Sekiyan's Notebook
グローカルニュース〜経営の腑
セキやん通信「経営の腑」
「経営の腑」第444号<通算759号>(2026年3月13日)
約20年の経営サポート 〜事業課題本質に迫る〜
出典:岩手日報「いわての風」寄稿記事(第43回目 2018年2月17日)
企業世話人活動約20年。そのうち2002年から長く関わらせていただいた盛岡市の委託業務を3月末で離れることになりました。今後は県外活動が多くなりますが、この機に20年を振り返り総括したいと思います。
併せて、最近は他地域も含め多くの関与先から「関さんは他のコンサルとは全然違う」と口を揃えていわれるので、これにも少し触れます。
前半の10年ほどは、コーディネートの語源「共に事を起こす」に忠実に主に起業段階の方々に併走しました。
中小企業出身の私は、実務には多少の自信はありましたが、体系立てて経営を会得する機会がなかったので、当初は渡米も含めて懸命に経営手法を学び、起業家群と共有を図りました。
その結果、当時関与した起業者のみなさまの7割ほどは10年以上経た今でも事業継続され、業界?的には驚異の実績数値となっています。この時期に確立した私の独自手法が「事業ユニット」方式で、事業経営の本質を基本としています。自信をもって機会あるごとにお奨めするので、ご縁があった方々はピンとくるはずです。
そして、後半10年は様々な経営手法を一旦整理し、もっぱら一倉方式による経営サポートに徹した時期です。「戦略の誤りは戦術でカバーできない」との信念から、部分最適ツールは捨て、全体最適に資する高収益事業構造にテーマを絞って取り組むようにしたのです。
その大きな支柱が一倉定氏の「社長学」で、著書全集の総ページ数が4589ページという膨大な量で、かつ質も天下一品です。なぜなら、一倉氏が関与した数千社にもおよぶ経営指導実践で到達したエキスだからです。
前半10年間は、納得感を脇に置き、まがいものを含めあえて様々な手法を試行錯誤しました。だからこそ、一倉社長学の本質に気づき、本物と出会えたのだと思います。
一倉氏は著書の中で『世の経営コンサルタントと称する人々へ、不遜を承知でこの本を通じて苦言を呈したかったのである。それは、私がお伺いする会社で、経営コンサルタントに対する不信の念が、あまりにも高すぎるからである。コンサルタントに指導してもらったが、少しも効果が上がらないというのだ。
その原因は、コンサルタントが自分の専門分野のテクニックを振りまわして、それを企業に押しつけているからである。企業の真の要求、社長の本当の悩みを聞こうとしない、ひとりよがりにあるのだ。というより、経営とは何かを全然知らないところにあるというのが本当である。
経営にとって、管理のテクニックは重要であっても、第二義的な重要さなのである。企業の経営は、すべてが「結果」である。よい結果を得た考え方と行動のみが正しいのである。よい結果が得られなければ、いかに管理水準が高かろうと、意図が正しかろうと、それはすべて空しいものである』と述べており、40年前に書かれたこの内容に私も全く同感です。
一倉氏の指摘通り、一般にコンサルは自分流のテクニックに酔い、企業課題の本質に迫っていません。いわゆる対処療法で時を稼ぎ、たまたま外部要因で好業績になると、自分の手柄にします。
しかし、私は、社長の仕事を「高収益経営の仕組み作り」と定義しているので、事実情報だけに基づき、わが社がどこをどうすればもっと儲かるかを明示し、具体策に気づいていただくだけで終了です。
その後、関与企業様自身が真剣に自助努力すれば、「手に入れたい結果」が当然得られるわけで、ここはサポート範囲を超えます。わが社のお客様に向き合い、教えを乞う姿勢を堅持すれば盤石です。
従って、半年も関与すれば私としての使命は全うでき、他のコンサルのように関与企業様を長く収益対象としないので、冒頭の「他のコンサルとは違う」との評価は、私にとって最高の誉め言葉です。
今ここにあるのは、任を与え自由に活動させて下さった盛岡市はじめご縁のあったみなさまの温かいお見守りの賜物と心から感謝し、現時点の総括とします。次回の本欄では、66歳の新たな挑戦を報告する予定です。
出典:岩手日報「いわての風」(2019年2月17日)寄稿記事へのリンク
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