鳴神山(なるかみやま)  群馬県 桐生市街地北


H18.5.6



山頂付近にまだアカヤシオが咲いていた

木品の登山口
 6日、花の百名山に数えられる鳴神山(980m)へ出かける。8時20分過ぎコンビニ・オニギリを仕入れ、国道50号を避けて国道293号を田沼に向けて走る。田沼より県道66号に移り、渋滞もなく快適に進む。桐生川ダムを左折して梅田より木品の登山口を目指す。

 登山口にある樹徳高等学校付近に車を止め、9時登山開始する。大きな鳥居をくぐると杉林に入り、小さな沢沿いに古い林道が続く。比較的歩きやすい道だが、平坦部は殆どなく焦らずジックリ高度を稼ぐ。10分ほどで、

大滝

肩の広場
落差10m程の大滝(不動滝)が現れる。滝を横目に更に進むとやや平坦部に出て沢を横切る。少し早いが、ここで小休止を取る。


鳴神山山頂

山頂より桐生方面
 登山口で会った御夫婦の後を追い、ややきつくなった道を進み沢を渡るとコンクリートの道が現れる。約100mのコンクリート道を一気に進むが、結構きつい傾斜で息も上がる。周りには山吹の黄色い花と木いちごの白い花が、競争しながら咲いているように群落を作っている。やがて小石は少なくなり、踏み固められた土に変わる。時折薄日が射して後頭部が熱い中、杉からヒバの林に変わると岩片の歩きづらい道に変わり水場が現れる。

 あまり旨い水ではないが、少しのどを潤し更に登る。水の無い沢は新緑に染まり、やや明るい中をモクモクと高度を稼ぐ。花のないカタクリの群落が始まると、杉林に入り歩きやすい土の道に変わる。程なくカッコウソウの移植地に着き、新芽を探すが良く解らない。反対側のロープ柵を見ると、小さな赤紫の花芽を付けたカッコウソウを見つける。あと4−5日で咲きそうだ。ここから約3分で肩の広場に出る。

 小休止後、右側に進路を取り鳴神山へ進む。神楽殿脇の鳥居をくぐり、急傾斜を4分ほど登るとアカヤシオが現れ分岐に着く。峰は二つに分かれ、右側の岩を登ると山頂に着く。十畳程の丸い平らな山頂には、小さな祠が数個奉られている。先客を避けるようにザックを置き展望を楽しむが、霞が強く袈裟丸や赤城山は見えない。方向指示板の各山名を見ながら、結構展望がよいことを確認する。少しシドッたアカヤシオが群落を作り、ミツバツツジも負けじと咲きだしている。しばし展望を楽しんでいると次から次と登山者が現れ、反対側のピークに移動する。


サクラソウ科 カッコウソウ(楕円は雑誌花の百名山より)
 時計を見ると、まだ11時前。一旦、肩の広場に下り、花台沢の頭方向へ尾根を進む。草花を探しながら快適に進むが、スミレ類しか見あたらない。左側の杉林から吹き上げる快適な風に満足しながら、時折雑木林に現れるミツバツツジを眺めながら更に下る。下ったり、登ったりと、4つ目のピークを下ると大きな山桜が満開に咲いていた。5つ目のピークからは、先ほどの鳴神山か?結構遠く見える。まだまだ先はあるが、時計は12時を指している。高度差、約100mも下ってしまった。ここで昼食を取り、来た道を戻る。


背丈3cm位のスミレ
 花の百名山に数えられる山だが、これから8月頃にかけて沢山の種類の花が咲くという。今回は咲いている花は少なかったが、固有種も含め行く回数を増やせば十分楽しめそうだ。ただし、6月から8月は低山のため熱射病等に注意したい。まあ、見たことのないカッコウソウを見たので満足!!。  阿部 記

コース時間:登山口9:00−−9:55水場10:00−−10:20肩の広場10:24−−10:30山頂10:55−−11:00肩の広場−−11:45(1.4km地点)ピーク12:02−−12:50肩の広場12:58−−14:01登山口