須川岳−秣岳
H19.10.7
栗駒山・秣岳
その後、展望岩頭にて眼下に広がる昭和湖、龍泉ヶ原の湿原などガスの切れ間から時々見える紅葉風景を堪能する。家内は感動して言葉も出ない。我方は昨年のほうが綺麗だったと少し覚めた目で見ているが、絶景であることには変わりない。この景色はさすがに「展望岩頭」と言われるだけあって、そのものずばりで眼下に見事な景色を見せてくれるが、それが今は錦秋のドレスを着飾っているのだから申し分ない。おまけにチラッとしか見せてくれないからなおさら綺麗なのかもしれない。見飽きることのない展望を振り切るように秣岳に向かう。
長居は無用と急斜面を一気に下って秣岳を振り返ると、ピラミダルな山容に山頂部が赤く染まって陽に映えていた。足元には赤い実をつけたマイヅルソウやツルリンドウが小さい秋を演出している。まだこれから紅葉が始まろうと言うブナ林を一気に車道まで下りる。秣岳登山口から須川温泉駐車場まで2.7Kmの車道歩きが何とも言えず長い。家内は須川湖駐車場で動かないため、一人で車に戻り迎えに走った。山の仕上げの温泉は混雑を避けて祭畤温泉まで戻って、ゆったりと身体をほぐした。 沖 記 コースタイム:摺沢6:50==(約70Km)==8:10須川温泉8:30---9:35昭和湖9:40---10:40須川分岐10:45---10:55展望岩頭11:05---12:10しろがね草原(昼食)12:45---13:05秣岳(1,424m)13:10---13:25分岐---14:00車道---14:45須川温泉15:10==(祭畤温泉@300円、約70Km)==摺沢 |
H18.10.1
栗駒山・秣岳
紅葉は温泉付近まで降りてきていたが駐車場のナナカマドは無残な姿をさらしていた。キャンプ管理棟の上まで登って山の様子を大凡で把握し、源泉から流れ落ちる温泉足湯を見ながら登りを開始する。
昭和湖まで予定通り45分で到着。そこから急坂を登っていくと紅葉の美しさは益々際立ってくる。同時にガスも濃くなってきて団体の降りてくるのを待ちながらガスの晴れるのを待つような状態が続く。須川分岐の手前で阿部さんと会い、山の様子を窺ったところ「ここ2〜3日で一気に紅葉が進み、今は須川分岐手前辺りが一番の見頃」とのことでした。 私は当初予定通り山頂へは行かず、分岐を右折して秣岳に向けて進む。このルートに入ると一気に人数が減り静かな山を堪能できる。分岐から5分ほどで「展望岩壁」の絶景の場所に到着。足元が切れ落ちて眼下に昭和湖や龍泉ヶ原を見下ろせるこの場所から見事な紅葉が展開していた。紅葉の真っ只中を秣岳鞍部まで下り、草紅葉が広がる緩やかな斜面をゆっくり登る。正面の稜線はドウダンツツジやカエデで赤く染まり振り返る山肌もまた赤く染まり、右を見ても左を見ても同じように赤く染まっている。ガスもいつの間にか晴れて山がまるで信号機のように赤、緑、黄色に発色している。嬉しい。勿体無いからゆっくりゆっくりと歩く。 しろがね草原は圧巻だった。岩場に広がる潅木は真っ赤に染めて広がりを見せ、草原が代赦色に輝き、タイミングよく来合わせたことにラッキーと言うには勿体無いような景色だった。もう言葉は要らない。山の余韻を楽しむように下りもスローペースで歩く。ブナの森は少し黄色っぽくなっていたが、来週辺りが見頃になるのかなと思われる。 沖 記 コースタイム:摺沢8:00==(約70Km)==9:30須川温泉9:45---10:30昭和湖10:35---11:10須川分岐11:15---11:20展望岩壁11:25---12:05秣岳鞍部--(昼食)--13:10しろがね草原13:20---13:40秣岳13:45---14:05分岐---15:00車道---15:40須川温泉15:55===摺沢 |
須川岳−秣岳
須川温泉に到着すると空気はひんやりして、やっぱり山に来て良かったと実感。駐車場脇のナナカマドは少し葉が色づき始めている。温泉脇の登山道にはいると、イワショウブとタカネトウウチソウが咲いている。名残が原湿原はイワショウブとリンドウが印象的。イワショウブは山頂までずっと咲いていて、この山に多い花だと改めて実感する。
このルートは良く刈り込んでくれていて、藪になったところはなく快適に歩ける。ルートもアップダウンにきついところはなく、秣岳に近づくと幾つか草原や湿地が現れる。秣岳コースのハイライトであるしろがね草原は稜線上とは思えぬ程大きな草原で、木道が設置されており、ここでもイワショウブが目立つ。しろがね草原まで来ると山頂は近いが、ここで草紅葉になりかけた草原を見ながら昼食をする。冷えたビールが美味しかった。 西に虎毛山から高松岳に続く稜線が見える。この二つの山頂には避難小屋が双眼鏡で確認でき、稜線の奥には神室山が見える。山岳展望を堪能しながらの食事は最高のご馳走だ。東には須川温泉が周辺に湿原を囲って、これまた素晴らしい景色だ。秣岳山頂は狭く一組が昼食をしていたが、もうそれで場所を占有していてゆっくり出来る状況にない。また西側の展望も灌木越しになる。 早々に山頂を辞して下山。途中、視界が開けると眼下に須川湖が美しい。しかし秣岳登山口に下り、須川温泉までの車道歩きは長く、おまけに泥炭地に寄り道したためよけいに辛かった。 沖 記 コースタイム:大東町6:30==(70Km)==8:15須川温泉駐車場8:30---9:15昭和湖9:20---10:15須川岳10:25---11:35しろがね草原(昼食)12:20---12:30秣岳12:40---13:00分岐---13:30車道(須川湖登山口)---14:20駐車場(入浴@500円)15:00==(70Km)==16:50大東町 |