第281号(2009年2月20日)
<グローバルスペース>
GM・クライスラー問題、破産法を視野に ―NIKKEIより―
オバマ政権は、ガイトナー財務長官とサマーズ国家経済会議(NEC)議長が率いる形で週内にも発足させる自動車産業再編の特別チームを通じてGM、クライスラーへの政府融資の是非を3月末までに決める。ただ自動車産業救済には米国民の世論も冷ややか。破産法を使う再建も視野に入れつつ、全米自動車労組(UAW)などから合理化への譲歩をどう引き出すか、ぎりぎりの駆け引きが続きそうだ。
GDP年率マイナス12.7%、35年ぶりの減少率 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 自動車業界救済は、オバマ政権の経済分野の主要課題だ。オバマ大統領は9日の記者会見で政策の優先順位を(1)雇用創出(2)金融安定化(3)住宅問題と位置づけ、17日には景気対策法が成立し350万人の雇用創出策が動き出した。住宅対策も18日に明らかにした。その迅速性や、よし。
内閣府から発表された08年10―12月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質で前期比3.3%減、年率換算で12.7%減となった。3四半期連続のマイナス成長で、減少率は第1次石油危機時だった1974年1―3月期の年率13.1%減に続く約35年ぶりの大きさ。金融危機をきっかけにした世界不況の影響で輸出が過去最大の落ち込みとなり、個人消費、設備投資も大きく減った。日本経済は外需を中心に総崩れの状態で、深刻な景気後退に入った。
セキやんひとこと: G7後のお騒がせ財務相のヘロヘロ記者会見の話題で若干かき消されたからか、当日の株式市場に激震が走ることもなかった。市場は、実体経済をことのほか冷静にみているようだ。
<ローカルスペース>
深刻な地域の医師不足
岩手県医療制度改革推進本部会議(本部長、県知事)は、5つの地域診療センターの入院ベッドを21年度から無床化とする計画を承認した。併せて、1つの県立病院の無床診療所化と別の県立病院の40床削減が事実上決まった。半数以上の県議が計画凍結要請を行ったが、担当局は「医師不足は深刻で、医療崩壊しないための苦渋の判断」とし、今後の紆余曲折も予想される。
鳥インフルのとばっちり?白鳥による食害
セキやんひとこと: 先日、県地域医療対策協議会(会長、岩手医大理事長)から、県立を含めた11の中核病院について、必要な医師数606人に対し常勤医が415人と191人不足している実情が発表された。医師1人が1.5人分近く働いて、ようやく追いつく勘定で、確かに現場的には崩壊寸前かもしれない。
地元紙の報道によると、盛岡市内の約60アールの麦畑で、白鳥から食害を受けているとのことだった。秋まきの麦の上部が食べられており、今まで経験しなかったことだけにお手上げ状態という。もっとも鳥インフル騒ぎ前にも、宮城県北などでは春先の発芽時期に白鳥やマガンによる食害を受け、生育遅れなどの被害があった。その後、収量的には回復したり、最後まで生育量が少なめだったりいろいろなようだ。
セキやんひとこと: 鳥インフルエンザ対策で、全国津々浦々で餌付けが禁止され、いきなり当てにしていた餌が貰えなかった鳥たちは、さぞかし戸惑ったことだろう。自然への関与は、厳に慎重でなければ…。
第282号(2009年3月6日)
<グローバルスペース>
新興国に必要なインフラ
世界的な経済危機で今後の経済の方向性が不透明となっているが、先日ブラジルの経営者が交通渋滞を避けて自家用機で商談に向かっている様子が放映されていた。「戦略の経済学」という本の中で、1996年以降のタイにおける経済の迷走が交通渋滞によって阻害されたと指摘されている。高度経済成長の最中に取られたタイ政府の無干渉主義により、インフラ整備が立ち後れたのだ。そして、経済成長には十分に発達したインフラと複雑な取引に対応出来るマネージャーの存在が不可欠であると指摘している。
法人企業統計、過去最悪の経常益64.6%減 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 今後は新興国の遅れたインフラに世界中が着目しそこに重点投資する必要がある。その際に重要なのは、新興国政府に腐敗がなく、投資がそのままインフラに結びつくことだ。そして、それを実行させ得るリーダーシップを毅然として発揮できるかどうかだ。これは、わが日本国も含めてのことだ。
財務省が5日発表した08年10―12月期の法人企業統計によると、企業の経常利益は前年同期に比べて64.6%減り、第1次石油危機だった1974年に記録した過去最悪に並ぶ水準となった。経常利益は「金融機関が子会社の純粋持ち株会社」を含めれば、全体で前年同期に比べ64.1%減り、とりわけ製造業の経常利益は94.3%減と過去最も大きい減益率を記録。資本金10億円以上の大企業製造業は3014億円の赤字と、比較可能な1959年7―9月期以来初めてのマイナスを記録した。
セキやんひとこと: いよいよアメリカのことをあわれんでいる事態ではないということだ。
<ローカルスペース>
人材育成が決め手に、関自岩手工場に開発拠点 ―岩手日報より―
関東自動車工業が開発センター東北を同社岩手工場内に開設するのは、世界のコンパクト車のモデル工場を目指す同社が次世代の車づくりを見据えたことからだ。そして、生産現場近くで開発を行う「現場主義」に加え、次世代開発に欠かせない高度技術者を養成している北上市の「人財育成」が大きな決め手となった格好だ。岩手工場周辺には高度な3次元システム技術者を養成している北上市3次元ものづくり革新プロジェクトがあり、同プロジェクトは単なる技術者ではなく、ものづくりの総合力を備える即戦力を育成し、上場企業などに送り出す一方、大手企業の開発部門誘致にもつなげてきた。
橋台、橋脚1基を保存 崩落の祭畤大橋 ―岩手日日新聞より―
セキやんひとこと: 誘致企業の撤退で全国津々浦々大騒ぎしているが、自治体の企業へのサポート策として、供給する地元人材の実力を磨くことが地域の底力をつけることになり、最もお奨めのリスク回避策だ。
岩手・宮城内陸地震で落橋した一関市厳美町の国道342号祭畤大橋について、一関市は自然の脅威を後世に伝える意味から、橋を管理する県に保存を求め両者で協議した。その結果、市議会で建設部長が「治水管理上から崩壊した上部工(橋げた)および損壊した左岸(一関側)橋脚は撤去する。残る橋台と橋脚(祭畤側)は、さらに関係機関と協議しながら進めていく」と語った。
セキやんひとこと: 自然の脅威の後世への伝承と安全への配慮の摺り合わせを上手く図って貰いたい。
第283号(2009年3月20日)
<グローバルスペース>
サムライJAPAN、WBC準決勝へ
東北楽天の岩隈投手が踏ん張って、サムライJAPANが準決勝にコマを進めた。18日の韓国戦で敗戦を喫して後が無かったが、とりあえずは一安心だ。20日は、グループの1位通過を賭けて再び韓国との試合が待っている。今大会の対韓国戦、日本の1勝2敗なので、勝てばイーブンになるが、負ければ苦手意識が顕著になる。決勝戦を見据え、天下分け目の試合となる。
エエかっこしぃフェチ?A首相
セキやんひとこと: 強豪キューバに対して、1戦目の松坂投手、そして2戦目の岩隈投手の投球はいずれも見事だった。アメリカに渡ってからの打線の調子はイマイチだが、20日は韓国戦で1勝した東京ドームでの試合のように打線の大爆発を期待したい。
ある評論家が、A首相はサミットなどで英語をしゃべって目立ちたいから、しばらく解散はないだろう、と言っていたが、まさに言い得て妙だ。本来何に対しても使命感など持ち合わせなく、単なるお坊ちゃまグループでまつり上げられた味が忘れられずに、名誉欲の終着点ともなる政治家としてのトップに上り詰めたのだから。これを称して、今はやりの表現をすれば、エエかっこしぃフェチ(好き)!ということになる。
セキやんひとこと: しかし、この地位は本来、国民のために自らの身を賭して国の進路をリードすべき志を持った人物が座るべき座だ。こうした世紀末的な体たらく状態を招いた根源は、選んだ我々国民にある。
<ローカルスペース>
イオン、大型施設盛岡4店目 ―岩手日報より―
盛岡市本宮の盛岡南新都市土地区画整理事業(盛南開発)の市役所移転候補地だった保留地(5.2ヘクタール)に、イオン盛岡南ショッピングセンターなどを経営するイオンリテールが商業施設の開発を計画していることが分かった。盛岡市内へのイオングループの大型商業施設は4店舗目。盛岡市は本年度、国から中心市街地活性化基本計画の認定を受け着手したばかりで、事業への影響を懸念、商工関係者らは立地反対の姿勢を強めている。イオンリテールコーポレートコミュニケーション部によると、新たな商業施設の開店時期や事業計画は未定。立地を計画する用地の約500メートル南側には131店舗が入るイオン盛岡南SCがあり、同社は既存店舗と共存できる商業施設の形態を検討する。
おばんざい屋さんで
セキやんひとこと: 既存3店舗と同様の商業施設は、明らかにグループ内でのオーバーストア状態となるから、まず考えにくい。シネコンあたりが視野なら、市街地の映画館通りとの摩擦が起きる。
約10年ぶりで某社の記者と偶然に再会し、当時の某市長選挙で小生が自腹でホテルを借り切っておこなった「あきらめないで市民自らが市長を選ぶ会」のことを思い出した。また、居合わせた某公務員とは、30年ほど前に神宮で4番打者として活躍した県人選手について、思い出話に花を咲かせた。
セキやんひとこと: 今年は国政選挙もあるし、選抜甲子園には全国クラスの県人投手が2人も出場することになっている。かつて熱かった頃のことを思い、齢は重ねても新鮮な気持ちで対応したいと再確認した。
第284号(2009年4月3日)
<グローバルスペース>
欧州中銀、2か月連続利下げ ―NIKKEIより―
欧州中央銀行(ECB)は2日の定例理事会でユーロ圏16カ国に適用する政策金利を引き下げることを決めた。下げ幅は0.25%で、最重要の市場調節金利は年1.25%と1999年の通貨統合以降の最低水準を更新する。欧州中銀の利下げは2カ月連続で、昨年10月以降の下げ幅は3%に達する。
イオン、中国でコンビニ セブンイレブンは出店地域を拡大 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: フランクフルト発のこのニュースの方が、ロンドンで開催されているG20より市場へのインパクトは大きい。置かれている状況が異なるG20の会合では、利害関係が錯綜して世界経済に対する有効な手立ては講じられないだろう。せっかくのG20も単なる儀式では実体経済にはまったく意味がない。
イオンは中国でコンビニエンスストア事業に乗りだす。今夏、傘下のミニストップを山東省青島市に出店し5年をめどに同省内で200店体制にする。セブンイレブン・ジャパンは4月に上海で開業するほか、年内にも天津に進出するなど、出店地域を拡大する。コンビニは日本の経営手法が中国でも標準モデルとなりつつあり、消費が拡大している同国で日本企業のシェアが広がりそうだ。イオンは中国での出店を前に、コンビニを運営する青島ミニストップ(青島市)を設立。資本金は500万ドル(約4億9000万円)で、ミニストップが60%、山東省で総合スーパーを運営するイオンの連結子会社、青島イオンが40%出資。同省内でのミニストップ直営店の出店・運営や現地でのフランチャイズチェーン(FC)店の募集・指導などを手掛ける。
セキやんひとこと: 日本国内では過当競争気味のコンビニ業界は、中国市場への大きな期待が感じられる。日本発のビジネスモデルとも言えるコンビニの中国での今後が注目される。
<ローカルスペース>
花巻東、選抜甲子園準V ―岩手日報より―
菊池雄星投手擁する花巻東高校が、見事な甲子園準優勝を飾った。1回戦で鵡川(北海道)を5―0で下し、第56回大会で4強入りした大船渡以来県勢25年ぶりのセンバツ白星を挙げ、2回戦は明豊(大分)に4―0で勝ち、準々決勝は南陽工(山口)に5―3、準決勝は利府(宮城)に5―2でともに逆転勝ちし決勝に進んだが、大会屈指の右腕今村猛投手の清峰(長崎)に惜敗し準優勝に終わった。
製造業が大幅悪化、日銀盛岡・3月県内短観 ―岩手日報より―
セキやんひとこと: 春夏通じて東北勢初の甲子園制覇の悲願はならなかったが、佐々木洋監督のもとで選手たちの伸び伸びとしたプレーぶりは素晴らしかった。盛商サッカー全国制覇以来の盛り上がりだった。
日本銀行盛岡事務所の発表によると、岩手県内の企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は製造業がマイナス52と、昨年12月の調査から36ポイントも大幅に低下し02年3月(マイナス65)以来の低水準となった。非製造業もマイナス41で、前回より8ポイント低下。全産業ではマイナス46と前回より21ポイント低下した。また3カ月後の景況感は、マイナス49(今回より8ポイント低下)と先行きに懸念が強い。
セキやんひとこと: 文字通り先行きがまったく読めない状態で、企業の悲鳴が聞こえるようだ。ここは、「花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を下ろす」で行くしかないか。
第285号(2009年4月17日)
<グローバルスペース>
タイ、赤シャツVS黄シャツ
観光都市パタヤで予定されていた東南アジア諸国連合ASEAN首脳会議が、赤シャツを着たデモ隊によって中止に追い込まれ、ホスト国タイのアピシット首相の面目は丸つぶれだ。海外亡命中のタクシン元首相を支持する勢力が赤シャツで、それに反対する勢力が黄シャツをシンボルにしているとのことだ。当初は昨年12月に予定された会議だったが、当時は反対勢力の黄色シャツ側の空港占拠などで延期された上での今回の事態だから、もともと高くなかったタイの国際的な信用力は地に落ちた。
米ゴールドマン、1−3月期18億ドル黒字、公的資金返済へ増資 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 赤にしろ、黄にしろ、相手政権を倒すために実力行使に訴えるというやり方は共通で、うっぷん晴らしをしているように感じられる。もう少し、民主的な解決法はないのだろうか?
米金融大手ゴールドマン・サックスが13日発表した09年第1四半期(1―3月)決算は、最終利益が18億1400万ドル(約1800億円)となり市場予想を大きく上回った。金利や商品などの取引が好調で、収入が大幅に増えた。証券の値下がりによる投資損失もこれまでに比べて減少した。また普通株で50億ドルを公募増資すると発表した。政府から受け入れている100億ドルの公的資金を返済し、経営の自由度を確保する狙い。投資家の申し込みが多ければ売り出しを15%増やす。
セキやんひとこと: 時価会計制度の緩和措置があったとはいえ、意外に早い回復だと、率直に思う。これに世界の各金融機関の業績回復が続けば言うことなしだ。ただ、実体経済に裏打ちされなければ危険だ。
<ローカルスペース>
スーパー業界、競争激化 盛岡広域圏 ―岩手日報より―
盛岡広域圏(盛岡市、紫波町、矢巾町、雫石町、滝沢村)でスーパー業界の競争が激化している。同広域圏の一店舗当たりの商圏人口は7千人を割り込み、全国平均(1万2千―1万3千人)を大幅に下回る状況。人口減少で市場は縮小傾向だが、北東北の商業拠点という「魅力」もあって新規出店が相次いでいる。業界内にはシェア争いを見据え、すでに統合の動きも出ている。
DM不正送付事件のとばっちり
セキやんひとこと: 岩手県は、かつてコンビニ密度でも全国3位だったことがあり、さすがに当時はセブンイレブンも出店をしばらく見合わせていた。広大な県土の関係や当地の可処分所得の関係など、小売業界の全国平均的尺度では測りきれない地域でもあるから、商業者にとっては要注意だ。
障害者団体向け郵便料金割引制度を悪用した郵便法違反事件で、16日に大阪地検特捜部に逮捕された一人、W容疑者は東証2部上場の印刷・通販会社潟Eイルコ(石川県白山市)の会長だ。この強制捜査の予定がニュースで流れたのは当日の朝で、すぐに盛岡から商談で石川県に向かっていた某社長に連絡を取ったら新幹線の中で、午後一番で当の会長と商談後、夜には会食予定とのことだったが…。
セキやんひとこと: 事件とは全く別件の商談だったが、その顛末は?W会長は午後逮捕直前に辞任、その後逮捕。遠路参じた某社長は、ウイルコの他の役員とやり取りせざるを得なかった。小説より奇なり!