森吉山
H23.7.30−31
森吉山(1450m:北秋田市)と小又峡散策 登山者:渡邊、阿部k、阿部t、阿部s
6月中旬、「今年も泊りがけで登っぺ・・」と会社の仲間から声が掛かった。少し前に体調を崩した仲間が居るため、やや優しい山が良いだろう・・と言う訳で「森吉山」に登り、翌日は小又峡散策と決めた。勿論、夜は温泉で小さな宴会が付き物。みんな楽しみにして、その日を待った。
駐車場には約50台の車があり予想以上に混んでいる様子だが、すでに登っているらしくゴンドラリフト乗り場は閑散としている。身支度を整え、チケット往復1800円をゲットして贅沢にもゴンドラ二台に分かれて乗り込む。延長3.5km、約20分間の空中散歩だ。
すぐに少しキツイ登り、前に体調を崩した仲間はいつもと同じように調子が良い様子。鮮やかなオレンジ色のクルマユリやニッコウキスゲを撮影しながら楽しく高度を稼ぐ。15分程で本山最大の難所?を登りきるとキンコウカの群落が迎えてくれる。石森下部の分岐だ。ここから暫くは下り気味のなだらかな道が続くが、ガスで山頂方面の視界が良くない。休む事無く、下山する登山者と擦れ違いながら途中の湿原を満喫して軽やかに進む。 シラビソの林には熊よけのペル、反射的に手を伸ばしカンカンと鳴らし、程なく阿仁避難小屋に着く。数人がくつろいでいる中、水分補給の小休止を取る。ガスに小さな雨粒が混じって落ちてきたが、数分でやんでしまった。
シラビソの林から背の低い潅木帯に変わると足元が悪くなり、浮石に注意しながら慎重に高度を稼ぐ。ハクサンフウロやツリガネニンジンの群落が現れると、周りが開けて所々にお花畑が現れる。キンコウカやギボウシが花の最盛期だ。チングルマは綿毛を落としているが、以前に八重咲きのチングルマを見た場所である。上に目を向けると山頂がすぐそこに見えたが、かなり混んでいる様子。
石森下の分岐から約10分、真新しい大きな鳥居のある森吉神社に到着。無事下山できるよう頭を下げ、奇怪な冠岩を堪能して分岐へと戻る。 行きは良い良い、帰りは登り・・右下の草付きには残雪が消えたばかりか、お花畑となっている。花を眺め気持ちをなだめながら黙々と進む。息が弾みだすころ石森下の分岐に戻り、休むこと無くゴンドラ駅に一気に下る。人影はまばらになったが、数名の登山者と擦れ違う。ゴンドラの最終便の時間を思うと、今晩は小屋に泊まる予定で登っていったのだろう。羨ましい気持ちでゴンドラ駅に到着する。
予定より1時間ほど早く、杣温泉に着く。チェックインは簡単、口頭で「一関の阿部でぇぇす」と話してOKだ。早速秘湯に浸かり汗を流すが、喉が乾き直ぐにビールで乾杯。5本ほど開けても食事時間はまだ・・軽く休んでから宴会に入る。10品ほどの料理に、釣ったばかりの鮎と焼き鳥と鯉のアラ汁のサービス。食いきれないほどの料理に大感激となった。・・・ダイエットのつもりの登山が、更に脂が増えそう・・。 コース時刻:一関5:50−10:00阿仁スキー場10:14−10:35ゴンドラ上駅10:40−11:12阿仁避難小屋11:20−11:50森吉山頂12:35−13:25森吉神社13:33−13:54ゴンドラ上駅−14:20ゴンドラ下駅14:40−15:30杣温泉旅館
往路は30分かけて太平湖の爽やかなクルージング。小又峡入口の船着場には小さなトイレが2つあり「ここで用を足してください」と案内される。・・たしかに、この先には隠れる場所はない。
40分程で、本コースの確信部、三階滝に着く。水量が多く、大迫力・圧巻だ。京都から来たという、元お嬢さん方と談笑しながら写真を撮ってもらう。しばらく、脳裏に大瀑布を焼きつけてから来た道を戻る。
乗船まで15程の余裕、大きな鯉やハヤに混じりナマズの姿も楽しみながら船を待つ。帰りの出船は10時、11時・・と最終16時まで一時間ごとになっている。12時の船に乗り、15分でレストハウス下に着く。20分の登りの後、レストハウスで喉を潤し鹿角・八幡平IC経由で帰路に着く。 森吉山、阿仁地区等などに見逃した観光地が、まだまだいっぱいある。口々に「まだ、きてぇぇぇ」と心地よい疲労も加わり大満足の二日間だった。
コース時刻:杣温泉旅館8:20−8:50太平湖グリーンハウス、下船着場9:30−10:00小又峡入口船着場−10:50三階滝11:05−11:45小又峡入口船着場12:00−12:35太平湖グリーンハウス13:00−16:30一関 阿部 記
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H22.8.28−29
森吉山・桃洞渓谷 (標高:1454m、北秋田市阿仁町−森吉町) 参加者:森、三浦、阿部
天候は上々、6時少し前に森宅を出発し衣川で三浦氏と合流して平泉・前沢ICより高速にのる。28日と言えば向かう大曲で花火競技会がある。高速道が混まなければ良いが・・と、少々心配しながら走るがまずまず順調に大曲ICを降りられた。市街地を抜けた頃、コンビニで朝食と昼食を調達してハンドルを三浦氏にバトンタッチで角館−比立内−あらせ−阿仁スキー場と進む。一部マタギ街道と言われる国道105号は、行き交う車も少ないが青森ナンバーが大曲にでも行くのだろうか結構目立っていた。
程なく山頂−森吉神社の分岐に到着。山頂方面の大パノラマを満喫しながら、時折現れる湿地帯の合間をやや水平に進む。元気の良い小学生や高校生に抜きつ抜かれつ、10年前の光景を思い出しながら快適に進む。阿仁避難小屋の周りは先に着いた小学生でいっぱい。我がパーティは水分補給程度で先に立ち上がる。
泊まりは杣(そま)温泉入口に建つ国民宿舎・森吉山荘である。再び国道105号に出て阿仁前田から太平湖方面に進路を取る。水を溜め始めたロックヒルダム(森吉ダム)に建設中の胆沢ダムの風景をかさね感動しながら、閑散としたクマゲラ街道を快適に進む。小一時間で森吉山荘に到着。塩化物・カルシュウム泉に浸り、汗を流して・・・・あとは、ご想像にお任せ!!。 登山時刻:ゴンドラ頂上駅10:50−11:25阿仁避難小屋11:29−12:00森吉山頂13:05−13:55森吉神社14:05−14:33頂上駅 (一ノ関−阿仁スキー場:約4時間、阿仁スキー場−森吉山荘:約1時間)
少し時間を食ったきらいがしたが、12回ジャンボリー会場の先の桃洞渓谷入口を目差す。40分ほどで入り口の鳥獣観察センターに到着。他県ナンバーの車が5−6台止まっている。初めての桃洞滝を想像しながら、軽く身支度を整えて出発する。 道標に導かれ、ブナの大木の林に吸い込まれていく。緑のトンネル・・森林浴・・ヒトンチットを浴びながら快適に進む・・が、5分ほど進むとブヨ蚊の大群が追いかけてくる。慌てて森さんの虫除けスプレーを吹き付ける。しかし、数分すると再び襲いかかってくる。あったこっち刺されながら、全員急ぎ足になる。ブヨに悩ませられながら森の中を進むこと約40分、赤水渓谷との分岐に着く。ここに来てなだらかな岩盤の川が現れ、桃洞渓谷と呼ぶことを知る。
しっかりと写真とビデオに納め、なめ床を戻る。再びブヨの攻撃を受けながら、意気揚々とセンターへ戻る。11時を過ぎている。少し急いで、太平湖のレストハウスに向かう。ダムの下から一気に高度を稼ぎ、山肌を巻くようにくねくねした道が続く。レストハウスに向かうだけでも結構な時間がかかり、鳥獣観察センターから小一時間も費やした。
10年ぶりの再開だ。マタギだった親父さんの遺影にみんなで手を合わせ、よもやま話しに花が咲く。現在は仕事を辞めて、マタギの特訓中か・・「おめぇだず、かばねやんで、リフトでのぼったてぇがぁぁ・・」等と、独特の角森節も出てきて気持ちは20代か・・。山仲間が来て上げたアンテナは昔のままだが、局免許は切らしてしまった様子。とりあえず、集落内には目立ちすぎるアンテナ、角森邸の目印として役に立っている様子だ。 楽しみにしていたもう一つの目的を果たし、元気そうなお袋さんと嫁さんにも別れを告げて鹿角・八幡平IC経由で帰路に就く。総走行距離は、我が家から森宅経由で533Kmだった。えがった、えがったぁぁ・・。 阿部 記 桃洞渓谷散策時刻:観察センター9:00−9:35赤水渓谷分岐−10:00桃洞滝10:15−11:16観察センター (森吉山荘−観察センター:約40分、観察センター−太平湖レストハウス:約1時間、レストハウス−大葛:約30分、大葛−一ノ関:約2.5時間) |
H18.10.9
森吉山
ゴンドラ駅の標高は約540m、山頂駅の標高は約1170m、その差630mを文明の利器で容易に運んでもらうのだからやはり便利だ。ただし失われたものも大きいが、ここでは触れないでおく。ガスの中を森吉山を目指して歩き出す。晴れていれば森吉山の展望台だと思われる石森山(1308m)もガスの中だ。監視員の方が「山頂に着く頃には晴れる」と言ってくれたが、どうも期待薄だと諦めムードで登っていく。 立派な阿仁避難小屋を通過して山頂を目指す。稚児平まで来ると山頂まで一投足で、ガスも時々晴れてたまに太陽が顔を出すようになってきた。足場も火山礫を敷き詰めて歩きやすく整備されている。殆んど汗をかかないまま1時間20分の所要で一等三角点が設置された森吉山山頂に到着。しかし山頂部は団体さんに占拠されていて、三角点タッチも遠慮がちに写真に写らないようにそっと行う。 冷たい風を避けるべく岩陰を探して食事を摂る。そして山人平へと急坂を降りていく。下りだすとガスが晴れてきて眼下に山人平の湿原が狐色に染まって見える。その先にはヒバクラ湿原とヒバクラ岳が穏やかな佇まいで静かに横たわっている。今まで殆んどカメラを出さなかったが、やっとここに来てシャッターを押す機会が出てきた。 最初の湿原ではトウゲブキの丸い葉が赤黒く光っている。その先の湿原からはチングルマやイワカガミの葉が紅葉して美しい。この山人平湿原はチングルマ、イワカガミ、キンコウカが主役でニッコウキスゲ、トウゲブキなどの大形の花も随所で見られる。雪融けの頃はさぞ美しい景色を見せてくれることだろう。森吉山の真髄は、山人平を歩いてこそ分ると言える。 ヒバクラ岳へは一旦湿原を離れて少し高度を下げて、また登り直さなければならず、山人平の湿原を見て大満足で引き返した。森吉山への戻りの急斜面も意外と簡単に登り返し再び山頂に戻る。相変わらず混雑しているが何とか記念写真だけ撮って、早々に下山する。ガスは山人平を逍遙するときだけ晴れてくれたが、山頂はガスの中で冷たい風に吹かれるだけだった。 森吉山の紅葉は結果的には風で枝に葉っぱが残っていず、草紅葉だけ秋の気配を見せてくれただけだった。山ろくのブナの紅葉にはまだ少し早かったようで、ほんのりと黄色味を帯びている程度でゴンドラからの絶景もまだ少し時間がかかるようだ。 また地図では稚児平から山人平へ山頂を経由しないルートが記載されているが、植生保護とのことで今は地図上のルートは通行禁止となっている。 沖 記 コースタイム:阿仁合駅8:00==(約15Km)==8:25阿仁ゴンドラ駅8:50==(往復1700円)==9:05ゴンドラ山頂駅9:10---9:35石森山(1308m)9:40---10:00避難小屋10:02---10:32森吉山山頂(1,454.18m:昼食)11:10---11:30山人平12:00---12:30森吉山12:33---13:00避難小屋13:05---13:30石森山---13:45ゴンドラ山頂駅13:50===14:05阿仁ゴンドラ駅14:45==(約210Km)==摺沢 |
2000年6月17日−18日
参加者、森・千葉・三浦・角森・阿部
6月17日 森吉山 コメツガ山荘口入山 |
一関を早朝の5:00に出発し、衣川で三浦氏と合流する。岩手山SAで朝食を取り、さらに比内町の角森氏と合流して太平湖を経由し、森
ザゼンソウ |
吉スキー場のコメツガ山荘に向かう。
スキー場内の登山道 |
山荘駐車場に車をおき、山荘裏のキャンプ場から登山道に出る。10分程でスキー場の草原に出て、快適に踏み後を進む。途中草原を行く道と森林帯を行く道に分かれるが、森林帯を選び山菜を探しながら登る。
再びスキー場の草原に出ると、ザゼンソウが見られたが葉が大きく成長し気づくのに時間がかかった。このザゼンソウは殆どが、西向きに咲いているが、内部の黄色い花がお坊さんに似ていることから、仏教の伝来方向を向いているのではないか?と我が隊全員の意見。全45分程で再び道が分かれ、森林帯を選び長い方のスキー場に出て小休止を取る。一の腰を
神社の大岩 |
巻くコースだった。
またブナ林に入り、残雪が少しずつ見られるようになる。道が平坦になると林はシラビソに変わり残雪も多くなる。遠くには森吉本山やこれから進む尾根が見えだし、気持ちが高まる。約20分程で、森吉神社に着く。溶岩で出来た巨大な岩が印象的に迎えてくれる。霞で展望がきかず、残念だったが360度の大展望が望めるらしい。
神社付近の湿原 |
神社からは約1時間で山頂に行けるが、残雪と花々が最盛期を迎え進むスピードが鈍る。形の良いザゼンソウやイワカガミ、ヒナザクラやシラネアオイがあちらこちらで群落を作っていた。ニッコウキスゲやウラジオヨウラクは花芽が膨らんだ程度だ。
しきりにカメラをまわし、残雪の残る高原を心地よく散策しながら進む。木道もかなり整備され、湿原には池唐も顔を出していた。広々として心地よい高原が続く。
(丸内は八重チン) |
二つ目の阿仁避難小屋は、再築されたらしくトイレ・神棚付きで土足厳禁の立派な小屋だった。おそれ多く泊まれないかもしれない。ここから20分程で山頂下のお花畑に出た。チングルマの見事な群落があり、中に八重咲きのチングルマを発見する。これが本当の珍グルマ、訳して”八重珍”と命名する。合計二輪も見つけてしまった。これは、新種のチナグルマかもしれない。
岩がゴロゴロした山頂(1454.2m)はかなり広く、大展望が聞くはずだったが岩手山や鳥海山から見た森吉を想像するに留まった。それでも全員、長年の森吉登山の夢が叶い満足する。帰りは、一の腰経由で下山する。
コースタイム:一関−コメツガ山荘登山口3:30(高速道路鹿角・八幡平、太平湖経由)、山荘登山口−森吉神社2:00、森吉神社−山頂1:00ただし休憩時間を除く
6月18日 小又峡ハイク 太平湖経由 |