至仏山 2228.1m 尾瀬ヶ原 約1400m |
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H21.7.25
尾瀬ヶ原・至仏山 (片品村・尾瀬戸倉、鳩待峠口)
木道のハイカーの列は比較的閑散としており、これがベストの人出模様か・・と心地よい風を感じながら快適に進む。咲き残りのニッコウキスゲやクルマユリが少し寂しく咲くが、トキソウやサワラン、ヒメシャクナゲはまだ元気だ。キンコウカが、咲き出している。川上川を渡り、最初の拠水林を過ぎると、ナガバノモウセンゴケが花盛りだ。前方の燧ヶ岳は霞んではいるが、全貌を見せている。振り返ると、至仏山も全貌を表し日が射して明るく輝いている。正に、絶景である。
すぐには回復しないままに、更に木の階段を登ると広い休憩スペースのあるお花畑となる。ここからは、やや緩い登りとなるが山頂近くは蛇門岩と泥が田圃状態で続く。前日までの雨が道を腐らせているようだ。13時33分、至仏山山頂。15名ほどの登山者で、混み合っている状態ではないが、撮影をして休まずに下り方面のピークに進み大休止を取る。関越国境方面は、前線の影響か黒くどんよりして視界はない。心地よい風は有るが先ほどの雲は取れて、日が射して汗はなかなか引かない。
最近の気象予報は、スパーコンピュターでも予想が出来ない模様。思っていた以上に天候が回復して、快適な山歩きが出来た。期待のキスゲにはほど遠かったが、まともにオゼコウホネが見られたことは大収穫となり、至仏山の植物郡にも大満足の一日でした。予報が外れて良かった・・よがったぁぁ・・。 阿部 記 コース時刻:鳩待峠8:22−9:12山の鼻9:17−9:57牛首分岐10:02−10:38山の鼻(研究見本園散策込み)10:52−13:33至仏山13:44−14:20小至仏山14:28−16:00鳩待峠 |
H19.10.7
至仏山 尾瀬国立公園となって初めて行ってみました。 6日、紅葉の下見に行く予定が、藪用で7日になってしまった。天気予報では6日が良かったはずだが、7日日の方が早朝から快晴となりかえって良かったようだ。5時自宅を出発、国道120号を尾瀬戸倉へと快適に進む。7時50分頃戸倉スキー場に到着して、早速バス(乗り合いタクシー)に乗り込み8時15分には鳩待峠に着く。
12:12、鳩待峠へ向けて下山開始する。下る人々の途切れるのを待っての下山だが、少し進むと直ぐに後がつかえてしまう。じれったい、蛇紋岩に足を取られなかなか進まない様子。小至仏山を過ぎたところで、道が空くのを待つことにする。同じ事を考えた同年代の単独行者と、愚痴をこぼしながらしばらくの大休止となる。しばらく人々の途切れたところで再度歩き出すが、10分も進むと又先がつかえる。同じように数回待ちを入れて何とか進むが、ツアーの団体には諦めて付いて行くしかない。 やがてシラビソ林が現れ、森林帯に入る。ブナの大木は黄色に変化しているが、葉の周りが擦れて枯れ葉色。これ以上の色づきは期待できそうにもない。高度が下がると、ナナカマドの真っ赤な実が大空に映えている。葉は傷も少なく、やがて真っ赤に染まりそうだ。更に下ると、ブナにへばりつく真っ赤に染まったツタ漆に、ツアー客の視線が止まったようだ。最後の待ちぼうけかと思うが、道をあけて貰いすんなりと鳩待峠に到着する。
尾瀬戸倉を出発したのが4時、順調に戦場ヶ原まで来たが、再び渋滞で待ちに入ってしまった。紅葉の真っ最中は外したつもりだったが、よく考えれば世間は3連休中。ヤッパ!連休は避けるべきだった。5時から渋滞、清滝に出たのが6時50分頃。この先まだまだ渋滞が予想されたので、いつも通る滝河原峠越えで鹿沼へ入る。・・至仏山、全面紅葉には少し早かったが、今年の色づきを考えれば一番いい時期だったように思える。大満足の一日でした。 阿部 記 コース時刻:鳩待峠8:16−9:05山の鼻9:18−11:37山頂12:12−12:57小至仏山13:10−14:40鳩待峠(小休止時間込み)、シャトルバス(小型バスや乗り合いタクシー)乗車時間・約20分、バス代・片道900円 |
至仏山(2228m) 2005.7.17 花の季節の至仏山・尾瀬ヶ原
登山口に立っていたおばさんに登山者カードの記入を勧められ、登山道の状況を聞かされてイザ出発。さすがに登山者は少ないと感じながらしばらく樹林帯を進むと、いるいる5−6人のパーティが数々前方をふさぐ。殆ど傾斜がない中を黙々と進み、秋口なら富士も見える場所にさしかかるが、ガスで武尊山も裾野しか見えない。木道の切れた所は道がぬかるんで靴が見る見るうちに泥だらけになる。 やがて小さな湿原が現れ見通しが開ける。ガスは相変わらずうっすらとかかり、鳩待峠や富士見峠がやっと確認できる。この辺から高山植物が多くなり、遠方から足下に目を移し初夏の花々の鑑賞に移る。小休止後、多くなった登山者を交わしながら坦々と進むが、岩場では泥が足をすくい更に歩きづらくなる。 オヤマ田代の湿原には、ワタスゲ、イワカガミ、コバイケイソウと割に少ない花に気を落とすが、小至仏山への登りにかかると名前を思い出す間もなく沢山の花々が顔を出す。とりあえずカメラに納め、次が次と現れる花々に感激する。小至仏にかかると、ならまた湖側から吹き上げる風が強くなるが寒さは感じない。登山者で満杯の小至仏山頂をかわし先を急ぐが、泥と岩に阻まれて数珠繋ぎとなり、下山者も加わり渋滞気味。写真を撮るための立ち止まりも出来ず、流れに身を任す。 先ほどまで見えない至仏山山頂方面のガスも薄くなり、登山者の列も間近に見えるようになった。岩場で有りながら傾斜が緩いせいか、泥が岩場に溶け込み殆どの人が難儀している。登山者の靴は泥だらけ。二〜三歩、歩いて立ち止まりること数十分、やっとの思いで至仏山山頂に着く。 座る場所が無いほど込み合い写真を撮って戻ろうと思うがまた渋滞に遭うと思い、山の鼻に下ることにする。うっすらと尾瀬ヶ原や燧ヶ岳も見えだし下山開始するが、山頂直下は泥田状態。それでも登ってくる人が少ないだけ、楽に歩ける。見通しも良くなり、数々の花々も眺め水たまりで靴を洗いながら余裕の下山。眼下の尾瀬ヶ原には、まだまだキスゲ?の黄色い帯があちらこちらに見える。先を下るパーティを何回か追い越し、坦々と下る。樹林帯に入ると間もなく、ぽっかりとトンネルから出たように明るくなり、山の鼻の湿原に出る。 キスゲ、サワラン、ヒオウギアヤメ等が満開状態。キスゲの群落もすごいが、ハイカーの群落?もすごい。渋滞ぎみの木道を研究見本園沿いに周遊し、山の鼻に着くと各小屋の周りはお祭り状態。人人人・・・尾瀬ロッヂまで進み、座る場所を見つけてビールで遅い昼食を取る。13時45分、鳩待峠に向けて出発するが失敗した、数珠繋ぎかなかなか進まない。対向者がない時に左に反れて追い越すが、なかなか時間を稼げない。結局流れに身を任せ、チンタラ・チンタラ進むが、結果的に休憩を取らなかった分ほぼ通常の時間で鳩待峠に出る。 コース時間:鳩待峠8:25−9:11小湿原9:20−10:11小至仏山−10:50至仏山10:55−12:55山の鼻湿原−13:10山の鼻13:45−14:44鳩待峠 |
小至仏山の登り |
2002.10.27 秋の至仏山−尾瀬ヶ原
10月27日、マイカー規制が解除された鳩待峠より至仏山に登る。8:20鳩待駐車場には、約40台の乗用車が止まり人気の高さが伺われる。殆どは尾瀬ヶ原方面に下った様だ。
8:30至仏山に向け出発する。コメツガの混じる樹林帯は葉も落ちて見通しも良くなっているが、山頂方面はガスがかかって見えない。1886.9mピークを左側に巻き高度が増すと、武尊山左肩奥に真っ白く雪をかぶった富士山が見えた。木道と木の階段の混じる道は比較的なだらかで、歩きやすいコースで初心者向けかもしれない。
山頂からの展望(中央左の明るい茶色部が尾瀬ヶ原) |
約1時間後、小湿原が現れ見通しが開けて尾瀬ヶ原が眼下に現れた。テーブル状の大きな岩に腰掛け、雄大な景観を楽しみながら小休止をする。ここから少し登ると再び湿原が現れ、森林限界も近い。ならまた湖方面の分岐を過ぎると山頂のガスも切れだし先を急ぐ。
森林限界から上部は、早池峰山の小田越コースを連想させる岩場が山頂まで続く。傾斜のきつくなった岩場には撤去された柵があるだけで人工物はなく、自然のままの岩場を慎重に高度を稼ぐ。程なく小至仏山の頂きに出る。夏場には、このあたりから高山植物の花が綺麗らしい。少し下り気味に進み、再び緩い登りが続く。尾根は冬山の装いで、付近の灌木やはい松には霧氷がビッシリと付き、風もかなり冷たい。越後方面の山々は白く雪をかぶっている。ならたま湖周辺の紅葉が対照的に輝き、冬と秋が同居している。冷たくなった頬の左側を手で覆い、寒さを忘れて絶景を見回しながら山頂に急ぐ。
笠ヶ岳分岐下の湿原 |
燧ヶ岳と尾瀬ヶ原 |
至仏山 |
牛首付近の拠水林と燧ヶ岳 | |
割に広い山頂には8人ほどが先着していたが、寒いため早々に下山する人もいる。山頂からは360度の展望が利き、越後の山々や谷川岳、武尊山、皇海山、男体山、白根山、等となど割に近くに見えた。しばらく大展望を満喫して軽い行動食を取り、再開された至仏山コースを山の鼻へ向けて下山開始する。直登コースとのこともあり、かなり傾斜がきついが、木の階段が整備されて尾瀬ヶ原方面の展望も終始開けて、途中クサリ場があったりのなかなか良いコースだ。森林限界付近で展望を楽しみながら、昼食を取り更に下る。
山の鼻の小屋は全て店じまいをしているが、ビジターセンターだけは11月4日まで営業する予定のようだ。ここに来ると、ハイカーも増えて結構にぎわっている。時間があるので、上田代を散策する。上田代には池塘が数百個も点在して、赤や黄色に色づいたヒツジグサが浮かび色を添えていた。一部の木道が回収修理されていて歩きづらいが、晩秋の池塘群や真っ白に輝くシラカンバの眺めも抜群で、初夏の尾瀬ヶ原を連想しながら堪能する。
再び山の鼻に戻り、鳩待峠に進む。殆ど標高差はないが、約2/3進むと階段が現れて少しきつくなる。山行の締めくくりとしてはちょうど良いアルバイトだ。
駐車場に戻ると、係の人が駐車料を集金していた。2500円支払うと、1000円の商品券を渡されて大喜びする。早速鳩待の店に戻り、お土産を購入するが更に200円の出費、儲かったのは・・・。今年度は11月4日まで入れそうだが、それ以降は各車道も閉鎖される。紅葉は、戸倉付近がみごろ。尚、28日から29日にかけて雪が積った様なので、出かける際はゲート等の確認が必要。 阿部 記
コースタイム:鳩待峠−1:50−小至仏山−0:35−至仏山−1:40−山の鼻−1:00−鳩待峠(休憩時間込む) |