(高原山)
1794.9m

アプローチ 東北新幹線上りで栃木県に入ると右手奥に那須岳が見え、その南となりに日留賀山塊が見える。さらに南下すると高原山塊が見え、日光連山となる。 釈迦ヶ岳は、三つ目に見える高原山山塊の最高峰だ。 鬼怒川温泉側から日塩もみじラインに入り、メイプルスキー場入り口を過ぎて300mほど進むと右手に大きな鳥居が見え、西口登山口がある。 すぐ左手にジャリ敷きの広い駐車場がある。 尚、もみじラインは有料道路で出口に料金所があり、通り抜けも 引き返しでも620円かかる。


H19.11.3

   釈迦ヶ岳(高原山)1794.5m、矢板市・塩谷町・日光市


森を登りきると展望が開ける(ピーク釈迦ヶ岳)
 当地での紅葉は、標高1100m位まで下がってきた。天気が良い予報で、各地で渋滞が発生しそうとの予想で、比較的渋滞が少ないと思われる道をたどり、矢板の西にそびえる高原山に行ってみることにした。6時少し過ぎ自宅を出発、高速に乗る前にコンビニで食料を調達して矢板ICに向かう。高速道を降りて、一般道を八方ヶ原・大間々台へと進む。


那須連山遠望
 7時半頃大間々台へ到着。やや広い駐車場は4割程が既に埋まっていた。トイレ休憩後身支度を整えて、7時45分高原山最高峰の釈迦ヶ岳を目指して出発する。登りは展望コースを選んだ。登山口は既に1200mを越えており、木々の葉っぱは殆ど付いていない。小枝がスカスカなので、結構下界の風景も飛び込みやすくなっている。しかし、ヤシオツツジ類だけは、ちじれた枯れ葉をいっぱいに付けている。いきなり雪でもかぶり枯れはしたものの、葉を落とすまで葉の茎が枯れ切らない為にしっかりと枝にしがみついているのかもしれない。


登山道合流点ピーク
 車道から別れ、やや傾斜のある山道を進む。しばらくは雑木林の道となるが、20分程登ると左側が開けて矢板方面の展望も良くなる。今回は、少し厚着をしてきたため暑い。立ち止まりフリースを脱いで腕まくり。少し下の山裾を見るとまだ紅葉が残っているが、やはり色づきは今一つ冴えないようだ。緩くなった傾斜を坦々と進む。やがて両側も開け、白い噴煙をなびかせた那須・茶臼岳も見える。道は岩片が多くなり、足下を気にしながら高度を稼ぐ。程なく林間コースとの合流点のピークに着く。


急傾斜から鶏頂山を望む
 小休止して、剣ヶ峰の登りに取り付く。再びコメツガの混じる灌木帯に入り、少し傾斜もきつくなる。剣ヶ峰のピークは見通しは良くないが、少し下り気味に進むと灌木が途切れ那須方面の展望を楽しましてくれる。再び緩い登りを数分進むと三つ目のピークとなり、おお下りが待っている。枝枝の先には、釈迦ヶ岳へ続く尾根が繋がって見えている。下りきると程なく大入道への分岐が現れ、更なる下りとなる。ここからは、痩せ尾根となり小さな凹凸の道が続く。


釈迦ヶ岳山頂
 何度か上り下りを繰り返しながら、高度を上げていく。比較的風通しの良い尾根、裸になった木々の中にヤシオツツジ類だけは枯れ葉をビッシリと付けている。あれが真っ赤だったらなぁぁ・・と思いながら落ち葉を踏みしめながら晩秋の山並みを楽しむ。やがて、青々としたコメツガの小さな林に変わる。二つほどその林を過ぎると、ややきつい登りが迫ってくる。鞍部で少し休み、登りに取り付く。15分程登ると傾斜は緩くなり、シラカンバ林へと変わる。西のモミジライン側もよく見えるようになり、会津方面の視界も開けてくる。


山頂より日光連山を望む
 最後の登りは、岩が迫り出す急登となる。湿った黒土が岩に付き滑りやすそうだ。木の枝や根っこも邪魔する、狭い岩場を慎重に登る。数カ所にロープも張られているが、あまり当てにせずヒィヒィ言いながら進む。数年前、沖さんの奥様の後を登ったときは、こんなに疲れなかったのに・・と思い出しながら坦々と高度を稼ぐ。やがて鶏頂方面からの分岐が現れ、傾斜は緩くなる。コメツガ、シラビソの林を抜けると程なく釈迦ヶ岳山頂に出る。10名ほどが集っていた。

 360度の大展望だが、関東平野は霞んで宇都宮付近ぐらいまでしか見えない。しかし、日光連山や会津方面は見通しが良く、至仏山や燧ヶ岳も確認できる。青空に鱗雲が混じり、天高い秋空に遠くの峰峰がマッチしてなかなかの光景である。風は弱いが結構冷たい。前回沖さんに教わった場所まで下り、展望を楽しみながら大休止をとる。


残っていた紅葉
 再び山頂に戻ると、半数ほどの登山者が入れ替わって人数も少々増えている。日塩モミジライン側からの登山者も加わったようだ。山頂で再度展望を楽しみ、11時少し前に山頂を後にする。急傾斜の岩場を降りると、エンジン音がする。近づくと登山道をふさぐ笹の刈り払い作業中だった。点々と作業者が散らばり、約10名が作業中だった。話を聞くと、地元の矢板の山岳会の皆さんだった。「ご苦労様でぇぇすぅぅ・・」と声をかけながら労をねぎらう。まったく、頭が下がる。


大間々台付近の静かな林
 静かになった尾根道をしばらく進む。最後の登りをジックリ時間をかけて登りきり、大間々台からの合流点ピークで小休止を取る。どちらのコースを取るか悩むが、紅葉が終わっても茸が有るかもしれないと林間コースへ足を入れる。先に下ったご夫婦に道を譲られ、静かな冬枯れの林を満喫しながらのんびり下る。茸の姿も香りも全くないが、やっぱり大木の生い茂る林も風情があってなかなか良い。所々に残る紅葉を楽しんで進むと、程なく大間々台の駐車場に着いてしまった。時計を見ると、まだ13時20分。近くのベンチで、のんびり休憩してから車に乗り込む。

 車で標高を下げると紅葉も見頃。車窓から楽しみながら下る。平野集落近くで直売のリンゴを調達して、渋滞に遭うことなく順調に帰宅できた。来春は、ヤシオツツジの季節に行ってみたいものだ。 阿部 記

コース時刻:大間々台7:45−8:32合流点・祠8:40−10:13釈迦ヶ岳10:55−12:24合流点12:40−13:20大間々台(休憩時間込み)


H19.5.20 高原山山塊の一角、新緑が心地よい山です。

       大入道 (1402.36m:栃木県那須塩原市)


シロヤシオ(五葉ツツジ)
 ツツジの咲く頃の栃木の山々は何処も綺麗だが、今年は矢板市の八方ヶ原一帯で剣ヶ峰から大入道にかけて群生する五葉ツツジ(シロヤシオ)を見ようと、小間々駐車場を基点に散策した。


シロヤシオの大木

ヤマボケ
 今年からキャンプ場を閉鎖した小間々駐車場には団体登山バスも2台駐車している。ナンバープレート表示は春日部と水戸だった。小間々キャンプ場のヤマツツジは沢山つぼみが付いていたが、開花直前の状態だった。一人で支度を整えてキャンプ場から大入道を目指す。


ムシカリ
 新緑が心地よい中を森林浴の気分で木洩れ日の射す緩やかな登山道をのんびりと進んでいくが、肝心の愛子様のおしるし「五葉ツツジ」は花芽が少なくガッカリしながらいつの間にか大入道に至ってしまった。大入道山頂付近はダケカンバが美しいところで、三等三角点が設置されている。この三角点の点名が「剣ヶ峰」となっているが、剣ヶ峰は地図上では高原山へのルートから少し外れたところにある。またルート上にある矢板市最高地点を剣ヶ峰とも言う。よってこの狭い範囲に3つの剣ヶ峰が存在することになる。ややこしいことは別にして、大入道から剣ヶ峰に向かうとスッカン沢側に沿った稜線にはほとんど途切れることなく五葉ツツジとトウゴクミツバツツジがあり、木々によっては沢山の花を咲かせている。


トウゴクミツバツツジ

ヤマツツジ
 こうなるとなかなか前に進めなくなりカメラを構えて谷向こうに見える前黒山(北面はハンターマウンテンスキー場)を背景にして、ツツジを写す。時には紅白を混ざるようにしたり、また密生して咲いている花を前に据えたりしながらシャッターを押す。ちょっと雰囲気が変わるとまたそれを被写体にするため、とにかく前に進まない。

 この日は黄砂が酷くて遠望は効かないが、新緑に五葉ツツジ、トウゴクミツバツツジ、ムシカリの花を主に何度もカメラを構える。今年シャクナゲは花芽が少なく一輪だけピンクの大輪を咲かせていたが、登山道から谷に少し降りた場所だったため、遠くから見るだけに留めた。

 余りにカメラに力を入れすぎたため山歩きが滞り地図上の剣ヶ峰まで随分遠く、もう少しであごが出るところだった。高原山の登山道にはスッカン沢と接する稜線沿いだけツツジは生育しているが、それ以外の場所ではムシカリが支配的な花となっている。今回は高原山には登らず3つの「剣ヶ峰」を経て、林間コースを下って大間々台に向かった。林間コースの五葉ツツジも花芽は少なかったが、大間々台から小間々駐車場へ戻る遊歩道には沢山のツツジが咲いていた。また足元には草ボケが濃いオレンジ色の色彩を放って目立っていて、程よい締めくくりになった。  沖 記

コースタイム:西那須野9:10==(約25Km)==9:50小間々キャンプ場駐車場10:00---10:40大入道10:50--(昼食)--12:50剣ヶ峰12:55---13:45大間々台---14:25小間々キャンプ場駐車場14:30===15:10西那須野


H18.6.4 矢板側から登りました

    釈迦ヶ岳 (高原山)

 ツツジが見頃ですよぉぉ・・と沖さんからのメールをもらい、4日大間々台(矢板)より釈迦ケ岳へ出かける。自宅近くでコンビニオニギリを調達して6:50出発。矢板で高速を下りたものの、行きすぎて国道4号に出る。昨年の帰省時に見かけた風景に道を間違えたと気付き、途中から田圃のあぜ道を伝って県道30号に戻る。10分ほど時間ロス後、順調に八方ヶ原−大間々台へと進む。雨は降っていないが、ガスで10m程の見通ししかない。たぶん上に行けばガスも切れるだろうと、8:28少し肌寒い中歩き出す。


見晴らしコース・森林コース合流点

ミツバツツジ

雲海に浮かぶ塩原方面の山々

ゴヨウツツジ

頂上下のきつい登り

山頂より鶏頂山と日光連山

ガス巻く尾根道
 大間々台駐車場から剣ケ峰下まで、2コースあるうちの見晴らしコースを進む。大木の新緑の中に林道と思われる広い道が続き、緩い傾斜を快適に進む。時折シロヤシオやミツバツツジが色を添えるが、花数が少なく少し寂しい。体が火照って来た頃、やっと本格的な登山道が現れる。灌木はまだだ背が高いが、木々の合間から下界が見えそうに時々白く明るくなる。ガスは未だに切れていない。ややきつくなった登りを黙々と進む。

 やがて平坦部が現れ息を整えながら進むと、登山道合流点付近がガスの合間から顔を出す。小さなケルンと祠の立つ合流点は、先客の登山者で賑わっていた。小休止して、剣ケ峰の登りに着くと、花をいっぱいに付けたトウゴクミツバツツジが歓迎してくれる。この上にはゴヨウツツジ(シロヤシオ)の群落があるという。さい先がよいと、感激しながらきつい登りを早足で進む。1590のピークを過ぎると下りに変わる。気が付くとガスも切れて、運が良かったのか一面に雲海が広がる。雲海の上に塩原方面の山並みや那須連山が見えるが、道はどんどん下りに入り帰りが案じられる。

 しばらく鞍部を行くと、大きな木にロープをかける一行とで合う。冗談で首吊り?としきりに騒がしい。よく見るとコシアブラの大木。チョット新芽を頂く魂胆のようだ。トレッペガァァ・・と思いながら、気をもみその場を後にする。やや細い尾根道に変わり周りには、シロヤシオが申し訳程度に咲いている。ヤシオの木はかなり見られるが、花芽は殆どなく新緑とムシカリが目立つ。やはり、今年は花が少ないようだ。

 しばらく10−20mのアップ・ダウンを繰り返しながら、ゆっくりと高度を稼いでいく。ムシカリの群落が多くなり出した頃、前方に4名の登山者が現れる。れぇぇ・・何処かで聞いたことのある声だ。男性2名は白髪混じり、もしかして・・。しばらく後を付いていくと、突然最後部の男性が振り向いた。れぁぁぁっ・・やっぱり沖さんだっちゃぁぁ・・。メールだけでは済まなかったのか、やっぱりこちらに来ていた。まさか、ここで会えるとは思っても見なかった。奥さんや奥さんの会社の仲間のご一行だった。カクカク・シカジカ、挨拶もそこそこに、きつくなってきた登りをワイワイ・ガヤガヤ楽しく進む。


沖さんとその仲間の皆さんと記念撮影
 やっぱいぃぃ・・、仲間がたくさん居る山行なんて5年ぶりだ。程なく登山者で満杯の釈迦ケ岳山頂に立ち、雲海の広がる絶景に酔いしれる。沖さんが見えないと思ったら、いつもの場所を見てきたようで人気の少ないこちらが良いと誘っている。早速、少し下に移動して昼食タイムとなった。缶ビールを貰い、カンカン照りのもと感激しながら渇ききった喉を潤す。うんめぇぇぇぇ・・。

 昼食後再び山頂に戻り、雲海に浮かぶ日光連山・至仏山・燧ヶ岳・会津駒ヶ岳・那須連山等を確認して下山を始める。登るとき、すれ違った登山客と交わした言葉を逆の立場からそのまま返す”ん”?さん、なかなか快適に下っている。しばらく下ると、雨粒がガスに混じってきた。午後には日が射す予報だったが、標高1500m付近までガスが上がってきたようだ。足早に進みケルンの立つ分岐から森林コースを下る。14:44大間々台駐車場に到着、未だ殆どがつぼみのレンゲツツジ群落の中を少し散策して沖さん達と別れ帰路に就く。ツツジは花が少なかったが、まさかの出会いに感激した山歩きだった。  阿部 記

コース時刻:大間々台8:29−9:162コース合流点9:22−11:05山頂12:10−13:43合流点−14:44大間々台


   高原山(釈迦ケ岳)2005.5.28


上左角から右回り、ムシカリ・アカヤシオ・シロヤシオ・ムラサキヤシオ それぞれ大木が多い
 那須八幡のツツジが見頃とTVで放映されていましたが、シロヤシオの花がまだ少し早そうで、いろんなツツジが楽しめる矢板市・八方ヶ原から高原山を28日に登ってきました。

 学校平までの車道には山ツツジが道すがらに綺麗なプロムナードを見せていて期待しながら大間々台に向かう。しかしちょっと手前の小間々台も山ツツジが開花寸前で沢山のつぼみが来週おいでと言っているようでした。大間々台はムラサキヤシオが見頃でしたが、レンゲツツジも山ツツジもまだ早すぎたようです。アカヤシオが終わったところで、丁度端境期だった。

 大間々台一帯はアカヤシオからレンゲツツジまで一面に咲くツツジの楽園で、毎年当たり外れなく花を楽しめる素晴らしいところですが、ちょっと残念な状況だった。大間々台から釈迦ヶ岳のルートは矢板岳友会が手入れしてくれて、歩きやすくなり、シロヤシオが随所に見られて、この時期が最も美しいハズでした。今回は季節に2週間程度の遅れがあるようで、この時期にしては珍しくアカヤシオが見られて私にとっては嬉しかったが、全般的にムシカリの白だけが目立っていた。

 天候も時々山頂が顔を出す程度で、ガスが山頂部を支配していて、結局一日通して同じような状態で、頂で休憩していると上着を着用しないと肌寒いほどでした。久しぶりに栃木の山を歩いて、心なしかホッとした印象です。またほぼいつものコースタイムで歩いており、体力も維持できているのかなと少し安心した次第です。 沖 記

コースタイム:大間々台--1:00--大入道分岐--1:00--釈迦ヶ岳山頂--1:00--大入道分岐--1:00--大間々台



釈迦ケ岳 2001.7.7

女峰山

 大きな鳥居をくぐると信仰の山らしく、鶏頂山100回登山の記念碑がある。道は林の中をなだらかに登りとなって続く。林の中はカッコーの鳴き声や小鳥の声でにぎやかである。しばらく登ると背丈1.5mほどの笹藪が道にせりだし、朝露に体が濡れ始める。我慢をして進むと肌が笹の葉で引っかけられヒリヒリしだし、半袖シャツで来たのが悔やまれる。20分ほどでスキー場の草付きに出ると、オダマキの花が点在して咲いている。横目に見ながら再び林の中に入る。

 次の林の中は笹もせりだすことが無くたんたんと進み、突然視界が開け左手にリフト乗り場が見える。昨年登った森吉山のスキー場を連想させる光景だ。草付きを横断しさらに林の中へ進み三度、草原に出る。後ろを振り返ると女峰山や太郎山の秀峰がそそり立っている。少し林の陰になっているが、なかなかの光景だ。ここからはスキー場の草付きをしばらく進む。まもなくリフトの最上部に着き、傾斜も林に入って緩くなる。


弁天沼の祠

鶏頂山

大沼入り口を過ぎると唐松とヒバの混在した林に入り、周りが薄暗くなる。唐松の落ち葉がジュウタンの様に敷かれた道を快適にとばす。林が雑木に変わると程なく弁天沼の分岐に着く。ここには鳥居や祠が奉られ、古くからの霊山を思わせる。小休止後、道を左に取り御岳山稜線へ進むが、背の低い笹に悩みながら登る。稜線に近づくと急登となり、ピッチを落とし黙々登る。

 視界が開けて稜線に着くが、御岳山までさらに急登が続く。なだらかになるとまた笹藪が現れ、両腕を肩まで上げながら進む。時折、木の


燧ヶ岳(中央上)

根や岩が足先を襲う。全く道が見えず、おそるおそる進む。道はまだ灌木の間を通が、時々視界が開け鶏頂山や鬼怒川温泉郷が目を楽


那須連山

しませてくれる。しばらくこんな稜線を進むが、木陰で風の通りも良く割に涼しい。尾根の最鞍部からはまた急登となり、サラサドウダンの落ち花を踏みしめながらギァーをおろしゆっくり焦らず登る。15分ほどで傾斜が緩くなって山頂に着く。


山頂

 山頂には先客5名が集い、さらにお釈迦様の石像がドッシリと座っていた。展望も360度もきき、大パノラマだ。日光連山はすぐそこにあり、燧ヶ岳・合津駒ヶ岳・那須連山等々素晴らしい光景だ。双眼鏡を覗くと飯豊連峰が豊富


釈迦像

な残雪を抱き望める。南側の視界が悪いためか、なぜか東北の山の方に目がいく。この日は会社の仲間が岩手の五葉山に登っているのを思い出し、携帯電話をかけるとうまくつながる。今年もシャクナゲの花数が少ないようだが、今が花盛りらしかった。

 その後山頂には更に5名ほどが訪れたが、関東の一角にある山にしては登山者が少なく静かに釈迦ヶ岳を満喫する。時間があるので無数のトンボと戯れながら、3時間ほど遊んで山頂を後にする。

コースタイム、登山口1:02弁天沼1:15山頂0:45尾根鶏頂山分岐0:15弁天沼0:45登山口(休憩時間除く)



鶏頂山(1765m)
  2004年4月25日    

鶏頂山山頂より、左から男体山、女峰山、太郎山、奥白根山
 

左那須・黒滝山方面から釈迦ケ岳

 
朝6時に青空の下、空気も澄んで快適な登山日和と思いつつ、日光方面に向かう。順調に中禅寺湖湖畔

薄暗いヒバ林の道

弁天沼の祠
に着き、イザ登ろうと車から降りると何と、気温が0.5度に強風が吹き荒れ5分と外に居られない。冬装備は岩手の自宅、いくら寒冷地仕様の体とは言え保つわけはない。と言うことで、しっかりと男体山を写真に収めて霧降高原に戻る。結局、冷風は収まらずアッチコッチの登山口を探し回る。

 11時までさまよい歩き、走行距離は150kmを過ぎていた。”俺、ドライブに来たんダッケッ”と思っていると高原山登山口に着いていた。このまま帰るには早すぎると思い直し、早々に身支度を整えて鶏頂山に登始める。

 風は幾分弱くなり、気温も上昇している。動くと丁度良い風量、殆ど汗をかくことなく雑木林の緩い登を快適に進む。スキー場の草付きに着くと先ほど通った霧降高原や男体山がクッキリと見え出す。再び雑木林を通りスキー場最上部で小休止を取るが、白根山の雲も薄くなった来ている。白く輝く会津駒ヶ岳も空気が澄んで、以外に近く見えて何だか後悔しそうになる。

 気を取り直して三度、雑木林に入り緩やかに進むと残雪が現れスパッツを巻く。やがてヒバ林に変わり、薄暗い道を一気に進むと弁天沼の祠に着く。風は相変わらず吹いているが、火照った体には丁度良い。カッターシャツ、下着と二枚しか着ていないがあまり寒くはない。小休止後、傾斜が増す残雪の登にかかり、グングン高度を稼ぐ。15分程で釈迦ケ岳との分岐に立ち、さらに鶏頂方面の登に取り付く。木々の間から会津駒が見え、自然と足取りも速くなる。


中禅寺湖道路、第一展望台より(雪雲がかかっているのは金精峠方面)
 間もなく視界が開けて山頂神社に着く。眼下には鬼怒川温泉郷、右手に視線を走らすと男体山、女峰山が間近に見え、そのすぐ右にいつの間にか雲の切れた奥白根が顔を出した。久々の燧ヶ岳や会津駒ヶ岳も望め、感激。360度の大展望とは行かないが、比較的広い山頂を回ると会津方面から、那須連山や関東平野も望める。寒気が入ったせいでやや見通しも良いが、13時を過ぎると平野部は霞も強くなっているようだ。筑波山はやっと確認できた。 山頂で30分ほど楽しみ、下山する。

 登山道の残雪は、4−5日で消えるだろう。新緑は、日塩モミジラインのゲート付近が最高、1週間も経てばこのライン全体が新緑に萌えるだろう。

コースタイム:西口登山口−1:05−弁天沼−0:35−鶏頂山山頂−0:25−弁天沼−1:00−西口登山口(休憩時間込み、昼食時間含まず)