2367.5m


2005.10.2
 志津口コース

見晴らしより太郎山(山頂は見えない)

中間部より帝釈山(左)と小真名子山

旧噴火口のお花畑
 今年の紅葉は遅れ気味、さほどの渋滞はないだろうと思い太郎山へ向かう。幸い前線の南下の予想が外れ天気は上々、戦場ヶ原から山王林道経由で裏男体林道へはいる。更に湯殿沢橋付近から太郎山麓に通じる林道に入り二つ目の駐車スペースに車を止める。身支度を整えて早速、林道を登山口に向けて進む。

 10分弱で砂防ダムが見え、数台の車がビッシリと止まっている。良かった、車でここまで来たら空きが無く戻らねばならなかった。そこから少し進むと、右側に太郎山への標識を見つけて登りに取り付く。腰まであるササをかき分け進むと、所々に赤土が出てきて滑りやすくなっている。おまけにササで道が隠れ足下がよく見えない。息が上がり出す少し前に、傾斜は緩くなり相変わらずのササの道に閉口しながらも森林浴気分で快適に進む。

 周囲はシラカンバからコメツガ林に変わり、時折指す日差しがやけに暑く感じる。やがて木の根が段差を作り、歩きづらくなるとシャクナゲが目立ち初めてポッカリと見通しの良い沢の上部に出る。ここで、太郎山を眺めながら小休止を5分ほど取り、少し平坦になった見通しの利かない道を急ぐ。少し下り水の無い小沢を渡るとやがてやや傾斜がきつくなり、しばらく進むと大きく迫り出した岩が現れ急登の道に変わる。段差が大きくかなり登りづらく、岩や小枝につかまりながらの全身運動で登り切る。やがて背の低い雑木林に変わり見通しが良くなって、色づき始めた小枝の先には男体山や小真名子山などの大パノラマが広がる。


太郎山山頂と大真名子山
 少し平坦な道に変わり更に急傾斜が終わると、再び平坦になってガレ場が現れる。上部を気にしながら早々にトラバースすると、再びガレ場が現れ慎重にトラバース。少し立ち止まり、カメラを廻して更なる急登に向かう。約10分ほど格闘すると旧噴火口跡が見えて下りに変わる。直径約100mのまん丸い台地はお花畑となっているが、花の咲いた面影はない。小休止を取って、お鉢を横断すると最後の登りがやって来る。シラビソ林の間からは、女峰山や高原山も見える。今までの登りに比べたらやや楽だが、結構息が切れる。やがて小太郎山からの道と合流してすぐに山頂に出る。


山頂からのパノラマ 左から女峰山・小真名子山・大真名子山・男体山
 前回登ったときはガスで殆ど視界はなかったが、上空にはどす黒い雲がかかっている割には見通しはよい。日光連山は元より会津方面、那須方面も少し霞んで見える。見落とすところだったが、鬼怒沼湿原の台地や刈り込み湖も以外に近く見えなかなかの絶景である。紅葉は風の通りのよい北斜面で始まっているが、標高2000m付近より上部が見頃に近い。車が多数麓にあった割には、山頂には後から来た登山者を含め3名しか居ない。閑散とした中で早い昼食を取り下山に移るが、ガレ場上部で総勢30名のパーティに出会い隠れた人気スポットを実感する。


奥白根と金精峠方面遠望 
コース時間:登山口8:53−9:20最初の見晴らし9:26−9:59中間部10:07−10:34ガレ場10:37−11:03山頂11:31−12:37最初の見晴らし12:47−13:12登山口(登山口から駐車場所まで車道約8分、交通の妨げにならない駐車スペースは林道分岐から登山口までの間 約8ヶ所ある。)


2001.9.1

山王峠コース

 9月1日 男体山の北側にそびえる太郎山に登る。戦場ヶ原の光徳入口から川俣温泉に通じる山王林道に入り、山王峠の登山口から入


山王帽子山より白根山

山頂

小太郎山山頂

小太郎山より太郎山を望む

山する。尚、途中のハガタテコースは今年の豪雨で入山禁止となっていた。

 入山口には駐車場はなく、舗装からはずれたジャリ部に車を横付けして登山開始。ツガとカンバの点在する笹の中の道を進む。朝露に少々足下を濡らしながら進むが、しっとりした地面が歩きやすい。やがて林も密集しだし、視界も効かなくなるといよいよ登りもきつくなる。40分程進むと視界もやや開けて白根山がすぐそこに見え、傾斜も緩やかになり山王帽子山が近い。


ヤセ尾根に咲くウスユキソウ

 山王帽子山山頂からは視界が効かないので、少し手前の広い庭で小休止を取る。ここから下りとなり標高差約150mを下るが、10分程下ると平坦部が現れ鞍部に着いたと勘違いをする。ガッカリしながらさらに下ると、また長くきつい登りが待っていた。久しぶりの山行と木の根・小岩が多くなった道に、リズムが狂い少々バテ気味で登る。ハガタテ分岐からは燧ヶ岳が見えたが、空には雲が多くなり展望が悪くなってきた。

 さらに40分程登ると灌木もなくなり、ヒナコゴメグサの花が現れ小太郎山山頂に着く。小真名子や大真名子山さらに戦場ヶ原、白根山等が見えるが各山頂部には雲がかかりガッカリ


小太郎山から男体山方面遠望

する。天候が良ければ展望もかなり良いようだ。太郎山までは、ヤセ尾根を20分程進まなければならない。

  小太郎山から下りぎみにヤセ尾根にかかり岩場を慎重に進む。ほどなく岩場から草付きにかわりシラビソ林に入るがヤセ尾根なので安心は出来ない。再び岩場を登り林を抜けるとやや広い太郎山山頂(2367.5m)に着く。今回ガスに覆われ全く視界が効かなかったが、ここからは360度の大展望が望まれるだろう。

 この太郎山登山は標高差640mだが、一度高度を稼いだ後下り再び高度を稼ぐ。日本アルプス等の山行のトレーニングには、登山者も比較的少なく格好のの場所かもしれない。何度も通い、時間の短縮・体力・精神力の向上等と、良いかもしれない。

コース通過時間(登り)出発9:45−山王帽子山10:23−ハガタテ分岐11:00−小太郎山11:42ー太郎山12:25 (休憩時間含む)