早池峰夏
コウベゴウリ付近の花 |
河原の坊 |
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早池峰山 山行者:吉家・森・阿部 コース:小田越→山頂→河原坊
滑りやすい蛇紋岩には、足かけのための窪みが彫ってあり助かる。植生保護の為のロープもキチッと張られ、関係者の活動に感謝しながら快適に進む。山頂方面はガスが掛かっているが、足下を見渡すと早速高山植物のオン・パレードだ。アッ、あれは何とかだぁぁ・・と、次々に顔を出す花々の名前を思い出すのも大変だ。一つ一つをカメラにおさめながら楽しく進む。
やがてガスも薄くなり、薄日が射し、そよ風も手伝って快適な登山日和となってきた。急ぐことなく、のんびりと花々を鑑賞しながら高度を稼ぐ。東京から来て、明日は秋駒・・とか、熊本から来た人・・等々、談笑するのも楽しい。懐かしい山頂の姿、そこに散らばる登山者の群、さすが人気の早池峰山ならではの光景だ。12時少し前、山頂到着。北西方向に移動して昼食を取る。 昼食後、周辺を散策していた森さんが、白いオダマキを見つけたと言う。少し中岳側に下ると・・なるほど白っぽいオダマキの株が数カ所にあった。カメラに収め、山頂広場で証拠写真を撮って下山開始だ。咲き残っていたチングルマにナンブイヌナズナ等の撮影をしながら慎重に下る。 震災の影響なのか、大きめの岩片や砕石のような小石が非常に多く、道をふさいで歩きづらい。登ってくる速度より、下るのに時間が掛かる。浮き石に気をつけ、膝をかばいながら慎重に下る。すると、裸足の登山者が登ってきた。・・なんでも、岩を踏む足の感覚が良く解り、本人としては登りやすいらしい。・・足の裏痛いだろうなぁぁ・・怪我しなければ良いなと、心配する。 良く見ると、下っていく人が殆ど見えない。こちらを登った人は、下山は危険だと察知して小田越コースにまわったのだろう。下りとは言え少々汗ばんで膝も痛くなり、打石で大休止を取る。10分ほど休んでも、歩き出すとすぐに膝が痛くなる。あらよっと!!等と、気合いを入れながらトントンに黙々と下り、更に小休止を一回取って何とか河原坊に到着する。
コース時刻:小田越9:25ー10:45ごきんぞう11:00−11:32田代平11:40−11:55山頂12:54−13:35打石13:45−14:33こうべごうり14:45−15:34河原坊 尚、シャトルバス時刻等は花巻市・大迫町のHPで御確認下さい。 今回見つけた花:ミヤマキンバイ、ミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、ナンブトラノオ、コイワカガミ、キバナコマノツメ、チングルマ、ミヤマアズマギク、ミヤマヤマブキショウマ、サマニヨモギ(蕾)、マルバシモツケ、モミジカラマツ、ハクサンチドリ、ムシトリスミレ、イワウメ、ホソバイワベンケイ、ミツバオウレン、ウラジロヨウラク、マイズルソウ(実) |
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早池峰山 川原の坊〜山頂〜小田越 登山者:森、浅沼
上空は曇っていてガスが中腹までかかっているが天気情報では雨の心配は無い。ビジターセンターの職員が出勤。須川と違うわ。登山者名簿に記入し、マットで靴の泥をすっかり落として出発。しばらくぶりの早池峰登山である。登山道は刈り払われて歩きやすい。30分ほど登るとガスの切れ間から中腹の紅葉が見え、高まる期待と心臓の激しい鼓動を抑えながらもくもくと進む。 頭垢離でひと息を入れる。長休みは滲んだ汗が冷たくなるので出発。両側にロウプが張られ道も整備されている。尾根筋に出ると、小田越方面の紅葉が真っ盛りで、這い松地帯と紅葉地帯がはっきり区別されこの山特有の植生がわかる。二人でしばし写真に収めて登る。 ひと息登るごとに景色も開け振り向いてはシャッターを押し、なかなか前に進めない。道は「御座走り」岩には確保用のロープが張られ、『夫婦岩』の方には行かれないように保護ロープが張られている。岩はテカテカに磨り減っていて相当数の登山客が登っていることが伺える。「打石」でしばし休憩しながら眼下の紅葉を楽しむ。
頂上は風が有るので写真を撮って小屋に入る。2〜3のグループが食事を摂っている。我々も靴を脱いで上がって食事にする。室内温度は1度C゜。黙っていると手が凍えるようである。 5合目まで降ると眼下から1合目に掛けての紅葉が飛び込んでくる。紅葉も1合目の「御門」までで潅木地帯に入ると回りに秋を感じながら一気に小田越登山口まで降りる。 舗装道路を色づき始めたダケカンバ、道端のウメバチソウを見ながら駐車場に到着。今朝あった車の殆んどは帰ってしまっている。途中観光ぶどう園によって葡萄作りのコツを教わり、お土産を買ってお決まりの温泉につかって。無事帰宅。 森 記 コースタイム:川原の坊8:35 頭垢離9:25 御座走り10:15 打石10:35 頂上11:25昼食12:00出発 1合目13:15小田越13:40 川原の坊14:15着 |
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早池峰山 小田越コース 御門(1合目)まで登ってきたが、晴れそうで晴れない。休憩中に数名のグループが降りてきたので、話しかけてみたら「秋田から来たが、これ以上無理ということでしき返してきた」というこしでした。風も出てきたので先が心配されたが、御金蔵まで登って風が強ければ引き返すことを考えながら進む。御金蔵まで登ってきたが、風も思ったより強くなく、空も明るみが見えてきたので、雨具を脱ぎ登る。 この山の最大の難所?梯子のところでは、3点確保の実技の習得しいるうちに、空が開け青空も見え最高の天気に回復してきた。参加者も安心と余裕が出てきたのか花を観賞しながら全員頂上に到着。西の方はまだガスが取れなく展望はききませんでしたが東の方は剣が峰、釜石の風力発電用の風車、五葉山も見え楽しい登山教室の最終日となりました。 早池峰山は固有植物・花が多く有名です。7月中旬といえば高山植物がいっせいに咲き始める季節ですが、今年は例年に比較して花の咲いている種類が少なく感じました。森 記 コースタイム:小田越9:35 御門10:05 梯子11:00 剣が峰分岐11:50 頂上12:10 昼食 12:45発 5合目13:30御門14:15 小田越14:50 |
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早池峰 (1,917m:岩手県花巻市) 登山者:沖 コースタイム:大東町5:40==(約90Km)==7:30岳部落==(6.0Km)==7:45河原ノ坊駐車場8:05---9:05頭垢離9:10---9:55御座走り岩---10:10打石10:15---10:55早池峰山頂(1917m:昼食)11:30----12:10御金蔵(五合目)---12:50御門口(一合目)---13:12小田越13:14---13:40河原ノ坊駐車場13:55===14:10岳集落==(約90Km)==16:00大東町
山の支度は至って簡単、ザックには合羽、食料としてのペットボトル2本、コンビニお握りとアンパン、梨、飴。定番の携帯トイレ、カメラ、ミニ三脚などで、これ以上の軽量化は不可能なほどの少ない荷物量だ。それに杖、麦藁帽子と言った格好で登山開始。コメガモリ沢を詰めていくいつものルートを採る。
やっと本格的にカメラの出番が始まる。すると一気に登山の速度が落ちるという、いつものパターンにはまってしまった。ミヤマアキノキリンソウ、ナガバキタアザミ、ガンジュアザミ、オヤマソバ、シロバナトウウチソウ、ミネウスユキソウ、タカネナデシコ、ハクサンシャジン、コウメバチソウ、ダイモンジソウなど目白押しの状態だ。
結局いつものように大凡3時間を掛けて山頂に到着。団体客がいないせいか、登山者の多くは山頂部の岩陰にポツリポツリと散らばって食事しているだけで非常に静かだ。ボランティアの方に山頂三角点でシャッターを押してもらい、2つの神社にお参りをして昼食とする。
充電が終わって下山開始だ。下りは小田越コースを採る。その小田越コースは風が心地よく正面に薬師岳を見つつ、足元の花々を愛でながら足場を慎重に捕らえゆっくり下る。梯子場を過ぎた辺りから所々で薬師岳を背景にしてナンブトウウチソウをカメラに収める。意地悪い風に邪魔をされて簡単にシャッターを押さしてくれない。御金蔵周辺まで下がるとサマニヨモギが、そしてキンロバイが見えてくると御門口が近いことを教えてくれる。
久しぶりに早池峰に登ったが今年はナンブトウウチソウ、ナンブトラノオの当たり年だったかと思われるほど、登山道を常に賑わしてくれていた。早池峰固有種以外にも沢山の花が咲き誇っていた。やっぱり早池峰は花の名山だった。 注意すべきこととして、門馬側に下るルートは閉鎖されていた。また携帯トイレは避難小屋でも販売されており、早池峰では「トイレは携帯」が常識化しつつある。登山口には携帯トイレの回収ボックスも備えられている。 沖 記 |
H22.6.26 |
早池峰山 登山者:3人 報告:浅沼 足元にはマイズルソウが今頃花をつけている。またムラサキヤシオも花の終わりを告げるように咲いていた。花の写真を撮り初参の菅原さんに合わせてゆっくりゆっくり進むのだが何パーテーも追い越してしまう。何せ小休止を要せず。5合目付近で従兄の自然保護監察員浅沼氏と会う「今日で早池峰登山2977回目5月の誕生日に3000回登山をと思ったが果たせなかったが今年中には達成したい」とのことでした。
一関5:30−7:00岳−8:00小田超−9:255合目−10:20頂上−12:10仏石−13:50河原の坊−15:00岳−15:30東和温泉16:20−17:30一関 |
H21.8.16
早池峰山 (河原坊−早池峰山頂−小田越−薬師岳−小田越−河原坊)
十年振りにお盆期間中に夏休みが取れ、帰省を兼ね早池峰に行ってきました。梅雨明け宣言をみない今年の夏やっとお盆に入り夏らしい気候を迎えた16日朝目を覚ますと、朝霧に覆われていたが晴が望まれる。
5時過ぎ準備運動にと4キロほどジョキング後朝食、お昼のおにぎりを戴き7時実家を出発、内川目に入るとそれまで霧に覆われていた辺りも青空が覗く。
昨年6月の地震により打石下の大きな岩の崩れを見ながら打石がよく崩れなかったことに感心する。振り返ると薬師岳がどっしりと構えている。ガレ場の岩を登るとアザミにクジャクチョウガ羽根をゆっくり上下していた。
小田越登山口から薬師へはしばらく整備された木道を進むと樹林帯、その先アオモリトドマツの中進むと急な登りとなる。振り返るとダケカンバの間から早池峰を望むことが出来た。ここの魅力は大きな岩陰に不気味に光輝くヒカリゴケ、今日もあのなんともいわれぬ神秘の輝きを確認。デジカメに収録、山頂を目指す。ダケカンバの林を過ぎると今度はハイマツトとシャクナゲが目立つが花は終わっていた。ロボット雨量計を過ぎると山頂は目の前、稜線の風を受け山頂へ、今日は薬師への登山者はなく終始一人旅山頂へは登山口から1時間弱で到着。こちらも360度の展望、誰もいない頂上で昼食を取り下山。頂上直下の岩陰には小さなダイモンジソウが可憐に咲いていた。 帰り途中大迫産直によりボンデァのソフトクリームを始めて食べたさすが並んで買うだけの味がした。 浅沼 記 |
H19.6.17
早池峰山 (登山者:浅沼、佐藤)
一関5時半出発平泉で走友同乗江刺経由で岳到着7時16分、すでにマイクロバス、乗用車で第一駐車場をほぼうめている、仕度しているうちに7時30分のバス出発、8時に乗ることにし準備万端。バスは座席を満席にし8時出発、河原の坊着8時15分、ここで下車した人は6、7人他は小田越え方面に行った。 登山者名簿に記入し8時21分登山開始、天気は快晴体調も良好。コウベコウリ下で7時30分出発の団体20人ほど追い越し上部で休憩、真黄色のナンブイヌナズナ、ヒメコザクラ、アズマギクが咲きシャッターに収める。今日は健脚の走友との同行で途中10分の休憩で頂上着10時27分、360度の展望。 のどが渇き早速ビールで乾杯。定番のコンビにおにぎりに、カップラーメンの昼飯にコーヒー。頂上では屎尿担ぎ下ろしのボランテアが作業をしている。頭の下がる思い。いつの日にか協力を肝に銘じる。頂上では一関山の会の団体15、6名と一緒になる。その他20人位がいた。
今日は一気に早池峰と薬師二股かけた山行、帰りは2時42分のバスに乗るため、駆け足下山やっとの思いで乗車できた。それもこれも今年の八ヶ岳登山を目指してのトレーニングが功を副うした感じでした。 浅沼 記 コースタイム:一関 5:30〜平泉 5:48 〜岳 7:16 〜河原の坊 8:15 8:21 〜打石 10:05〜 頂上 10:27 11:45〜 小田超 12:53 〜薬師岳 13:53 〜小田超 14:40 〜岳 15:30 〜一関 17:30 |
H20.6.21
早池峰(1,917m:岩手県花巻市)、薬師岳(1,644.9m)
大東町のアパートを出発したのが丁度6時、早池峰までのルートにコンビには大迫にあるだけなので、摺沢で昼食おにぎりを購入して北上する。走行距離は東和町経由でも田瀬湖経由でも同じだが、今回は何となくカーブの多い田瀬湖経由のルートを採った。信号の無い2車線道路をエコランですいすい走り、予定より早く岳部落の駐車場に到着でき、何とか8時丁度発のシャトルバスに乗車できた。駐車場には思いの他登山者の車は少なく、予定したバスも10人の乗客で発車となった。
河原ノ坊で半数が下車、私もそのメンバーの一人だ。今回は体力に余力があれば前回登りそびれた薬師岳まで足を延ばしたかったので、小田越に下りることもその理由だ。逆コースも考えたが、やはりメインディッシュは早池峰、そこをヨタヨタ登っては意に反するとの思いもあり、今回もまたいつも通りのルートとなった。
剣ヶ峰の分岐を過ぎて小田越ルートに入り、慎重に岩場を足元に注意しながら下る。ミヤマキンバイが多いルートで、竜ヶ馬場付近のイワウメに期待しつつ鉄梯子の架かる鎖場を慎重に下り高度を一気に下げていく。期待したイワウメは一面に咲いていた。ミヤマシオガマも随所に咲いている。もう花は沢山だと思いながらも、綺麗な花に誘われて何度も足を止めてカメラを構える。
ロボット雨量計があった岩場に到着すると、三角点のある山頂までもう少し我慢するだけだ。緩やかな登りをもう直ぐ山頂という鼓動を抑えるように山頂部に向う。心躍る時がもう直ぐだが、小さな岩場をもう一つ越さなければならない。でもイワウメが一面に咲いていて、それに慰められながら確実に一歩一歩山頂に近づいていく。そして最後の岩稜を登ったところに薬師岳の三等三角点(標高:1644.91m、点名:薬師岳)が風雨にさらされてちょっと侵食されたような風合いで設置されていた。三角点の頭に平手でポンとタッチし、山頂到着の儀式を行なう。三角点のある岩場の東側には薬師岳の守り神が露岩に置かれていた。ここでもいつもの儀式として無料で山の安全などを祈願した。遠野から登ってきたと言う監視員が一人でいたので、彼にお願いして写真を撮ってもらった。 |
H19.7.22
早池峰 (1,917m:岩手県花巻市)
オニシモツケ、センジュガンピ、クガイソウ、シシウドなどが沢沿いに咲いていて、目を楽しませてくれるが頭垢離までは絵になるような花はなく淡々と高度を稼いでいく。最初の休憩ポイント手前で元気な女子高生の一行を追い越す。登山者の大半が中高年の中で、若い人達が山に接するのを見るだけでもオジサンとしては嬉しく感じる。 頭垢離が近づくと花の様相も変わりマルバシモツケ、ミネウスユキソウ、ミヤマヤマブキショウマが多く、傾斜もきつくなってくる。頭垢離で沢と分かれて益々傾斜は強くなり、期待のハヤチネウスユキソウもちらほら顔を出す。
そのミヤマアヅマギクが今年は随分多いと感じたが、今年の早池峰はその他の花も含めて例年より色彩豊かに感じた。元よりミヤマオダマキが多くて、このために山登りの速度が半減させられるが、今年は至る所で紫の素敵な姿が見られる。時期的にやや遅い感もあるが、それでも十分に被写体として耐えられる花株が次々に出迎えてくれる。 振り返るとガスが流れて薬師岳が見えるようになってきた。遠く焼石岳や五葉山も確認できる。益々山登りの速度がペースダウンしてくる。しかし身体を休めているわけではないので疲労だけは蓄積される。カメラアングルを決め被写体が静止するのを待つまでが結構疲れる。とにかくシャッターを切るまで呼吸を止める習慣だからだが、変な癖がついてしまったことを悔やんでも仕方が無い。また絵になりそうな花を探してキョロキョロし、足場や落石にも注意を払いながら登るので、結構集中力も必要になって余計に疲れる。
少し早いが昼食場所を求めて山頂稜線を西に移動する。すると雲海の上に岩手山が見える。足元にはミヤマアヅマギクが一面に咲いている。ハヤチネウスユキソウも純白のまま大きな花を広げている。ミヤマオダマキ、ナンブトラノオも多い。メモリーも電池も十分の状態で天候もバッチリになった。昼食場所を岩棚に見つけて絶景を肴に春雨スープとおにぎりの食事。至福のひと時を堪能できた。 名残惜しい山頂を後にして下山に取り掛かる。ボランティアの汲み取り作業を申し訳なく横目で見ながら東へ向かう。まだイワカガミやチングルマが咲き残っている。ヨツバシオガマも背を伸ばして咲いている。お田植え場に来るとシラネニンジン、ヨツバシオガマが乱咲きの状態だ。それを無視するかのように剣ヶ峰分岐に向かい、そこから小田越ルートを真っ直ぐ下りることにする。 もう花の写真は沢山だと思いながらも、綺麗な花を見るとカメラを構えてしまう。太陽が眩しく花の写真に向かなくなっているのに、それでも懲りないのだから困ったことだ。クサリ場の長い鉄梯子を2段過ぎ、一気に高度を下げて竜ヶ馬場のハイマツ帯に出ると、サマニヨモギやチシマフウロが足を止めるように誘ってくれる。2,3合目付近ではキンロバイも見頃を迎えている。 満足する量の写真を撮ってコメツガの樹林帯に入る。林の中でもカニコウモリが沢山の蕾をつけていた。ギンリョウソウをワンショットだけ写して小田越に到着したが、道草が祟ってバスが出た直後だった。早い時間帯だったため次のバスは一時間後にしか来ない。仕方なく薬師岳に取り付いたが、途中で早く帰ろうと言う心の叫びが強くなって、森林限界まで行き着かないところで引き返した。 帰路はいつもの東和温泉ではなく大迫のワイン工場の一画にある日帰り温泉施設「ぶどうの湯」で山の汗を流した。自宅に戻ってパソコンに沢山のデータをカメラから取り込んだが、納得の写真はイチローの打率に遠く及ばなかった。沖 記 コースタイム:大東町5:10==(約90Km)==6:55岳駐車場7:00==(シャトルバス@600円)==7:18河原の坊7:40---8:35頭垢離8:40---9:35打石9:40---10:15早池峰山頂(1913.61m:昼食)11:15---11:30剣が峰分岐---12:00御金蔵(五合目)---12:50小田越13:42 ==(バス@600円)==14:05岳駐車場14:15==(ぶどうの湯@500円、約90Km)==16:50大東町 |
H18.6.18
早池峰山 花々は、ほとんど咲きそろいました。
8時のバスで、河原の坊へ向かう。ここでは5,6人降りたがほかは小田越に向かった。歩き始めてまもなく、ノビネチドリのお迎えである。心もち水量が大目のコメガモリ沢を右に左に高度を上げると共に額に汗がにじんでくるが頭垢離まで休憩なし。コメガモリザワに別れを告げ稜線に立ったところで一息入れる。 ガスは薄くなったようだが「夫婦岩」より上部はガスに覆われている。チングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマシオガマ、ミヤマアズマギク等花数も多くなって来る。毎回撮影してきているが、何か新鮮な感動が沸きついカメラを向けてしまう。浅沼さんの姿はもう見えない。ナンブトラノオが道の真ん中で一本咲いている。いまどき珍しい。名花ハヤチネウスユキソウはつぼみである。 「打ち石」を過ぎる頃になるとヒメコザクラ、ナンブイヌナズナの早池峰固有種がまだ咲き残っていた。「千丈岩」付近からはナンブイヌナズナ、ミヤマキンバイが主役となり、岩の隙間を埋め尽くしている。イワウメも咲き出しているので、小田越えが楽しみである。特に休憩したつもりもなく頂上につく。 頂上は思ったより空いていて、バスで一緒だった登山者も小田越からほぼ同じくらいに着いたようである。先着の浅沼さんはお湯を沸かし昼食の準備が出来ていた。荷物を降ろしビールで乾杯したところへ、「やぁやぁここにいた」と沖さんが岩陰から現れる。あれぇ、「今日は栃木でなかったかな」「予定変更、やっぱり山がいい」と、われわれが着いて手間もなく発車したバスで登ってきたとのこと。 避難小屋の入り口付近ではボランティアの皆さんによる尿降ろしの作業中である。帰路は3人、瞬時のガスの切れ間に写真を撮り、ゆっくり下る。梯子を降りハイマツ地帯に入るとイワウメの群生地帯。ハイマツの隙間を埋めるように咲き誇っている。御金蔵をすぎると二人は後も振り向かず一気に下る。御門ででも休まない。私も追いかけ小田越駐車所手前で追いつく。13時42分発のバスに乗るために急いだとのことであるる。 森 記 写真:沖、森 花名は省略しました。
コース・タイム* 河原の坊8:20・・頭垢離9:10・・打ち石10:07・・千丈ヶ岩10:25・・頂上10:50頂上12:00・・御門13:23・・小田越13:37 |