Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第291号(2009年7月10日)

第292号(2009年7月24日)

第293号(2009年8月7日)

第294号(2009年8月21日)

第295号(2009年9月4日)

第291号(2009年7月10日)
<グローバルスペース>

淵澤能恵の伝記翻訳、県立大の姜教授が母国で出版 ―岩手日報より―
 岩手県立大の姜(カン)奉植(ボンシック)教授(51)は「韓国女子教育の母」淵澤能恵(のえ)(花巻市石鳥谷町出身、1850〜1936年)の人物伝を翻訳、母国韓国で出版した。淵澤は、韓国に渡り名門女学校の礎を築いたが、戦後は複雑な対日感情から光が当たることはなかった。姜教授は「韓国の歴史から淵澤の功績を消してはいけない。日韓友好の一助になってほしい」と望む。姜教授が翻訳したのは、花巻市石鳥谷町の女性グループ「石鳥谷花の会」の村上淑子会長らが5年間の地道な調査を経て2005年に発刊した「淵澤能恵の生涯」(原書房)。韓国の出版社から1千部発刊、同国内の書店などで販売している。

セキやんひとこと: 太平洋の懸け橋とならんとした郷土の偉人新渡戸稲造とも共通する高邁な志に頭が下がる。こうした優れた先輩方や風土に恥じぬよう、今に生きる我らも少しは心したいものだ。
岩大発アイカムス、樹脂使ったレンズ駆動装置で自動・手動ピント滑らか ―日経東北版より―
 岩手大学構内の盛岡市産学官研究交流センター入居事業者であるアイカムス・ラボは、樹脂製歯車による世界最小の減速機を組み込んだ駆動装置を本格量産する。レンズ製造大手の一眼レフカメラレンズの新製品に、ピント合わせを滑らかにする独自技術を加えた同装置が採用された。採用されたのは「不思議遊星歯車」と呼ばれる機構を使った駆動装置で、2つの入力軸のどちらからでも同じ出力軸を回転させられる。入力軸は互いに動力が遮断され、一方の入力軸を回転させても他方は動かない。このためオートとマニュアルの自然な切り替えに活用でき、オートフォーカスとマニュアルフォーカス操作を連続してできる。

セキやんひとこと: 高い技術力を持つスタッフに優秀な間接スタッフが加わり、トップの器に相応しい体制となり、着実に成果が積み上がってきた。慢心することなく、しかし自信を持って進めば世界市場も射程に。
<ローカルスペース>
ほくでんの挑戦
 北海道の先輩から、障害者の方が従業員の3分の2を占める鰍ルくでんアソシエの社長就任の挨拶状が届いた。事業立ち上げに関わったことからの人事ということで、取り組み姿勢や意欲が前向きで心地良い。

セキやんひとこと: 障害者雇用開始50年、従業員の7割を占める鞄本理化学工業を目標にされたい。
地域おこしプロが支援、岩手「ちょぼりん」じわり人気 ―産経新聞東北版―
 岩手県西和賀町の温泉街でおみやげ物を手がける工藤菓子店の2代目工藤正道店主が地場産のフキノトウをアレンジした焼きかりんとうを商品開発し、そこにマーケティングの“プロ”五日市知香さんが手助けした。五日市さんは何度も西和賀に通い、「かわいいという意味の『おちょぼ』とかりんとうの『りん』を合わせた『ちょぼりん』」という商品名決定や、パッケージデザイン、大手スーパーの産直コーナーなどへの販路拡大、広報など、個人商店では難しい分野で支援し、発売から3カ月弱で5000袋以上を販売した。

セキやんひとこと: 地場産品は「モノは良いけど、売り方が下手」とよく言われるが、大事なのは最初に「どこの誰に売るのか」を明確にすること、そしてその顧客層の求める価値に合わせて商品完成度を上げることだ。支援成果を出せるプロは、それがよく分かっている。本件の黒子役は我が開運橋の入居事業者だ。

第292号(2009年7月24日)
<グローバルスペース>

インド、米企業に原発発注 ―NIKKEIより―
 インドのシン首相はクリントン米国務長官と会談し、インド国内の2つの原子力発電所の建設を米国企業に発注すると伝えた。総工費は合計100億ドル(約9400億円)程度。東芝傘下のウエスチングハウス(WH)と、ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所の合弁会社がそれぞれ受注する見込みだ。印PTI通信などによると、シン首相が発注を表明した原発は南部アンドラプラデシュ州と西部グジャラート州が有力な建設候補地で、昨年10月の米印原子力協力協定の発効後、両国間の初の具体的な協力案件となる。

セキやんひとこと: インドの原発は、当初カナダと共同開発した濃縮ウランを必要としない加圧水型重水炉だったが、このところはGEなどの米国企業との連携が活発になっている。
世界の景況、好転の兆し
 スイス金融大手のクレディ・スイスは、09年4〜6月期の最終利益が前年同期比29%増の約16億スイスフラン(約1400億円)になり、最終黒字は2四半期連続。世界的な株価の上昇などで投資銀行部門が好調を維持した。また、米国でもモルガン・スタンレーが1億4900万ドル(約140億円)の最終利益を確保するなど、米金融大手6社の4〜6月期決算は全社とも最終損益が黒字となった。収益の重しとなっていた有価証券の評価損失が消え、各社が金融危機の影響から脱しつつあることを印象づけた。

セキやんひとこと: もちろん楽観は許される状況にはなく、これは事業売却などの一時利益に支えられた面も大きく業績が再び悪化する懸念が残るという指摘なども根強い。いずれ、しばらくは目を離されない。
<ローカルスペース>
スポーツグランプリに103歳の下川原さん ―読売オンラインより―
 長年にわたってスポーツ選手として活躍する中高年の競技者をたたえる「日本スポーツグランプリ」に岩手県釜石市の下川原隆さん(103)が選ばれた。下川原さんは円盤投げ、砲丸投げ、やり投げの投てき3種目で100歳以上の部の世界記録保持者で、全日本マスターズ陸上では昨年まで3大会連続で最優秀賞と最高齢者賞をダブル受賞している。2006年から始まった同グランプリの受賞者の中でも、過去最高齢を更新する快挙となった。

セキやんひとこと: 競技そのものには大会前になじむ程度とし、普段は自宅周辺のウォーキングなどを中心に基礎体力維持に努めているそうだ。トレーニング方法も、年齢に相応しいやり方があるようだ。
岩手大学グラウンドに花巻東ナイン
 夏の高校野球岩手大会準決勝当日の朝8時台、花巻東高校の選手たちが岩手大学の野球グラウンドで練習していた。準決勝が盛岡市内の県営球場で11時から行われる前の朝練習で、エース菊池雄星投手も入念なストレッチ含め軽く汗を流していた。周囲に気を使ってか、全員大きな掛け声はなく静かに闘志を燃やしているかのようだった。たまたま当日の仕事場に隣接していたので目にしたが、試合では終盤に打線が爆発してコールド勝ちした。もう一試合は、盛岡一高が虎の子の1点を守り、昨年代表校の私学を破った。

セキやんひとこと: 24日は、いよいよ甲子園出場をかけて決勝を戦う。お互い悔いなく戦って欲しい。

第293号(2009年8月7日)
<グローバルスペース>

米国VC支援企業、復活の兆し ―企業診断より―
 全米ベンチャーキャピタル(VC)協会によれば、09年4−6月期にVCが支援する企業5社が上場を果たし、過去1年間でわずか1社だったことを考えると、ようやく復活への期待が高まってきた。また、もう一方のイグジット(出口)である企業買収(M&A)についても、1−3月の低迷から脱出し、08年10−12月期並みの取引規模に回復している。まだまだ楽観できないが、今回IPOを行った5社の株価は6月末時点で公募価格を上回っているなど、市場環境も急速に好転してきているのは事実だ。

セキやんひとこと: 日本と違って、アメリカでは債務不履行からの再起が容易で、個人が自己破産しても3〜5年もすれば、クレジットやローンの恩恵が受けられる。サブプライムローン焦げ付き発生から2年過ぎたこともあり、消費マインドとして今後一層の光明が見えてくるとの見方も出ている。
ローザンヌの風、エイベルの匂い
 先月末の盛岡市産学官連携研究センターの2周年事業のセミナーに、基調講演に東京大学産学連携本部事業化推進部長の各務茂夫教授を招いた。当方はあいにく受付担当で基調講演そのものは聴きそびれたが、レジュメで各務教授の経歴を拝見したところ、スイスのIMEDE(現IMD)経営学修士とあったので、我が商売理論の支えであるD・Fエイベルが一時教鞭をとっていたIMDをきっかけに、エイベル談義を行った。

セキやんひとこと: まさか岩手の地で、いきなり世界的な(しかし日本では正当な評価を受けていない)ヨーロッパの学者兼実践者の話が出るとは思っていなかったようで、一瞬驚いた様子だったが、その後の懇親会等でも意見交換ができ、お陰様で当方もずいぶん触発された。
<ローカルスペース>
岩手高、登山縦走初V 近畿インターハイ ―岩手日報より―
 全国高校総合体育大会(インターハイ)の登山競技の結果、岩手高が縦走で初優勝した。登山競技の県勢優勝は岩手インターハイで平舘が縦走を制して以来10年ぶり。岩手高は三上誉人リーダー、田端雄也、白倉裕也、高橋尚也(いずれも3年)のパーティーで挑んだ。1日からの山行は雷雨に見舞われたが、しっかりとした足取りで踏破。体力、歩行で高い評価を得るなど100点満点の審査で97・3点で頂点に立った。

セキやんひとこと: 岩手高校は、登山での全国制覇も立派だが、将棋でも準優勝(昨年は全国制覇)している。地道でも、努力は嘘をつかないということだろう。10日に甲子園登場の花巻東も続いて欲しい。
ヨン様作品お目当て大盛況、盛岡・岩山漆芸美術館 ―岩手日報より―
 入館者の減少で閉館していた盛岡市の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)は1日、再オープンした。新設された名誉館長の韓流スター、ペ・ヨンジュンさん(36)の作品展示室を目当てに県内外から約600人が来場し、好スタートを切った。ペさんは日程の都合で来県できなかったが、ペさんの作品展示室では習作「愛」や3枚の写真パネル、制作風景の映像を流しており、その作品を前に感激で涙を流す人も。

セキやんひとこと: 2月末、あのヨン様が同館に泊まり込み漆芸を学んだことで、人気回復の機運が高まった。何はともあれ、これが岩手の漆文化を世界に発信する契機となってくれることを祈りたい。

第294号(2009年8月21日)
<グローバルスペース>

GM北米で6万台増産、トヨタ世界生産15万台上積み ―NIKKEIなど―
 法的整理を経て経営再建中の米ゼネラル・モーターズ(GM)は、政府の新車買い替え支援制度などで販売が上向いているのに対応し、北米で年末までに6万台の増産と一時解雇していた工場労働者のうち1350人の復職を発表した。また、トヨタ自動車は、主要部品メーカーに2009年の生産計画を、トヨタ本体で580万台としていた世界生産台数を595万台に上方修正を提示した。各国政府の環境対応車優遇による後押しもあり、足元の世界販売は当初計画を上回る状況。

セキやんひとこと: 依然として、前年度同期よりは大幅に少ないが、米国ではフォード・モーターやホンダも増産を表明するなど、最悪の場合を想定して立てた今期目標よりは上積みされてきた。
金大中氏死去 問われ続ける太陽政策の功罪 ―読売社説より―
 韓国大統領として初の北朝鮮訪問で金正日総書記と会談し、ノーベル平和賞を受賞した金大中氏が85歳で亡くなった。36年前、東京で韓国情報機関要員に拉致され、ソウルに強制的に連れ戻された金大中事件で、世界にその名が知れ渡った。以来、当時の韓国政権から執拗に弾圧を受け、1980年には内乱陰謀罪で死刑を言い渡された。それに屈せず民主化運動の先頭に立ち続け、4度目の挑戦で大統領となり、軍事政権を終焉させる原動力となった。また、対北朝鮮政策ではいわゆる太陽政策を掲げ新局面を開いた。

セキやんひとこと: その功罪は歴史に評価されるだろうから、今は静かに冥福を祈りたい。
<ローカルスペース>
盛岡ヘイプのFCに、リユース業界最大手が加盟 ―岩手日報より―
 ヘイプは18日、同社が全国展開しているリサイクル古着屋「ドンドンダウン オン ウエンズデイ」のフランチャイズ(FC)店舗オーナーとして、中古書店「ブックオフ」などを展開するリユース業界最大手ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)の子会社・リユースプロデュースが加盟したと発表した。ヘイプは8月1日、リユースプロデュースとFC契約。ヘイプ直営の上北台店(東京都東大和市)と吉川店(埼玉県吉川市)の2店を、リユースプロデュースの店舗として営業を開始した。

セキやんひとこと: 「ドンドンダウン オン ウエンズデイ」は、独自の買い取りや販売システムで、現在27店舗だが、本年度中に20店舗の新規出店を計画し、古着業界日本一に向けてまっしぐらというところだ。
花巻東、夏の甲子園ベスト8入り
 20日の第3試合、宮城県の東北高校とのみちのく対決を4−1で制した花巻東高校は、岩手県勢41年ぶりに夏の甲子園ベスト8入りを果たした。この試合、地味ながら文字通りの「足攻」でボディーブローのように得点を積み重ね、エースの菊池雄星投手も肩の力が適度に抜けて最速154Kmを記録し、甲子園左腕の最速記録を塗り替えた。翌21日の第1試合で準決勝進出をかけ、大分県の明豊高校と対戦する。

セキやんひとこと: 明豊とは準優勝した選抜大会で対戦し、奪三振12で4−0と完封しているが、20日の延長戦を制した明豊の打力は間違いなく進化しているから、油断できない。今、41年前に甲子園で買った盛岡一高のベスト8ペナントが手元にあるが、それを前に改めて花巻東の必勝を心から念ずるばかりだ。

第295号(2009年9月4日)
<グローバルスペース>

グーグル、「クラウド」軸に積極買収 ―NIKKEIより―
 インターネット検索最大手、米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は、ネット経由でソフト機能を提供する「クラウドコンピューティング」分野を中心に企業買収を積極化する考えを示した。ネット広告では世界の大手サイトとの連携も進める。年初から経営効率化を進めてきたが、景気が「最悪期は脱した」と判断。成長への戦略投資に再び本腰を入れる。日本経済新聞のインタビューに応じ、M&A(合併・買収)戦略について「再び真剣に検討を始めた」と明言。クラウド分野などで有望技術を持つベンチャー企業を主な買収対象に据えると述べた。

セキやんひとこと: グーグルはクラウド戦略を「広告によってアプリケーション(文書作成など利用者が実行したい機能を持つ)ソフトの無料化を狙う」ところにおく。雲(クラウド)の概念は、難しいセットアップやメンテナンスなどはクラウド側に任せ、ユーザーはパソコンで仕事に専念することだから、本質を突いている。
ファストリ、上海とモスクワに来春出店 ―各紙より―
 ファーストリテイリングは2日、11年後の2020年にグループ全体の売上高を5兆円に拡大する目標を公表した。内訳は国内のユニクロ事業が1兆円、海外のユニクロ事業が3兆円など。また、低価格衣料品店「ジーユー」を4年後に200店、売上高500億円に拡大するとの計画で、ユニクロの大型店などを対象に「ユニクロシューズ」事業を立ち上げることも表明した。さらに、海外ではユニクロ事業で中国・上海、ロシア・モスクワに来春出店すると表明した。上海はアジアのグローバル旗艦店となる。

セキやんひとこと: 圧倒的SPA(製造小売)モデルは垂涎の的だが、今後いかに事業を継続するかだ。
<ローカルスペース>
吉本興業、非上場化へTOB実施
 1949年上場の吉本興業は株式の非上場化に向け、民放や通信会社などが出資してファンド(代表には、ソニー前会長の出井伸之氏が就任予定)を作り、全株取得を目指して公開買い付け(TOB)を実施する見込みだ。吉本の経営陣も賛同する見通しで、成功すれば吉本株は非上場化される。取得額は約500億円で、買い付けには、買収する企業の資産や収益を担保に銀行などから資金を調達する手法「レバレッジド・バイアウト(LBO)」を活用。株価などの条件が整えば9月中にも発表し、60年間の上場に終止符を打つ。

セキやんひとこと: TOBにより、コンセンサスを共有する少数株主の下、新たなビジネスに迅速に対応できることになる。すなわち、経営のスピード感という点から、非上場化は有効な選択肢なのだ。
花巻東高野球部に県民栄誉賞
 岩手県は、花巻東高野球部が今年春の第81回選抜高校野球大会での準優勝に続き夏のベスト4入り、という本県初の快挙を成し遂げたことを高く評価し、県民栄誉賞を贈ることを発表した。県民栄誉賞の受賞は、2007年に第85回全国高校サッカー選手権大会で優勝した盛岡商高サッカー部に続き5例目となる。

セキやんひとこと: 「岩手」を意識しての活躍は、県内はじめ全国にも明るい希望を与え、素晴らしい感動を巻き起こした。今後、県民それぞれが何かしらの日本一を目指して励んでくれることにつながれば良い。

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