てんのたすけ
調理前 |
毛皮がない!! |
昭和50年の初夏の話である。例により、及川氏、角森氏、佐藤氏の3名は、岩魚や、山菜をむしりながら和賀岳へと歩いていた。
突然、この3人組の目の前にうさぎが飛び出してきた。その後からはテンという動物も出てきて二度ビックリ。 ところが、当のテンちゃんはこの3人組には気が付かず、ついにうさぎをしとめた。
「やった。」とテンちゃんは、あたりを見回したが、さあたいへん。泣く子も黙る及川氏角森氏、やっと気づき「ギャー」と言ったか、言わないか、飛んで逃げ去った。 後に残ったのはおだぶつのうさぎだった。
これぞ本当のテンの助け。早速現場で、持っていたナタで解体し塩漬けにして山のおみやげになった。 後日、仁太郎宅にてうさぎ汁、岩魚の塩焼きで大宴会となったが、ここでもハプニングがおきた。
仁太郎氏の奥さんのドンブリから、真二つのうさぎの頭が飛びだし、危うくひきつけをおこした。 なにしろ、角森の調理なものだからたいへんであった。 その後も、この頭は二、三人に回されたらしいが、誰が食ったのだろう。
そうそう、この3人組和賀岳には登らずに、和賀川の源流でさらに、岩魚取りにあけくれてたそうです。