2577.6m |
|
2004.6.27 2004.5.15 2003.6.8 2001.6.9 2006.8.27 2007.7.1 2009.8.22 |
日光・白根山 (2577.6m:片品村・日光市 栃木さよなら山行:同行・佐藤)
約1時間半で、丸沼高原に到着。特段に混んでいる様子はなく、肌寒いくらいの高曇りの中を快適な気分でロープウエーに乗り込む。ゴンドラから上州・武尊山や至仏山を眺めながら、約10分で頂上駅。雲は高く、青空も少し覗いている。勿論、これから進む白根山は、クッキリとすぐそこのように見えている。涼しいそよ風になでられながら8時45分、山頂に向けて出発する。
出発から約40分で小休止、少し前が混んできているが5分程で腰を上げ森林限界まで進むことにする。6月のイワカガミの群落の花を思い出しながら周りを見渡すが、相変わらずカニコウモリしか見あたらない。食べても美味しくなさそうな茸類も少しはあるが「松茸でも有れば最高だろう・・」等と話しながらドンドン高度を稼ぐ。
やがて草付きとなり、傾斜もゆるんで岩場が現れると第二ピークにたどり着く。少々登山者は多めではあるが、夏場の最盛期ほどではない。一旦ハンゴンソウの群落を眺めながら下り、本ピークへと息を上げる。トウヤクリンドウの脇で順番待ちをして山頂にタッチ、次の人に譲り東側の小さい広場?で大休止をとる。佐藤君に360度の山並みを案内し、カメラに納める。東から南方向は前線の影響か雲で良く見えないが、西から北にかけてはやや見通しも良く、飯豊連峰あたりまで見えていた。
池から少々の登り、最後の登りと有って心地よく汗をかく。山頂や座禅山方面の十字路を過ぎると、灌木帯の下りとなる。膝を庇いながら慎重に降りる。さすがに登山者は少なくなり、やや静かな道は涼しく快適だ。黙々と進めば、散策路の分岐が2つ3つ。林の中の展望台経由で、ロープウエー駅を目差す。
コース時刻:ロープウエー頂上駅8:45−10:30山頂10:51−12:00五色沼12:25−12:54弥陀ヶ池13:05−14:00展望台14:10−14:25ロープウエー頂上駅 |
H21.6.27
奥(日光)白根山 (2577.6m 日光市・片品村)
灌木の背が低くなると、山頂方面が一気に開けて登山者も多くなる。キンバイやタカネスミレが黄色の絨毯のように広がっている。少し登り、ザレ場の取り付きで展望を楽しむ。霞んではいるが、武尊山に至仏山や燧ヶ岳が素晴らしい展望で迫る。下る人も多くなり、ザレ場に足下を掬われながら更に高度を稼ぐ。いつものツガザクラは咲き出したばかり、まだつぼみの物が多く、イワカガミもいまいちだ。
コース時刻:ロープウエー山頂駅10:18−12:05山頂12:24−13:27五色沼13:35−14:03弥陀ヶ池14:16−14:55七色平15:05−15:35山頂駅 自宅・丸沼スキー場:2:25(帰り) |
H19.7.1
日光・白根山 イラネアオイを探しに、また行ってしまいました。
小一時間で日光を通過するが、小雨がぱらついている。ん・・大丈夫だ、こんな日は中禅寺湖から先は晴れ決まっていると、言い聞かせ雲のたなびくいろは坂を駆け上がる。案の定、高度が上がるにつれて視界が開けてくる。さすがに白根方面は雲が懸かっていてよく見えないが、金精トンネルを抜けると山頂の頭がチラッと見えカンカン照りとなっていた。
日差しはまぶしく、新緑の香りを感じながらいつもの道を坦々と進む。カンバ林を過ぎると傾斜が増し、コメツガ林に変わる。金精峠からの登りより遙かに楽だが、結構息が上がる。焦らず、じっくりと高度を稼ぐと、いつもの休憩ポイントの広場が現れる。少し道を反れて展望を楽しみ、殆ど休まず更に進む。出発から小一時間経っただろうか、道標の脇に二人連れが休んでいる。ん!?あの声は、沖さんだ。と一気に近づくとやはり沖さんご夫婦だった。カクカク・シカジカ、久しぶりの再会に話も弾む。しばし休憩を取り、ここから下山までご一緒させて貰う。
おにぎりを口にしながら、沖さんにコマクサやシラネアオイのポイントを教わり、東斜面を五色沼へ進む。いつもは通り過ぎていた斜面だったが、よく見るとコマクサが結構多く群落を作っていた。残念ながらまだつぼみで、ピンク色がやっと解る程度。何とかカメラに収め次のポイントをめざし更に下る。花芽はまだ付いていないがマルバダケフキやイワカガミの群落を眺めながらどんどん下る。上を振り返ると、団体さんの列が続く。追われるように避難小屋へ着くと、20m程先の林の中で雌鹿が逃げる様子もなくのんびりと草をついばんでいる。声をかけても全く無視している。めんこい顔をしていても、あれがシラネアオイの点滴と思うと、腹が立つ。
白根外輪を一度下って更に登り、少しヘトヘトになりながら待ち合わせ場所の弥陀ヶ池に着く。奥様はいない、少し待ってみるが現れないので菅沼へ向けて下山開始する。約30分ほど下って無事奥様と合流。久しぶりの複数登山、やっぱり楽しい。普段はおにぎりと水だけの装備、メロンや漬け物のお裾分けに感謝しながら、ご夫婦の面白い会話も楽しむ。 14時55分、無事菅沼登山口に到着。全ての花のポイントを回りきれなかったが、まだ花芽のないカニコウモリやハンゴンソウ等々この山域は花の種類は多い。9月下旬頃までいろんな花を楽しめるだろう。沖さんは奥様が用事があると言うことで、早々に帰路に就く。 写真・順序バラバラです。(16:9写真以外は沖氏提供です。) 阿部 記 コース時刻:菅沼登山口7:38−9:10弥陀ヶ池9:19−10:30白根山頂11:11−12:15五色沼12:30−12:57外輪分岐(シラネアオイ群落)13:10−13:30弥陀ヶ池13:37−14:55菅沼登山口 |
H19.6.23
五色山・前白根山 日光白根山外輪山、2379m・2379m
8時15分、初老のご夫婦の後を追うように出発する。快晴の空、トンネル上部からはいきなりの急登が続き、丸太の階段が壊れかけて段差も大きく歩幅が間に合わない。両手・両足、全身を使ってグラグラ揺れながら高度を稼ぐ。相変わらずの悪路、紫ヤシオやシャクナゲが咲いているが、のんびり鑑賞する余裕は無い。格闘する事約25分、何とか峠の分岐に到着。 眼下には湯の湖や男体山が広がり、心地よい風になでられながら大休止を取る。しばらくすると、先ほどのご夫婦と単独行の若い男性が登ってきた。ここは十字路となって、尾根伝いに北方へ行くと根名草山・奥鬼怒方面で、南方へ進むと白根山方面となる。南方に高々と構える金精山に向けて、既に重くなった腰を上げる。
山頂からコメツガ林に変わり、高低差80m程の下りとなる。傾斜はやや緩いが、段差が大きいところもあり結構膝にこたえる。古い道標が現れると一時的に道は水平に変わり、ピンクのカタバミやミツバオーレン、コイワカガミも現れる。再び登りが始まり、少し息が上がり足すと平坦部が現れ足を休めるように歩をゆっくり進める。安心したのもつかのま、軽く登りがつづき国境平に着く。ここは湯元温泉への分岐でもあり、平坦部には大量の残雪が有った。
昼飯にはまだ早いが、初老のご夫婦が食事を取っていた。菅沼から入り、本白根・この外輪を回って戻るようだ。岩手の山の話等、雑談して前白根山へ進む。360度開けた尾根を2回程凹凸を繰り返し、だだっ広い前白根山に着く。会津駒ヶ岳や尾瀬方面の絶景がよく見える。中禅寺湖が一部しか見えず、東側の尾根をたどってみることにする。ケイソウ・コイワカガミの群落やミネザクラも咲いている。10分ほど進むと残雪が広がる広場に出る。天狗平と言うらしい広場を、見通しの良さそうな方向に進む。出た、中禅寺湖の全貌と社山・黒檜山、遠く袈裟丸の峰峰の絶景だ。しばし堪能して、前白根山に戻る。
標高の高い位置から登りだした割には、きつい山歩きだった。菅沼口から五色山を目指したときより、かなり疲れを覚えた。しかし、尾根伝いのため風の通りや見晴らしもまあまあで、おもしろいコースだった。シラネアオイの開花はもう少し先のよう。今、草花は標高2300m付近が丁度良いようだ。 阿部 記 コース時刻:金精峠登山口8:15−8:40峠十字路8:50−9:28金精山9:38−9:58国境平10:04−10:32五色山10:52−11:12前白根山−11:32天狗平11:35−11:46前白根山12:03−12:27五色山12:50−13:09国境平13:12−13:28金精山13:45−14:13峠十字路14:25−14:50金精峠登山口 |
日光白根山 沖さんより、白根のマルバダケフキの群落がいい頃だ・・との知らせに、飛んでいきました。
8時20分頃菅沼高原に到着、ロープウエー招待券を乗車券に換えて楽チン・・一気に2000mまで高度を稼ぐ。8時55分、山頂を経由するか山頂をパスして弥蛇ヶ池経由にするか決めかねたまま出発。20分程進むが雨は降りそうにないので、七色平分岐を直進して山頂に進むことにする。30名ほどの団体山を何とか交わし、黙々と高度を稼ぐ。 森林限界を過ぎてもガスで見通しは無いが、やや乾いたそよ風が半袖シャツでも心地よい。ザレ場下で小休止を取り、時折見かけるハクサンフウロに気をよくしてジックリと高度を稼ぐ。10時43分、三つある山頂ピークの一番手前に立つ。中央の本ピークは相変わらずガスっているが、夏場最盛期を思わせる人出だ。足下にトウヤクリンドウを見つけ、カメラに納めて五色沼へ向けて下る。
道はカンパ林に入りるが鞍部に出ると空が開け、やがて避難小屋を過ぎるとまた林に入る。時々現れるハンゴンソウの群落を眺めながら、小屋から10分程で広い五色沼に出る。昼食を取っていると、鹿が現れ若者のパーテーが声をかけるが全く無視している様子。人慣れしているのか全く動じない。ガスが薄くなり山頂が見え隠れするが、反対側の五色山や前白根方面を眺めながらゆっくり休む。
七色平分岐付近で一服立てていると、父と娘らしい二人連れが楽しそうに下っていった。今回は、こんな親子を結構多く見かけ、中高年の多い中にも若い登山者も多く喜ばしく思えた。ヒザの調子も以外に良く、若者も戻ってきている。何だか楽しい気持ちで下山できた。山頂駅近くに無料の足湯が出来ていたが、中高年の登山者がいっぱい集まっていたので何だか・・・で敬遠してロープウエーに乗り込む。 阿部 記 コース時刻:上部駅8:55−9:34地獄ナギ9:38−10:43山頂10:50−10:56山頂外輪肩11:13−11:40避難小屋−11:51五色沼12:03−12:35弥陀ヶ池12:43−13:17七色平・本道側分岐13:22−13:46上部駅 |
日光白根山(丸沼高原より) 2004.6.27
9時、山頂駅を出発する。駅の広場から奥白根はガスで全く見えないが、間もなくコメツガ林に入り、どおせ見通しは無いとあきらめ広くなだらかな登山道を黙々と進む。時折乾いたガスが横切り涼しくて快適だ。道は白根の南斜面を巻くようにゆっくり高度を稼ぎ、丸太の階段が現れるとややきつく感じるが、程なく平坦になったりややきつくなったりと繰り返す。コメツガにカンバが混じり出すと岩混じりの不安定な狭い道になるが、ひどく疲れるような所はない。シラビソが多くなると間もなく視界が開ける。 約1時間20分で森林限界は終わり、お花畑に出る。イワカガモ、シャクナゲ、コケモモなどが群落になっている。ガスが薄くなると山頂方面の視界が良くなり、傾斜も増してザレ場が続く。心地よい風に吹かれながらグングン高度を稼ぐ。少しは辛いが、思ったほど疲労感はない。やがてデカイ溶岩の固まりが現れ、白根の荒々しい山容が現れる。ツガザクラやハクサンチドリ、イワカガミも再び現れ山頂が近い。 10時50分、登山者でにぎわう山頂に到着。さすがに2000mからのスタートは疲労が少ない。薄日も差し始め、数分すると五色沼や中禅寺湖が見えて他の登山者も感激していた。山頂が混みだしたため、少し下って早い昼食を取る。約1時間ガスの切れるのを待ったが、体が冷えだして下山に移る。ザレ場を降りていると、のんびり草をむしっている鹿に今回も出会う。登山者のざわめきにも反応せずに、無視したように堂々とした姿。あれではシラネアオイ等も、少なくなるのは当然かも知れない。やがて道は、再び林に入り黙々と下る。 ロープウェー山頂駅が見えだし、少し下った分岐から、七色平にコースを取る。途中から自然散策コースに移り、展望台へ立ち寄る。5−6人の先客がいたが、白根の頭はガスの中。煙を立てながらしばし待つと、ついに白根の全容が出てきた。慌ててカメラを回し、いつもとは違った角度にしばし見とれる。結局、倍以上の時間をかけて山頂駅に戻った。 ロックガーデンにはコマクサやシラネアオイが栽培されており、人が食べているのを見てつい釣られてソフトクリームをなめながら久々の花を観賞する。汗が乾くのを待ってロープウェー(正確にはゴンドラリフト)に乗車する。 森林限界まで終始背の高い林の中を通が、一番楽なコースのようだ。花も種類が豊富で、なかなか楽しいコースだった。山麓駅脇の乗車券売場(レストハウス)には温泉もある。時間があれば着替えがてらに入浴も良いだろう。 コースタイム:山頂駅−1:50−奥白根山頂、奥白根山頂−1:10−七色平分岐−0:55(ガス切れ待ち時間込み)−自然散策コースの展望台−0:15−山頂駅(休憩時間込み、昼食時間含まず) |
五色山(日光白根山塊) 2004.5.15 週末は崩れるとの予報が出ていたが、土曜日だけは保ちそうだと予報が変わった。当日、にわかに山支度をして白根
10時菅沼の登山口に到着、身支度を整え早速弥陀ケ池に向けて登山開始する。カンバ林に入ると残雪が現れ、腐った道に苦労しながら高度を稼ぐ。急登となだらかを2回ほど繰り返し多所で小休止を取り、次第に残雪の増したコメツガの森を進む。1時間半を少し過ぎた頃踏み後を間違えたようで、背後に会津駒ヶ岳の絶景が見えだした。まあ、いいかあぁぁと、そのまま進むと平坦な地形が現れ座禅山の西側を歩いていることに気が付く。やがて弥陀ケ池上部の白根山との分岐が現れ、一旦下って五色沼方面へ進路を取る。 白根山の上部斜面には全く残雪が無く、登りやすそうで絶景を楽しむのには最高の日のようだが、今回は外輪の淵を歩くつもり出来た。たまには白根を少し離れて見ようと、予定を曲げずに五色山へ進むことにした。弥陀ケ池から5分ほど進んだ平坦部に分岐があり、左側の斜面を登る。ほどなくやや広い湿原が現れ、残雪を進むと枝道が現れ五色沼の絶景ボイントに着く。五色沼を中心にそびえる、前白根や白根隠しなどの外輪山の雄大な景色が堪能できる。
広い五色山山頂は2379mもあるが、所々に背の低い灌木があり少し見通しを遮るが、動き回ると結構大展望を満喫できる。ここから前白根山までは約1時間で往復できるが、遅い出発だったのでしばし展望を楽しみ寄らずに引き返す。白根山頂とは、一味違う展望に満足して帰路に就く。 コースタイム:菅沼登山口−1:50−弥陀ケ池−0:50−五色山−0;45−弥陀ケ池−1:20−菅沼登山口(休憩時間込み、昼食時間含まず) |
2003年6月8日 日光 白根山(2577.6m)
菅沼登山口 |
弥陀ガ池と山頂 |
頂上直下の岩場 浮き石が多い |
山頂 狭すぎて絵が欠けた |
菅沼と弥陀ガ池 |
8日、風邪に感染したようで気管支あたりが痛いが、天候が回復したので久々に白根山に向かう。車で菅沼の駐車場まで約2時間強、もう少しで満車状態だった。茶屋の駐車場には大型バスが2台止まっていた。なんだか嫌な予感がした。
8時半、身支度を整え出発する。雪解けが遅かったのか、新緑が始まったばかりの中をゼイゼイと呼吸困難のまま進む。しかし、針葉樹林帯に入り高度を稼いでくると息苦しさにも慣れて、快調に登る。30分ほど登ると残雪が現れ、登山道は泥るみ出した。スパッツが必要なくらいではないが、例の?がに股歩きが有効となる。すれ違った登山者に「残雪は弥陀ガ池までてすょ、上は乾いています。」と言われ、気をよくして泥だらけの残雪を慎重に登る。
この分なら予定より早く弥陀ガ池に着けると先を急いでいたら、予感が的中する。何と150名の女子高校生の団体がいた。追い越そうにも、人数が多すぎて追い越されない。気を利かした先生は、「山側によけなさい」と指示を出すが、残雪に足を取られそれどころではない様子。結局、数人の登山者と共に、こちらが強引に道を逸れながら追い越しをかける。
弥陀ガ池付近は雪が融けたばかりで、やっとコバイケイソウ、サンカヨウの新芽が出たばかり。この日、シラネアオイの食害防止の柵を張っていた。弥陀ガ池上部の分岐付近で、ショウジョバカマの花を見つけた。分岐で小休止を取り、高校生の集団に追いつかれないようにガレ場の続く山頂へ向かう。
天気はよく、菅沼や五色沼も眼下に見える。ミネザクラのつぼみも膨らみ、天気に誘われて数輪咲き出していた。少し霞んでいたが、残雪をタップリと抱いた燧ヶ岳や至仏山も見えている。岩場が大きくせりだす様子は、早池峰山を思わせる。登山者も列になって急騰と格闘している。落石を起こさないよう慎重に高度を稼ぎ、1時間弱ほどで山頂に出る。ピークは狭いので、お互いに譲り合って記念撮影をし、要所要所に散らばり食事や談らんをしているが、高校生を除けば以前登ったときより少なく感じられた。早い食事を取り、1時間ほど景色を眺めて下山する。
コースタイム:菅沼駐車場−1:45−弥陀ガ池上部分岐−0:55−山頂−0:30−弥陀ガ池上部分岐−1:15−菅沼駐車場(休憩時間含まず)
菅沼(すげぬま)駐車場−弥陀ガ池(みだがいけ)−白根山山頂−五色沼避難小屋−弥陀ガ池−菅沼駐車場 コース
2001.6.9
菅沼駐車場 |
弥陀ガ池から望む白根山 |
弥陀ガ池 |
山頂 |
栃木市から国道293号を北上、30分ほどで鹿沼市を通過し国道121号に入る。鹿沼の郊外から杉並木の道が今市市まで続き、まもなく日光市に入った。東照宮の入り口付近からは、早朝とはいえ観光客でにぎわいはじめ道も混み始める。いろは坂、中禅寺湖、戦場ヶ原、金精峠と進むが、素晴らしい景観に見とれる暇はない。約2時間15分で群馬県側の菅沼茶屋に着く。
茶屋の駐車場は営業用なので、手前の未舗装の道を少し入り奥の駐車場に車を止める(乗用車30台程度)。身支度を整え、出発する。整備されていない車道を5分ほど進むと大きな案内板があり、じっくり地図を頭に入れ右手の方に進む。やがてカンバ林に入り傾斜もきつくなる。コメツガが現れると登りもさらにきつくなり、心臓も高鳴りし出すと菅沼の一部がチラリと見えて小休止をとる。
まわりがほとんどコメツガ林になると、やや傾斜もゆるみ残雪が現れ足下に注意しながら進む。やがて林がきれ弥陀ガ池に着と、白根山がドッシリと腰を据え向かえてくれた。登山者の列が米粒のように見える。おもわず「アソゴ、ノボンノガヤャャ」と口走る。この日は雪が融けて間もないのかコバイケイソウの新芽ばかりが目立ち、シラネアオイは見つけられなかった。ここのシラネアオイは食害にあっているのか、至る所で植裁が行われていた。標高2300弱のようだが、南の山とはいえ高山植物の咲き出すのはまだ早いようだ。
10分ほど休憩をとり、池の南端から右側にコースをとり急傾斜を進む。一歩でもグンと高度を稼ぎ
証拠写真 |
五色沼避難小屋 |
五色沼 |
、30分ほど登ると弥陀ガ池や五色沼が遙か下に見えだした。なかなかの絶景である。道はガレバとなり、登る人も下る人も苦労している。早池峰山の河原の坊コース上部よりもある辛い。軍手を持ってこなかったが、手袋が必要だった。ガレ場が赤く見えてくると、山頂が現れたがピークらしいのは4つほどあり、本当の山頂は狭く5−6人が昼飯を取っていたため記念撮影をしてもらい前白根側に進む。
この日は午後になると雷がやってくると言う予想だったが、時折日が射すやや快適な登山日和だったが、ガスの動きが遅く、期待していた男体山、武尊山、燧ヶ岳は見えず残念だった。昼食を取っている足下には、ミヤマキンバイだろうか背丈の低くい小さい黄色の花を付けて咲いていた。風も弱く残雪で冷やしたビールもうまい。隣の女性パーテイも楽しそう。
昼食後、時折ガスの切れる前白根山を眺めながら水戸からのご一行の後につづき下る。先ほどの登りよりは足下もしっかりしているが、落石をしないように慎重に下る。付近には、キンバイや小さなリンドウが群落を作っている。五色沼や外輪のおはちを眺めながら下ると、まもなくカンバ林が現れやがて草原に着くと五色沼避難小屋も近い。小屋は築年数がたっていると思われたが利用者も多いようで、ざっと数えて35名ほど利用可能のようだ。水場は近くには無い。
小屋付近からは残雪も多く、一部登山道が隠れ踏み後を注意しながらたどり五色沼に着く。広い火口壁に囲まれ、水を満々と蓄えている。この水は飲めないことはないだろうが、水場も5分ほど行くとある。ここから望む白根山の風景もなかなか良い。付近ではイワカカミやミネサ゛クラが満開の時期を迎え色を添えていた。もう少しすると、その他の高山植物のお花畑となるだろう。小休止後、弥陀ガ池にむけ進むが、思ったよりきつい登りだ。心臓の鼓動がはっきり分かる。15分ほどでピークに出ると、3名のパーテイに合い登りのきつかったことを慰められる。
ピークから5分ほどで弥陀ガ池に着くと、完全にガスってなにも見えず早々に元の道を菅沼に向け下る。登るときはあまり気にならなかった段差が高く感じられ、膝をいたわりながら慎重におりる。カンバ林が現れ草原に着くと菅沼駐車場はすぐそこだ。
茶屋で自動販売機のお茶を買い車で帰途についたが、いろは坂や日光の町で渋滞に遭い再び今市の町中で渋滞した。帰りは温泉にでも浸かり、暗くなってから移動した方が良いかもしれない。エガッタ、エガッタいい一日だった。
コースタイム:菅沼1:15弥陀ガ池1:00山頂0:30五色避難小屋0:10五色沼0:25ピーク1:30菅沼(昼食時間含まず、他休憩時間込み) |