Sekiyan's Notebook e講義:まちづくり

まちづくり




岩手日日新聞(平成13年5月11日付、上から2番目の記事)に掲載された(小笠原新聞にも転載)活動の一端を紹介します


<一関街づくり塾が具体的提案を冊子に〜市民の知恵を結集>

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 市民有志による「一関街づくり塾」は、まちづくりへの具体的提案を冊子にまとめた。まちづくりへの一つのヒントとして、塾のメンバーが知恵を結集し、約十カ月かけて自主的にまとめ上げたもの。市民一人ひとりが主役との観点から、タイトルは「主役であるあなたへ」。活気あふれる市街地形成に向けた提言がぎっしりと詰まった一冊で、塾では「市街地活性化のきっかけになれば」としている。
 塾はまちづくりに興味のある市民を公募し、地域産業コーディネーターの関洋一さん=一関市真柴字中田=を有志代表にメンバー十人ほどで発足。十二年五月から三十二回、八十時間以上にわたり手弁当で会合を開いて知恵を出し合い、各専門の立場から煮詰めた。
 冊子は一関商工会議所の支援協力で五百部発行され、A4判の三十五ページ。提案の基本として▽使命・目的▽立脚する価値、遂行姿勢▽将来像−の三つを掲げた。中でも、高齢者の将来不安をなくし、その資産をできるだけ経済循環の方向に促す方法について重点的に提言された。
 具体的には、新しい中心市街地像として<1>コミュニティー空間として中庭を設け、街路に植木を植栽<2>買い物公園として、居住者や買い物客の憩いの場を創設<3>商店街二階部分には高齢者向け集合住宅の建設−などの構想が示された。また、商店街に電動スクーターや車いすを用意し、高齢者や障害者も買い物を楽しめる「タウンモビリティ」の導入も盛り込まれ、高齢者の定住とにぎわいある市街地形成を図る方向性が提言された。
 この考え方を柱に、メンバーは今後それぞれの立場から具体化に向け働き掛ける。さらに興味を持った市民や専門分野の関係者を巻き込み、商工会議所と市の後押しを受け<1>居住対象者(帰省客や一関出身者など)へのヒアリング<2>地権者との話し合い<3>各専門ごとに細部詰め<4>安心公社(仮称)の創立−などを目指し活動する。
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  冊子の希望、問い合わせは、
(TEL:0191−23−3434)

小岩さん、長尾さんまで



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セキやん(関洋一)
sekiyan@kurikoma.or.jp