尾瀬ヶ原
夏が来なくても思い出す・・・♪♪
H21.5.30
尾瀬ヶ原(約1400m:群馬県・福島県・新潟県 尾瀬国立公園)
かなり重くなった足に気合いを入れながら黙々と進む。拠水林の中の大堀川に架かる橋を渡ると、雨も小降りとなって笠を閉じる。遠くの竜宮方面に続く木道には、切れ目無く続くハイカーの列が見える。後発組が、かなり多くなっているようだ。ニッコウキスゲの群落はこの周辺にもあるはずだが、新芽はまだ少ないようだ。7月に期待しながら牛首分岐へ急ぐ。
コース時刻:鳩待峠8:25−9:14山の鼻−10:30竜宮十字路−11:15見晴らし十字路−11:30東電分岐11:45−12:08東電小屋−12:25ヨッピ吊り橋−13:10牛首分岐−13:46山の鼻13:54−14:43鳩待峠 |
H18.10.14
尾瀬 先週のリベンジ、紅葉の見頃に間に合うか・・心配しながら走りました。
一時間ほどで林を抜けて、黄金に輝く横田代に着く。大声の主を追い越し、最初の草原を楽しむ。約20名の登山者が木道に点々と列を作っている。紅葉のアクセントはなく、この人々を入れて写真を撮りまくる。草の中を覗くとヒメシャクナゲだけが、緑と白い葉裏を輝かしている。花を付ける間だけは目立つと思っていたが、草紅葉の季節も目立ち、かなりの範囲に見つけだすことができる。 たばこを一本立てて、さらに進む。至仏山方面は薄雲が掛かり、裾野が時折顔を出す程度だが薄日が体を温める。登山口ではおったフリースが更に体温を上げる。脱げば半袖下着と夏用のシャツだけ、腕をまくり冷たい秋風で涼をとる。このコースピークの中原山が近づく。ドウダンの群落があるはずと足を早めるが、残念、赤い葉が根元に散らばっている。やっぱり風の通りがよい場所だったとガッカリ。中原山のピークをすぎると、燧ヶ岳の稜線が見えだした。一旦下りとなりアヤメ平へ急ぐ。 程なくアヤメ平に着く。少し過ぎた草紅葉だが、多数点在する池塘と頭に雲を被った燧ヶ岳とのコントラストが良い。雲上の大草原を満喫するが、至仏山は相変わらずガスの中。こんな時もあるのだぁぁ・・といい聞かせ、燧ヶ岳が隠れないうちに富士見田代へ進む。小さな草原を過ぎると右下方面に、戸倉に続く林道の一部が見える。冬路沢の両側の山肌は紅葉が見頃のようだ。昨年の紅葉を思い出しながら、霞んで見える斜面の紅葉をを堪能する。 富士見田代で燧ヶ岳を撮影、一服して1500m付近の紅葉に望みを託して長沢新道へ進む。少しにぎやかだった道を後にすると、鬱蒼とした森に包まれ鈴が必要と思うが、この時期は居ないだろうと静かに緩い下りを進む。紅葉を探して上を見ながら歩いていると、いきなりガサガサとしてビックリ。息を切らして登る単独行者でホッと胸をなで下ろす。 標高1500m位まで下ると、紅葉が真っ盛り。赤・黄・緑等々枯れ葉色は殆どない。登山道の階段からは、竜宮十字路付近や東電小屋方面が紅葉の合間から覗く。先日の大風の影響も少なかったようで、色づきも良く登山道と言うよりは林その物の中を歩いているようだ。久々の紅葉の樹林を歩きながらビデオに納め、立体感の素晴らしい風景を満喫する。
13時を過ぎると上田代方面や周りの山々もガスに覆われ、風も冷たくなってきた。草紅葉の大草原を山の鼻へ向けて先を急ぐ。13時半過ぎ、山の鼻に着く。いつもの小川を覗くと、小さいイワナしかいない。大きいものは上流に産卵で行ってしまったのか、食べられたものか?。大きな姿が見えず、少しガッカリしながら小休止し。さすがに山の鼻はハイカーが多く、夏場のように混雑している。翌日の15日あたりが紅葉シーズンのピークらしい。 山の鼻から鳩待ち峠までは紅葉も見頃だったが、長沢新道下部程の迫力はない。列を作るハイカーの流れに沿って、行く尾瀬の秋を惜しみながらのんびりと進む。16日からは鳩待ち峠の交通規制も解除されるが、間もなく尾瀬ヶ原の各山小屋は店じまいするようだ。「尾瀬保護財団」等のホームページを参考に注意して出かけたいものだ。 帰りのいろは坂はさほどの渋滞ではなかったが、日光・神橋付近で渋滞があり清滝からエスケープルートで鹿沼にでる。秋祭りの鹿沼は交通規制で、迂回ルートを走らせられて6時半自宅に戻る。 阿部 記 コース時刻:鳩待ち峠8:10−9:05横田代9:12−9:38アヤメ平−9:55富士見田代10:00−11:30見晴らし十字路−11:56ヨッピ橋12:08−12:43牛首分岐12:50−13:28山の鼻13:37−14:37鳩待ち峠 (自宅−尾瀬戸倉スキー場:車、行き帰りとも約3時間) |
H17.7.14
尾瀬ヶ原
ブナ林に造られた木道は昨夜来の雨と霧で濡れていて滑らないようにゆっくりと進。山の鼻で、軽く朝食を摂り出発。雨の心配はないようだ。山の鼻の木立を出れば一面の湿地帯。 早速ニッコーキスゲ黄色い歓迎に、早朝のこともあって登山客は少なくカメラマンがあちこちで撮影中。正面の燧ケ岳は霧に包まれている。一面のキスゲの輝きに「エエデ、エエデ」と言ってすれ違う数人のグループは、夕べは見晴らし泊まりとか。龍宮小屋につくころは、日差しも強くそよ風が止むとガリガリと暑ささえ感じる。 見晴らし十字路でコーヒーを沸かしパンで空腹を埋め東電小屋へ向かう。こちらは登山客がグゥと少ない。ヨッピ橋を渡り牛首付近には、登山客の列がずうっと続いている。分岐点からの帰路は、小学生の団体・ツアー客がどんどん流れてくる。対面通行なため難なく山の鼻に到着。味噌汁を沸かして昼食。 ここから標高差約200mの登りである。朝は足元にばかり気を取られて気がつかなかったが、アズマ石楠花が大きな花を咲かせていた。また、ショウキランも咲いていました。鳩待ちに着いてまもなくバスが出発するということでさっさと乗り込む。戸倉の宿の温泉で汗を流し帰路に着きました。 森 記 コースタイム*鳩待ち峠5:15〜6:15山の鼻6:40〜8:00龍宮十字路〜8:40見晴らし十字路9:20〜9:55東電小屋〜10:20よっぴ橋〜牛首分岐11:00〜12:00山の鼻12:30〜13:35鳩待ち13:45バスで戸倉へ(鳩待ち・戸倉間は、A日程とB日程があるので注意すること) |
H17.7.9
富士見峠−尾瀬ヶ原
小一時間進むと森林帯も終わり、周りが明るくなって横田代の湿原に出る。イワカガミのピンクが目を引き、コバイケイソウ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ等が時期を迎え、咲き残りのチングルマも草原に色を添えている。日当たりの良さそうなところには、ニッコウキスゲも数輪の花を広げている。細長い湿原をしばらく進むと背の低い灌木帯に入り、真っ赤なドウダンに励まされ中原山を過ぎると間もなくアヤメ平に着く。
おもむろに腰を上げ、中田代へ進む。すごい、一面にニッコウキスゲの群落が花を付けている。ある集団のガイドさん「もこんな年は初めてだ」と絶賛していた。まさに見頃、昔の尾瀬ポスターにもないような華々しい光景だ。欲を言うと、燧ヶ岳や至仏山がもう少しはっきり見通せたら尚良い。少し遠くに目を転じると、更に奥の道付近にも群落がある様子。更にその場所を求めて、急ぎ足で進む。 牛首分岐からヨッピ橋方向に5分ほど進むと、その群落は有った。ここは燧ヶ岳や至仏山をバックにした撮影ポイントのようで、群落の広がり状況も良い。「ええどぉぉ・・さいこうだぁぁぁ・・」とビデオをまわし写真も撮りまくる。キスゲの感動の余韻が無くならないうちに山の鼻へ進み、一人でビールで乾杯。今、尾瀬ヶ原は、咲き残りのミツガシワ、レンゲツツジも見られ、サワラン、トキソウ、ヒオウギアヤメ、タテヤマリンドウ、ヒツジグサ、ヒメシャクナゲ、ツルコケモモ等がが最盛期。ニッコウキスゲは最高のタイミングだった。あと一週間ぐらいは大丈夫だろう。 阿部 記 コース時間:鳩待峠9:20−10:14横田代10:20−10:50アヤメ平10:55−11:09富士見小屋11:15−11:381.8/2.4休憩所11:45−12:38竜宮十字路12:50−13:40牛首分岐13:50−14:20山の鼻14:35−15:34鳩待 |
2004.10.17
尾瀬ヶ原
白く輝く至仏山を左手に見ながら木道を進むが、霜が付いて滑りやすい所が多数ある。ピッチを落とし、慎重に下る。遠目に見る紅葉は最盛期のようだが、木々をよく見ると枯れ葉色。台風に揉まれた葉は、どうも色がさえないようだ。風が少ないと思われた川辺の一部には発色の良いものもあり、何とか紅葉にありつけたという満足感で部分的な感激をする。 これだから尾瀬通いはやめられない。あまりにも天気が良かったので至仏山に登りたかったが、仲間がいたので断念。この日は、牛首−竜宮−見晴−東電小屋−ヨッピ橋−牛首−山の鼻コ−スをのんびり散策する。以下、省略。 阿部 記
コースタイム:鳩待峠−0:50−山の鼻−2:15(竜宮小屋・ビールで乾杯)−見晴十字路(昼食)−1:00−東電小屋−1:05−牛首分岐−0:40−山の鼻−1:00−鳩待峠 昼食・休憩時間含む |
2004.7.25
尾瀬ヶ原 鳩町峠ー山の鼻ーヨッピ橋ー竜宮小屋ー山の鼻ー鳩町峠
約1時間後に山の鼻休憩所に着き、小休止後いよいよ尾瀬ヶ原に進む。すぐに草原の向こうに燧ヶ岳が見えるはずだが、ガスが強く真っ白だ。この辺にニッコウキスゲがあったはず、と探すとやっと一輪だけ見つけ少し安心するが、いつもと何かが違う。コバギボウシの花だけが異常に目立つ。何で、何でと不思議に思いながら、先へ進む。
坦々と進み、牛首からヨッピ橋に向かう。至仏山方向では雷鳴が聞こえ始まった。そろそろキスゲが歓迎してくれるはずと見渡すが、ギボウシ以外は先の赤茶けた草原しか見渡せない。先日流石山で聞いた霜の話を思い出し、尾瀬も霜にやられたと確信する。ガッカリしながら、少しは期待を込めてさらに進む。 下ノ大堀川拠水林付近には、熊よけのコヒーカップ大の釣り鐘と金槌が吊されてありカーンカーンと叩きつける。キスゲも、霜を林に遮られたのか多少の群落を作っていたが、非常に少ない。おまけに先日の台風の増水の跡が生々しく、背の低い草木はなぎ倒された跡が広がっている。今年の尾瀬ヶ原は散々な目にあったようだ。 さらに進み、拠水林の先で先ほどよりは少し広いキスゲの群落に出会う。もう此処しかないだろうと思い、小さな群落を撮りまくる。雷鳴は、燧ヶ岳方面にも響きヨッピ橋たもとで早めの昼食を取る。どんどん雲が厚くなり、花はあきらめ一目散に竜宮小屋へ先を急ぐ。竜宮十字路付近では、朽ち果てた木道の交換作業が始まっていた。小雨が降りだし、一部新調された木道を急ぐ。 竜宮の木立の下で、カッパを着込んでいると益々雷鳴が近くなり雨粒も大きくなってきた。あわてて小屋に避難するとまもなく、ガンガン鳴りだしヒョウも降ってきた。久しぶりに雷の洗礼を受け、近くに落ちる光景を多数目撃する。まだ危険な状態が続く中、バス時間を気にしたパーティが雷の中に出ていった。何もこんな中歩かなくても良いのに・・と思っていたら、進んでいった先の方にイナズマが光りものすごい雷鳴が数回あった。前日も、この日も各地で雷に打たれた事故があったが、やむまで1時間もあったら十分。じっと我慢すべきだ。 約1時間後、至仏山、燧ヶ岳が雨にかすみ見えだしたので、山の鼻に向けて出発する。遠いが雷鳴はまだ響き、小雨も残る。殆ど休憩を取らずに雨の尾瀬ヶ原を突っ切る。「雨の尾瀬もいいですねエェェ・・」と山の鼻方面からやって来たハイカーさん、こっちはそれどころでは無かった。山の鼻でしばらくビール休憩をしてから、鳩町に急ぐ。帰りのバスの中では、子供さんが「二度と尾瀬には来たくない!」とぼやいていた。そんなこと言っていても、大きくなったら、きっとまた尾瀬に来たくなるはず。と苦笑いする。 花は、サワギギョウ、キンコウカがそろそろ見頃を迎える。その他霜にやられない時期の種は夏から秋にかけて順調に咲き出すだろう。 阿部 記 コスータイム:殆ど同じのため省略。 |
2004.5.30
尾瀬ヶ原 尾瀬はミズバショウの季節
鳩待峠で出す物は出し、身支度を整えて8時45分山の鼻に向け出発。残雪の至仏山を新緑の林から眺めながら、快適に下る。コシアブラが食べ頃、チョイとつまんでかじりたい衝動に駆られながら快晴の空の元ルンルン気分。山の鼻まで3分の2ほど進むと小さな湿原が現れ、最盛期を迎えたミズバショウの群落が現れて久々の花の香りをあじわう。 約45分で山の鼻に到着し、はやる気持ちを抑えながら小休止を取る。以下は、写真で雪が融けたばかりの尾瀬ヶ原を感じて下さい。 コースは鳩待峠−山の鼻−牛首−中田代・竜宮十字路−ヨッピ橋−牛首−山の鼻−鳩待峠です。
木道は熱を集めやすいのか、終始木道脇・間にはニッコウキスゲやミツガシワ・ヒオウギアヤメ等の新芽が目立ち、ミツガシワは咲きだしているものもあった。チョイと残念だったのは、竜宮小屋裏の拠水林などに行者ニンニクの群落が多く、食べたくてよだれが出そうだった。ボンナ・コシアブラ・行者ニンニクが採取できず残念だった。まだ地味だが、ワタスゲも開花期を迎えている。6月中旬から7月にかけた綿帽子の群落も見事だろう。ヨッピ橋−丑首付近分岐間で、ニッコウキスゲの新芽の群落を確認して帰途につく。次回は、7月下旬か? 阿部 記 |