尾瀬ヶ原(約1400m:群馬県・福島県・新潟県 尾瀬国立公園)

鳩待峠より至仏山 |
前日の予報によれば、どちらも雨が混じる空模様。どちらかと言えば、土曜の30日が晴れる確率が高そうだ。カッパと笠を用意して、尾瀬ヶ原へ出かけることにする。当日、4時半起床、曇天の空の下5時少し過ぎに出発。コンビニで朝飯と、昼飯のおにぎりを調達して国道120号にのる。日光は霧雨、金精峠を抜ける頃には薄日が射してきた。

山の鼻(ビジターセンター前) |
7時半過ぎ尾瀬戸倉に着き、いつもの戸倉スキー場の駐車場を目差すが、この駐車場は戸倉地内に新しい駐車場(第一駐車場)が出来たため閉鎖されていた。仕方無しに戻り、第二駐車場(以前から有る駐車場:一日1000円)へ車を止める。すったもんだで、約15分の時間ロス。折角早く着いたのに、鳩待峠着は8時20分になってしまった。(シャトルバス・タクシー:片道900円)

ザゼンソウ |
相乗りタクシーのドア縁に頭をぶつけ、車を降りる。イデェ!!。身支度は、揃っているため山の鼻に向けてすぐに出発。靴底を擦って人間カウンター・ゲートを通過。日が射して至仏山の残雪が心地よく輝いているが、数珠繋ぎのハイカーでなかなか進まない。タクシーの運転手さんは、雨模様の予報でこれでも人出は少ないと言っていた。何とか数団体を追い越し、ノンストップで9時少し過ぎに山の鼻に到着する。

山の鼻より少し進んで振り返る |
今期最終のミズバショウ目当てだろう。休憩所は人・人・人・・で満員御礼状態。ベンチの片隅で一服して尾瀬ヶ原へ乗り出す。再びの人間カウンター、少し手前にザゼンソウが小さな二輪が鎮座するのを見つけ、さい先良いスタート。カウンターを過ぎるとすぐに見通しが開け、夏がこなくても思い出すミズバシヨウの大群落が目に飛び込んでくる。長く続く木道の先には、燧ヶ岳がドッシリと構える。振り返れば残雪を抱く至仏山が迫る。感動の光景は、やっぱり尾瀬ヶ原だ。

上田代より燧ヶ岳 |
川上川の橋近くで、リュウキンカの緑と黄色が鮮やかに彩りを添える。全体にミズバショウの純白以外はまだ茶褐色だが、良く見るとヒメシャクナゲの先にピンクのつぼみが付き、濃いピンクのショウジョウバカマが点々と咲いている。タテヤマリンドウやヒメイチゲも咲き出した。上田代付近は大きな池塘の中を歩く感じで、撮影をする人で時々列の流れが止まる。休憩ポイントは常に満席状態。人々の流れに乗って上の大堀川を渡り、程なく牛首分岐に到着する。しかし、ここも満席のため、下の大堀川方面へ進む。

中田代より竜宮小屋方面 |
木道脇にはミズバショウに混じり、ニッコウキスゲの新芽も結構多い。ワタスゲの花も咲き出している。7月になるのが待ち遠しい感じだ。木道もあちらこちらで修復されて、頑丈そうで歩きやすい。橋を数本渡ると程なく下の大堀川が現れ、絶景ポイントとなる。撮影順番待ちをしながら、360度の絶景を堪能する。いくらシャッターを押しても取りきれない光景に、何処で辞めるか踏ん切りがつかないままに次の人に譲る。何度も振り返りながら、竜宮方面へ足を向ける。

下の大堀川にて |
竜宮側の中田代には、小川が地面に吸い込まれ100m程離れたところで沸き出すという所がある。長い年月を経た不思議は、ツンドラ地層には良くあることかも知れない。尾瀬ヶ原の魅力の一つだ。と、突然、自然が呼び出し、力を入れて急ぎ足で竜宮小屋裏に駆け込む。もう・・撮影どころではない。何とか堪えて中に入ると、2名待ち状態。100円をチャリンと入れて断腸の思い。

大堀川のミズバショウ |
すっきりして、表に飛び出す。ヨッピへ行こうか、見晴らしへ行こうかと思いながらギョウジャニンニクの群落を眺めていると、ハイカーに押されるように沼尻川を渡っていた。ここからは、福島県だ。時間はたっぷりある、よし、行っちゃえぇぇ・・と、見晴らし十字路を目差す。次の拠水林を横断すると、見晴らしの小屋が見えてくる。燧ヶ岳と小屋群が何とも郷愁を感じるというか・・いい風景だ。茶色の草原に、新緑の山肌が何とも言い難い光景で迫る。次こそは、あの小屋の前で大休止だ・・と、重くなってきた足取りを急がす。

下田代より見晴小屋群 |
木道には、人影が少なくなったきた。しばらく進むと、小さな池塘に道が阻まれて木道が左右に膨らむ。ここも、撮影ポイント。カメラを回すと草原に黄色を発見、近づくとリュウキンカの群落で更にカメラを回す。人々の賑やかな声も聞こえてくる。程なく見晴らしに到着するが、休憩ベンチは又しても満席状態。尾瀬沼方面からの団体さんだ。

新しくなった東電橋 |
休憩を諦め、赤田代への分岐を目差す。振り返るとアヤメ平方目が時雨模様。5分ほどして小雨が落ちたきた。途中で笠を取り出すが数分で雨が上がり、東電小屋と赤田代分岐に到着する。やっとベンチに空きがあり、早めの昼食を取りながらしばしの休憩とする。温泉小屋泊の人や三条の滝目当ての団体さんが、ぞろぞろ通っていく。・・あっちも良いだろうなぁぁ・・と思いながら羨ましく見送る。

東電橋近くのバショウの群落 |
見晴らし・東電橋への木道は、朽ち始めている。要所要所には材木が積み上げられているので、改修工事が始まるのだろう。ミネザクラの花見をしながら、只見川へ降りる。東電橋は、昨年架け替えられたばかり。今度は流されるこことはないだろう。橋を渡ると、新潟県。ミズバショウとリュウキンカの群落が迫る。熊の出没の多くなる地域だが、やっぱり群落鑑賞の方が良い。久々にミズバショウの良い香りが漂う。見事な群落に大感激。目と鼻で大自然を満喫する。

東電小屋近くのリュウキンカの群落 |
林の中は木道に変わり、歩きやすく程なく東電小屋に着く。ここも、昼飯時で満席。素通りしてヨシッ掘り田代へ出る。今度は、リュウキンカの群落が迫る。カメラを回しなが少し進むと、新潟県から元の群馬県に入る。ヨッピ吊り橋が近い。再び小雨が降りだし、笠を被る。雨に煙る吊り橋を渡る頃には、ハイカーも多くなり混みだした。立ったまま一服して、直接牛首分岐を目差す。
かなり重くなった足に気合いを入れながら黙々と進む。拠水林の中の大堀川に架かる橋を渡ると、雨も小降りとなって笠を閉じる。遠くの竜宮方面に続く木道には、切れ目無く続くハイカーの列が見える。後発組が、かなり多くなっているようだ。ニッコウキスゲの群落はこの周辺にもあるはずだが、新芽はまだ少ないようだ。7月に期待しながら牛首分岐へ急ぐ。

ヨッピ吊り橋 |
牛首のベンチも満席だが、少し空きを見つけ腰を下ろす。たばこを取り出したが、風向きが悪い。3分ほど休んでたばこを戻し、休憩を諦め山の鼻を目差す。先ほど見えていたとおり、木道は終始数珠繋ぎ。カメラを殆ど回さずに山の鼻に着くが、ここも一杯でキャンプ場の炊事場で大休止をとる。足がこわばり、鳩待峠までまともに歩けるか心配だ。

ヨッピから牛首間より下の大堀川方面を望む |
10分ほど休んで小雨が降ったり止んだりの中を出発。相変わらずの数珠繋ぎ、足の調子が悪いので、のんびり続いていく。ミヤマカタバミやエンレイソウ、サンカヨウやオオバキスミレも咲いている。・・しかしのろい、意を決して木道の左側が空くとスパート。大部追い越したが、更に追い越す人もいる。年並みには勝てないのか・・と思いながら何とか数人を追い越すと、以外に足の付け根の痛みも和らぎ調子が出てきた。とは言っても最後は、やはり集団の後に続く。14時40分過ぎ、鳩待峠に到着。いつもより早すぎた。あと一時間は楽しめたはず。でも、ミズバショウに大満足の一日でした。つぎは、7月のニッコウキスゲを楽しみたいものだ。 阿部 記
コース時刻:鳩待峠8:25−9:14山の鼻−10:30竜宮十字路−11:15見晴らし十字路−11:30東電分岐11:45−12:08東電小屋−12:25ヨッピ吊り橋−13:10牛首分岐−13:46山の鼻13:54−14:43鳩待峠 |