2483m | 尾根に咲くシャクナゲ |
女峰山 下界は灼熱地獄、冷房節約のため高台へ避難しました。
7時半、快晴の中、心地よいそよ風を受けながら歩き出す。前回、猿の群に会ったのはこの辺かなぁぁ・・等と思い出しながらコメツガ林の中を快適に進む。やがて馬立への分岐、小休止(自然が呼んでいた)をして下る。6分ほどで馬立の最下部、いよいよ長ぁぁい登りに入る。コメツガ林の中に歩きやすい緩い登りが続き、ヒザに負担のない様にゆっくりと進む。林の合間からは、男体山や大真名子・小真名子山が見え、時折女峰山も顔を出す。 やがて、木の根や岩片が出てくると傾斜もきつくなり沢が現れる。渡りきると水場が現れて、ゆっくりのどを潤す。ここから更に傾斜がきつくなるが、15分程で唐沢小屋に着く。再び休憩して、最後の登りに取り付く。相変わらずコメツガ林が続くが、ダケブキの黄色が目立ちはじめカメラをまわす。やがて林が切れてガレ場が現れる。落石がないか注意しながらガレ場をトラバース、そのガレ場に沿うように岩場をよじ登る。
山頂付近には、今が盛りのトウヤクリンドウが散らばっている。イワカガミは咲き終わっているが結構多いようだ。11時帝釈山へ向かって、やせ尾根を進む。ハイマツの絡む道を越えると、ヒメコゴメグサが咲き誇っている。群落は少ないが、唯一この時期トウヤクリンドウと一緒に花を添える。しばらくやせ尾根は凹凸を繰り返し、すこしきつい登りを進むと帝釈山に出る。振り返ると尾根を境に、南側がガスで白くハッキリと分かれている。ここで、靄に霞む燧ヶ岳や会津駒ヶ岳等を眺めながら昼食を取る。 それにしても涼しい、後は下るだけだが勿体ない気がする・・と思いながら小真名子山との鞍部の富士見峠向けて下り出す。再度コメツガ林の中を黙々と下るが、前回より道が荒れて結構疲れる。枯れ木で杖を作りヒザをかばいながら慎重に進む。約45分かけて富士見峠に出る。先客の2名が休んでいたが、腰を上げて下りていく。しばらく休んでいると、次の客が下りてきたので腰を上げ一気に馬立分岐まで下る。上空はガスで真っ白、林道を下っても思ったより涼しい。 14時40頃車に戻る。今出たら中禅寺湖・いろは坂は渋滞だろうと、しばらく休んで車を進める。途中の車の群は少なくなっている。静かになったせいか、猿のつがいが車道を横切る。小猿を抱え、慌てて藪に入った。めんけぇぇぇ・・、しばらくぶりに猿と対面。気を良くして灼熱の我が家に戻る。 阿部 記 コース時刻:林道ゲート約200m手前7:30−8:08馬立分岐8:20−8:26馬立−9:34水場9:42−9:56唐沢小屋10:05−10:43山頂11:02−11:32帝釈山12:00−12:45富士見峠12:58−13:52馬立分岐14:00−14:39林道ゲート約200m手前 |
男体山を背にして急ぎ足にならないように、大真名子山と小真名子山の腹に付く林道を1時間半ほど歩くと富士見峠十字路に着く。小休止後
約10分ほどするとガスが切れ、女峰山と続く痩せ尾根が遠望できて感激する。この日はコレが展望の見納めとなった。まだ視界が変化しないことを願いながら、痩せ尾根に向かう。多少の登り下りがもあり、息を弾ませながらハイマツ帯に出ると、トウヤクリンドウが見頃を向かえていた。すれ違う登山者も多くなり、ガスに見え隠れする女峰山への最後の急登に苦戦しながら、11時15分山頂に出る。快晴なら、かなりの展望が楽しめたのだが、昨年から今年にかけて各山から見た女峰山を想像しながら、早めの昼食を取る。 下山は唐沢小屋を通り水の補給をしようとしたが、膝の調子が良くないので登ったコースを戻る。林道(車両の通れる所)の最終部では砂防ダム建設の詰め所小屋があり、一部を登山者の休憩所として解放していた。そこで水を少々補充させてもらう。車止めゲート近くに戻ると、小猿を含んだ猿軍団に遭遇し、しばし猿とたわむれる。中禅寺湖付近に出没する軍団と違い、割に臆病な軍団だった。ビデオに納め、良い土産ができた。
|