Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第86号(2001年8月31日)

第87号(2001年9月14日)

第88号(2001年9月28日)

第89号(2001年10月12日)

第90号(2001年10月26日)

第86号(2001年8月31日)
<グローバルスペース>

ミネラルウォーター輸入御三家
高級ブランド品ばかりが、フランスからの輸入品ではない。最近、ミネラルウォーターが盤石な地位の一角を占めている。1日500万リットル生産し世界100カ国以上に輸出されるエビアン、軟水が売りで若者に支持されているボルヴィック、逆に硬水質で豊富なミネラルを含むヴィッテル、と輸入水ではフランスの独壇場だ。それは、900億円超の市場規模、100万キロリットル超の日本の消費量があればこそである。

セキやんひとこと:もともと日本の水質には定評があったが、最近はミネラルウォーターの世界でもブランド指向が出たのか、フランス製が健闘しているというのは面白い。さて、我が岩手県内には、至るところに湧き水もあるし、また結構イケル水道水もある。どれが本物かは、結局それぞれの好みによるのだろう。
O−bento
日本レストランエンタプライズは、アメリカで作った弁当を冷凍輸入し、解凍したものを首都圏のJR駅構内で販売し、話題性のためかすぐに売れ切れ状態になる。このオーベントーは、カリフォルニア産の有機米あきたこまちに、すべて現地の有機認証を得た食材を使って調理されている。消費税込みで、ご飯200gの大が600円で、100gの小が330円。米飯にべたつきが感じられる以外は、おおむね好評のようだ。

セキやんひとこと:吉野家はじめ牛丼が200円台で提供され、大手コンビニチェーンで使用されるおにぎり用の米に、冷めても味が落ちない銘柄が人気で価格を上げているという時代だ。この時期に、日本農政史上でも劣悪な青田刈りの奨励がなされた。供給側である米農家が、その生命線である流通チャネルを握れないという仕組みを根本的に変えることが、産業としての農業の自立を促進し政治屋はじめ有象無象の中間搾取を撤廃する唯一の手段である。規制や保護には、安心感と甘えがつきものだ。
政策の錯誤
日経平均株価が、11000円を割り込みバブル以来の最低値を更新した。こんな状況なので、犯人探しに躍起となっているアヤシゲなマスコミ学者が金融緩和の大合唱の先棒を担ぎ、親譲りのハッタリ政治屋がそれをあおるという図式が見えてきた。繰り返し指摘するように、単なるインフラ部分をどう操作しようとも、肝心の投資や消費の意欲が湧かなければ、原理原則からしても経済の活性化などありえない。

セキやんひとこと:政治の果たすべきは、安心してお金の使える環境を作ることに尽き、決して金融の小手先の緩和を迫ることなどではない。
<ローカルスペース>
東北の元気
独断と偏見で見渡すと、少なくても東北管内では、前期決算に苦労した企業が一念発起して今期の増益を目指し、着々と布石を打つ姿が目立つ。そして、確実にその効果が目に見えてきた点で共通項がある。

セキやんひとこと:大手電機もようやく本格的に経営体質にメスを入れたが、地場の元気企業はそんな事は先刻承知で、もっと上手を行っている。そうでなければ、大競争時代を勝ち抜いては行けない。

第87号(2001年9月14日)
<グローバルスペース>

言語道断
今回の世界貿易センタービル他の出来事は、この世のものとは思えない。犯行声明も出されず事実関係も調査中なので、軽軽にはコメントすべきではないが、テロが事実だとすれば断じて許すことはできない。

セキやんひとこと:テロという報道を前提にすると、自爆するのは勝手だが、罪も無い民間人が乗っている航空機を乗っ取り、罪も無い民間人の仕事場へ突っ込むなどは、卑劣この上ない。よしんば犯人達がアメリカの覇権主義に過剰反応した結果だとしても、それを理由に人間としての罪は決して軽減されない。現場では、必死の捜索活動が続けられているようだが、1人でも多くの方の救出を祈るばかりだ。
アジア株軒並み安
当然ながらNY市場が閉じている中、東京株式市場は全面安で17年ぶりに1万円の大台を割った。つられるように、韓国市場では株価急落でサーキットブレーカーが発動され、一時的に取引が停止された。また、シンガポール市場を代表する指標のST指数は2年半ぶりの安値、香港のハンセン指数も同様に1万ポイントを割り、中国、フィリピン、インドネシアも軒並み下げた。尚、台湾、タイ、マレーシア市場は臨時休業をした。

セキやんひとこと:ヨーロッパ株式市場は、思惑が交錯して大きな下げには至っていないが、金や原油は一時的に急騰し、揺れ戻しで翌日は下げる動きが出ている。
のれん代とPBR
楽天が今年12月決算で、約23億円の「のれん代」を一括で償却するという。近年盛んに行われている企業買収によって発生する「のれん代」とは、企業の買収価格と保有していた純資産との差額のことで、含み損計上し償却することになる。楽天としては、これを一括償却することで、年度ごとに経営実態を明確にする姿勢をアピールする狙いがある。

セキやんひとこと:同じように、企業が持つ価値のとらえ方として、純資産倍率(PBR)というものがある。これは、対象企業の時価総額÷純資産で計算され、12日の東証225種の平均では1.59である。すなわち、この場合に時価で企業買収をすれば、時価総額の約6割程度が「のれん代」ということになる。
<ローカルスペース>
台風15号で足止め
11日に山形市に所用で出かけた。行きは、仙台から通常の2倍半の時間を費 やしながらも関山峠を迂回した定期バスで何とか辿り付いたが、帰りは仙山線も当然ダメ、笹谷の高速道もダメ、頼みの関山迂回も珍しくダメ、ということで一晩足止めを食らった。特に雨風が強い訳でもなかったが、交通機関が全滅ではどうしようもなく、陸の孤島?経験をさせてもらった。

セキやんひとこと:とはいえ、仙台からお出でになった気鋭の先生とご一緒し情報交換、さらにはカラオケを歌う羽目になり、この副産物は予期せぬだけにとても有意義だった。そして、宿に帰ったら、テレビで世界貿易センターのニュースが報じられていた。この現実に大きなギャップを感じながらも、つくづく日本の平和を噛み締めることになった。念のために、翌朝一番には平常運転に戻った高速バスで帰ってきた。

第88号(2001年9月28日)
<グローバルスペース>

新手のソフト開発手法? −biz.ascii24.comより−
カテナ(株)およびソフトウェア生産技術研究所(株)は17日、ソフトウェアを開発する方法論「Lyee」の評価・研究を行なう「Lyee 国際学術共同研究プロジェクト」の開始を発表した。Lyeeは、ソフトウェア生技研の根来文生代表取締役社長が開発したもので、「Governmental Methodology for Software Providence(ソフトウェアの摂理に関する統一理論)」の語尾を並べた略称。開発要件を定義するだけで、ソフトウェアの開発を可能にするというもので、単語とその単語を規定する式、成立条件、画面のレイアウトを定義すれば、その後の処理はそれに基づいて自動的にコンピューターがプログラムを生成するという。
同プロジェクトは、岩手県立大学ソフトウェア情報学部の藤田ハミド教授をリーダーとして、6月1日に設立した。研究期間は3年間。12ヵ国から33名の研究者が参加する予定。同プロジェクトでは、2002年秋にパリでワークショップを、2003年秋に京都で国際会議を開催する予定。京都での国際会議は3年間の締めくくりとなるが、藤田教授は、それは「マイルストーン」であり、そこが出発点なのだと語った。詳細は、カテナ鰍フプレス発表のURL参照。

セキやんひとこと:アドバイザリーボードの一人である西沢潤一岩手県立大学長が、日経新聞の見開き二ページ広告で、この事業の意義を述べている。しかし、今のところ専門家の間でも、この技術に対しての見解は大きく分かれている。一部では、開発者の経歴などを指摘して「カルト」的に見る向きもあるようだ。
ブレークスルーの条件
ブッシュ大統領の突然の覚醒によりアメリカがアフガン周辺を着々とかためているが、そう軽率な行動は取らないとを信じたい。報復は、次世代をより良い世界に作り上げるためのブレークスルーに貢献しないことは歴史が証明している。むしろ粘り強い説得や回り道によって、一皮むける条件が創られる。

セキやんひとこと:テロ?に対しての報復という側面からの解決は一本調子で稚拙だ。あくまでもアフガンの「正義と自己責任」を信じ、その国内における自主的総括の動向を見守ることが望ましい。
<ローカルスペース>
債権の簿価買い取り
我が国の金融当局では、銀行の保有する債権を受け皿銀行が時価ではなく簿価で買い取ろうということが検討されている。これは、銀行が問題債権をバランスシートから容易に切り離せ、おまけに手持ち現金が増加することを意味する。これを安易に公的資金で行なうとすれば、国民の理解は得られない。

セキやんひとこと:ある意味では、金融機関救済の徳政令であるが、どうせやるなら資産デフレ下で住宅ローンを抱えている個人向けに、一定の要件のもとに「平成の徳政令」を施した方が、実態経済に活力を生む。仮に平均で500万円の徳政令を500万軒に出したとしても、25兆円で済む。
出店バブルの資産活用
今は商業施設の体裁を保っているが、近い将来に大手流通が地方に残す資産は半端でなくなる。

セキやんひとこと:ウォルマートに負けずに、安く買い叩いて?有効活用する自治体も出るだろう。

第89号(2001年10月12日)
<グローバルスペース>

野依教授のノーベル賞
日本人科学者が2年連続でノーベル化学賞を受賞するという快挙を成し遂げた名古屋大学の野依良治教授は、緊迫した世界の政治情勢への迅速な対応がなされずにフラストレーションが充満している日本にとって、一服の清涼剤だ。氏の語録「研究者はウィンブルドンのセンターコートを目指せ」の通り、自らが実践してしまった訳だ。かのパスツールも不可能とした、希望する構造の化学物質だけを作り分ける「不斉合成」理論を確立し、さらに触媒まで開発し技術的にも実証した。その成果は、多くの産業分野で活用され将来的にも環境負荷の軽減などへの貢献が大いに期待される。

セキやんひとこと:氏の恩師によると、学生時代は「野球やラグビー、マージャンで遊んでばかり」だったが、卒論に取り組み始めてから実験の面白さに目覚めたという。昨年受賞の白川英樹氏の場合も、教え子の失敗実験がヒントになったそうだから、寄り道や回り道もまんざらではない。ただ、その後の集中力次第か?
日本人メジャー
イチローはトレードマークとなった修行僧を彷仏とさせる姿勢を貫き、首位打者・盗塁王はじめ申しぶんのない結果を残した。そのあまりにも偉大な活躍の蔭に隠れてしまった感があるが、レッドソックスの野茂はアメリカンリーグの最多奪三振王となり、ナショナルリーグ時代とあわせて、史上5人目の両リーグでの奪三振のタイトルホルダーとなった。佐々木にしても脅威的な45セーブを上げたし、新庄もすっかりメッツの人気者になった。長谷川もイブシ銀の活躍を見せた。

セキやんひとこと:プレーオフでマリナーズに立ちはだかるインディアンズの監督は、かつてヤクルトと近鉄でプレーした「赤鬼」マニエルだ。個々に見ると日本の野球もメジャー並みの人材が目白押しだ。あとは、何をファンが望んでいるかという原点を思い出せば、結構いけるのかもしれない。
倍々の実績
8月決算のユニクロの売上は、先々期1100億円強、先々期2300億円弱、先期4186億円と予想通り倍々のペースを堅持した。経常利益も、140億円強、600億円強、1032億円と圧倒的な実績だ。

セキやんひとこと:あらゆる企業が下方修正を余儀なくされる中、ユニクロ始めしまむらやイオンも健闘しているが、いずれの企業も中長期的にはどのようにソフトランディングさせるか、経営手腕が問われる。
<ローカルスペース>
ふるさと会でデビュー
居住見込み客?に対する初プレゼンとして、街づくり塾でまとめた提案を「ふるさと一関へのお誘い」と題し、7日上野東天紅で開かれた一関ふるさと会総会の場で披露したが、残念ながら準姉妹都市である豊島区の関係者の飛び入り等もあり、短時間での駆け足説明になってしまった。今後の具体化に反映させるためには、機会を見て直接のアンケートやヒアリングを実施し感想や意見を計画に取り込むことが必要だ。

セキやんひとこと:こうした機会を頂いた阿部次郎会長の英断に感謝したい。また、懇親会でご一緒した元エチオピア大使の大先輩からは、積極的に評価していただき助言まで頂戴した。

第90号(2001年10月26日)
<グローバルスペース>

感情の沈静
北アイルランドのIRAが武装解除に踏み切った。御存知IRAカトリック系過激組織アイルランド共和軍は、この30年間イギリス各地でテロを実行した折り紙つきの過激派だ。エリザベス女王のいとこを爆死させたり、ロンドンの金融街シティでの爆弾テロなど、宗教的な対立も含んだ根深い武力闘争をしてきた。そのIRAが、98年の和平合意を経て、紆余曲折はあったがこのたび画期的な決断に至ったとのことだ。

セキやんひとこと:今後は、合意に基づき地元行政府を中心にカトリック系とプロテスタント系が手を携えて自らの地域の再生に着手することになる。かの地で、真にヒトとして勝利されることを願いたい。
勘定の愚
中選挙区の復活を模索しているという。なりふり構わぬ政治も、ここに極まれリの感がある。国民はそれほど馬鹿でないから、公明党とそれに迎合する自民党の一部には、次回選挙では天誅がくだされるだろう。

セキやんひとこと:国民以上の政治家は出ないと言われて久しいが、その割に選挙民は懲りない。でも世界状況からして、さすがにお気楽な我が日本民族も、あまりの勘定高さには堪忍袋の緒が切れる頃だろう。
<ローカルスペース>
仙台のタクシー
1日の水揚げは、3万5千円強で最盛期の7掛け程度だという。1ヶ月の出勤日数が12〜12.5日だから、月に換算すると42〜46万円程度で、そのうちの実入りは約半分程度だから21〜23万円程度が仙台のタクシー運ちゃんの平均的給料である。しかも、徐々に取り分の歩掛けも減じられていることから、先の売上減と併せてまさにダブルパンチを食らっている状態が続く。

セキやんひとこと:地場のタクシー会社が九州の第一交通に買収され、全国銘柄のMKも出てきそうだし、北海道交通も進出する激戦区である。
一関のタクシー
高齢化時代を感知したタクシー会社が、大手資本を取り込み6万都市でマンション事業に参入する模様。

セキやんひとこと:端的に言えば、資産の所有メリットから運用メリットにシフトする時代だということだ。

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