一切経山
吾妻小富士 |
H24.9.1−2
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一切経山 (標高:1948.77m、福島県福島市土湯温泉町) 登山者:沖 コースタイム: 吾妻小舎7:30---8:20酸ヶ平避難小屋8:20---9:00一切経山(1945m)9:12---10:00姥ケ原東吾妻山登山口十字路(昼食)10:25---11:00東吾妻山(1974.7m)11:20---11:30展望台11:35---12:10景場平12:17---12:40鳥子平12:40---13:30吾妻小舎
浄土平から一切経山に取り付くルートは未だ『一切経山の大穴付近で有害な火山ガスの噴出が見られるため』とのことで入口が閉鎖されていたので、その先の酸ヶ平経由のルートで登ることにした。花の時期には少し早かったのか、イワカガミは登山道脇にちらほら見られるだけだ。その昔、浄土平駐車場がまだレストハウス前に小さかった頃、浄土平から酸ヶ平までイワカガミで一面ピンクに染まったことを思い出しながら登っていく。加齢からか運動不足からか、とにかく足が重くていつものペースで登れない。スローペースを意識し、呼吸を整えつつ残雪を踏みしめて酸ヶ平へ。
振り返ると高山の反射板の上部に安達太良山塊がガスの切れ間にチラッと望める。東吾妻山の右に磐梯山の頂がほんの一時だけ顔を出したが、吾妻の瞳に惑わされているうちに、ガスが上がってきて見えなくなってしまった。これを潮時と諦めて一切経山を辞して鎌沼に向かって往路を引き返す。
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H19.5.12
一切経山 (福島県福島市土湯温泉町:1948.77m)
兎平駐車場で荷物の整理をして山の支度をしたが、低温と強風で防寒対策をどうするか迷ったが、重ね着をした上に合羽を羽織って一切経山を登ることにする。残雪は例年より少なめで、小舎前に少し残る程度で、駐車場から一切経山まで残雪を踏むことはない。 残雪期に限らず吾妻山は長靴が一番の履物であり、今回も長靴を履いての登山で冠水した木道の上など道を選ばないで気ままに歩けて快適だ。
山頂からの展望はアンテナのある高山の後方に安達太良山が見える。東吾妻山の右に磐梯山。西吾妻山と東大巓の間に飯豊山。五色沼方向に大朝日岳。米沢と福島を分かつ奥羽山脈の連なりに蔵王まで薄っすらと見える。しかし風が強い。カメラを構えてもブレてしまいそうで、標柱にカメラを固定して四周の景色を写す。 山頂の一等三角点にタッチしてから五色沼の見えるところまで少し下り、そこで風に震えながら瞳が開きかけた湖面の景色を堪能する。でも余り長居は出来ず、早々に退散して山頂を辞して姥ヶ原に向かう。 先の酸ヶ平分岐を避難小屋のほうへ降りて、登山道を大きく寸断する雪渓を横切ればトイレも新設され綺麗に生まれ変わった酸ヶ平避難小屋に到着する。この小屋は周囲をベンチで囲んで休憩用に造られ宿泊には適さないが、昔の小屋を知るものには隔世の感がある。
東吾妻山へは今回パスして真っ直ぐ浄土平へ降りることにした。蓬莱山南側ルートを降りたが、慣れてないとルート見失うところもあり、安全を考えたら酸ヶ平に戻って蓬莱山北側ルートを降りるのが賢明かと思われる。 コースタイム:吾妻小舎7:00---7:05兎平駐車場7:15---8:20一切経山山頂8:30---9:00酸ヶ平避難小屋9:05---9:40谷地平分岐---10:15兎平駐車場 |
吾妻連峰・東吾妻山 H18.4.8−9
下山する車はあれど、登っていく車は私だけで寂しい限りだ。横山さんから誘いがなければ、絶対に行かなかったろうと思うひどい天候だった。期待した雪の回廊は早い開通の割に積雪が少なく低い雪の壁が続いていた。浄土平レストハウスで観光客の動向をチェックしたが、観光バスに揺られて来た連中だけで登山を志すような人はいなかった。兎平駐車場に戻り、荷物を背負って吾妻小舎に入る。
小舎に戻り、写真家集団の団体の宴会を横に見て、静かに一人で大人しく過ごしていると、横山夫妻が山仲間の女史を連れて到着。小舎食堂に降りて、横山さんを中心に遠藤夫妻を加えたメンバーで雑談。ゆっくりと時間が過ぎてゆく。22時過ぎまで充実した貴重な体験をさせて貰った。翌日はゆっくりと遅い朝食を済まし、美味しいコーヒーをご馳走になってから、夫妻、女史、私の4人で東吾妻山に登るべく小舎を出発。しかし準備不足とかで彼女は登山を断念し、3人だけで兎平駐車場からこの時期だけ歩ける栂平園地から東吾妻山に延びる尾根通しにルートを採って登っていく。 坪足でも十分だったが前日の降雪がラッセルを強要する処もあり、結構ルート探しに苦労させられた。何しろ登山の大ベテラン夫妻が後ろを着いてくるのですから、緊張してルートミスばかりで随分北寄りに歩いてしまった。「おかげで見慣れない刺激的な景色を見ることが出来た」と心に凍みいるような言葉をかけて貰ってますます恐縮する。何とか予定の時間に山頂に到着。しかし風が強くて記念写真を撮るような余裕が無く、早々に山頂を辞して樹林帯に戻り風の凪いだ場所で休憩をしコーヒーブレークを楽しむ。 新雪に腰をかけて正面に吾妻小富士を眺めながら軽食を戴き、至福の時間を過ごす。夫妻は70歳代とは思えないしっかりした足取りで、さすがに山で鍛えているだけに今年初めての雪山との事でしたが、流石と感心させられる。また夫婦仲睦まじく、我が家と随分違うなと反省しきり。私は随分緊張しましたが、貴重な体験をさせて貰いました。しかし東吾妻山へのルートも例年の5月連休時と変わらない程度の積雪量に今年の雪不足を今から懸念させられる。 沖 記 コースタイム:4月9日 吾妻小舎8:30---10:45東吾妻山10:50---12:15吾妻小舎 |
東吾妻山・一切経山 2005.7.17−18
今年は吾妻山も例外でなく花の当たり年で今はシャクナゲが見頃。特に蓬莱山の斜面が見事であり、吾妻小舎周辺も一面に咲いている。東吾妻山の山頂にガンコウランをかき分けてピンクのシャクナゲが小さい花束のように咲いていて綺麗だった。コバイケイソウはピーク時を過ぎていたけれど、鎌沼周辺に沢山咲いている。花の時期が長く、まだつぼみも沢山あり暫く楽しめる。姥ヶ原のチングルマは種子が風になびいていたが、花芽が多かったことをその数で分かる。東吾妻山の湿った樹林帯にはゴゼンタチバナやモミジカラマツなど薄暗い中で白色が目立つ。 マルバシモツケは一切経山などガレた山肌に多く咲いており、今の時期は何処を歩いても何らかの花と対面できる。昔はもっといろんなコースを気ままに歩けたが、今はロープで規制されていて前大填の山頂を踏むことなど出来ないが、ここを歩けたらもっと沢山の花に出会えたことだろう。今回、体調はよく荷物も軽かったためコースタイムより大幅に短縮して歩いた。一例では吾妻小舎から一切経山山頂まで所要時間55分で登れたこと。鉄分補給の投薬効果が出てきたか?今回は浄土平周辺の散策コースを周遊したが姥ヶ原を二周するなどいい加減なルート取りだったため、コースタイムは省略します。 沖 記 |
1997.9.12 登山者 阿部 福島の庭坂に用事のある息子をおろし、時間もたっぷりあるので浄土平に向かった。料金所から浄土平下までガスに覆われていたが、駐車ばからはガスが切れていた。 早速ザックを取り出し、鎌沼に向かうが20分ほど進み、後ろを振り返ると、どうも車幅灯が点いたままの様で気持ちが落ち着かない。ザックから双眼鏡を取り出して覗くと、やはり点いていた。あわてて下り処置後、気が変わり一切教山を目指し登山開始した。 ガレ場を登るにつれ、吾妻小富士の鎌の縁もはっきりした角度になり、二十数年前に歩いたコースを思い出す。この日はザックも軽いが、あの時は25kg位背負っていた。 次々に懐かしい風景が現れ、なかなか楽しい。鎌沼分岐からも、かなたに鎌沼が顔お出し、帰りに回ることにする。 山頂はなだらかに湾曲し、吾妻小富士の眺めも良い。すこし家形山側に行くと、五色沼が迫ってきた。沼は少し緑がかっていたが、当時は青ぽかった。それにしても、いい眺めである。 縦走路は、霞んで東大テンあたりまでしか見えなくて残念だった。少し戻り、吾妻小富士を眺めながら昼食を取る。 分岐から、酸カ平を鎌沼に向け歩く。草原に木道が調和して、いい眺めだ。数十分で鎌沼にさしかかるが、沼のはじが見えず三日月状な沼だったことを知る。草刈り鎌からきた名前と、再認識する。けっこう広く、ハンキングには最適のコースだ。 左手に東吾妻山を眺めながら、のんびり沼に沿って歩くと姥ケ原も見えてきた。なだらかな丘に木道が続き、お花畑になっている。鎌沼も見納めである。 谷地平に下る分岐をすぎると、下りになり灌木帯へ入るが紅葉も始まりいい色になっていた。やがて灌木の間から、吾妻小富士が見えだし浄土平に戻る。平日とあつて、全コースで5名しか合わず静かでいい山行だった。4:00頃、息子を回収?して帰途につく。 |
五色沼 | |
鎌沼 | ||
鎌沼の木道と東吾妻山 | ||
姥ケ原の下部の紅葉 |