宮城の低山
H22.5.22
大土ヶ森 (標高:579.71m、宮城県栗原市) 参加者:沖 コースタイム: イワカガミ平11:45==(約35Km) ==12:35大土ヶ森鶯沢駐車場12:45---13:00子生婦(こんぶ)岩13:02---13:04分岐---13:18観察広場13:20---13:55大土ヶ森(579.71m)14:05---14:13大兎(おおど)岩---14:40駐車場14:45==(約60Km)==16:05摺沢
3台駐車している空きスペースに日陰を加味して車を止め、山の支度は登山靴を履く程度で荷物も簡単に入れ替えるだけで完了。杖をもって案内板を見ながら往復約120分のコースタイムから、戻り時間を考えまだ余裕があるなと確認して出発する。
一呼吸して再び登りだすと新緑にアクセントを添えるように山つつじが赤い色で丁度見頃と咲いている。そんな景色に慰められながら前進していくと、ほんの少しでまた分岐に到着。今回も中央コースを下山に回していっき坂コースを登る。どっちを選んでも急斜面で、ロープを頼りにしなければ登りきれない。
山頂を示す三本柱を組み合わせた標識が大きく立てられていて、その前に二等三角点(点名:烏兎ヶ森、標高:579.71m)が設置されている。そして北北西が開けていて、その先には栗駒山が優美な姿を見せていた。苦労して登ったご褒美のような景色が待っていてくれた。つつじが山頂一面に咲いていて、山頂からの展望に彩を添えていた。一気に苦労が報われたような感じだ。 しかし長居はできない。羽虫がまとわりついて離れないからだ。展望広場へ下るのはやめて、早々に山頂を辞して下山に取り掛かる。山頂稜線に咲き終わったシラネアオイをカメラに収めて、中央コースを下る。
いっき坂と同じように急坂にロープがきつく張られ、そのロープにつかまりながら一気に下る。鼻こすり坂、くま落坂、大兎(おおど)岩などを経て、羽虫が寄り付かない速度で急いで下山する。チゴユリの写真だけは忘れずに撮ったが、レンズの前にも羽虫にまとわりつかれて大変だった。この時期は団扇が必須だと痛感。 気になる山の標高だが大土ヶ森の標高は一般的には25000図に示された580.3mだったが、2009年9月に公示された地震に伴う改測後の基準点測量の三角点標高は579.71mとなっている。 |
泉ヶ岳、青麻山、翁倉山、硯上山、大六天(だいろくてん)山、金華山、達居森、御駒山 |
H22.5.8
御駒山(標高:522m、宮城県栗原市字本沢) 山行者:沖
今回この山を目指したのはもう一つ目的があり、それは北限自生地として国の天然記念物にも指定されているアヅマシャクナゲの花がそろそろ見ごろを迎えるからである。どこかの山に登った折に花のきれいな山としてこの御駒山のシャクナゲを教わっていて、いままで忘れずに暖めていたことも今回の動機の一つでもある。
するとその上部林床にはアヅマシャクナゲの群落が見事に広がっていた。花の時期に僅かに早いかなと言う状況だが、赤く大きな花は見応えがあって素晴らしい。残念ながら花芽が少ないようで林床を赤く染めるような群落を眺める贅沢は得られないが、それでも幾つかの花株には沢山の花を咲かせていて夢中でカメラを構えた。 大満足で御嶽山を降りて分岐点から舗装路と分かれてスキー滑走ルートを経て、少年自然の家に向かった。少年自然の家周辺は色濃いしだれ桜が満開になっていて、これまた見応えがあった。 |
達居森 (標高:262.58m、宮城県黒川郡大和町大字吉田、黒川郡大衡村大字大瓜)
H22.4.16 登山者:沖
山と渓谷社発行の「宮城県の山」にも豊かな自然が息づく展望抜群の里山として達居森が紹介されている。またこの山は片栗の咲く山として、そしてヒメギフチョウが生息する山として知られている。ヒメギフチョウはカタクリの咲く頃に羽化するようで、丁度良い季節になったはずと思って帰省途中の寄り道を兼ねて里山の達居森に出かけた。
三本木ICにETC専用出口が出来、4号線への接続が容易になったので国道を仙台方向に入ったところでナビをセットして牛野ダムを目指す。何処をどのように走ったのかさっぱり分からないけれど、予定到着時間よりやや早目に目的地に到着。ダム堰堤下の草地を駐車場に開放しているようで、広々とした駐車スペースに平日だというのに数台の車が駐車してある。 曇り空で風が冷たくまだ春遠からじの様子だが、鼻水をたらしながら着替えをして軽く軽食を摂る。着替えをしているうちに仙台から来たという夫婦連れがやってきて、午前中に岩出山の梅を見て、これから山に登るとのことだ。私がもたもたしているうちに、仙台の夫婦はサッサと支度して先に出かけていった。 すっかり遅い出発となったが、駐車場を出ると直ぐにダム放水路を渡ると直ぐに達居森登山口になる。案内標識に従って登りだすと直ぐに階段状の登山道が尾根筋に沿って付けられている。出端から階段では運動不足の身体にはきつく、とにかくゆっくりペースを心がける。知らぬ間に新登山道に入ってしまったようだ。 少し体が馴染んでくるころ、キブシやマンサクが目線上に見えるようになる。そして足元には目指すカタクリの葉っぱがちらほら目立ってくる。するといきなりカタクリロードとなるが、期待したような花が咲いていない。まだほとんどが蕾の状態で開いた花はほとんど見られない。気温も低くてこれではヒメギフチョウが乱舞するには寒すぎるなと早くも諦めムードが漂う。
登山道は尾根に沿った気持ちの良い雑木林の中につけてあり、足元にはどんぐりの実が沢山落ちている。分岐に着いて東屋方向への標識とその距離から新登山道を登ったことに気づき、この先は起伏の少ない尾根をたどると達居森山頂に近い。
山頂から直ぐのところに展望台があり、先に登った仙台の夫婦が昼食の準備中だった。大きな展望案内板が設置されていて、その向こうに七ツ森が指呼の間に見える。その右には七ツ森の兄貴格になる笹倉山が大きい。その中間に南川ダムも良く見える。七ツ森の鞍部の先にガイドブックによると仙台市のビル群が見えると書いているが、撮った写真を良く見るとビル群がしっかりと写っていた。
展望と雑談を十分に楽しんで、先に下山を開始する。下山は小さな山ゆえ、あちこちの枝道を適当にたどってみては、片栗やヒメギフチョウを捜し求めたが、結果としてヒメギフチョウには出会えなかった。楽しみを後に残して、今回は小さな里山にも色んな楽しみがあることを知って、東北の山の懐の深さを感じさせてもらった。 |
金華山(445.2m、宮城県石巻市大字鮎川字金華山)
22.1.24 山行者:沖
鮎川港と金華山を結ぶ定期船は10時から14時まで二社が交互に30分おきに運行していて便利で、所要時間約20分を山登りとはいえ遊覧船を楽しめるおまけもある。鮎川港に到着すると直ぐに次に出向する船の案内があり、乗船する船会社の人から駐車場所に誘導してもらって、乗船券片道分900円を購入して20人乗りのジェット船に乗り込む。乗客の中には登山者が一組みだけいて、結局この年配夫婦と山頂から下船まで同行することになった。 桟橋を降りて金華山黄金山神社と書かれた石碑、立派な鳥居を潜って、舗装路を緊張の面持ちで少し速めのペースで登っていく。先行する二人のピッチは早くて、離されないように付いて行くのがやっとの状態だ。車道と分かれたところから早速鹿の歓迎を受けて、いかにも金華山と言う印象を受ける。黄金山神社の拝殿で山の無事、旅の安全、健康祈願、家内安全、商売繁盛などをいつものように盛り沢山に祈願して、右脇にある登山道を登っていく。
登るに連れて段々と調子が出てきて幹が瘤瘤したブナを過ぎた辺りで、先行していた夫婦に追いついて暫くは話をしながら登っていく。聞くと雪降りしきる秋田市を早朝に出てきたとのことで、雪の無いこの山に驚いていた。金華山の沢コースの登りは風もなく太陽が容赦なく降り注ぎ、陽だまりハイクに最高の状態になってきた。厚着をしていた夫妻が休憩するところで別れて、谷間の景色などカメラに収めながらマイペースで登っていく。
ブナの根っこが異様な瘤コブをこしらえて、地中に潜れず表面に特別大きく張り出しているのを見つけた。生存をかけて必死に大地に食らいついているさまに、敬意をもって頑張れよと言いたくなる。 標高350m辺りだろうか、水神社が二体の地蔵様に守られている地点を通過する。この辺りから谷がぐっと浅くなり、稜線が近くなってきたことを感じさせられる。 その先少しの登りで稜線の八合目に到着、ここは正面に三陸の海が見え気持ちの良いところだが、風の通り道に当たっているようでブナの枝が歪曲し風が冷たい。一気に汗が引き、鼻水が出てきて困ってしまう。吹きさらしの稜線をペースを落とさず一気に山頂に到着する。所要は丁度桟橋から一時間、標高差約450mを一気に登ったのだから結構きつかった。
一気に登った山頂には海上安全、大漁豊漁の守護神である大海祇神社があり、その左横に二等三角点(点名:金華山、標高:445.22m)が埋設されてあった。ただ山頂にあった標高を記載した標柱には「頂上444.9m」と記載されていて、ちょっと違和感を覚えた。南方向に石のベンチとテーブルがあり、風当たりを避けてその下の南向きの暖かい芝生に鹿の糞に気遣いながら腰を下ろす。
このルートが樹木の奇形をもっと沢山見ることが出来て楽しかったが、船の出港時間ときわどい勝負になってしまった。自分たちの採ったルートは山麓の樹林帯から黄金山神社の境内に至る道で、境内から舗装路を駆け下りて桟橋に戻った。 辛うじて出港する船に間に合い船上から遠ざかる島を眺めていると、利尻山を小さくしたような海上から山頂に一つの三角形が出来上がっていくのが分かった。火照った体を海風で冷ましながら遠ざかる島や、スクリューの波しぶきを眺めているうちにあっという間に鮎川港に戻ってきた。 帰路は「石巻しみん市場」に寄り道をして、一人ぐらしの食材を買い求め、藤沢町館ヶ森の日帰り湯(まさぼうの湯:入浴料500円)で山の汗を流した。 コースタイム:大東町摺沢7:30==(約120Km)==10:18鮎川港10:30〜(900円)〜10:50金華山桟橋10:51---11:02金華山黄金山神社11:08---11:38水神社---11:50金華山山頂(445.22m:軽食)12:05---12:17二の御殿---12:58金華山桟橋13:00〜(900円)〜13:20鮎川港13:45==(約120Km)==17:30大東町摺沢 |
H21.11.28 山行者・文:沖
冒頭から苦言みたいなことを書いたが、本来の里山はこの翁倉山のようだった。いつの間にか嗅覚に頼らなくても歩けるような山ばかりになっているなかで、この翁倉山は比較的里山らしい雰囲気が感じられた。まず登山口になる車道から林道への入口が分かり辛い。「新田屋敷」と書かれた標識に沿って右折して細い路地道を入っていくと、谷間の道になり舗装も途切れていつの間にか林道になっている。それより少し奥に走ると、車が数台駐車できる退避場のようなところが登山口となる駐車場だ。先行車は2台。この地点で標高は大凡90m程度だ。
歩き出すと直ぐに林道が二俣になっていて、左側に小さい案内板が置かれてある。見落としそうな標識だが、それを過ぎるとこれまた直ぐに大きな山桜の幹に小さな標識がかかり、左の斜面に登るように矢印が示されている。その先は虎ロープで、のっけから急坂の厳しい登山道だ。これをクリアして一旦稜線まで出ると緩やかな登山道に変わる。でも松喰虫で枯れた赤松が登山道を塞ぎ、他にも倒木が行く手を塞ぐようなところが多々あり、またいだり潜ったりと、とにかく疲れる。
標高340m辺りから尾根が急になる頃、稜線から逸れて西側にトラバースするように緩やかに勾配をあげつつ、西から繋がった主尾根に乗り移る。ここまでほぼ一時間の所要だった。息切れしていたがそのまま休憩もせずに一気に登ろうとして、合流地点から先の急勾配を直進すると、登るにつれて傾斜が増し虎ロープが張られている。急勾配を虎ロープの助けを借りつつ我慢して登って緩傾斜になったところで、「マツタケ取るな」の趣旨の看板があった。その先に更に急傾斜が続き虎ロープが張られて居て、さすがにこの急傾斜を越したところで息切れして少し休憩。お茶も美味しいが林檎が何よりおいしい。
そこから山頂まではほんのわずかな距離だったが、樹木の間から北上川の河口が見え隠れするようになり、気持ちもぐっと楽になった。
北上川の河口付近は登米地方から下流域に葦が茂る自然豊かなところであり、太平洋に注ぐあたりはどんな景色が見られるのか非常に興味があった。今回、翁倉山から大河が海に交わるところを眺めて、意外と水量が少ないなと驚かされた。上流で新旧河川に分水して回される水が少なかったからだろうか、だから翁倉山は雨乞山であったのか。 硯上山(標高:520.17m、宮城県石巻市大字雄勝)
車止めのゲートをまたいで車道並みに整備された遊歩道をゆっくりペースを意識しながら歩く。山頂まで2.1Km、標高差約170mであり、40分が大凡の目安だ。所々に標識があり、いかにも遊歩道と言う雰囲気だ。途中に水場と荒れて使い物にならない休憩小屋を通過。この場所は谷間にあって地図には登山道が下に通じているはずだが、今は誰も歩かないのか踏み跡らしき痕跡も見出せない。
山頂手前0.5Km地点で道は二手に分かれるが、時計回りに左側にルートを採った。右側ルートには自然散策路と名付け区別していた。手前0.2Km地点で味噌作部落からの道と合流し、最後の直線道を一気に登りきると、山頂広場に到着した。太陽電池パネルを張り巡らして相当背の高い硯上山のシンボル的存在の電波塔が一基、その奥にこじんまりした東屋が一棟ある。芝生の張られた山頂広場の真ん中ほどに、こんもりと高くなった場所に二等三角点(点名:硯上山、標高:520.17m)がちょこんと白い頭を出していた。
三角点の周りは芝生だけで、標識も三角点を守る石の囲いも無く気の毒なほどだ。その三角点に軽くタッチして恒例の呪文を唱え、大きく広がった展望に見入る。眼下に雄勝湾が綺麗だ。南に霞んでいるが、金華山がピラミダルでスタイリッシュな姿を見せてくれる。先ほど登った大六天山は何処かと探すが、電波塔が一つだけの山は幾つか見出せるが、二つの山は見つけられず同定できなかった。また西方向は視界が開けてアンテナが目印の山が幾つか見えたが、北側方向に見えるはずの肝心の北上川やその後方にある翁倉山は樹林に隠れて見出せなかった。広い山頂だったからもう少し動き回れば視界の開けた場所から、目的の山や川を見つけることが出来たかもしれない。
先行車があったにもかかわらず無人の山頂で「あれっ?」と思っていたが、自然散策路経由で単独行者が登ってきた。向こうも誰も居ないはずの山頂に私が居たことに驚いていた。幾つか話を聞いたところでは地元の人で健康登山を目的とし、山頂直下でゆっくり休憩してきたとのことだ。 大六天(だいろくてん)山 (標高:440.25m、宮城県牡鹿郡女川町大字高白浜)
海辺の山だからか、何処となく雰囲気が異なるが理由は分からない。ナラ、カエデの類が多く、所々に松、檜が目立つ樹相の中の緩やかな道を、ゆっくりを心がけながら登っていく。登山道の所々で倒木があり行く手を阻まれるが、これは今年10月三陸沖を通過した台風18号によるものなのだろうか、大きな木も根こそぎ倒れている。
そのあと、薄暗い檜の植林地の中の参詣道に入り、三国神社を目指す。ほんの数分で目指す三国神社が双耳峰の南側の高みに朱色に彩られて建てられていた。その隣には寄進された立派な釣鐘が吊り下げられていて、祠でいつものお願い事を済ませた後、慎重に一突きさせてもらった。「ゴーーーン」と少し低めの柔らかい音が暫く山中に響きわたって厳かな気分に浸れた。
また説明書きにある六界欲天とは他化自在天 化楽天 兜率天 焔摩天 ?利天 四天王天のことで、他化自在天(たけじざいてん)は、欲界(地獄より天上まで)の最高位、また天上界の第六天、欲界の天主大魔王である波旬(はじゅん)の住処。この天は、他人の変現する楽事をかけて自由に己が快楽とするからこの名がある。この天の男女は互いに相視るのみにて淫事を満足し得、子を欲する時はその欲念に随って膝の上に化現するという。天人の身長は三里、寿命は1万6千歳という。ただし、その一尽夜は人間の1600年に相当するという。(出典:ウィキペディアによる) コースタイム:大東町摺沢5:40==(登米IC,石巻河南IC@無料、約100Km)==7:30大六天山駐車場7:40---8:08大六天山(440.25m)8:17---8:21三国神社8:26---8:45大六天山駐車場8:50==(約33Km)==硯上山へ |
青麻(あおそ)山 (標高:799.49m、宮城県刈田郡蔵王町)
21.11.13 山行者・文:沖
高速道路1,000円が染み付いてしまったが、この日はまだ金曜日でその恩恵に浴しないため、出来るだけ安価に通勤割引範囲内で走行すべく国道4号を併用した。ところが出発がやや遅れたことや途中通勤渋滞などで9時前の入口通過が怪しくなったため築舘ICまで届かずに高速道路に入ってしまった。
山頂に向かって登山道の左側は杉の植林地、右側はナラの雑木林が続き傾斜もそんなにきつくは無い。あと10年もすれば杉が延びて登山道の印象は相当変わるだろうと思いながら、右手に所々に残るもみじを愛でながらゆっくり登っていく。何しろこの2日間は満足な食事はしていないし、前日からは何も食べてない状況での山登りでありピッチは一向に上がらない。
誰も居ない山頂でいつものように三角点に軽くタッチし、祠の前で両手を合わして盛り沢山のお願い事を行なう。小雨模様だった天候も山頂に居る頃からいつの間にか止んできたようだ。ただガスが晴れず、双耳峰の「あけら山」には行かず、往路をそのまま戻ることにする。
下山していると時間と共に山頂部までガスが消えていき、登山口に到着したらすっかり青麻山が姿を見せてくれた。ベールを脱いだ青麻山は山肌を真っ茶色に染め上げ、小雨に濡れてしっとりと落ち着いて優しそうだった。 その後、白石蔵王駅で家内と合流し、「JR大人の休日」のコマーシャルで吉永小百合の食する白石温麺の店を横目に見て、小原温泉へと向かう。 コースタイム:大東町摺沢7:30==(若林金成IC,白石IC@1550円)==10:25青麻山電波中継所10:40---11:25大岩---11:40青麻山山頂(標高:799.49m)11:50---12:00大岩---12:35青麻山無線中継所12:55===白石蔵王駅へ (走行距離:約155Km@往路) |
泉ヶ岳 (標高:1175m、宮城県仙台市泉区福岡)
H21.10.17 山行・記者:沖 紅葉の見頃もかなり標高が下がってきたこと、今年は例年よりも一週間程度早回りしていることなどから高い山より低山、しかもそれなりに楽しめる山を登ろうと思案した結果、未知なる泉ヶ岳へ出かけることにした。
リフト上駅で下車してそのまま岡沼を目指してススキの原を進んでいく。小さな尾根を越えて下ったところが岡沼だ。普段は水が涸れている事が多いと書かれていたが、この日は涸れるどころか溢れていて登山道も冠水していて通れない。正面に目指す泉ヶ岳が優しい姿ででんと座って裾野を広げている。左に踏み跡を辿っていくと、靴を濡らすことなく無事に登山道に出て、再び山頂を目指す。
表ルートの岩場の急斜面の登りとはどんなのだろうと思いながら、一歩一歩山頂に近づいていく。標高が増すほどに頭上の紅葉が一段と艶やかになって赤色、黄色が青空に映えてくる。人声が聞こえてきたら滑降ルートの合流地点のかもしか平だった。ちっとも平らなところが無いぞと思いながら、そのまま登っていくと割りと簡単に泉ヶ岳山頂に飛び出した。
四周の景色に感動しながらだったので比較的簡単に山頂に到着した。北泉ヶ岳山頂には二人の先客がいたが、まず三等三角点(点名:浦泉、標高:1253.11m)にタッチし、近くにいた人にお願いして記念の写真を撮ってもらった。残念ながら山頂からの視界がごく限られていて北側に少しだけ木立が透けていて、そこから僅かに桑沼が覗き込める程度で山頂も広くはない。
三叉路で往路と別れて水神コースを採るように下り、大勢が休憩している水神に下る。水神でヒザ川を石伝いに渡り、そこから少年自然の家までは広くてよく踏まれた登山道を緩やかに下っていく。整理体操をするような気分で、ゆっくりフィナーレに近づいていく。山登りを終えて駐車場に戻って泉ヶ岳山頂を見上げると、沢山のパラグライダーが上空に舞っていた。 コースタイム:大東町摺沢6:45==(一関IC,泉PA@1000円)==8:40泉ヶ岳スキー場駐車場8:55---9:00リフト下駅(標高550m)9:03--(約10分@400円)--9:13リフト上駅(標高760m)---9:25岡沼---10:17かもしか平(かもしか・滑降ルート合流地点)---10:26泉ヶ岳山頂(標高:1172.05m)10:41---11:10三叉路---11:35北泉ヶ岳(標高:1253.11m、昼食)12:08---12:31三叉路---13:08水神---13:17水神平---13:50泉ヶ岳スキー場駐車場14:00==(大和IC,一関IC@900円)==17:00大東町摺沢 (走行距離e往路:約120Km,復路:約115Km) |