木曾駒ヶ岳
2006.8.11
木曾駒ヶ岳 帰省ついでに8月11日、木曾駒ケ岳に登りました。天候に恵まれ山岳展望を欲しいままに至福の一日になりました。
出端からこの調子では山頂へたどり着くのはいつになるか分からない。意識を山モードに切り替えて、カール側に向かう。そして宝剣岳の岩峰からカールになった千畳敷のお花畑を見ると、またしてもカメラを構えて動かなくなってしまう。登山道入り口に、すでにエゾシオガマ、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマなどが足元を彩っている。カメラを構えて背景に岩山を入れると、何処でも絵になる構図が出来る。やっぱり遅々として進まない。イワカガミ、クロユリ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、グンナイフウロなど次々と顔を出して、途中からカメラをやめて帰路に写すことにして、少し先を行くことに集中する。 八丁坂の登りにかかるとガレ場になりイワツメクサ、チシマギキョウ、ウサギギク、タカネツメクサなど背の低い花が増えてくる。所々にシナノキンバイの花畑が広がり、アルペン的なお花畑の風情を見せてくれる。サクライウズの群落も見事だ。高山に来た印象を強く与えてくれるチシマギキョウには何度もカメラを構えた。浄土乗越に到着すると天狗岩が見える。何度見ても印象的な黒い岩の造詣に圧倒される。三沢岳も気になる存在だが、過去2度の登山でまだ山頂を踏んだことがない。 浄土乗越から大勢のハイカーが歩く駒ケ岳山頂を目指して中岳方向へ向かうが、私はピークを避けた南側の岩場ルートを採り、一人で木曾谷の急峻な景色を見ながら歩く。家内は危険と書かれた本ルートを避けて時間のかかるピーク経由の安全ルートを進む。頂上山荘のある鞍部で合流し、木曾駒ケ岳本峰へと最後の登りをゆっくりと進んでいく。抜けるような青空が頭上を覆い、一等三角点と二つある祠が建つ山頂に到着。三角点にタッチして山岳展望を楽しむ。
浄土乗越から池めぐりをすべく、ハイマツ帯を少し下ったが、雪も消えて花も少なさそうだったので途中で引き上げて千畳敷カールへと向かう。カールの底にはチングルマが咲き乱れていた。タカネヨモギやイブキトラノオに混ざってクロユリも目に付く。少し混雑してきたのを潮時と、ロープウェイ駅に向かう。殆んど待ち時間なしで下山でき、バスも臨時で乗り継いでスムーズに駐車場へ戻ることができた。 沖 記 コースタイム:西那須野2:30==(伊勢崎、佐久ICおよび岡谷、駒ヶ根IC経由)==7:00駒ヶ根菅の台バスセンター駐車場7:20==(バス)==8:00シラビ平8:20==(ロープウェイ)==8:30千畳敷カール駅8:50---9:45浄土乗越9:50---10:20木曾駒ケ岳山頂(2,956m:昼食)11:20---11:55浄土乗越(散策)12:15--(カール散策)--13:30千畳敷カール駅13:42==(ロープウェイ)==13:50シラビ平14:00==(バス)==14:40菅の台駐車場15:00===16:00天竜峡温泉 |