2367.5m |
志津口コース
10分弱で砂防ダムが見え、数台の車がビッシリと止まっている。良かった、車でここまで来たら空きが無く戻らねばならなかった。そこから少し進むと、右側に太郎山への標識を見つけて登りに取り付く。腰まであるササをかき分け進むと、所々に赤土が出てきて滑りやすくなっている。おまけにササで道が隠れ足下がよく見えない。息が上がり出す少し前に、傾斜は緩くなり相変わらずのササの道に閉口しながらも森林浴気分で快適に進む。 周囲はシラカンバからコメツガ林に変わり、時折指す日差しがやけに暑く感じる。やがて木の根が段差を作り、歩きづらくなるとシャクナゲが目立ち初めてポッカリと見通しの良い沢の上部に出る。ここで、太郎山を眺めながら小休止を5分ほど取り、少し平坦になった見通しの利かない道を急ぐ。少し下り水の無い小沢を渡るとやがてやや傾斜がきつくなり、しばらく進むと大きく迫り出した岩が現れ急登の道に変わる。段差が大きくかなり登りづらく、岩や小枝につかまりながらの全身運動で登り切る。やがて背の低い雑木林に変わり見通しが良くなって、色づき始めた小枝の先には男体山や小真名子山などの大パノラマが広がる。
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2001.9.1
山王峠コース
9月1日 男体山の北側にそびえる太郎山に登る。戦場ヶ原の光徳入口から川俣温泉に通じる山王林道に入り、山王峠の登山口から入
山王帽子山より白根山 | |
小太郎山山頂 |
小太郎山より太郎山を望む |
山する。尚、途中のハガタテコースは今年の豪雨で入山禁止となっていた。
入山口には駐車場はなく、舗装からはずれたジャリ部に車を横付けして登山開始。ツガとカンバの点在する笹の中の道を進む。朝露に少々足下を濡らしながら進むが、しっとりした地面が歩きやすい。やがて林も密集しだし、視界も効かなくなるといよいよ登りもきつくなる。40分程進むと視界もやや開けて白根山がすぐそこに見え、傾斜も緩やかになり山王帽子山が近い。
ヤセ尾根に咲くウスユキソウ |
山王帽子山山頂からは視界が効かないので、少し手前の広い庭で小休止を取る。ここから下りとなり標高差約150mを下るが、10分程下ると平坦部が現れ鞍部に着いたと勘違いをする。ガッカリしながらさらに下ると、また長くきつい登りが待っていた。久しぶりの山行と木の根・小岩が多くなった道に、リズムが狂い少々バテ気味で登る。ハガタテ分岐からは燧ヶ岳が見えたが、空には雲が多くなり展望が悪くなってきた。
さらに40分程登ると灌木もなくなり、ヒナコゴメグサの花が現れ小太郎山山頂に着く。小真名子や大真名子山さらに戦場ヶ原、白根山等が見えるが各山頂部には雲がかかりガッカリ
小太郎山から男体山方面遠望 |
する。天候が良ければ展望もかなり良いようだ。太郎山までは、ヤセ尾根を20分程進まなければならない。
小太郎山から下りぎみにヤセ尾根にかかり岩場を慎重に進む。ほどなく岩場から草付きにかわりシラビソ林に入るがヤセ尾根なので安心は出来ない。再び岩場を登り林を抜けるとやや広い太郎山山頂(2367.5m)に着く。今回ガスに覆われ全く視界が効かなかったが、ここからは360度の大展望が望まれるだろう。
この太郎山登山は標高差640mだが、一度高度を稼いだ後下り再び高度を稼ぐ。日本アルプス等の山行のトレーニングには、登山者も比較的少なく格好のの場所かもしれない。何度も通い、時間の短縮・体力・精神力の向上等と、良いかもしれない。
コース通過時間(登り)出発9:45−山王帽子山10:23−ハガタテ分岐11:00−小太郎山11:42ー太郎山12:25 (休憩時間含む) |