オキの耳 1977m | |
肩の小屋と川棚の頭とオジカ沢の頭 |
谷川岳 <土合(天神平)〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜土樽レポート> 登山者:吉家 9月7日 晴れ 前日まで台風の影響も無く晴天が期待できると、一関駅を7:45出発。東日本大震災のため新幹線は臨時ダイヤで運行しているため、仙台駅で乗り換えし大宮経由で越後湯沢まで行く。上越線に乗り換え、土合駅まで引き返して12:25到着。駅前のバス停の時刻表が23年6月よりの時刻表が貼ってありバスを諦め、(古い日付の時刻表で運行していた)谷川ロープウェー駅に12:55到着する。
肩の小屋に15:55到着。360度の視界で富士山や浅間山・榛名山などの展望を楽しんでから管理人(馬場さん)に挨拶し、明日のコースについてアドバイスを受け部屋に案内される。同室者と雑談後、トマの耳まで行き夕日を期待するが霧が出てきて期待はずれ16:50小屋に戻り夕食を戴く。 コースタイム: 一日の標高差 570mぐらい 土合駅(12:26)→(12:55)ロープウェー駅(13:10)→(13:35)天神峠→田尻の頭→熊穴避難小屋(14:15)→天狗の溜り(15:50)→天狗のザンゲ(15:30~15:40)→肩の小屋(15:55着)宿泊前回より20分オーバーした) 9月8日 霧雨〜晴れ 夜間は霧の晴れ間から水上の夜景がしばし見られたが、お隣さんの鼾も気にならず熟睡し4時30分頃起床す。同室者は主峰の縦走(私も当初予定していたコース)すると5時前に出発するが、前日の体調も考慮し前回のコースに予定を変更しパッキングし5時30分に朝食を済ませ管理人に挨拶後5:40出発する。
蛇紋岩の滑りや岩場の行くと、鳥居が見えてき奥の院6時37分到着。これからの行程の無事を祈願し合掌し、瘠せ尾根のアップダウンを繰り返しノゾキで一の倉沢を覗くと岸壁上部草つき付近にツエルトらしいテントが見える。さすがに天下に聞こえたロッククライミングの名勝の事だけあり、もう少し若かったら登ってみたい衝動に駆られるが年寄りの冷や水と自分に言い聞かせる。一の倉の急な登りを開始して間もなく、茂倉避難小屋を出発したと言う青年とすれ違い情報収集し、急勾配にアルバイトに汗をすると一の倉岳山頂に7時12分到着。少し休憩して出発する。 前回は、山頂より笹藪を漕ぐコースだったが今回は、良く刈払いされている。茂倉山頂到着7時40分、私より30分早く出発した昨日の同宿者が休憩中でシャッタを押して戴き、しばし歓談すると「蓬峠〜土合の予定だったが中止し一緒に土樽に行く」と同行を求めてくる。 一緒に下山開始すると、間もなく茂倉避難小屋8時15分到着。意外と綺麗な小屋で管理も行き届いており快適な山小屋である。中でバスの時刻表を見つけ、土樽11時19分発越後湯沢行きのバスがある。これに間に合うようにと休憩もそこそこに出発(同行者は12時の電車にすると、ここで分かれる)から1000メーター近い下りに「膝が笑わないか?」と不安を感じながら8時20分出発する。
登山口より急いで土樽駅に向かい11時38分到着。バス停の時刻表は避難小屋で見たのとは違い、1日2往復だけでガッカリする。高崎まで戻り、越後湯沢行経由で金沢兼六園の半日観光をして9日一関に帰る。 コースタイム: 一日の標高差 1380m位 肩の小屋 (5:40)→オキの耳(谷川岳)(6:02)→奥の院(6:37)→一ノ倉岳(7:12)→茂倉岳(7:40)→茂倉避難小屋(8:20) →矢場の頭(9:15)→土樽登山口(11:08)→土樽駅(11:38)
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H20.9.1−2 |
谷川岳 登山者:吉家 (土合−天神平−谷川岳−一の倉岳−茂倉岳−土樽)
上越線に乗り換え土合駅まで引き返し12:25到着し、駅よりバス(一歩でも文明の利器は利用する)で谷川ロープウェー駅に到着する。天候は所々に青空が見えるが、目的の谷川岳方面は霧が架かり展望が期待できない。
夜中に雨の音で2回ほど目が覚めトイレに行き(歳のせいに非ず)5時頃起床す。パッキングし6時前に朝食を済ませ天候によってはオキの耳(谷川岳山頂)より引き返すと管理人に告げ霧雨の中6:10出発する。
トマの耳を通過しオキの耳に到着した頃より風も弱まり青空が出るが一瞬でガス状態となる。記念写真を撮り山頂での展望を想像しガスの中を一ノ倉岳に向かって縦走開始。高山植物はあまり咲いていない。まもなくガスの中から鳥居が見えてきた(奥の院)。これからの行程の無事を祈願し合掌し、瘠せ尾根のアップダウンを繰り返しノゾキで一の倉沢を覗くが何も見えず。(霧で恐怖感もなく良かったかナ?)一の倉の急な登りを開始して間もなく茂倉避難小屋を5:50に出発したと言う青年とすれ違い情報収集し、急勾配にアルバイトに汗をすると一の倉岳山頂着が意外と早く着く。
膝丈の笹藪を漕ぎながら少し下ると笹藪から低灌木地帯で小石混じりの下りでスリップに注意しながら行くと、所々晴れ間が見られ関越トンネルの空気孔やサービスエリアと最終目的地の土樽が見える。矢場の頭手前まで急な下りだが比較的歩きやすい休憩無しで今日最後の登りに汗をカキ9:40矢場の頭到着。一服し写真を撮り出発(10時)4〜5分は緩やかな下りだが間もなく山小屋の管理人が話していたオオシラビソの根で歩きにくい。 |
2002.9.21−23
トマノ耳と万太郎山方面遠望 |
9月21日、十数年ぶりに谷川岳に向かう。ロープウェイ乗り場から一の倉沢までの車道は、通行止め(10月に入ると土日などが規制される)が解除されていて一気に一の倉沢まで車で入る。駐車場脇には水洗トイレが整備され、車道も舗装されていたが、一ノ倉岸壁だけは昔のままに荒々しく迫っていた。ここで車中泊となったが、下山したクライマーの持つハーケンの触れ合う音がいやに懐かしく感じられた。
木の間から谷川岳 |
トマノ耳山頂 |
茂倉岳と一ノ倉岳(右) |
一ノ倉沢 |
西黒尾根よりトマノ耳とオキノ耳 |
西黒尾根下部遠望 |
厳剛新道からシンセン岩峰 |
22日、ロープウェイ乗り場まで引き返し、有料駐車場(500円)に車を預けてロープウェイ(片道1000円)で天神平から入山する。草原をしばらく登り、ダケカンバやブナの林に入ると木道が現れ快適に高度を稼ぐ。天神尾根に出るまでは尾根を巻くように進み、谷川岳が木の間から見え隠れする。ややなだらかな登りがつづき、小さい避難小屋が現れると天神尾根に取り付く。ここから登りはややきつくなり、登山道には岩が多くなる。
尾根上部になると見通しも良くなり、オジカ沢の頭などがすぐそこに見え広い山塊を感じさせる。朝のうちは見通しもやや良く、遠くに霞む山々もかなり見えたが山名はよく分からなかった。木の杭で囲まれた石段が現れると肩の小屋が現れるが、現在新築中で利用できない。完成は、9月下旬と言うことだが、遅れ気味なので10月中旬頃と思われる。
小屋から少し登ると双耳峰の谷川岳トマノ耳に着く。更に8分ほど進むとオキノ耳に着く。山頂に立ったのは9時前だったが、どちらの山頂も満員状態で人気の高さに驚く。時間があったので、さらに一ノ倉岳に進む。紅葉の始まったヤセ尾根を下り気味に進むと、一ノ倉沢の展望が利き、ロック・クライマーの姿が点々と見える。前日泊まった駐車場にはかなりのクライマーの方々がいたが、結構年輩の方もいた。あそこにヘバリ付くなんてすごい体力、技量の持ち主なんだろうと感動する。
紅葉のヤセ尾根を下ることしばし、きつい登が待っていた。約20分の登りの後、背の低い笹に覆われた一ノ倉岳山頂が現れる。かまぼこ型の極小さい避難後屋があった。ここから茂倉岳まで20分ほどで行けるようだが、武能岳・七ツ小屋山・朝日岳・白髪門と続く縦走コースを目に焼き付け引き返す。帰りは西黒尾根から厳剛新道をたどり、マチガ沢を眺めながら下山する。山頂から分岐のラクダのコルまでは殆どが岩場で、ロッククライミング気分を味わいながら登りに利用すると面白いかもしれない。
厳剛新道は全て灌木に覆われ、苔の付いた岩に注意しながら黙々と降りる。数カ所に見通しの良い場所があり、荒々しいマチガ沢や東尾根シンセン岩峰を堪能できる。下りに利用したため、膝が笑い出して痛みをこらえながらの下山となった。マチガ沢出合いには昔、搬送訓練をした懐かしい大きな岩があり、付近の光景をビデオに納め土合へと舗装された車道を急ぐ。 阿部 記
コースタイム:天神平駅−1:50−トマの耳−0:13−オキの耳−1:05−一ノ倉岳−0:50−オキの耳−1:20−ラクダのコル−1:30−マチガ沢出合い−0:20−ロープウエイ駅 (一ノ倉岳での休憩時間は含まないが、その他は休憩時間は含む。)