Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第191号(2005年9月9日)

第192号(2005年9月23日)

第193号(2005年10月7日)

第194号(2005年10月21日)

第195号(2005年11月4日)

第191号(2005年9月9日)
<グローバルスペース>

ハリケーンのカテゴリー
 ハリケーン「カトリーナ」は、メキシコ湾岸を中心に大きな爪あとを残し大惨事となった。最大で中心気圧902(hpa)、最大瞬間風速80(m/秒)の「カテゴリー5」に達したと伝えられている。このカテゴリーとは、NOAA(海洋大気局:連邦の機関で米国の気象予報などを実施)によるハリケーンの勢力の分類のことで、風速(マイル/時速)によって決められ、カテゴリー1(74〜95)、カテゴリー2(96〜110)、カテゴリー3(111〜130)、カテゴリー4(131〜155)、カテゴリー5(156以上)に分けられる。つまり、ハリケーンと呼ばれるのは、日本の台風表記に直すと、1マイル=約1609mだから、秒速33m以上ということになる。

セキやんひとこと: 日本国内に猛威を振るった台風14号は、中心気圧が940hpa、中心付近の最大風速が45m/秒(=101マイル/時)というから、差し詰め「カテゴリー2」ということになるので、カトリーナの規模は想像を絶する。日米いずれも、被害に会われた方々に見舞いを申し上げ、一刻も早い復興を願う。
ラストサムライと小泉首相  −韓国、中央日報より−
 日本の政治で見ればこのような「ラストサムライ」的行動は、最近の小泉首相の衆院解散、郵政改革への執着などにも現われる。(中略)小泉首相が見せるこのような一匹狼的に意地を張る姿が日本国内で肯定的に受け入れられるとしても、それが国際政治レベルで必ずしも肯定的には受け入れられるとは限らない。

セキやんひとこと:隣国の意見に耳を貸す度量が有るのか、単なるエエ恰好しいか、有権者の判断時だ。
<ローカルスペース>
県競馬組合、ソフトバンクと提携
 岩手県競馬組合は140億円を超える累積赤字を抱え、運転資金として岩手県から50億円の貸出を希望したが県議会で否決され、再度37億円に減額して、岩手県、盛岡市、水沢市から融資を受けた。他の地方競馬同様、試練の時を迎えているが、この度のソフトバンクとの業務提携により、来春からインターネットでの馬券販売に拍車をかけ、文字通り経営再建の命運を掛け存続への活路を見出すことになる。

セキやんひとこと:一時あのライブドアも提携先の候補に挙がったが、組合側によると、ソフトバンクの営業力・企画力・技術力を評価しての採用とのこと。まっ、ブランド力や決済機能を含めた安定感などを勘案すると、合理的な選択だろう。仙台の楽天に引き続き、ここでもライブドアは、言い出しっぺ役だけ?
菅公夫人の墓
 この20日に広域合併で一関市となる東山町田河津には、学問の神様である菅原道真公の夫人の墓所があり、長く地元住民の手で守られてきた。平成5年に門外不出とされる大宰府の梅の木の寄贈・植樹をきっかけに整備の機運が高まり、全国の皆様からの寄進も得て待望の墓碑堂が建立され、11〜12日には没後1100年大祭が予定されている。もともと、菅公夫人は道真公が左遷された際に、東山町のすぐ隣の前沢町に子供と落ち延び、道真公の死を追うように延喜6年(906年)に42歳で亡くなったという。

セキやんひとこと:菅公夫人の墓所がある東山町は一関市に合併し、菅公夫人と子供3人が生前暮らした前沢町は水沢市や江刺市などと来年2月に合併して奥州市となる。無機的な広域合併作業によって、人の営みが息付く有機的なつながりが分断される。伝える努力は、後世への責任として先達から継承したい。

第192号(2005年9月23日)
<グローバルスペース>

U3、新規格USBメモリ
 USBフラッシュメモリドライブの用途を基本的なデータ保存以外の分野に広げる動きが急だ。その業界団体「U3」のCEOであるKatePurmaは、その意義を「私たちは、『スマートドライブ』という新しい波をもたらそうとしている。それは、データだけでなく、パスワードやユーザ設定を含んだ作業環境を持ち運べ、コンピュータに挿すだけで使えるデバイスだ。これがあれば、もはやノートPCを持ち運ぶ必要もない」と端的に語り、その開発には大きな期待がかかる。

セキやんひとこと: 既にWebブラウザやメールソフトでは「U3」規格をサポートするメーカーも表れる一方、こうした機器の管理を強化する技術の開発も急である。やっぱり最後は使う人のモラルの問題になるか?
日独、総選挙比較
 11日に衆議院の総選挙、ドイツでも18日に連邦議会(下院)の総選挙が行われた。その類似点を挙げる。連邦国家ドイツでは、各州で野党キリスト教民主同盟(CDU)が与党社会民主党(SPD)を次々に打ち負かしている逆風下、「メディア宰相」の異名を誇るシュレーダー首相はその個人的な人気の高さを根拠に連邦議会を解散した。同様に、小泉首相は郵政法案の参議院での否決を受けて解散を断行した。独与党SPD内では、強引な解散への批判が強まり、左派議員が20人離党した。これも、郵政法案に反対した議員が自民党の公認を得られず、やむを得ず無所属や新党で戦った日本の状況と同じだ。さらに、野党CDU党首のメルケル氏は、ドイツ初の女性首相と期待されている以外まったく目立たない地味な人物でその演説は「退屈」という評判で、こちらも生真面目さが売りの民主党岡田克也前代表に、かぶる。

セキやんひとこと:東西合併によって経済に大打撃を受けたドイツは、今も高い失業率に苦しんでいる。日本もバブル崩壊の後遺症で、膨大な借金を抱え国の財政を圧迫している。しかし、とりあえず日本の総選挙の結果ははっきりしたが、片やドイツの総選挙の結果は候補者の急死などがあり未だ出ていない。
<ローカルスペース>
新一関市、船出
 両磐9市町村中7市町村の合併による一関市が20日スタートした。県内最大の面積1133平方kmで、人口約13万人と、1と3に縁があるようだ。早速10月2日には、市長選と市議選が告示される。市議会の法定定数は34なのだが、特例制度を適用して今回の定数は41とした。これも共通の4を削ると、3と1・・・。

セキやんひとこと:尚、工業出荷額も県全体の13%となっている。語呂合わせはさておき、予算規模500億円と県都盛岡市の6割強であり、現在小中学校の総数は64校だが今後急速に統合が進む計画のようだ。まずは、行政メリット追求ではなく、本来的な住民メリットを追求して欲しいと願う。
続いて、新遠野市
 10月1日には、遠野市と宮守村が合併し、新たな遠野市となる。これを受けた訳ではないが、仙台本社のカメイが東北最大級のガソリンスタンドの遠野での開業を発表し、麒麟ビールが遠野産ホップ使用ビールの増産に向けて仕込みを開始するなど、相変わらず内外とも遠野の存在感は並ではない。

セキやんひとこと:人口3万3千程で小粒だが、全国レベル知名度を生かし、住み良い街を目指されたい。

第193号(2005年10月7日)
<グローバルスペース>

ゲリマンダリング
 これは、特定集団に有利になるように選挙区を恣意的に設定することを指し、1812年に米マサチューセッツ州のエルブリッジ・ゲリー知事が所属する党に有利になるよう割り振った州内の選挙区の形が、ギリシャ伝説のトカゲのような形をした火の精「サラマンダー」に似ていたことから「ゲリマンダー」と、その横暴を皮肉って名付けられたということだ。その後、多民族国家アメリカでは、ある時はマイノリティのために、ある時は選挙区論議のためにと、結構それなりに議論のシンボルとして存在意義があった。

セキやんひとこと: かつて日本でも小選挙区制を導入しようとした際に「ハトマンダー」とか「カクマンダー」とか揶揄されて廃案の憂き目を見ていた。しかし、1994年に衆議院の選挙制度が変更され、96年以降に実施されている小選挙区制度(機能の補完のため比例代表並立)は死票が多いという宿命を持っているわけだから、その選挙区割りには恣意性を排除する潔癖さがことさら重要となる。
メジャーのプレーオフに日本人4人
 今まさに佳境の米大リーグのプレーオフに、ヤンキースの圧しも圧されぬ中軸を務める松井秀喜外野手、そして5日に逆転3ランを打ったホワイトソックスの井口資仁内野手、直接対決のカージナルス田口壮外野手とパドレスの大塚晶則投手、と4人の日本人プレーヤーが出場して活躍している。

セキやんひとこと:95年に野茂英雄投手が渡米した頃には考えられなかったことだ。その他にも、世界のイチローもいるし、すっかり本場メジャーも日本人選手の存在なしには語れない。
<ローカルスペース>
岩手発初期投資ゼロ型オーダーメイド工場建設プラン
 これは岩手県が大手リース会社とタイアップして考案した企業誘致策の名称で、工場操業開始まで資金負担なしで工場の立ち上げが可能となり、借入金の返済は工場操業後から始められるなど、中小企業にとっては心強い味方となる。制度の概要は、http://www.pref.iwate.jp/~ritti/be01.htmlをご覧あれ。
そんな中、青森県八戸市に本社をおく北日本造船が県北の久慈市に新工場を建設することが決まった。同社は、東北最大級の造船会社で、化学品を輸送する3万トン級タンカーを主力とする。今10月に着工し、来年5月に操業を開始し、造船需要の拡大に対応することになる。

セキやんひとこと:北日本造船も最後は地元八戸市との綱引きとなったようだが、岩手県側の資金調達などのソフト面を含めたきめ細かい対応に軍配が上がった。
楽天3巡目に宇部選手
 盛岡中央高校の宇部銀次捕手が、高校生ドラフトで楽天から3巡目(実質2人目)で指名された。宇部選手は岩手県北の普代村出身で、昨秋の東北大会では8打数連続安打を記録し、今夏の県大会でも24打数18安打の打率7割5分と驚異的な記録を残し、捕手ながらもトップバッターを務めるシュアな打撃と俊足が売りだ。楽天としては、東北出身の高校生選手第1号とのこと。

セキやんひとこと:このところ岩手球界では、4年後発足の東北独立リーグに参加予定の新球団の入団テストが行われるなど、「野球で飯を食う」が身近になりつつある。銀次選手の活躍で弾みをつけたいところ。

第194号(2005年10月21日)
<グローバルスペース>

年俸150万ドルから1ドルに減額
 経営破綻した米部品最大手のデルファイのロバート・ミラー会長(7月就任)は今年に限って75万ドルの報酬を受けるが、「来年1月から経営再建が完了するまで年間給与1ドル、ボーナスゼロ、退職金ゼロ、年金ゼロで働く」と宣言し、現行の年俸150万ドル(約1億7千万円)から同1ドルに削減される。また、ロドニー・オニール社長が来年から基本給を20%返上するのをはじめ、他の役員も基本給の10―20%を自主的に返上する。これらの役員報酬は破産裁判所の許可を受けたうえで正式に承認される見通しだ。

セキやんひとこと: デルファイ経営陣は全米自動車労組(UAW)に、組合員の時間給賃金を最大4分の1の16ドルに引き下げるよう求めており、これに反発しているUAWに譲歩を促すのが狙いとのこと。
国連分担金への問いかけ
 国連安全保障理事会の常任理事国分担金の負担率は、米22.0%、英6.1%、仏6.0%、中2.1%、ロシア1.1%であり、一方非常任理事国の日本は19.5%である。つまり、米国以外の4カ国の常任理事国は日本を大きく下回っている。こうした現状を踏まえ、小沢俊朗国連大使は「公正という基準に照らしてこの現状は許容されるのか」と、日本の巨額の国連分担金負担に強い疑義を示し、常任理事国入りが不可能なら拠出金の減額も辞さない考えを、国連総会の場で初めて明確に表明した。

セキやんひとこと:日本の常任理事国入りを目指した安保理改革決議案が廃案に追い込まれたことについて「日本国内には国連に対する失望感や不満を声にする人々が増えている」と指摘し、「日本国民の国連へのコミットメントが揺らぐ恐れがある」と述べたが、時既に遅しでピンと外れの感が否めない。
<ローカルスペース>
USEN社長、横浜ベイスターズに興味
 USENの宇野康秀社長は、あくまでも現時点では一方的な思いとの前提を置きながらも「プロ野球は(同社が進める動画配信事業の)視聴者獲得に有力なコンテンツ。放映の自由度を高めるために横浜ベイスターズと資本関係や経営に近い環境を構築できればいい」と語り、大いに意欲を示している。

セキやんひとこと:プロ球団の保有企業はその時代の産業地図を反映する。映画会社や鉄道会社全盛の時代もあったし、マスコミ系列が幅を利かせた時代も長かった。今、IT関連企業が積極的だ。
楽天効果、195億円
 東北経済産業省が発表した「東北楽天ゴールデンイーグルスによる東北地域への経済効果」によると、観客の入場料23億円、移動に伴う交通費15億円、飲食・宿泊費29億円、関連商品売上21億円を加えた直接需要は88億円で、これに球場改修費等を加えた直接効果は120億円となった。さらに、産業連関分析による波及効果75億円を加えると、トータルの経済効果は195億円と推計している。観客数が1年前の予測の3割も下回ったが、関連商品販売などでそれがカバーされたと分析している。

セキやんひとこと:球団経営としても、わずかながら黒字になったというから、「売り手(球団)良し、買い手(ファン)良し、世間(東北経済)良し」の三方良しで、まずは順調に船出した。あとは、ファンや地域の後押しを受けて、ノムさんのもとで来シーズンは更なるハッスルプレーを期待したい。

第195号(2005年11月4日)
<グローバルスペース>

ウォルマートの勝算?
 小売業世界1位のウォルマートが、西友再建という形をとって日本市場に本格進出する。西友の第三者割当増資1150億円のうち675億円を引き受けて出資比率を50%超とし、人事では12月15日付けで最高経営責任者(CEO)にウォルマート・インターナショナルのエドワード・カレジェッスキー最高執行責任者(COO)を送り、取締役11名中6名をウォルマート出身者が占めることになった。

セキやんひとこと: 世界2位のカルフールが、わずか4年余りで日本市場から実質的に撤退したのと好対照だ。地域ごとの木目細かいマーチャンダイジング戦略が必須といわれる日本において、本部主導方式のウォルマートがどこに勝算を認め、今後どのような方策を講じて行くのか興味深い。
「貯蓄なし世帯」2割強なのに・・・
 日銀の金融広報中央委員会が2日に発表した「家計の金融資産に関する世論調査」によると、2人以上世帯で「貯蓄を保有してない」割合は、過去最高の22.8%に達した。さらに、単身世帯では「貯蓄なし」が41.1%に達した。こんな折、某内閣の改造があった。新閣僚の中には、小学1年生の入場行進のように、足と手が一緒にぎこちなく動いている向きもあった。総じて、眼つきが虚ろで、使命感が希薄な印象を受けた。本来大臣たるもの民に奉じる者であるのに、なぜか意識が某首相に向き雷同的な頼りなさを感じた。

セキやんひとこと:自己責任?とはいえ、国民、特に地方の生活者の至る所に綻びが目立つ中、全く生活感のない人たちが、勝手に国の方向性を決めようとする危うさを感じるのは自分だけだろうか。
<ローカルスペース>
栃乃花、再入幕の快挙
 今度の九州場所で、一昨年の春場所以来16場所ぶりの再入幕だ。怪我に泣かされ続けたが、辛抱の甲斐があった。特に昨年初場所にヘルニアで途中休場を余儀なくされ、続く春場所では陥落した幕下で1勝に終わり親方にも引退を勧められたが「まだやらせてください」と突っぱねた。「やめる気はさらさらなかった。体さえ治れば、まだ頑張れると思っていた」と自分を信じ、その後まさに不屈の努力で這い上がってきた。

セキやんひとこと:今年8月の夏巡業でも村挙げて応援した出身地の山形村の皆さんも誇らしいことだろう。新入幕でいきなり12勝を上げ敢闘賞と技能賞をダブル受賞した華々しい実績のある元三役が、どん底を味わった上での復活だけに、その活躍が大いに楽しみだ。心から応援したい。
雑穀ブランド化の課題 −企業診断11月号より−
 市場規模の急増を受け雑穀生産量が10年前から倍増している状況下、アワ・キビの国内最大産地の岩手県で、農家自身のブランドへの重要性の認識をテコに、トレーサビリティ(生産履歴の追跡)による産地ブランドの構築が進んでいる。しかし、雑穀はJAS(日本農林規格)法上、原産地表示が不要であることから、価格対応のために国産と輸入物をブレンドして販売しているのが量販店などの実態という。

セキやんひとこと:農家の自立への動きと流通業者の思惑が真っ向から対立する構図となっているが、あくまでも消費者がブランド雑穀に対して値段に相応しい価値を認めるかどうかに係っている。物価の本質は、あくまでも購入者層の認める価値と生産者・流通業者が提供可能な価格との見合いなのだ。

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