2483m
尾根に咲くシャクナゲ

2006.8.6

   女峰山  下界は灼熱地獄、冷房節約のため高台へ避難しました。


唐沢小屋 立派な小屋になっている

山頂下のガレ場

女峰山
 前日は勤務の関係で出はぐれて、6日久々に女峰山に出かけることにした。5時15分自宅を出発、コンビニで朝食と昼食を調達して生暖かい風を受けながら国道120号に出る。戦場ヶ原でトイレ休憩、さすがに涼しい。クラーを切って志津林道へ進む。林道最高点は男体山登山者の車か、駐車スペースが無いくらい混んでいる。我は更に林道を進み、車止めゲート近くに空きスペースを見つけて身支度をする。

 7時半、快晴の中、心地よいそよ風を受けながら歩き出す。前回、猿の群に会ったのはこの辺かなぁぁ・・等と思い出しながらコメツガ林の中を快適に進む。やがて馬立への分岐、小休止(自然が呼んでいた)をして下る。6分ほどで馬立の最下部、いよいよ長ぁぁい登りに入る。コメツガ林の中に歩きやすい緩い登りが続き、ヒザに負担のない様にゆっくりと進む。林の合間からは、男体山や大真名子・小真名子山が見え、時折女峰山も顔を出す。

 やがて、木の根や岩片が出てくると傾斜もきつくなり沢が現れる。渡りきると水場が現れて、ゆっくりのどを潤す。ここから更に傾斜がきつくなるが、15分程で唐沢小屋に着く。再び休憩して、最後の登りに取り付く。相変わらずコメツガ林が続くが、ダケブキの黄色が目立ちはじめカメラをまわす。やがて林が切れてガレ場が現れる。落石がないか注意しながらガレ場をトラバース、そのガレ場に沿うように岩場をよじ登る。


トウヤクリンドウ

女峰山より帝釈山方面

ガス沸く尾根
 森林限界が近いようだが、なかなか灌木帯を抜けれない。かなり息が上がり、シラビソが現れると周りが明るくなり山頂の祠が現れる。西の方にガスがわき出し、男体山や大真名子山は見えない。祠から数十歩進むと女峰山山頂(2483m)がある。殆どの登山者は留まらず帝釈山方面等に進んでいるせいか、2名の登山者しか居ない。ガラーンとした山頂でのんびりと涼みながら大休止を取る。

 山頂付近には、今が盛りのトウヤクリンドウが散らばっている。イワカガミは咲き終わっているが結構多いようだ。11時帝釈山へ向かって、やせ尾根を進む。ハイマツの絡む道を越えると、ヒメコゴメグサが咲き誇っている。群落は少ないが、唯一この時期トウヤクリンドウと一緒に花を添える。しばらくやせ尾根は凹凸を繰り返し、すこしきつい登りを進むと帝釈山に出る。振り返ると尾根を境に、南側がガスで白くハッキリと分かれている。ここで、靄に霞む燧ヶ岳や会津駒ヶ岳等を眺めながら昼食を取る。

 それにしても涼しい、後は下るだけだが勿体ない気がする・・と思いながら小真名子山との鞍部の富士見峠向けて下り出す。再度コメツガ林の中を黙々と下るが、前回より道が荒れて結構疲れる。枯れ木で杖を作りヒザをかばいながら慎重に進む。約45分かけて富士見峠に出る。先客の2名が休んでいたが、腰を上げて下りていく。しばらく休んでいると、次の客が下りてきたので腰を上げ一気に馬立分岐まで下る。上空はガスで真っ白、林道を下っても思ったより涼しい。

 14時40頃車に戻る。今出たら中禅寺湖・いろは坂は渋滞だろうと、しばらく休んで車を進める。途中の車の群は少なくなっている。静かになったせいか、猿のつがいが車道を横切る。小猿を抱え、慌てて藪に入った。めんけぇぇぇ・・、しばらくぶりに猿と対面。気を良くして灼熱の我が家に戻る。  阿部 記

コース時刻:林道ゲート約200m手前7:30−8:08馬立分岐8:20−8:26馬立−9:34水場9:42−9:56唐沢小屋10:05−10:43山頂11:02−11:32帝釈山12:00−12:45富士見峠12:58−13:52馬立分岐14:00−14:39林道ゲート約200m手前

2003.8.3


林道、馬立分岐上付近から
女峰山(右)と帝釈山(左)
 3日、前日に関東地方が梅雨明けしたのをうけて、暑さを避けるため日光連山の東側に位置する

尾根より女峰山

トウヤクリンドウ

女峰山山頂
女峰山に出かける。今日は相当混み合うと思い、早朝5時出発する。日光戦場ヶ原から志津林道に入り、男体山裏側にまわると、登山口駐車場はすでに満車状態だった。そこから更に車止めゲート近くまで進み、車を停める場所を確保して、小真名子と帝釈山のコルの富士見峠に向かってへ歩き出す。

 男体山を背にして急ぎ足にならないように、大真名子山と小真名子山の腹に付く林道を1時間半ほど歩くと富士見峠十字路に着く。小休止後

帝釈山より女峰山

帝釈山(2455m)より太郎山方面

食害防護ネットにつかまる猿
コースを右に取り、やっと山登りらしくなる。コメツガ林が続きヒンヤリして涼しいが、少し道が腐り木の根も邪魔して歩きづらい。傾斜は比較的なだらかだ。やがて、シラビソも混じり時々視界も開けるが、日光市側にはガスが沸きだし、西側の大真名子山・太郎山がやっと見える視界。さらに樹林帯を進み、視界が開けてくると(灌木の背丈が低くなると)帝釈山に着く。ガスがかなり多くなり、栗山村の川俣湖がやっと見える程度で、南側は何も見えない。

 約10分ほどするとガスが切れ、女峰山と続く痩せ尾根が遠望できて感激する。この日はコレが展望の見納めとなった。まだ視界が変化しないことを願いながら、痩せ尾根に向かう。多少の登り下りがもあり、息を弾ませながらハイマツ帯に出ると、トウヤクリンドウが見頃を向かえていた。すれ違う登山者も多くなり、ガスに見え隠れする女峰山への最後の急登に苦戦しながら、11時15分山頂に出る。快晴なら、かなりの展望が楽しめたのだが、昨年から今年にかけて各山から見た女峰山を想像しながら、早めの昼食を取る。

 下山は唐沢小屋を通り水の補給をしようとしたが、膝の調子が良くないので登ったコースを戻る。林道(車両の通れる所)の最終部では砂防ダム建設の詰め所小屋があり、一部を登山者の休憩所として解放していた。そこで水を少々補充させてもらう。車止めゲート近くに戻ると、小猿を含んだ猿軍団に遭遇し、しばし猿とたわむれる。中禅寺湖付近に出没する軍団と違い、割に臆病な軍団だった。ビデオに納め、良い土産ができた。
コースタイム:ゲート300m手前−0:35−馬立上分岐−1:00−富士見峠−1:20−帝釈山−0:40−女峰山−0:20−帝釈山−0:43−富士見峠−1:00−馬立分岐−0:40−ゲート300m向こう(昼食時間含まず・休憩時間込み)