Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第286号(2009年5月1日)

第287号(2009年5月15日)

第288号(2009年5月29日)

第289号(2009年6月12日)

第290号(2009年6月26日)

第286号(2009年5月1日)
<グローバルスペース>

中台、金融機関が相互進出 ―NIKKEIより―
 台湾の対中交渉窓口である海峡交流基金会と中国側の海峡両岸関係協会は26日、南京市内でトップ会談を開き、金融機関の相互進出を認めることで合意した。昨年6月に中台対話が再開した後、金融協力面での合意は初めて。すでに実現したヒト、モノの交流にカネが加わり、中台経済開放が一段と加速することになる。金融機関の相互進出に向け、両金融当局が共通の管理監督メカニズムを確立する。人民元・台湾ドル紙幣の第三国・地域を介さない直接のやり取り、にせ札防止のための協力などでも合意した。

セキやんひとこと: 「通商」、「通航」、「通郵」のいわゆる三通の実現は長年の悲願だったが、08年に中国国民党の馬英久政権になって以降、急速に進んだ。結局、政治は民意を止められないということだ。
英国最大の非上場企業の総帥、ブランソン
 16歳で学校を中退して「スチューデント」誌を発行したリチャード・ブランソンは、その後も立ち上げたレコード会社でカルチャー・クラブと契約し一気に財務内容を改善し、ロンドン証券市場に上場を果たしたかと思えば2年後に市場から株式を買い戻し上場を廃止した。航空事業やコーラ業界への挑戦、鉄道事業への参入など自由奔放に事業を展開してきた。そのやり方は、「ハート」で学び、洞察力で全体を把握する。

セキやんひとこと: 航空事業への参入の際、盟友たちの反対を説得したのが、「それに、面白いぜ(And it’ll be fun)」の一言だったという。人は面白い仕事に熱中している時クリエイティブになるという信念だ。
<ローカルスペース>
あさ開が企業品質大賞、中小部門では全国初 ―岩手日報より―
 あさ開(盛岡市)は、全国企業品質賞委員会の2008年度全国企業品質賞の中小規模部門で大賞を受賞した。全国企業品質賞は05年に創設され、中小規模部門での大賞は全国初。顧客との直接対話を重点に据え、地産地消や海外進出などの取り組みが高く評価された。当社は00年から経営品質向上に取り組み、試飲会やネット販売などから消費者がどのような商品やサービスを望んでいるかを情報収集。空き瓶回収の際、ポイントを付けて自社レストラン「ステラモンテ」などで代金を割り引く「エコ倶楽部(くらぶ)」や商品購入時のポイントをためて好きな賞品と交換できる「ずっと倶楽部」の創設、北米、中国などへの輸出、会員に対する各種セミナーの開催など地域に根差した活動が評価された。村井社長は「受賞を機に社員一同、経営理念の『社員満足』『顧客満足』『岩手の安全な食』を追及し、業績向上に取り組みたい」としている。

セキやんひとこと: 県内で先駆的に経営品質向上に取り組んでいたが、これで一気に全国版となった。ここに来て「社員満足」が業績と直結する事例が全国的にも目立つ。その経営スタンスや、よし。
中央公民館は直営で
 盛岡市行革会議は、市の中央公民館については直営方式とする判断を下した。市の課題解決に直結する講座企画や他の公民館の統括機能も求められており、それには直営が妥当だという見解だ。

セキやんひとこと: 指定管理者制度の利点として、施設運営面での利用者の利便性の向上や運営経費節減などが挙げられるが、制度自体が本来目的ではないことを忘れてならない。今回の判断は妥当だ。

第287号(2009年5月15日)
<グローバルスペース>

富士通が世界最速CPU開発 ―NIKKEIより―
 富士通は、1秒間に1280億回の計算ができる世界最速のCPUを開発し試作品を公開した。日本メーカー製の世界最速達成は1999年に同社が開発したCPU以来10年ぶり。次世代スーパーコンピューターのほか、自動車衝突実験や新薬開発など企業の開発現場で使う高性能コンピューターの基幹部品になると期待している。計算速度は現在最速の米インテル製CPUの約2.5倍で消費電力は3分の1。

セキやんひとこと: 富士通の開発投資への積極姿勢には好感が持てる。当方の関与企業でも、縮小均衡に走る企業が多い中、富士通からの研究開発受託額は増えている。その長期的視点に活路ある筈!
餃子の王将、最高益 ―共同通信より―
 中華料理のチェーン店「餃子の王将」を全国展開する、王将フードサービスが発表した2009年3月期連結決算は、売上高が前期比10・5%増の549億円、純利益は18・5%増の32億円と、ともに1967年の創業以来、過去最高となった。景気悪化の中で、看板メニューのギョーザを中心に、低価格でも満足感の高いメニューが受け入れられ、家族連れや若者を中心とした固定客のほか、高齢者などに客層が拡大。客数は既存店ベースで前期比5・0%増となった。鈴木和久専務は「今年1月以降、われわれ自身が驚くほど売上高が伸びた」と説明、10年3月期は、売上高576億円、純利益36億円の増収増益を見込んでいる。

セキやんひとこと: 王将フードのみならず、ユニクロやマックなど好決算企業も多く、これらには小生も最近よく世話になる。巷間言われる通り、消費者から支持される企業にとって業績は景気と無関係だ。
<ローカルスペース>
りんご畑deコンサート
 春のやわらかな風とステキな音楽につつまれて、リンゴの花咲く丘でのんびりと過ごしてみませんか?…というご案内のはがきをいただいた。地域の若い人たちのがんばりで、3年ぶりに開催できることになった、とも添えてあった。平成11年から始め今回が第5回となる、リンゴ畑にグランドピアノを持ち込んでのコンサートが、17日にあの松本リンゴ園で開かれる。今回は、カルテットの演奏に加え、全国レベルの地元不来方高校合唱部の合唱もプログラムに加わり、音楽的にも一層充実するとのお知らせだ。

セキやんひとこと: 地元の若手農業人が中心の実行委員会が運営する。そして、カンパ金が近くにある重症心身障害児施設に寄付されるという仕掛けになっている。雨天中止なので、前日お天気祭りをせねば!
ヘイプ、店舗数倍増 ―日経東北版より―
 リサイクル古着店を展開する盛岡市のヘイプはフランチャイズチェーン方式による出店を加速する。09年度中に直営を含めて26カ所に出店し、店舗数を2倍に増やす。主力出店地域である東北地方だけでなく、関東以西でも本格展開する。景気悪化から割安感の強いリサイクル商品への需要が急速に高まっており、事業拡大を急ぐことにした。同社は現在、直営11店を含む24店を展開している。

セキやんひとこと: 店舗「ドンドンダウン」のユニークな販売戦略や売れ残り品のアフリカ輸出などが消費者に支持され急拡大。明16日、各賞総なめした受賞祝賀会が盛岡で開催。これがお天気祭りとなるか?

第288号(2009年5月29日)
<グローバルスペース>

GMの破産法申請濃厚に
 経営危機に直面している米ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、社債など無担保債務272億ドル(約2兆5千億円)の削減交渉が期限切れとなり、目標としていた「債権者9割以上からの賛成」が得られなかったと発表した。市場関係者の間では、GMは全米自動車労働組合(UAW)との労務費削減の正式合意や部品会社への支払いなど必要な措置を取った上で、破産法を申請せざるを得ないとの見方が強まっている。

セキやんひとこと: 4月の国内生産台数が前年比56%減だったトヨタが、新型プリウス効果で6月には刈谷市の製造拠点で2割増員対応をするという。漠然と「車」だけで、企業動向を論ずることはできない。その車が供する「価値」で仕分けしてとらえる必要がある。つまり、商品の本質的なヴァリューに着目すべきだ。
中国BYD、本当の実力 ―NIKKEIより―
 中国の二次電池・自動車メーカー比亜迪(BYD、広東省)が脚光を浴びている。トヨタ自動車をはじめとする世界の自動車大手に先駆けて電気自動車の量産を宣言し、世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏も2億3千万ドルの投資を受け約10%の株式を取得されるにいたった。すでにリチウムイオン電池の分野では確固たる地位を確立しているが、設立わずか14年の新興企業の実力は本物なのか。

セキやんひとこと: 世界のトヨタそして技術のホンダは、当面ハイブリッド車を主力にする模様。電気自動車は未だビジネスモデルが明確になっていない新興分野であるという事実は、決しておろそかにできない。
<ローカルスペース>
武士の娘、杉本鉞子の挙措
 櫻井よしこ近著「明治人の姿」で愛読書として紹介されている「武士の娘」。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた鉞子(ヱツコ)の生涯を追いながら、かつて明治の日本人が持っていた礼儀正しさ、教育の高さ、物腰の上品さ、優しさに思いをはせ、次代の日本人に受け継ぎたいとの櫻井の執念にも似た意志が伝わってくる。テレビのキャスターを長く務めた後、辛口の評論家として活動している櫻井は、本来的な日本人の気概や風習・文明といったものの良さを今一度学ぶ必要があるとしている。

セキやんひとこと: 13歳で婚約し渡米した鉞子の自伝「武士の娘」の紹介をベースとしている。権利の主張が跋扈している今、不運を受け入れ潔く自らの人生を全うした先達がいたことに思いを致したい。
北の鉄人、勇姿再び ―岩手日報より―
 ラグビー日本選手権7連覇の偉業を誇る新日鉄釜石ラグビー部の創部50周年記念行事は明30日、釜石市甲子町の市陸上競技場(松倉グラウンド)で行われる。全国から多くのOBが駆け付け、紅白戦や三洋電機ラグビー部OBとの交流試合を実施。日本ラグビー界に金字塔を打ち立てた「北の鉄人」たちが、地元で久々の勇姿を披露する。同部OBを中心とする記念事業実行委(三浦達夫代表)の主催。同部は2001年にクラブチーム・釜石シーウェイブスRFCに移行したが、大きな節目として50周年行事を企画した。

セキやんひとこと: 76年度日本選手権で早大を破って初の日本一、78−84年度には日本選手権7連覇を果たし、日本ラグビー界に金字塔を打ち立てた。今は亡き洞口主将も草葉の陰から喜んでいるかな?

第289号(2009年6月12日)
<グローバルスペース>

米最高裁、クライスラー資産譲渡を承認 ―NIKKEIより―
 米連邦破産法に基づく米クライスラーの資産譲渡を巡り米連邦最高裁判所は9日、新会社への譲渡差し止めを求めていた一部債権者の申し立てを却下した。この結果、新会社への資産譲渡の手続きが法的に承認され、政府の金融支援を受けながら提携先のフィアットが主導してクライスラーの早期再建をめざす道筋が固まった。差し止め請求を却下した理由について、最高裁は「公共全般の利益」に言及。差し止めを認めてクライスラーが清算になる場合に与える経済、社会両面での影響を勘案した。

セキやんひとこと: いったん先送りされて冷や汗をかいた米国政府が一番ホッとしていることだろう。この後のゼネラル・モーターズ(GM)の資産譲渡手続きの承認にも影響は必至だから…
コールド・ストーン・クリーマリー
 先月たまたまNHKの「ソクラテスの人事」という番組を見ていたら、何と5年以上音信不通だった旧知が執行役の職責で出演していた。その所属企業がコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンだ。米国では1300店舗以上を展開、お客様嗜好のオリジナルのアイスクリームを提供している。注文を受けると、コールドストーン(冷やした石板)の上でクルーがハッピーな歌を歌いながらミックスしていくパフォーマンスなど、お客様には店にいる間ハッピーになっていただくため、クルーたちの心からのおもてなしが繰り広げられる。

セキやんひとこと: 11年前のアメリカ西海岸視察旅行で一緒だった彼は、起業家志向で、米国での修業後帰国してアイスクリーム事業に着手し壮絶?な紆余曲折を経て、今に至った。万事、塞翁が馬。
<ローカルスペース>
中小企業白書2009、注目点
 副題が「イノベーションと人材で活路を開く」という09年版で注目したいのは、新製品のアイデアや発想については顧客の動向やニーズを重視すること、製造業からサービス業に進出した理由は顧客ニーズ汲み上げ機能強化がきっかけとなっていることなどが成功パターンのデータとして明確に出ていることだ。当然のことながら、事業経営はニーズ起源でなければ上手くいかないというのが現場の常識だ。

セキやんひとこと: 100分の1といわれる既存物に頼らない新商品の場合はもしかしたらシーズ由来もあるかも知れないが、並の事業は顧客の「不(不満、不安など)の解消」で成り立っているので、当然の結果。シーズ由来への傾斜は、産業振興施策として(楽で)カッコ良いが効果は疑問だ。担当行政、心すべし。
今度は、盛岡大附属高校が東北制覇
 甲子園で選抜準優勝に輝いた花巻東高校は、エース菊池雄星投手の登板がないまま春の東北大会初戦で敗退したが、今度は岩手県第3代表の盛岡大附属高校が宮城県および山形県の第1代表校を続けて撃破し大会を制した。前監督当時は県内敵なしだが外には弱くいわゆる内弁慶チームだったが、監督が代わってからの盛岡大附属高校は選手たちが伸び伸びと野球をやっているように見えるから不思議だ。

セキやんひとこと: 選手の能力を生かせるムードを監督が醸し出せるかどうかは、監督として大事な要素だ。これは、高校野球だけでなく、企業マネージメントなど組織全般に共通する。

第290号(2009年6月26日)
<グローバルスペース>

世界経済持ち直し傾向へ ―企業診断より―
 今年2月のOECDの景気先行指数は21カ月連続で低下したが、マイナス幅は縮小した。米国では、景況指数や製造業出荷在庫バランスなどに底入れの兆しが見える。ユーロ圏でもフランスやイタリアなどでは前月比プラスに転じる国も出ている。OECD非加盟国のBRICsでも悪化に歯止めがかかりつつある。特に中国は大型景気対策効果が貢献してマイナス幅はもっとも縮小している。

セキやんひとこと: 次項もご参照願いたいが、金融市場の落ち着きや在庫調整の進展などが数字にも反映されているようだ。世界的には、今後やはりアメリカの景気対策の効果がポイントになりそうだ。
危機突破の経済学 ―ポール・クルーグマンの近著―
 日本にとって当初は対岸の火事とみられていたサブプライムローン崩壊が、日本に世界中で最大の被害を及ぼすことになった逆説に2つの大きな理由があると指摘している。ひとつは日本経済が耐久消費財の輸出への依存度が極めて高いこと、もう一つは起こりうるデフレショックに備える緩衝材(ある程度の高金利、すなわち緩やかなインフレ率確保)が用意されてなかったこと。アメリカ主導のバブル景気で被った恩恵(自動車などの輸出増大)に目がくらみ、失われた10年から続いている内需不振を放置したツケだというのだ。

セキやんひとこと: 流動性のワナに陥っており金融政策はお手上げなので、ここは財政政策の出番というのは良くわかる。しかし、日本政府の今度の補正の大盤振る舞いには、問題が多い。政治が将来ビジョンをしっかりと掲げて霞ヶ関の頭脳を使いこなし、ツケを回す次世代に恨まれることがないようにして貰いたい。
<ローカルスペース>
東北でも、巣ごもり消費を照準に ―日経東北版より―
 節約志向で休日などに外出を控えている人が増えていることから、東北地方の企業で自宅での消費に照準を定めた動きが相次いでいる。生活用品製造卸のアイリスオーヤマでは、4〜5月に家庭菜園の関連用品の出荷数が前年より4割増えたことから、6月には家庭菜園用プランター生産を前年同月比2〜3割増やした。また、回転ずしの「平禄寿司」を展開するジー・テイストは、すしの宅配事業の強化に乗り出した。

セキやんひとこと: 景気回復の見通しが立たない中、何とか消費者の節約志向に合わせた商品やサービスを揃えて少しでも財布のひもを緩めよう、という売り手側の知恵比べは当面続きそうだ。
2016年国体の主会場、北上に ―地元各紙より―
 第71回国民体育大会の県準備委員会常任委員会で、開閉会式会場と陸上競技場を北上総合運動公園陸上競技場とすることに決定された。もう一方の候補地である盛岡を推す声も強いなか、判断を一任された会長の達増拓也知事は総務企画専門員会の答申通り「北上」で終止符を打った。その後、「ノーサイドで、あとは競技力向上と国体での好成績に向けてみんなで団結して進んでいける」と語った。

セキやんひとこと: 盛岡主会場派にしてみれば、国体にとどまらずJ1や国際的な競技大会が招へい可能な施設を獲得できる好機と捉えたのも無理はない。しかし、国体開催の簡素・効率化が求められている現状でその主会場に関しての決定としては妥当ともいえる。大事なのは、今後のスポーツ振興の展望だろう。

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