加波山(かばさん)709m
筑波山の北方に連なる信仰の霊峰
H17.3.2


 2日、代休を利用して、筑波山の北側に連なる気になっていた山、加波山へ向かう。県道44号を通り二宮町

採石場上部の登山口(五合目)

分岐の指導標

加波山神社新宮


残雪の登山道

から茨城県に入り、岩瀬町から県道41号を南下して真壁町長岡の加波山入り口と書かれた看板を左折して登山口に進む。1時間少々で二合目にある寝不動尊入口の登山口に着くが、駐車スペースが狭く車道を進めて三合目付近に駐車スペースを見つけて車を降りる。

 車道は五合目付近にある採石場(御影石)に続き、大型ダンプも通る。狭くややきつい車道を車を交わしながら15分ほど登ると、寝不動尊から続く登山道と合流して採石場上部に出る。続く車道を少し登ると、車道もとぎれて本格的に山道となる。ここで小休止を取る。

 しばらく明るい灌木帯の中に、心地よい傾斜が続く。天候は春を感じさせるが、先週降った残雪と霜柱が冬山を感じさせる。しばらく登るとうっそうとした杉林に変わり、日差しも少なくなり黙々と登る。残雪も10cmほどあり道は圧雪状態と変わって、滑らないよう慎重に高度を稼ぐ。やがて石柱に山椒魚谷と書かれた沢が現れて、少し立ち止まり小休止を取る。日が射さないため早々に出発、10分ほど登ると未舗装の車道が現れる。風も弱く日差しを浴びながら、ここで大休止をとる。


加波山神社本宮

本宮付近から燕山を望む

 車道を横切り、真っ直ぐ杉林の中を登ると程なく尾根のコルに出て、加波山神社新宮が右上部に現れる。ここから左手の奥にある燕山(つばくろやま)へコースを取る。道標に沿って進むと車道が現れ、残雪の道をしばらく進む。やがてマイクロウェーブやテレビのサテライトが現れ、やや展望の良い場所に出る。南方に筑波山がいつもとは違って見え、笠間市方面もよく見える。TVサテライト前の東屋で小休止後、燕山へ進むが10分ほどで灌木の生い茂る山頂に着いてしまった。風が強くなったため、早々に東屋まで戻り昼食を取る。

 再び車道を分岐のコルまで戻り、加波山神社新宮へ進む。カラフルで立派な新宮脇の石段を進むと、大小の石碑が現れ宗教色が強くなる。が、中には立派な金精様?も奉られチョット苦笑い。たばこ神社のなどの祠を2つほど過ぎると、加波山本宮が檜林に現れて加波山山頂709mに着く。展望は殆どきかず、少し戻った祠(中宮)の周りで真壁方面や水戸方面の展望を楽しむ。下山は同じコースを戻る。

 この連山の尾根は北方の雨引山から南方のきのこ山方面まで縦走路があり、茨城国体時に山岳競技が行われた。登山道の地図が無くて良くわからないが、結構面白い山のようだ。ワラビ取りなども盛んに行われていると聞く。足慣らしには、なかなか良い所だった。 阿部 記

コースタイム:三合目付近−0:20−車道終点−0:35−林道−0:10−分岐コル−0:30−燕山−0:15−分岐コル−0:15−加波山−0:10−分岐コル−0:30−車道終点−0:20−三合目付近(昼食時間含まず、休憩時間含む)