒーをわかしてリッチな気分に浸る。しかし、今回もまた高田大岳はパスしてしまった。気になる山ではあるが、余程気合いを入れてかからないとなかなか登れそうにない。今回も宿題として残してしまった。八甲田山は岩手県からは近いかなと短絡的に考えて出かけたが、片道270Kmもあり遠かった。一人で往復の運転は結構きつかった。 沖 記

コースタイム:酸ヶ湯温泉--0:50--下毛無岱--0:30--上毛無岱--0:30--ロープウェイルート合流--0:30--赤倉岳稜線--0:30--大岳避難小屋--0:25--八甲田大岳--0:30--仙人岱--1:00--酸ヶ湯温泉



1997.6.29   参加者 菅原、佐藤、千葉、鈴木、阿部

 宿を弘前市の隣、尾上町の平川温泉にとり、一泊二食付きで5250円に感激しながら出発する。酸ヶ湯温泉までは、約1時間で着いた。ここで、尻屋崎から来た鈴木氏と合流して車を乗り換えロープウエー駅に向かう。今日も手抜き山行である。

  標高700mから一気に1300mま

            シラビソ林
でいくが、ガスで下界は何も見えない、残念だ。案内板をながめながら、一同慰め合う。 この辺は8の字型に散策路があり、1時間位で八甲田を満喫できるようだ。我がパーテイは、8の字をS型に割るコースをとり、田茂やち岳に向かう。

 霧につつまれたオオシラビソの林は、幻想的につづき、なかなかいい。やがて灌木に変わる頃、登山道は緩い登りとなるが、ほどなくやせ尾根に出る。このあたりから、展望が良くなるはずだが何も見えなく、風が強まる。ミヤマオダマキが雫を落としながら風に揺れている。全員合羽を着て、赤倉岳に進む。

 ガスと風にあおられながらやや平坦な道をいくと、赤倉岳の道標がありきづく。どこを歩いているかわからないが、天候が良ければ雲上の楽園のはずだ。井戸岳付近は、噴火口を少し巻いており、足場も悪いので注意しておりる。灌木帯に入るとすぐに大岳ヒユッテに着く。二十数年前は、今にも、くちはてそうな小屋だったが、立派で大きい小屋になった。ここで早い昼食をとる。

 

 コバイケイソウ

大岳ヒユッテ

 チングルマの毛を見つめる
八甲田大岳には、20分ほどで登れるが一同断念して毛無岱に向かう。足場の悪い道が、15分ほどつづき、開けて来ると毛無岱である。ここからの道は、木道が整備され歩きやすくなる。水芭蕉やチングルマの群落もあり、ゆっくり散策しながら下る。 しかし、チングルマは花が終り、毛に覆われていた。誰かが「毛があんのに、毛無岱がー」と言った。 関係ないよね。ガスにけむる毛無岱、めったに見られない風景だった。ここからの

  毛無岱の池塘

  木道の階段
下りも、木製の階段が整備されてここち良く下る。

 ブナ林を抜けると、すぐに酸ヶ湯温泉だ。さっそく冷えた体を温泉で温めた。 尚、おみやげに下北で取れたホタテをもらった。本当は、キャンプ場で焼いて食べるつもりだったが、霧雨で面倒だから持って行け、と言うことになったのだ。 一人あたり、13−14個にもなった。 ありがとう鈴木さん。