冬期間のトレーニングや気軽に行ける標高1500m以下の低山を収録
地図・山行記は栃木百名山(下野新聞社)等を参照ください
鳴蟲山、鶏鳴山、谷倉山、横根山、熊鷹山・丸岩岳、石裂山、夕日岳、三枚石・方寒山、赤雪山・仙人ケ岳、鳴虫山深高山・石尊山、雨巻山、大小山、三毳山、古賀志山、三峰山、氷室山・十二山、大平山・晃石山、月山、鞍掛山、那須・中の大倉尾根、岳ノ山・大鳥屋山、若見山、千部ヶ岳、尾出山、宇都宮篠井連峰・本山
H21.3.29
象の鼻・横根山(1368m:栃木県鹿沼市、旧粟野町)
登山口より少し車を進めると広場があり、そこに駐車して身支度を整える。誰もいない。少し下り10時少し過ぎ、山道に取り付く。でかい岩がゴロゴロ転がる沢の右側斜面に道が付いている。安定した土のみちだが、程なく岩だらけの道に変わり慎重に高度を稼ぐ。沢は岩の下となり、時折水の流れが聞こえるだけ。約15分程で黄色い看板が現れ、そこから左側の尾根へと進路が変わる。
砂利を敷いた広場の一角には大きな東屋があるが、前日光牧場越しに日光連山や袈裟丸連山が広大に広がる。山岳部は空気が澄んでなかなかの絶景である。赤城山方面から関東平野方面は霞が強く、麓の町並みがわずかに覗いていた。風は弱いが、結構冷たい。短時間で昼食を取って、井戸湿原へ向けて下る。
冬枯れの明るい雑木林を、小鳥の声を聞きながら快適に下る。尾根の側面に続く道は、風も弱まり結構暖かい。フカフカの急傾斜を慎重に下り、やがて大岩の沢に着く。登山道は程なく終わった。優柔不断の気ままな山歩き。もう少し計画性を持ってのぞもうと反省しながら帰路に就く。 阿部 記 コース時刻:登山口10:05−10:18黄色の看板(沢からの分岐)−11:23井戸湿原核心部分岐11:30−11:51象の鼻12:10−12:28井戸湿原核心部分岐12:40−13:13黄色の看板13:18−13:29登山口 |
H21.3.15
三峰山(605m 栃木市・一部鹿沼市:旧粟野町)
コースは何時も通り、右回りを選び本峰の三峰を目差して歩き出す。杉林に囲まれた古い車道を20分ほど黙々と進み、道が途切れると登山口が現れる。一時的に杉林が途切れて、日が射し込み少し暑い。軽く休んで山道に取り付く。再び杉林に続く、ややきつい傾斜となり歩巾をチェンジしてじっくり高度を稼ぐ。ここまで、春を感じさせるような草木はまだ無い。極小さな沢をまたぐと、程なく梯子場が現れ浅間大神の鍾乳洞に着く。
一服後、不動尊の左側を巻いて尾根に出る。ここまで登るとさほどきつい登りはなく、T字路を左に進み緩い登りに取り付く。5分ほど登るとやや平坦な道に変わり、程なく三峰山山頂に着く。祠の周りは視界が効かない。少し石灰岩採掘場側に進むと、大展望が開ける。今日は、以外に見通しが良い。富士山から八ヶ岳に浅間山と赤城山・・日光連山は手が届きそうに見える。しばし展望を満喫して、先ほどのT字路へと戻る。
コース時刻:御嶽神社駐車場9:05−9:24車道末端9:30−10:02倶利伽羅不動尊10:09−10:26三峰山頂10:37−11:01権現山11:07−11:44奥の院12:05−12:36普寛堂12:40−13:03御嶽山神社駐車場 |
H21.1.25
大平山・晃石山高台散歩(341m・419m 栃木)
9時、大平山・あじさい坂登り口に車を置おく。気温は約7度で少し寒気がするが、快晴の空に誘われたのか駐車場は結構混み合っている。スニーカーを履きVTRカメラを肩に掛けて350mlのお茶を持っただけの軽装備で、大平神社に向けて歩き出す。 久々に傾斜に取り付くが、以外と足取りは軽い。しかし、心肺機能が老化に向かっているようで程なく息が上がる。何とか休みを取らずに大きな山門のある車道に出る。更に真っ直ぐ石段を登れば大平山神社となるが、見晴らしの良い謙信平へと進路を取る。日蔭からやっと日が射す道に変わり、茶店が現れると程なく謙信平へ着く。春には桜の花見客で賑わうが、自転車のトレーニング中の若者が数人居るだけでひっそりしている。早速、展望やぐらへ駆け上がる。
途中に展望の利く所が一カ所あり、栃木の町並みを眺めて浅間神社のある山頂を踏む。冬枯れの木々の合間から、日光連山や赤城山が見えている。スポット的に木を伐採してくれると有り難い・・などと思いながら晃石山へ向けて下る。以外と歩きづらい下りは、程なく平坦となり車道を横切る。マイクロ波の中継所の一つはパラボラが無くなっている。間もなく廃止されるのだろう。
最後の鞍部から、少し登ると立派な祠の建つ晃石山へ出る。富士方面と日光方面が良く見えるよう、灌木が一部刈り払われている。山頂には、数人の小学生も休んでいて賑わっている。山頂から日光連山は勿論、富士山や秩父山塊の奥に八ヶ岳も見えている。木々が少し邪魔になるが、浅間山も赤城山も確認出来た。もう少し枝を払うと、低山ながら大絶景が堪能できる所である。
|
H22.3.27
宇都宮篠井連峰・本山 (標高:561.58m、栃木県宇都宮市篠井町本山) 山行者:沖夫妻
登山口となるこどものもり公園駐車場に車を停めて、駐車場脇にある食堂で遅い昼食を摂って軽装で出発する。こどものもり公園管理棟を過ぎると左手に「榛名山」への道標があり、杉木立の薄暗い森に入り込む。谷間に付けられた登山道をゆっくりゆっくり登っていく。暫く歩いてないので身体が重くてしっくり来ないので、調子が出てくるまで亀足を心がける。
ルート上の最高峰の本山へは急斜面を下って、再び急斜面を登ることになる。足の遅い家内を待ちながら登っていると一向に汗をかかないで、おまけに冬のような冷気に包まれた北風を受けると一気に身体が冷えてしまう。痺れを切らして先に本山山頂(に至り、そこで展望を楽しみつつ家内の到着を待つ。 山頂ではいつもの儀式で三等三角点(点名:本山、標高:561.58m)にタッチし、山の安全、家内安全、商売繁盛、健康祈願などを唱え、北側正面に見える高原山の山並みに見入る。そして西北西には日光の山並みが右から左にかけて女峰山、小真名子山、大真名子山、男体山へと続く。霞んで薄っすらとしか見えないが、やっぱり日光の山は大きい。東北東には羽黒山が至近距離にあり、南西に古賀志山が霞んでいる。
展望台から尾根筋に沿って下ると冒険広場の一角に出て、そこには「吊り橋」や「勇気の洞窟」という施設がある。それらで少し遊んで、管理棟の裏手から駐車場に戻る。家内からはもっと簡単な山だと思っていたのにとヒンシュクだったが、自分には丁度よい足慣らしだったと密かに喜んで帰路についた。 コースタイム:西那須野==(約50Km)==冒険活動センター(こどものもり公園)駐車場13:40---14:30男山14:35---15:00本山(561.58m)15:05---15:40榛名山15:45---16:05こどものもり公園展望台---16:40こどものもり公園駐車場==(約50Km)==西那須野 |
H21.5.2
月山 (1287m:日光市 旧栗山村・藤原町) 登山道は、にわかに踏み後が出来た様な不明瞭なものだが、要所要所に目印が付けられ迷うことはない。早速、アカヤシオの大木がピンクの花を目一杯付けて歓迎してくれる。結構傾斜はきついが、立ち止まってビデオを回すと休憩代わりになり疲労は感じない。静かで良いコースと思っていたら早立ち組が次々と降りてきて、すれ違いも大変になってきた。尾根に近づくと見頃の花が増えてジックリとアカヤシオを堪能すが、昨年より花が少ないようで少しガッカリする。
尾根の中間部で小休止を取り、更に進むと小さな岩場が現れ岩を巻くように登ると程なく月山山頂に出る。混み合う中、少し撮影をして山頂を後にする。付近のヤシオはつぼみの物も多く、後一週間は見られる様子だ。痩せた尾根を下り気味に進むと、鬼怒川側が見通せる場所に小さな一本松が現れ、ここで小休止を取る。高原山や霞んで那須連山も見えて、一服しながら景色を堪能する。 遅い出発でも、時間はたっぷりある。のんびり下りに取り付き、のんびりヤシオ郡を堪能する。小さな鞍部で栗山ダムとの分岐となるが、今回はバーベキュー広場への中間コースを下ることにする。先ほど通った尾根の山肌のピンクが、なかなか良く見える。少し下ったところで、腰を下ろして景色を楽しみながら昼食を取る。遠くに見えるダム下の駐車場は車が減っているようだ。昼食中に下っていくハイカーも少なくなったよう。小鳥の声を聞きながら、コンビニおにぎりをじっくり味わう。 昼食を終えて、ゆっくり下ると針葉樹の大木が目立ち始める。この辺りから少しきつい下りに変わり、足下を確認しながら慎重にくだる。大分前に追い越された5−6人のパーティに追いつき後に続くが、ヤシオ鑑賞でなかなか進まない。しばらく、パーティの話し声を楽しみながら一緒に下る。なかなかUジ・コウジのような栃木弁が出ず、少しガッカリ。 帰りは、ドライブ気分。日蔭地区で小猿とにらめっこ、大笹牧場で山羊と戯れる子供達とにらめっこ。渋滞を避けるように、日光から小さな峠を登り小来川、再び小峠を越えて鹿沼の郊外経由で遠回りして戻る。新緑のドライブも、なかなか良かった。・・でも、田植え中のみなさんを目にして、来週の我の姿を思い浮かべ少し気が焦ってくる。 阿部 記 コース時刻:栗山下駐車場10:12−10:27バーベキュー広場−10:52南尾根中間11:00−11:26山頂−11:32小一本松11:38−11:51中尾根中間部12:05−12:33バーベキュー広場12:35−12:48駐車場 |
H21.2.8
尾出山(933.04m:栃木県鹿沼市上永野)
いつもの星野遺跡を経て蝋梅、紅梅の咲いている花園を左に眺めながら、北西に車道が途切れそうなところまで走る。そろそろ民家も途絶えそうだなと思う辺りに、計算どおり寺沢橋を左手に見出した。ガイドブックに従って寺沢橋を渡り寺沢林道に入ったまでは良かったが、この林道は先日来の強風で杉の葉が路面を敷き詰めるように落ちており、小枝も散らばって決して快適な林道とは言えない状況だ。計3箇所ほど駐車スペースがあると事前調査で分かっていたが、林道入口から800mほど進んだ最初の駐車スペースに車を停めて山の仕度をする。
林道の尽きるところが二俣分岐であり、地図やガイドブックでは左側の沢に入るようになっているが、右というより真っ直ぐ右側の沢沿いにも「尾出山周回コース」と書かれた表示と赤テープがあり、無意識に地形図を確認しないで真っ直ぐ右の沢に入る。
これを登りきり急斜面を更に登ると左からの道と合流し、その直ぐ先に尾出山の山頂があった。山頂直下の風を避けた一角に4人組が賑やかな昼食を楽しんでいる。私たちは山頂で写真を撮り、「勝道上人修行第二宿堂跡」と書かれた石碑、その隣の山の神の石碑、さらにその先にある二等三角点(点名:上永野、標高:933.04m)にタッチして、北側の展望を樹林越しに眺める。 日光の山並みが途切れがちに見えるが、期待したほどでもなく早々に昼食の仕度をする。4人組の隣の落ち葉の敷き詰めた平坦な場所に座って色々と話を聞くと、彼らは尾出山神社から高原山を経て登ってきたが、藪漕ぎで大変だったと聞かされた。高原山から山頂まではルンルンで来たとのことだったので、自分たちもあのトラバースは嫌だから高原山経由で下ろうということになった。 来た道を戻って大岩も無事通過して稜線分岐地点に到着。予定より早く着いたので真っ直ぐ下って嶽ノ越を目指す。しかしこの時点でもまだ違うルートを歩いていることを知らない。ガイドブックも『急降下で尾出峠』(嶽ノ越のこと)と書かれているが、嶽ノ越に向かって下るには急すぎて、しかも踏み跡も消えていて見つからない。周辺を見渡しても登山道らしき痕跡もないため、安全のため往路を引き返すことにする。この間の時間ロスは40分。
後日、インターネットでよくよく調べてみると、今回の自分たちの歩いた道は新しく作られた山頂から南東に延びた派生尾根に付けられたコースとのこと。だから踏み跡も弱々しかったし、トラバース道などはほんの少し斜面を削っているだけで、ちょっと油断すると崩してしまいそうなか細い道だった。また稜線分岐からそのまま無理して急斜面を下っていたら、二俣分岐の急斜面の沢に直接下りることになり、擦り傷程度で済まされなかったかもしれない。もっと慎重に地図を見て歩かねばと反省。 沖 記 コースタイム:西那須野8:00==(約90Km)==10:10駐車スペース10:15---11:00二俣分岐11:05---11:40南東尾根稜線---12:20尾出山(標高:933.0m:昼食)12:55---13:20南東尾根稜線14:00---15:10駐車スペース15:20==(約90Km)==17:00西那須野 |
H21.1.11
千部ヶ岳(572m:栃木県栃木市出流町)
朝、通勤割引の時間帯を走行して栃木ICで下車。そこから星野遺跡の方に進路を取り、途中で三峰山方向と別れて満願寺に向かう。この辺りは石灰岩の砕石場で、心なしか気管支の病気になりそうな埃っぽさを感じる。砕石場を過ぎて少しで出流そばの店が多く見られ、その奥に目指す満願寺がある。
正月もまだ松の内だというのにひっそり静まり返った境内を、ゆっくり登って本殿前に到着。線香の煙を賢くなるよう頭に燻してから、賽銭を投じて旅の安全、健康祈願、商売繁盛、長女の安産などを祈願。本堂右手から奥の院に向かうため、奥の院改築資金助成を目的とした入山料300円/人を支払い、御沢の渓流に沿って登る。途中に女人堂を見て、標識代わりの御詠歌を読みながら奥の院に近づいていく。 沢の水は「大悲の滝」から供給されているようだが、滝の上流部の水の流入口は分からない。この滝に打たれる修験者を時々見かけるとガイドブックにあったが、私たちが奥の院に登っている間に女性信者が一人白装束で滝に打たれて般若心経を唱えていた。
さていよいよハイキング道に入るが、左手上部に洞窟を見ながら緩やかな枯れ沢を登る。今年最初のハイキングであり、11月上旬以降ご無沙汰していたためゆっくり登ることにする。静かな山道を登っていると不意に舗装路に飛び出した。ガッカリしながら前方を確認すると、直ぐ先に案内板が目に付く。その背後に千部ヶ岳の登山道が細く階段状に導かれている。
暫く下ったところで南側に伐採された場所を見つけて、日向ぼっこをしながら暖かいコーヒーを飲みビスケットを食べる。冷たい風を避けた暖かい斜面に腰を下ろして休憩すると、陽だまりハイキングとはこれだという見本のようなシチュエーションが構築できる。 下山後に蕎麦を予定しているため、軽く休憩してちょっとだけエネルギーを補給すると気持ちに張り合いが出てきて足取りも確実になっていく。数分下ったところで「護摩壇跡」と書かれた展望台に到着。しかし名前とは裏腹にここも樹木に覆われて展望は無い。僅かに分岐付近に日光の山々を見渡せるところがあり、そこで男体山から女峰山に至る白い山並みを眺める。やっぱり日光の山々は大きくて立派だ。
帰路、名物の出流そばを食して、蝋梅が見頃を迎えた星野遺跡近くのセツブンソウが咲く(2月中旬以降)花園で春を先取りし、蝋梅の花と香りを楽しんできた。 沖 記 コースタイム:西那須野8:10==(約90Km)==9:40出流山満願寺駐車場9:50 ---9:55満願寺本殿10:00---10:08奥の院(大悲の滝)10:22---10:30登山口(案内図)10:32---11:10千部ヶ岳(572m)11:15---11:20伐採地(軽食)11:35---11:40展望台(護摩壇跡)11:45---12:12出流ふれあいの森登山口---12:35駐車場12:45==(出流蕎麦、蝋梅見物)==西那須野 |
H20.5.4
月山 1287m、日光市(旧栗山村・今市市・藤原町)
やがて、小さな鎖場(約3mしかない)となり慎重に登る。程なく最初のピークに到達、ヤシオの色も濃くなり平坦部を見つけて小休止を取る。遙か下には、栗山ダムと連携を取っている今市ダムが望める。更に鬼怒川温泉方面から宇都宮や日光方面の大展望が開けている。ここからは痩せ尾根が月山山頂までつづき、今が見頃のヤシオのトンネルがつづく。生い茂る密度が濃くなり、首を上下・左右に回しっぱなし。昨年、登りに使った中央のコースより見応えがあるようだ。
山頂を越えても勿論、アカヤシオの大木がつづく。高原山はまだ雲が懸かっているが、その左奥は那須方面の山だろうか、結構見通しは良い。少し下ると、中央コースとの分岐が現れる。今年は間違わないように数人の後を追うが、素晴らしいヤシオの大木を見つけて花見をしながら大休止を取る。まだ早いが、おにぎりを一個ほうばりのんびりヤシオを堪能する。
コース時刻:ダム下駐車場9:17−9:33ビーフピア広場9:40−9:43鎖場登山口−10:15尾根第一ピーク10:25−10:58月山山頂−11:16分岐下11:25−11:50栗山ダム−(駐車場少し手前で15分程休憩)12:15ダム駐車場 自宅−栗山ダム:車で約2時間 |
H20.4.5
太平山、晃石山(419.1m栃木県下都賀郡太平町大字西山田 )
ぐみの木峠から大中寺へ向けて降りていくと、どこまでも果てしなく急坂を下っていく。登り返しが心配だが今更引き返せないので、とにかく先を急いで大中寺へ向かう。傾斜がほとんど無くなった辺りで小さな沢を越える。そうして暫くすると桜で少し明るい景色が視界に飛び込んできて、やっとのことで大中寺に到着。
しかしゆっくりとはしていられない。食べ物屋もなく、空腹は増すばかり、車道を避けてあぜ道を歩くようにして、道端のホトケノザ、カラスノエンドウ、イヌフグリなどで目を楽しませるが、空腹には勝てない。衣食足りて礼節を知るの例え通りで、腹が減っては戦も出来ぬ。 謙信平への登りを前にして最後の食料に手をつけ、ゆっくり休憩して若葉の下で体を休める。これが奏功して何とかハイキング道を登りきり、桜並木を愛でながら駐車場へ向かう。想定外の歩行で足指が痛くなったが、赤く染まった程度で済んでやれやれである。
コースタイム:西那須野7:30==(約90Km:矢板・栃木間高速利用)==9:00太平山・謙信平駐車場9:20 ---9:35太平神社9:40---9:55浅間神社(太平山:341m)10:00---10:50晃石山(てるいしさん、419.06m)11:15---11:20晃石神社11:35---12:20大中寺12:30---13:50謙信平駐車場14:05===14:10太平山国学院前駐車場(太山寺枝垂桜見物)14:30==(約90Km:高速利用@1400円)==16:00西那須野 |
H20.4.12
若見山 (1126m 栃木県那須塩原市大字上塩原)
朝、近所の医者に立ち寄って診察と薬を処方してもらってから出発したため、随分遅い出発となった。そのため山は近場で比較的簡単に登れて花も楽しめそうな若見山と目標を定めて、軽食を持参して塩原温泉へと向かう。目的の山は塩原温泉を過ぎ尾頭トンネルに向かう手前の防雪トンネルを過ぎたところにある。
遅い出発でもアプローチが短いと随分早く登山口に到着できる。トンネルを抜けたところの駐車スペースにはすでに2台の車が駐車してあり、自分も遅まきながら足元だけ固めて早々に出発の準備をする。
ほどなく日当たりの良い斜面に期待したイワウチワが咲いていた。しかも沢山咲いている。よく観察してみると群落には沢山蕾がついていて、つい今しがた咲き出したばかりの状態だ。しかも花の色が濃いピンク色の花株が多くて、ことさらに写欲をそそられる。
分岐から山頂まではいつの間にか多くの登山者に踏まれて登山道らしい踏み跡が出来上がり、赤テープなどで導かれて迷うことなく山頂に辿り着ける。急斜面と崩落に注意し呼吸を整えながら登ると、小さな標識が掲げられた樹林の中の若見山山頂に到着だ。山頂周辺には所々に残雪が小さな島になっているが、休憩するような広場も無く樹林に閉ざされて視界も芳しくない。 |
H20.3.29
横根山(象の鼻展望台) 1368m、栃木・鹿沼市粟野町
車の待避所らしき所に車を止めて、身支度を整えて9:50出発する。しばらくは、大きな岩石の連なる沢沿いに進む。水音はするが時折沢水が現れるだけで、ゴロゴロ連なる岩だらけの道だ。石の頭を選び、枯れ葉に隠れる穴に注意しながら慎重に登る。約20分ほどでこの岩道から分かれて、唐松林のつづく急傾斜にはいる。
道はやや右手に折れて、大木の林立する林へとつづく。傾斜も更に緩くなり、少しの上り下りをすると五段の滝が現れる。残雪が少々残っているが、スパッツは必要ない。程なく湿原の周遊コース分岐となるが、右手にコースを取り横根山方面に向かう。滑り止めの付いた木道を進むと、やがて鹿進入防止策が現れる。簡単に作られたドアを開けて、内側からロープで縛る仕組み。木々の名前を記した小札を見ながら平坦になった道を進むと、程なく湿原方面と横根山分岐が現れる。
陽射しが雲に隠れると、そよ風が冷たくあたる。かじかんだ両手をズボンのポケットに入れて、下山開始とする。再び射し出した陽が、冬枯れの林を通り抜けて気持ちを暖かくする。湿原の東側を回り横断する木道の向こうに黄色く染まった木を発見。湿原の周遊をやめて、そこを横断するとマンサクの花が見頃となっていた。唯一、春を感じる絵となった。
コース時刻:登山口9:50−10:10岩沢の分かれ10:16−11:12井戸湿原11:20−11:45象の鼻12:10−12:39井戸湿原12:50−13:17岩沢の分かれ13:23−13:40登山口 (自宅−日瓢鉱山事務所付近登山口:車で1時間15分) |
H20.3.9
栃木・岳ノ山(704m)−大鳥屋山(693.06m:栃木県佐野市大字白岩)
今年は少し開花ガ遅れているのか、今が丁度見頃で一面にセツブンソウが咲いていた。下手な鉄砲も数打ちゃー何とかでメモリーのたっぷり入ったデジカメで心置きなく写しまくる。柵を乗り越えなくても近場に見頃の花が沢山あり、嬉しい悲鳴に同じような構図で何度もシャッターを押す。カメラにはセツブンソウだけだが、林床にはセツブンソウ以外に福寿草も沢山咲いている。花は足元だけでなく見上げると紅梅が満開、さすがに蝋梅はもう結構だが、改良されたと思われるマンサクが枝一面に黄色い花を付けている。 私たちが花見物を楽しんでいるときに、阿部さんはその横を素通りして少し先の三峰山登山口に向かっていた。報告を読んでニアミスしたことが判明、もしここで出会っていたらきっとこの報告は阿部さんが書いてくれただろうに。
この先から林道は登山道となり、間伐され放置された杉檜を避けながらゆっくり高度を上げていくが、何だか今日は体調が良くないのか先ほどの写真撮影で力が抜けたか、とにかく体がだるい。血糖値が下がっているようなので、チョコレートを口に含んで気分転換を図る。暫く我慢しながら登っていくと「滝見の松」に到着。松は朽ち果てて見る陰も無いが、危なっかしい所から下を覗き込んでみても滝は見えず、諦めて登りに徹する。滝の上部の小沢を渡るところで休憩して、これからの登りに向けてエネルギーと水分を補給する。
そこから一投足で岳ノ山山頂だ。家内が登ってくるのを待つ間に、ザックからストーブ、コッフェルを取り出してお湯を沸かす準備を始める。山頂でカップ麺とおにぎりの昼食をしていると、遠くから正午を示すメロディーらしき音楽が風に乗って聞こえてくる。やっとたどり着いた山頂だが、余りゆっくりしていられない。早めに食事を切り上げて記念写真を撮り、北に少し空けた場所から霞んで薄っすらとしか見えない男体山をカメラに収める。手前に見えるのっぺりした山は横根山のようだ。さらに手前に低いが急峻な山が見えるが、あれは未知の尾出山か。
日影の斜面は標高が増すほどに登山道も凍結して滑りやすくなっている。足元を注意しながらゆっくり登っていくと、やがて傾斜がほぼ水平になり檜の一列に並ぶ植林地を真っ直ぐ50mも進むと、その手前に石祠や石碑があり、奥に一等三角点(点名:黒岩、標高:693.06m)が設置された大鳥屋山山頂だった。視界もない薄暗い山頂で二人揃って記念撮影をして、一直線の植林を抜けたところの明るい岩場に戻る。生憎今日は霞で視界が効かず展望はない。 凍った登山道を慎重に下り、先の分岐を右に下山ルートに入る。岳ノ山の急斜面に比べ、このルートは傾斜も緩やかで歩きやすい。良く整備された人工林を快調に標高を落としていく。程なく林道出合に降り立ち、そこからさらに傾斜の緩やかな林道を整理体操をするような足取りで下っていく。単調な下りで少し飽きてくる頃、待望の駐車場が見えてくる。途中で出会った人が言うには、「この山は苦労の割りに報われない山ですね」とのこと。全くその通りできついアップダウンがあって緊張を強いられるけれど、一等三角点の山にしては展望も植林で遮られて楽しみが少なく、県南の山の割りに登りデがあった。
コースタイム:西那須野町7:40==(高速利用)==8:55星野(セツブンソウ群生地)9:40==(仙波・鍋山線経由)==10:10五丈の滝駐車場10:25---10:40林道終点---10:55滝見の松11:05---11:30炭焼き跡---11:50岳ノ山(704m:昼食)12:20---13:20分岐点---13:40大鳥屋山(693.06m)13:55---14:15分岐点---14:33林道出合---14:50五丈の滝駐車場15:00==(約100Km)==西那須野 |
H20.3.8
那須・中の大倉尾根(栃木県那須郡那須町大島)
那須の山を一望に出来る牧場から山の様子を伺ってみたが、相変わらず山頂部は荒れ模様だった。今日は一日里でも那須おろしの風が舞っていた。 沖 記 コースタイム:西那須野7:50==(約60Km)==9:10Mt.ジーンズスキー場駐車場9:20==(送迎バス)==9:30ゴンドラ山麓駅9:35〜(ゴンドラ:約8分@シニア往復券1000円)〜9:45ゴンドラ山頂駅9:55---11:20赤面山分岐11:25---12:00ゴンドラ山頂駅12:10〜(ゴンドラ)〜12:20ゴンドラ山麓駅==(送迎バス)==Mt.ジーンズスキー場駐車場(土日のみ:1000円) |
H20.1.20
鞍掛山 (492.38m:栃木県日光市字鞍掛)
急ぎ支度を整えて西那須野を出発し、何度も歩いた篠井富屋連峰を右手に見ながらR293を南下する。ロマンチック村を過ぎ古賀志山に向かうルートからゴルフ場に入る手前を右折して道なりに進むと、壱の鳥居と鞍掛山が正面に見える。馬に鞍を掛けた姿に似ていることで鞍掛山と呼ばれるとのことだが、まさにその通りの山容を見せてくれる。広い舗装路から急に狭い車道に変わると不法投棄のごみが散乱している檜林になり、指導標に導かれて鞍掛山の登山口に到着する。しかしここには駐車場が無く林道の僅かなスペースに分散して駐車することになり、先客3台の車で駐車場所を確保するのに一苦労した。
躊躇しながら河原を進んでいくと直ぐに「鞍掛神社」の標識があり、それに導かれて脇道に入ると正面に一筋の小さな滝が流れ落ちている。その左側に小さい梯子があり、その上の岩壁の中間部に洞窟がある。見方によってはちょっと卑猥な洞窟の奥に御神体が祀られている。真っ暗で気持ち悪いが中を覗きカメラの力で窟内に祀られている御神体を映し出した。
稜線に出ると左直ぐに鞍掛山神社奥の院の小さな石の祠が祀られており、その先の岩場から樹林越しに古賀志山の鋸形の尾根が異様な姿で横たわって見える。岩場で一本立てて呼吸を整え、みかんをほうばる。汗が引いたところで山頂に向かって稜線を進むと、古賀志山からの道を吸収し、直ぐに山頂に到着する。山頂は樹林の中で視界はなく、山頂を示す標柱と三等三角点(点名:鞍掛、標高:492.38m)が綺麗な形で埋設されている。
この大岩で大休止して遅い昼食をする。比較的風も穏やかで絶好の休憩ポイントだ。眼下に鹿沼や宇都宮の町並み、また遠く筑波山の双耳峰を眺めながらゆったりと流れる時間を楽しむ。
そのまま帰宅するのはもったいないので、蝋梅を見るためにR293を南下して、三峰山登山口である星野遺跡近くのセツブンソウ自生地に足を延ばし、香りがツンと来る蝋梅が丁度見頃を迎えているところを楽しんだ。セツブンソウはまだ跡形も無かったが、2月中旬以降に咲くとの事。自生地を管理しているご夫妻が言うところでは、花が咲いたかどうかはカメラマンの居る/居ないで分かるとの事、誠にごもっともだと感心する。その後は三峰山の裏に回って出流山・満願寺に参詣し、名物の出流蕎麦を食べて西那須野に戻った。 沖 記 コースタイム:西那須野町10:10==(約45Km)==11:30鞍掛山登山口11:40---11:55鞍掛山神社12:00---12:20奥の院12:25---12:30鞍掛山山頂(492.4m)12:35---12:40大岩(昼食)13:10---13:40登山口13:50==(蝋梅見物、満願寺参拝、出流蕎麦)==18:00西那須野町 |
H19.5.5
月山 1287m 旧栗山村 現日光市
駐車場には余裕があるが、すでに100台位が止めてある。ここからは景色も良く、遙か彼方にドッシリと女峰山などが構えている。車止めの付いた林道を奥に向かって歩き出す。標高は1000mを越えているようで、唐松の新緑が始まったばかり。やがてダムとの分岐があり、右奥にはポツポツとピンクに染まった月山からの山肌が見えてくる。更に車道を進むと山肌からアカヤシオがせり出し、見事な光景に感激が始まる。
足下は、根っこと黒土で不安定で結構傾斜もある。ヤシオのトンネルの中を慎重に高度を稼ぐ。高くなるに従って、ヤシオの合間から残雪に覆われた帝釈連峰も見渡せる。ピンクとブルーと青白い山並みのコントラストも最高だ。月山までの標高差はさほど無いが、周りを鑑賞していると結構時間がかかる。 尾根道の中間部で一服たて、やや緩くなった登りを進むと程なく頂上に出る。狭いが一部見晴らしが良く、混み合う中でビデオをまわし、少し戻って高原山を眺めながら休憩を取る。山頂付近のアカオシオは約三分咲きで、後一週間位で満開となるだろう。まだ咲いていないシロヤシオと併せてあと全山二週間ほど楽しめそうだ。 このコースを上りに選んだ登山客も多くなり、すれ違いに苦労しながらダムサイトに出る。赤薙山からは小さな溜め池に見えるが、結構広く地下にパイプを通して発電所に水を送っているようだ。それにしても周りの山肌面積が少なく、満水になれるだろうか。チョット疑問が残る。ここから約15分で駐車場に戻る。いゃぁぁぁ・・話には聞いていたが、アカヤシオの素晴らしい山だった。 駐車場で早い昼食を取り、帰りは霧降高原経由で日光市街地に降りて日光IC上部を通って鹿沼に出る。連休で車が多かったが、良いドライブとなった。・・大笹牧場の上りに、岩手ナンバーの白いクラウンが着いてきた。牧場で楽しんだ後、どごさえったんだべねぇぇ・・。 阿部 記 コース時刻:栗山ダム駐車場8:36−8:52ビーフピア広場(焼き肉広場)−9:38月山山頂9:53−11:03栗山ダムサイト車道−11:20栗山ダム駐車場 |
H19.2.4
大平山・晃石山(おおひらさん・てるいしさん419m:栃木市、大平町)
國學院を少し過ぎ、アジサイ坂下部の駐車場に車を止める。ウエストポーチを腰に付けカメラを首から吊し、早速長い階段に取り付く。道の両側にはアジサイが隙間良く並べられ、花の季節には客が絶え間ないとの事。周りは雑木林に囲まれヒンヤリしているが、一直線の長い階段で結構体がほてる。約10分で車道が現れ、大きな随神門をくぐると再び長い階段が続く。高校生が階段でトレーニングをしている脇を黙々と6分ほど登ると、大平山神社に着く。 この地方では比較的大きな神社、数人がお参りに来ている。小生も帽子を取って厳かな気持ちで頭を垂れる。社務所で山頂方面の登り口を訪ね、展望台近くでお茶のペットポトルを仕入れて更なる登りに取り付く。歩きやすい道は山肌を巻くように続く。大きな雑木林が続くがポカッと口を開けた場所があり、栃木の町並みが一望でき遮る物は何もない。霞が無かったら茨城北部県境の山並みも見えそうだ。再び林に入ると道は二つに分かれ、大平山山頂方面に進路を取る。
程なく使われていない車道が現れるが、車道に出ずに雑木林に続く散策路を緩く登る。右手奥には灌木越しに日光連山が白く輝いている。じきそこにマイクロウェーブのバラバラアンテナが見え出すと、再び車道が現れる。車道を斜めに横切り、杉林に入ると晃石山と大平山の最低鞍部(ぐみの木峠)に着く。T字に分岐があるが、真っ直ぐ進むとややきつい登りが始まる。見通しは全く利かない。
杉林で少し息が上がると、雑木林に変わり周りが明るくなる。この尾根を少し登ると晃石山の山頂に出る。南西方面の灌木が一部伐採されている。多少見通しが良くなったが、霞が強く富士山は確認できない。木々の合間からは、真っ白い浅間山の頭やその右側に赤城山が確認できた。雑木林がもう少し刈り払われると最高の展望か楽しめそうだ。風が冷たく、来た道と反対方向に下り山頂を後にする。
コース時間:アジサイ坂下9:30−9:41車道(随神門)−9:47大平神社−10:10浅間神社(大平山山頂)−10:50晃石山山頂−12:05アジサイ坂下 |
H18.11.5
氷室山−十二山(葛生町・田沼町) 紅葉も里に近づき、標高1000m前後の山を目標に探す。以前より気になっていた佐野市の北西、栃木と群馬の県境に位置する氷室山−十二山へ出かける。7時20分自宅を出発。国道293号を南下、葛生町バイバス中間から田沼町に入り作原地区を目指す。小戸口より右側に進路を取り蓬山ログビレッチ前を通過、旗川沿いにしばらく進み蓬菜トンネルをぬけると程なく西沢口駐車場がある。8時15分到着する。
ジクザクに杉林の中を上ると、程なく雑木林に出る。この先もジグザグの登りが続くが、こまい採石を敷き詰めたような道に落ち葉が詰まり滑らないよう高度を稼ぐ。周りの木々は色づき始めたばかりで、まだ緑が濃いが向かい側の山肌は結構色づいている。登り切ると程なく三滝方面を指す分岐が現れる。川コースはここにあがってくるようだ。 分岐から数分下ると右側が切れ込んだトラバース状の道となり、一部に網が張られている。慎重にトラバースするとすぐに、十二山からの分岐が現れる。更に落ち葉と岩片の詰まった道を慎重に下ると旗川の源流部に出る。丸太3本の橋を渡ると沢沿いの緩い登りとなる。 登山者は、山コースピークで追い越した3人パーティー以外居ない。何度か沢をわたり、木に巻かれたテープと大木に塗られた赤丸を頼りに進む。落ち葉の詰まったぬた場のような腐った場所もあり、足をつっこまないよう慎重に登る。何だかコースを間違えたような不安がよぎるが、進むしかないと思っているとやっと道標が現れ安心する。左宝生山、右氷室山と書かれて各沢に沿うようにY字に分かれている。ここで丁度見頃の紅葉を眺めながら小休止する。
更に平坦部を進むとポッカリと見通しの利く広場が現れ、すぐに薄暗い杉林にはいる。氷室山神社の祠が現れ、山頂は裏へ3分ほど登ったところにある。山頂(1120m)で行動食代わりのおにぎりを食べていると1人の登山者が現れる。熊鷹山経由で来たとのこと。背の高い雑木林の中の山頂からは、殆どなにも見えない。雲が少なかったら、木々の間から何か見えるはずだが近くの尾根しか見えず、残っている紅葉を楽しんで来た道を宝生山分岐まで戻る。
十二山から2分程下ると熊鷹山との分岐があり、左側の三滝方面へ進路を取る。尾根伝いの道だが、結構傾斜はきつい。膝下の筋肉痛に悩ませられながら慎重に下る。だめだ、下まで持ちそうにないと枯れ枝で杖を作り脂汗をかきながら休み休み下る。やがて三滝分岐に到着、来た道を戻る。白ハゲ口の東屋で小休止を取ると気温が上がったせいか、膝付近の痛みも消えて快適に車道を戻る。 今回の氷室山までのコースは沢沿いが多く、雨上がりや増水時には入らない方が良いようだ。氷室山から熊鷹方面などの尾根にはアカヤシオが多いようだ。花の咲く季節も面白いかもしれない。氷室山〜十二周遊は山子供さんには向かないコースでしょう。 阿部 記 コース時刻:西沢駐車場8:20−9:00白ハゲ口広場9:06−10:16宝生・氷室分岐10:22−10:57十二方面分岐11:06−11:13氷室山11:33−11:38宝生・氷室分岐−11:48宝生山12:08−12:58十二山13:10−13:55三滝分岐14:10−14:23白ハゲ口広場14:30−15:00西沢駐車場 |
H18.5.21
古峰ヶ原−夕日岳 鹿沼北西部
いつもは、車で進む舗装された車道を20分程進むと登山口に着く。休憩を取らずに登山道に取り付き、砂防ダム脇に出ると小猿を連れた約20頭の猿軍団に遭遇。口笛や「おーい猿・猿」と呼びかけるが一定の距離を置いて、無反応。しばし戯れて、更に古峰ケ原に進む。新緑がまぶしく、時折トウゴクミツバツツジのピンクがアクセントを添える。 9:30少しすぎ、先日登山者連れ去り事件のあった古峰ケ原に到着。下の登山口付近に車止めゲートがあるはずなのに、やけに乗用車が多い。簡単に開けられるゲートなら無いほうがましのようだ。大休止後いよいよ尾根筋を目指すが、新しく車道整備が始まり行き先を見失う。車道と旧林道を行ったり来たりと、約20分のタイムロス。結局、旧林道をモクモクと進むと細尾峠への方向板が現れて縦走路を確信する。 さすがに人の気配はない。明るい灌木帯に約10−20mの緩いアップ・ダウンが続く快適な道。時折ミツバツツジが花を添え、灌木の合間からは足尾の峰峰が見え隠れする。ロスタイムを挽回するように、自然と足取りが速くなる。11時少し前、行者岳に到着。花を一杯に付けたムシカリや灌木の間から足尾側の山並みを眺めながら一服する。
腰を上げしばらく進むと、次々と縦走者とすれ違いハガタテ平に到着。もう13時に近い。花が駄目ならここから下ろうかと思いながらも、結局夕日岳に向けて登り出す。地蔵岳の腹で大量の下山者とすれ違うが、疲労の限界に近い登りは待ち時間が取れて結構休まる。息が上がりきって、やっと地蔵岳に着く。夕日岳は遙か彼方。コシアブラの新芽をパクリと口に入れ、ほろ苦い春を味わいながら三ツ目分岐に向かう。
ハガタテ平からは、いつものコースを下る。林道終点で小休止するが、林道歩きは足腰が疼き脂汗も混じる。満開のヤマツツジも疲労で、鑑賞している余裕はない。何とか登山口にたどり着き、車道を少し上って車で大休止する。 冬場の足慣らしのコースと、少し鷹をくくっていた。若い頃と違い、疲労回復が鈍っている。8時間は、チョット無理しすぎたようだ。 阿部 記 コース時刻:古峰神社上部・登山口ゲート8:30−8:51車道分岐・登山口−9:32古峰ケ原9:45−タイムロス20分−10:54行者岳11:02−11:31大岩山11:34−12:07唐梨子山12:25−12:43ハガタテ平12:46−13:19地蔵岳13:25−13:58夕日岳14:11−14:41地蔵岳14:50−15:08ハガタテ平15:15−15:29上部沢15:37−16:01林道終点16:07−16:43古峰神社上部・登山口ゲート |
H18.3.5
鳴蟲山(なきむしやま・724.6m) 鹿沼市街地北西部
登山口には東京電力の黄色いポールが立ち、登山道として送電用鉄塔の巡視保安道を利用する。そのため、整備された道が山頂方面に続く。数分登ると檜林に入って見通しは全く利かなくなり、傾斜もややきつくなる。黙々と進むと平坦部が現れ、すすむピッチを変えて更に進む。程なく再びややきつい登りに変わり、再び黙々と高度を稼ぐ。やがて周りが明るくなり、灰色の273号鉄塔が現れて鉄塔の足下で大休止を取る。
数分楽しんで274号鉄塔に戻ると、残っていた一人が50MHZのアンテナを組み無線を楽しんでいた。ここで展望を楽しみながら昼食を取ろうと思っていたが、飯には早い時間なのでビデオ撮影をして来た道を下る。昼食は、273号鉄塔下で取る。 鳴蟲山はその季節には虫の音でも聞こえるのだろうか。今回は静かで、耳鳴りしか聞こえなかった。でも、しっかりとした立派な道が付き、足慣らしにも最適の山だった。 阿部 記 コース時間:林道分岐9:30−9:43林道終点登山口−10:01・273号鉄塔10:10−10:47・274号鉄塔10:53−10:55山頂11:03−11:05・274号鉄塔11:10−11:49・273号鉄塔12:05−12:20林道終点登山口−12:31林道分岐 |
H18.2.25
鶏鳴山(けいめいざん・961m) 今市市・日光市 今市市・長畑より入山 予報が変わり晴天、25日今市市南西部に位置する鶏鳴山へ出かける。9時少し過ぎ出発。国道121号を北上、文挟(ふばさみ)より県道70号に入り、長畑交差点から左折してバークレイCC方面に進む。まもなく林道志路手線分岐に差し掛かり、空きスペースに車を置く。
本格的な登山道が林道の左側面に現れ、丸太で作られた傾斜のついた橋状の柵を登る。道は尾根伝いとなり、雑木林に続く急傾斜となる。木々の間から今市方面の町並みも見え出すが、結構息が上がり眺める余裕はない。時折、ビニールロープも付けられているが、利用するまでもなく黙々と高度を稼ぐ。やがて周りにゴツゴツした岩が現れ、先を行く黄色い声に追いつくようにピッチを上げると、傾斜は緩くなり祠のある北の肩広場に出る。
12時43分下山開始。やや急傾斜の斜面は、落ち葉と葉に隠れた霜柱で少し滑る。なるべく露出した土の上を、慎重に下る。小枝の合間からは結構下界の風景が見え、時折立ち止まり景色を確認する。程なく、林道と登山道の交差点に到着、先に下った女性グループに登山道を聞き正規のルートに進路を取る。そこからは、全て杉と檜の生い茂った道となるが、安定した歩きやすい道が続く。山頂までマウンテンバイクで来た客がいたが、その客のタイヤの跡が所々に残り進路を誘導する。 一度林道を横切り、しばらく下ると登りに無視した小さな標識のある林道に出て、程なくログハウス近くの分岐に出る。ここから更にもと来た道を、坦々と車を止めた分岐に戻る。 この山は殆ど林の中で見通しは利かないが、足慣らしには最適で見晴らしも結構良い。誘導標識は小さく見逃しやすいが、各ポイントにはビニール紐の目印が付いている。ただし、一部の分岐では両側にあって勘違いしやすい所もある。踏み跡をよく見て進路を決めるよう注意したい。 阿部 記 コース時間:ゴルフ場上部林道分岐(林道志路手線分岐)10:11−10:27五つ目橋10:31−11:37林道・登山道交差点−11:58北の肩(祠)12::05−12:09山頂12:26−12:30北の肩12:43−12:58林道・登山道交差点−13:37五つ目橋13:43−13:56ゴルフ場上部林道分岐 |
H18.2.19
谷倉山(やぐらさん) 栃木市・星野遺跡より入山
小さな沢沿いに続いた道は、いよいよ檜の茂る急登へと変わる。紐の目印を頼りに、フワフワした滑りやすい斜面を全身を使って登る。15分ほど急斜面と格闘すると、雑木林に変わり尾根に出る。これまでまったく視界は効かなかったが、木々の間からかすかに遠くの山々が見え出す。少し休憩して、傾斜の緩くなった雑木林を進む。
コンビニおにぎりを食べて、再び山頂に戻る。下山は、避雷針の立つ小屋の左側に沿って進む。踏み後は途切れ途切れでよく見えないが、ビニール紐が案内してくれる。緩い尾根道だが、積もった落ち葉が足をすくう。倒木の小枝で杖を作り、転倒しないように慎重に下る。やがて杉や檜の混じる林に入り、小さな左右の沢が合流すると古い林道が現れ、傾斜は緩くなる。10分ほど下ると登りに利用した林道と合流して、地層たんけん館は近い。たんけん館の内部をガラス越しに覗き込み、ホホォォ・・と感心して星野遺跡に戻る。 登山道は殆ど整備されていない。各種テープや紐が頼り。十分に目を凝らして歩こう。長時間の山行ではなかったが、足慣らしには丁度良い山歩きだった。 阿部 記 コース時間:遺跡11:09−12:13尾根12:18−12:30山頂12:35−12:43見晴らし13:06−13:13山頂−13:28沢・林道合点13:45−14:05遺跡 |
2005.11.26 横根山(1373m)
自宅より県道37号を北上、県道15号Y字路を左折、まもなく口粟野から右折して入粟野へ向かう。入粟野付近から道幅が所々で狭くなり、紅葉を眺めながら慎重にすすむ。前日光つつじの湯を過ぎるとややきつい傾斜となり小さなカーブも多くなって、やがて鉱山事務所のある十字路に着く。真っ直ぐ進めば登山口となるが、鉱山車両の邪魔にならないよう左折して大小屋橋を渡った袂の空き地に車を止める。
左上部では何かの作業中か石を叩くハンマーの音がこだまする。平日には発破作業も有るようなので、登山口にある事務所で確認しておくと良いようだ。傾斜は比較的緩いが、音がしても水の見えない沢状の岩場を難儀して登る。やがて岩場が終わると唐松林が現れ、つづら折れの急登がやって来る。石コロのない安定した登りだが、相変わらず落ち葉が覆い足がすくわれそうなので慎重に高度を稼ぐ。約10分ほど急登がつづき、少し平坦となって木々の間から石裂山(おざくさん)や遠く霞んで宇都宮方面の町並みが見える。ここが唯一の展望ポイントかと思い、小休止を取る。 やがて、苔むした岩と巨岩が現れややきつい登りが続く。道は右側の尾根の腹を巻くように続き、しばらく登ると傾斜もやや緩くなって左下の沢から遠ざかっていく。ここまでも殆ど見通しは効かないが、背の低い下草と高い灌木の生えるバランスの良い林が心地よく迎えてくれる。井戸湿原が近いのか平坦な道に変わり、短い木道も現れて心地よい風も通る。間もなく思っていたよりかなり小さい五段の滝が現れ、程なく湿原周回コスー分岐となり湿原は近い。
この前日光高原は、つつじ類も多く春先にはピンクや赤や白に染まりそうだ。ただし、人・・人・・で混雑するかも知れない。この季節が静かで、一番良いのかも知れない。各所の指導標識は、微妙に方向角度が違うので注意したい。 阿部 記 コース時刻:日瓢鉱山登山口10:15−11:15五段の滝11:19−11:30井戸湿原−11:53横根山12:26−12:41井戸湿原(湿原半周)−13:00五段の滝13:05−13:45登山口(小休止時間込み、車を置いた大小屋橋までは車道徒歩約8分) |
2005.11.19
熊鷹山−丸岩岳(田沼町)
熊鷹山より、白根山ー日光連山を望む |
17日、高い山は滑り止めタイヤでしか出かけられず、友人から聞いていた田沼町北西部に位置する熊鷹山へ出かける。8:40自宅を出て国道293号にのり葛生町へ。バイバスの途中から郊外を通り田沼町に入る。田沼町の市街地からつづく道を右折して迷いながら作原方面に向かい、見落しそうなY字路を左折して小戸へ向かう。しばらく進むと小戸川沿いに狭い砂利の林道となり、こんな所車が行けるのか心配しながら慎重に車を進める。ジャリ道を20分ほど何とか進み、砂防ダムと広場が現れ登山口につく。春先は、アカヤシオを目指した登山者が多いという。駐車スペースは狭く、整列しても10台が限度と思われる。ただし、左方向に林道がある。
五段の滝 |
熊鷹山分岐登り口 |
丸岩岳 |
丸岩分岐上部にて |
先客の車4台の間に割り込み、身支度を整えて9:55登りにかかる。小戸川と言っても小さな沢だが、小滝が無数に散らばり音だけは騒がしい。薄暗い杉林が続き、丁度良い傾斜を心地よく進む。やがて太い杉が11本並ぶ十一本杉に着き、更に少し行くと最初のわさび畑が現れる。このあたりから沢沿いにわさび畑や小滝が要所要所現れ、独特の景観を見せてくれる。十一本杉から3分ほど進むと、丸岩岳との分岐が現れるが直接小戸川沿いに熊鷹山へ進路を取る。
今年の見納めか |
心地よい登りに小滝の名称を示した看板が要所要所に立ち、落ち葉に埋め尽くされた道をビデオを回しながらのんびり登る。やがて沢も細くなり、雑木林の紅葉がとぎれ始めると少しきつい登りに変わる。春先はこの辺から草花やヤシオが見られるようだ。20分ほどやや急登を進むと尾根を巻き込み、尾根の腹を進むなだらかな直線の道に変わって木々の間から関東平野が見え出す。やがて丸岩岳分岐に出る。熊鷹山は右折して鳥居を潜り約5分で山頂に立つ。
熊高山(1169m)は背の低い灌木に囲まれているが、約4m程の展望櫓が建ち、まったく遮る物もなく360度の大展望が広がる。約10名程の先客が居たが、早速櫓に立ちビデオを回す。赤城山から男体山方面には雪雲が覆い被さり、こまい雪がこちらまで飛んでくる。晴天の関東平野の奥には筑波山や富士山、時折浅間山も顔を出してくれた。大パノラマを満喫して山頂を後にする。
滑りやすい道を戻り、分岐から丸岩岳へ向かう。背の高い雑木林に続くやや平坦な尾根道を進むが、葉の落ちた林は風通しも良く手が冷たい。初冬の山を感じながら快適に進むと、再び緩い登りが始まる。木の間から雲の取れた赤城山や浅間山も見え、ピークを乗り越すと再び下ってしばらく進むと、ややきつい登りとなり丸岩岳(1127m)に着く。広い山頂は背の高い雑木林に囲まれ展望は利かない。昼食を取りながらしばらく休憩、丸い岩も無いのに丸岩岳とは・・としばし悩む。
丸岩岳より小戸川分岐を目指して下るが、結構きつい傾斜で祠が現れ平坦となる。奈良部山方面の分岐があるようだが良く解らず、目に付く印のまま下る。尾根が右手奥に見えるので間違いはないだろうと、再び傾斜のきつくなった道を慎重に下る。やがて大きな樅の木の下を潜り、紅葉の残る林を進む。落ち葉が無数に広がるカールが現れ、何処かで見たような風景に感激しながらしばし下ると小戸川の分岐に出て一安心する。小休止を取り、汗を乾かすようにのんびりと下り、登山口に戻る。なかなか良い山だったが、帰りに車の底を3回ほど擦ってしまった。登りでは大丈夫だったが、ブレーキのタイミングが悪かったようだ。春先は登山者が殺到しそうなので、夜中に駐車場を確保しないと止められなくなるかも知れない。 阿部 記
コース時間:小戸川登山口9:55−10:20丸岩分岐−11:32熊鷹山11:47−12:25丸岩岳12:48−13:33丸岩分岐13:40−13:57小戸川登山口(休憩時間込み)
石裂山(おざくさん・鹿沼西)鎖場を登り切るとアカヤシオの群落が待っていた
2005.4.23
15分程のんびり登ると、竜ガ滝と言われる小さな滝と東屋が現れる。少し進むと周回コースとの分岐が現れ、やがて天然記念物の千本桂が現れる。ここから本格的な上りになりそうなので、大きな桂の木と山桜を眺めながら小休止を取る。5−8cm程に育ったミズが周りに生えるややきつい上りが続き、小沢伝いに進むとやがて沢音も無くなり、少し頑張ると東屋のある「中の宮」と書かれた平坦地に出る。正面には長くきつそうな鎖場が見え、点在するアカヤシオを見上げながら再び小休止を取る。 ステンレス製の太い鎖はあまり頼りにしないで、三点確保でグングン高度を稼ぐ。やや平
また立派なアルミ製の梯子を下り、左側の岸壁を眺めながら石裂山の急傾斜に挑む。見通しは殆どなく、杉林が現れると傾斜も緩くなり、分岐が現れ左折して石裂山(879m)の山頂に出る。北方が開けて、男体山や女峰山の日光連山が一望できる。ヤシオと日光連山の配置が悪く、いまいちの景観に少しがっかりしながら小休止。風あたりも強くそうそうに杉林の中を月山へ向かう。さほど大きなアップ・ダウンはなく、15分ほどで大きな祠のある月山に着く。 ちょうど昼飯時で5−6名の登山者が腰を下ろしている。やや広い山頂の周りにはアカヤシオが咲き乱れ、日光連山との相性もなかなか良い。しばし景観を楽しんでいると、更に登山者が集まり混んできた。少し下り、日溜まりを探して昼食を取る。15分ほど昼食タイムを取った、後下山開始する。 鎖場を数回過ぎると、また植林された杉林に変わるが足下は安定している。しばし下ると、岩場が現れ古い鎖に見向きもせずに慎重に下る。ヤマツツジはツボミが膨らんだばかり、まだ咲いてはいないが真っ赤な花芽は周りの若葉にはえている。数回、鎖場や梯子を渡ると傾斜も緩くなり、うっそうとした杉林に変わる。薄暗い小さな沢から、いきなりゲロッ!と蛙のおたけびが大きく聞こえビックリする。しばらく下ると小沢を渡り、回遊コースの分岐に出る。 この石裂連山は、標高こそ低いが岩場も多くて変化に富んだ楽しい山だが、転落事故が多く危険な山でもあるそうだ。三点確保を習得して楽しい山歩きにしたいものだ。アカヤシオの咲く今の季節が、一番楽しいだろう。 阿部 記 コースタイム:加蘇山神社−0:15−竜ガ滝−0:20−中の宮−0:50−西剣ガ峰−0:20−石裂山−0:15−月山−1:00−竜ガ滝−0:15−加蘇山神社(休憩・昼食時間込み) |
夕日岳(鹿沼北西)
2005.4.17
約40分で林道終点、いよいよ登山道にはいるが鬱蒼とした杉林には、積雪によると思われる倒木が目立つ。時には倒木をまたぎ、はてまた潜ったりと結構疲れる。延々と続く杉林の登りを更に30分程登ると明るい沢に出て、下って来た登山者とすれ違いに大休止をとる。 三度杉林に入り傾斜はややきつくなるが、やや狭い湿原が現れ周りも明るくなる。コバイケイソウが芽を出したばかり、まだ付近は冬枯れ色。最後の杉林を登るとハガタテ平の尾根に出て、大休止をとる。ここからは背の高い雑木林になり、立木の合間から見える男体山などを眺めながら進む。地蔵岳への登りは足下は安定しているが、結構きつい傾斜だ。人影もなく涼しく感じる風を受けながら、マイペースで黙々と登る。
分岐から一旦下りコル付近で岩場を見つけ、上がってみると結構見晴らしがよい。しばらくだらだらの上りの尾根が続き、息が切れ出すと夕日岳(1526m)の山頂に着く。北側の林が切れて、約100度の視界が開ける。奥白根や男体山、女峰山の展望が良く、カメラにおさめる。残雪を避け、少し進んで落ち葉に腰を下ろし昼食をとる。休憩時間も含むが、ここまで3時間近くもかかってしまった。運動不足がたたったようだ。 下りも元の道をたどるが、膝に効きそうなので倒木の小枝で杖を作りお世話になる。手のひらに豆が出来そうだが、結構役に立ったようだ。途中の山桜はまだ咲いていないが、カタクリの花を見つけ立ち止まる。15時47分、車まで無事戻る。チョット運動をと思っていたが、結局6時間ほど遊び回り、疲労を貯めてしまった。 コースタイム:林道ゲート−0:40−林道終点−1:05−ハガタテ平−0:40−地蔵岳−0:35−夕日岳−0:30−地蔵岳−0:25−ハガタテ平−0:50−林道終点−0:45−林道ゲート(昼食時間含まず、休憩時間込み) |
三枚石−方寒山
2004.11.28
登山道に大きな石が現れる頃に到達すると、地蔵岳方面の尾根の向こうに男体山や女峰山が頭を出す。風に吹き飛んだ落ち葉の隙間には、ドングリが多数落ちて芽を出した物も見られる。動物の餌が山に少なくなったとは言うが、結構落ちているドングリは多いように思う。更にきつくなった急傾斜の尾根をドンドン高度を稼ぎ、大きな岩を過ぎたあたりで男体山を眺めながら大休止を取る。 更に急登は続くが、風であせも乾き快適に進む。程なく道は尾根を左側にトラバースぎみに付き、傾斜もやや緩くなる。苔むした倒木や岩が多数現れ、少し変わった光景を見せてくれる。ごく小さい沢を二つ三またぎ、冬枯れの雑木林を進むとやや大きな岩が現れ、道は右に大きく曲がる。再び広い平坦部を下り気味に進み、少し息が上がる頃には三枚石の広場に出る。ここには古峰神社の奥の院がある。展望はあまりよくないが、小休止を取る。 いつもならここから引き返すが、天候がよいので横根山方面に足を延ばす。やや平坦な「関東ふれあいの道」と記された雑木林に続く小道を快適に進む。遠くにマイクロウェーブの塔が見えると少し下りとなり、高度差約15mを登り切ると南東側の視界が開け方寒山に着く。前日光牧場が直ぐ目の前に広がり、横根山の右側奥に東京の高層ビル群が見え、関東平野を横切る利根川が光の筋を作っている。霞がもう少し無ければ、富士山や浅間山も見えそうだ。牛のいなくなった牧場の一角にから右側雑木林ぎりぎりの所、奥に、赤城山を確認して更に大展望を双眼鏡で楽しむ。 昼食を取り、小一時間ほどして元の道を戻る。誰もいなかった三枚石には15人ほどが集い、にぎわっているので休みを取らずに下る。そこから10分ほど下ると大きなザックの10名ほどの登山者と出会い不思議に思って訪ねると、焼き肉をして楽しむために荷物が大きくなったとのこと。いいなあぁぁ・・と恨めしくなってションボリきつい下りを下山する。登りに、途中の岩場で見つけた落とし物らしいストック杖は、もう無くなっていた。残念!・・?。 コースタイム:駐車場−1:50−三枚石−0:20−方寒山、方寒山−0:15−三枚石−1:25−駐車場(昼食時間含まず、休憩時間込み) |
赤雪山621m−仙人ヶ岳663m
2004.11.20
背の高い雑木林は紅葉も終盤を迎えているが、まだまだ色鮮やかなものもある。ナラ科の落ち葉がびっしりと敷かれた道は心地よい音を立て、緩くなった傾斜を快適に進む。木の間からは、500mほど離れたピークにマイクロ波の反射板が見える。あの下がダムの管理事務所か・・と想像しながら先を急ぐ。最初のピークから約20分で視界が開け、大きな東屋のある赤雪山山頂に出る。 山頂からは赤城山が顔を出し、北西の奥にも高い山波が見えるが何という山かは良くわからない。北から東側にかけてドンヨリ雲がせり出し、基準の山が解らず判断に迷う。日差しはあるが、今一、視界が悪くガッカリする。15分ほど遊んで仙人ケ岳に続く縦走路へ進む。 雑木林に続く狭い縦走路は落ち葉で埋まっているが、テープやペンキで所々に目印があり間違うことはなさそうだ。尾根づたいに約70mの高低差を下ったり登ったりしながら続く。ツツジの真っ赤な紅葉に紛れて、ピンクのツツジ?が咲いていた。狂い咲きだろうか。約30分ほど進み、585mピークを通過する。更に進むと高低差も大きくなり結構息が切れる。全体的に視界は効かないが、木の間から雲がとれた男体山なども見える。12時40分ころ群馬県との県境の623mピークに着き昼食を取る。 県境沿いに急な下りや登りを繰り返し、木につかまりながら尾根を進む。群馬側には袈裟丸山が見えるだろうと何回も覗くが、どうも様子がおかしい。手前にもう一つ山塊があり、その陰になっているようだ。群馬側からの風が強くなり、汗は殆ど乾いてしまった。寒さを感じる頃には登りがきつくなり、汗が吹き出す寸前でピークに着き汗をかかずに快適に進む。初めてピークを巻く道が現れ、少し進むと最後の急傾斜が現れて仙人ケ岳に山頂に着く。
小さな標識に従い少し戻って杉林にはいる。急な道には杉の葉が詰まって滑りながら下る。道も解らなくなり、時々立ち止まって探す。勝手に想像しながら下ると赤い杭を発見して登山道に戻る。杉の倒木が道をふさぎ、屈んだり、またいだりと四苦八苦する。15分ほどでいきなり車道が現れる。えっ!!車道?どうやら、尾根を下るコースではなく、キャンプ場の管理人さんの言った林道に出てしまったようだ。もしかすると登山口を探すときに入り込んだ林道に続くのでは?と思いガッカリする。約30分後、先ほど引き返したところが現れ、予感が的中。益々ガッカリしながら、林道を下る。 コースタイム:登山口(ダム管理棟より二つ目の登山口)−0:55−赤雪山−0:30−585ピーク−0:50−623ピーク−0:40−仙人ケ岳−0:20−車道−0:50−登山口(休憩時間含まず) |
鳴虫山(1103m)
2004.4.7
4月7日、日光市街地の南方に位置する鳴虫山へ行く。しばらく休みの日は天候が悪く、久しぶりに平日の休みで天気も良く誘われるように山に駆け込む。運動不足で自信はないが、とりあえず身支度を整え登りだす。 最初のジグザクの登りをペースを落とし登り切ると、程なく杉林に入って傾斜は緩くなる。視界は全く効かなくなるが、焦らず黙々と高度を稼ぐ。今一調子が出ないまま進むと、まもなく分岐が現れ小休止を取る。さらに尾根道を進み、少しきつい登りにさしかかると今市方面の視界が開ける。そこから5分ほどで神主山(842m)に出る。ここからは、日光市の町並みが眼下に見え、男体山、大真名子、小真名子、女峰山の絶景が見渡せる。
小休止後、再び小さいピークを登り下りしながら尾根道をたどる。徐々に高度を稼ぐが、木の根が芝木を敷いたように現れ結構歩きづらい。下股のあたりが重く、ペースを落としながら登る。この凹凸の多い尾根に飽きてきた頃、やっと頂上の立派に作られた見晴らし台が見えて山頂が現れる。 |
深高山506m−石尊山486m
2004.3.7
薄暗い十字分岐を離れると明るい雑木林に変わり、緩い傾斜をのんびり進む。右前方奥には赤城山が木々の間から見え隠れする。しばらく進むとロープの張られたややきつい傾斜が
やや下り気味に進む尾根道は、広く快適につづく。すれ違う女性から「山っていいですねぇぇ」と声がかかり、軽く相づちを打ちながら爽快な気分で進む。約20分で石尊山山頂を通過して、見晴らしの良い”おべんとう広場”と書かれた広場に着く。地元の方は、こちらを石尊山と呼んでいるそうだ。此処もまた展望がよい。再び雪雲に覆われた赤城山、少し右手に榛名山、又右肩奥には雪をタップリ抱いた浅間山も一瞬顔を出した。更に右には、妙義山らしき山と右側の切れ込んだ荒船山も雪雲に霞んで見えた。残念ながら秩父山塊や富士山は見えなかったが、前橋方面の町並みはハッキリ見通せた。 早い昼食を取りながら雪雲の切れるのを待ったが、頭上に雪雲が張り出し小雪が舞ってきた。冷たい風を受けながら、尾根道を引き返す。約30分で深高山に戻るが、何時しか雪雲も取れて途中赤城山や男体山の頭が見えだした。山頂で小休止を取り一気に猪子トンネルへ下山する。 コーステイム:登山口−0:20−十字分岐−0:25−深高山−0:20−石尊山−0:10−見晴らし−0:30−深高山−0:40−登山口(昼食時間含まず、休憩時間込み) |
雨巻山 533m
2004.2.22
暖かい南風を受けながら小休止を取り、5分ほど登ると展望台が現れ加波山(かばさん)方面が見えた。更にやや平坦な道を進むと、いきなり雨巻山山頂(益子町)に出る。広い山頂には50人ほどが集い、にぎわっている。部分的に展望の良さそうな所もあるが、この日は霞が強く展望をあきらめ、少し休んだ後に三登谷山(みつとややま)方面の尾根に進む。 下り気味に尾根をたどると木立が途切れる場所もあり、後ろを振り返りながら再び人気の無くなった道を快適に進む。山頂から約40分で三登谷山・展望コースの分岐に着く。岩場の少し高い分岐からは雨巻山に続く尾根が見渡せ、談笑していた3人組に展望コースの案内をいただく。ここから戻って車を置いた沢コースを下ろうと思っていたが、この先に更に展望の良い場所があると聞き、麓で車道を歩く覚悟で展望コースを取る。 分岐から10分程で更に展望の良い岩場に出る。宇都宮方面の大展望が望めるらしいが、残念ながら真岡の町並みも見えない。此処で昼食を取り、しばし展望を楽しんで下山開始する。結構傾斜がきつく、乾いた土は滑りそうで灌木を掴みながら下る。やがて道は直角に右に折れて檜林に入り、林を通り抜ける頃には傾斜も緩くなる。回りが開けて、やがて舗装された車道に出る。のどかな集落の風景を左右に楽しみながら、車を置いた分岐まで戻る。低山ながら登山口も各所に有り、結構楽しい山だ。大川戸には鉱泉もあり、汗を流すのも良いかも知れない。 コースタイム:沢・尾根コース分岐−0:40−登山口−0:40−岩瀬町コース分岐−0:15−雨巻山頂−0:40−山登谷山・展望コース分岐−0:30−車道−0:15−沢・尾根コース分岐(昼食時間含まず、他の休憩時間含む) |
大小山(妙義山)313.6m
2004.2.1
陶芸品を展示してあるという栗田美術館前を通り、600m程進むと左側に大小山登山口と書かれた小さな看板が見える。そこを左に入ると道も狭くなり、同じく小さい看板を頼りに進むとお寺が見えてヘンスに囲まれた広場に着く。車をおき、舗装された小道を3分ほど歩くと車15台ほどおける駐車場が現れ、一角にトイレ小屋もある。少し杉の木に隠れて阿夫利神社があって、ここが登山口となる。 この日は駐車場脇から直接妙義山(国土地理院で言う大小山)直登コースを取り、雑木林の中を登り出す。登山道と言うよりは森林作業のために着いた道のようで、パンパンに乾き土煙が立つきつい登りだ。あまり息が上がらないようにゆっくりと高度を稼ぐと、10分ほどでやや見通しの良い尾根に着く。下ってきた親子をやり過ごし、緩くなった傾斜を少し進むと最初のピークに出る。結構見晴らしも良く、大小の大きな看板の付く鷹の巣山や大小山のピークがすぐそこに見え、更に佐野の町並みや三毳山方面の眺めもよい。 やがて二つ目のピークを過ぎ、岩場が多くなると大小山山頂に着く。狭い山頂には10人ほどが360度の大展望を楽しんでいた。霞が多いが、日光連山・皇海山・武尊山・赤城山などか見えている。空気が澄めば東京の町並みや富士山も見えるという。標高が低い割には大展望が楽しめる。 西側の下に見える足利市街地を眺めながら、鷹の巣山に向かう。細い尾根道はさほどの高低差はなく、5分ほどでたどり着く。少し妙義山より広い山頂で展望を楽しみ、次のピークに進む。こちらは再び360度の展望が楽しめ、再度足利・桐生方面の展望を確認する。上空にはセスナ機に引かれたグライダーが舞い、のどかな風景をそよ風に打たれながら満喫する。 更に尾根道を進み小さなピークを二つほど通り、左側にコースを取って阿夫利神社へ向けて下る。こちらは傾斜もやや緩く、10分ほど下ると杉林にはいる。更に緩くなった傾斜を下ると小さな沢に着き、舗装された小道に出る。尾根の分岐から約20分ほどで阿夫利神社のある登山口に戻る。尚、鷹の巣山から直接阿夫利神社に下るコースは長い岩場があるそうなので注意しましょう。 展望が抜群で、冬季のトレーニングに最高の山だ。 コースタイム:阿夫利神社−0:30−妙義山−0:05−鷹の巣山−0:05−3ピーク−0:10−5ピーク分岐−0:20−阿夫利神社(休憩時間含まず) |
三毳山(みかもやま)229m
2004.1.25
落ち葉が敷き詰められた雑木林は陽の通りも比較的良く、野焼きの煙で霞んだ
登り初めてから約20分、こぢんまりとした山頂に着く。背の高い木立に囲まれて見通しは良くないが、佐野の町並みがすぐしたに見える。5分ほど休んで尾根伝いに南口方面に進と程なく、東側が開けた広場に出る。この日は霞んで見通しは良くないが、パラグライダーの準備をしていた人に聞くと小山方面の展望が良いとのこと。更に50m程少し登り気味に進むと三毳神社の祠が有り手を合わせる。 神社から階段を下るとフラワートレィン(蒸気機関車風に作られた計4両編成の自動車)専用の舗装道路に着き、この道に沿って花木センター方面に進む。山腹を巻くこの道に出ると、ハイカーやランニングする人も更に多くなりにぎわっている。約20程かけてゆっくり散策しながら進むみ、木道の通る公園経由で花木センターに戻る。福寿草やラッパ水仙が咲き出していた。約1時間半の行程だったが、物足りない場合はいろんなコースがあるので2時間でも3時間でも楽しめる。カタクリの咲く季節も良く、トレーニングには最適の山だ。 |
H19.12.9
古賀志山 (宇都宮市)
阿部さんは水場の先のベンチのある休憩ポイントから古賀志山北ルートの一般道を離れて、「岩場あり注意」と書かれた中尾根ルートを登ったようだが、当方は一般ルートをそのまま富士見峠分岐まで登る。途中の登山道には冬イチゴが沢山稔り、甘酸っぱい野生の味が口に広がり、美味しそうなのを見つけてはその味を楽しんだ。
コースタイム:西那須野8:50==(東北道経由:約45Km)==9:30森林公園駐車場9:45---10:48富士見峠10:50---11:10中尾根分岐---11:15岩山559m峰(昼食)11:50---13:00森林公園駐車場13:05==(約45Km)==14:20西那須野 |
古賀志山 583m
2003.11.16
赤川ダムと古賀志山 |
紅葉がまぶしい |
東綾展望台より宇都宮方面 |
16日寒冷前線の通過が遅れてまずまずの天気に誘われ、宇都宮市北西部にそびえる古賀志山へ向かった。近場だったため遅い出発となったが、赤川ダム下の駐車場は車が5割ぐらいも占有していた。身支度を整えて出発。
一度訪れた道を迷うことなく黙々と進む。檜の林に時折陽が射し、気温も少々高く結構暑い。腕の裾をまくり上げ、水場を少し過ぎた分岐から南斜面の急登に入る。雑木林に変わった登りを、息をあげながら進むと間もなく尾根に出る。見通しは良くないが、残っている紅葉を楽しみながら尾根伝いに西方へ進む。時折大きな岩場が現れ、どんどん高度を稼ぐと、葉の落ちた木立の合間から古賀志山本峰も見えてカメラを回す。
やや平坦になった尾根の分岐から進路を右に取り、北側にそびえる尾根に向かう。約30m程の高度を再び登ると鞍掛山方面の視界も開け、西方に日光連山が雲の間から顔を出しているのが見える。霞が少し濃いようだが心地よい風に吹かれながら、このピークでしばし大展望を満喫する。
再び先ほどの分岐に戻り、1月に来た時の逆コースへと進む。途中に見晴らしの良いところがあるはずと思いだし、痩せ尾根を慎重に下る。コースは杉林に変わり岩場を登ると見通しが開け、丁度良い岩を見つけて展望を楽しみながら昼食を取る。先客の初老のご夫婦も昼食中で、ミカンを分けていただき感激する。
昼食後、見通しの利かない何故か”富士見峠”を通過して本峰に向け登りを急ぐ。15分ほどで古賀志山山頂に出ると、鹿沼方面の視界が開け大展望を満喫する。この日は適度な上昇気流に恵まれ、パラグライダーが無数に舞っている。中には山頂ギリギリまで近づき、気流を探している人もいる。気持ち良いだろうナアァァとしばし観戦する。
引き続き、東綾見晴台へと足を伸ばす。こちらは更に見晴らしが良く、宇都宮のビル群や東北道なども見えて大絶景が望める。空気が澄んでいれば、富士山も見えそうだ。低山ながら、見晴らしの良い山に満足して山頂をあとにする。 阿部 記
コースタイム:赤川ダム下方駐車場−0:25−水場−0:20−尾根−0:25−北西ピーク・・(尾根歩き・昼食約1:50ゆっくり楽しむ)・・古賀志山山頂−1:00−赤川ダム下方駐車場(休憩含む)
栃木 三峰山 605m
2002.2.16
栃木インターを降り、県道32号を北西に約15km進と栃木市と粟野町の境に星野遺跡がある。その遺跡のすぐ前にそびえるのが三峰山群だ。標高は600m程と低いが、かつての信仰の山だけに岩場やクサリ場が多く、足慣らしには結構きつい山だった。
山頂はやや広いが杉林になり、三角点が杉に囲まれている。少し西側に出ると視界が約200度ぐらい開け、日光連山から白根山・皇海山・赤城山などが望まれた。もう少し空気が澄むと富士や谷川岳も見えるかもしれない。標高が低い割には展望は良かった。 |