Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第126号(2003年3月14日)

第127号(2003年3月28日)

第128号(2003年4月11日)

第129号(2003年4月25日)

第130号(2003年5月9日)

第126号(2003年3月14日)
<グローバルスペース>

日米同盟と国際連合
 米英両国を中心とする勢力により、「悪の枢軸」イラクへの武力行使へ踏 み切る動きが急だ。一方、仏独両国を中心とする勢力は、戦争状態を阻止す べく国際連合の場での議論を尽くそうとする。この中で日本はどのように振 舞うべきか、すでに議論の段階から行動の段階に差しかかっている。米国と の同盟関係を重視し武力行使を支持すべきか、唯一の被爆国として国連の場 で非戦の主張に加わるべきか、盛んに論争がなされているが、国際間で日本 が自国の立場を明確にするための時間は決して多くはない。

セキやんひとこと:どういう手順でいくのかという手続き論も結構だが 、本質での判断が最重要だ。9.11テロ以来殺伐としている世界情勢に対 して、世界の人々は「流血はこりごり」という願いを強く抱いている。 国の指導者には、このヒトとして当たり前の望みを実現することを大義とし 、凛とした判断が求められる。  
企業業績の明暗
昨年10−12月期、奇しくも米飲料・菓子大手の米コカコーラ社とペプ シコ社が前年と比べ業績を大幅に改善した。コカ・コーラ社は製品出荷量が 北米で5%増を確保するなど全般に堅調で、売上高が前年同期比13%増、 純利益が9億3000万ドル(2%増)だった。また、ペプシコ社は売上高 が同じく7%増で純利益が8億500万ドル(21%増)だった。またパソ コン大手デルコンピュータも、昨年11月―今年1月期の売上高が前年同期 比21%増の97億3500万ドル、純利益が32%増の6億300万ドル となった。

セキやんひとこと:この中でもデル社は、当ニュース117号で伝えた 通り、独自の経営戦略を展開し圧倒的なコスト競争力を武器にすることで、 当社を除いた業界全体の伸び率が1%弱と世界的にIT需要逆風の中、競合 他社からシェアを奪って2ケタの増収増益を達成した。企業業績のマダラ模 様は、万国共通。
<ローカルスペース>
民間出身校長の自殺
広島県の小学校でのこと。地銀の副支店長から転身して1年弱での悲劇だ 。報道によると、「先生たちに思いが伝わらない」などと民間企業との環境 の違いへ戸惑いを見せ、遺書には「選択を誤った」「能力のないものが校長 になって迷惑をかけた」などとあったという。

セキやんひとこと:当日も朝から保護者や教員達と花壇づくりをしてい たというが、ご冥福を祈るばかりだ。
最近「官」では、従来システムのほころびや沈滞した脱力感の払拭を狙って 、「民間人材活用」が一種のブーム化しているが、多くは腰が引けて中途半 端だ。官は所詮「数値目標」が馴染まない。だからこそ、「何のため」を問 い、お仲間意識から脱却し、住民を原点とした使命感を持ち続けることが本 当に大事なのだ。
後がない栃乃花
岩手県出身の唯一人の幕内力士である栃乃花は、ここ数年親指の骨折や膝 のケガに泣かされ、本来の相撲が取れず今場所も幕尻15枚目で苦戦中。平 成12年夏場所の入幕時は、小気味良い取り口とその甘いマスクが相俟って 、将来を嘱望された。事実、その場所は新入幕力士として33年ぶりに12 勝を挙げた。

セキやんひとこと:その新入幕場所では、勝ち星の数と新入幕で2大関 を下すという史上初の快挙が評価されて新入幕力士として史上3人目の三賞 ダブル受賞(敢闘、技能)を果たすなど、華々しい活躍をした。ここは、何 とか気力でもうひと踏ん張りしてもらいたい。皆さんも応援よろしくお願い します。

第127号(2003年3月28日)
<グローバルスペース>

アカデミー賞
 宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が、第75回アカデミー賞の長編アニメ賞に輝いた。また、監督賞と主演男優賞はいずれも「戦場のピアニスト」の、ロマン・ポラスキー監督とエイドリアン・ブロディ氏が獲得した。また、「シカゴ」が最優秀作品賞や助演女優賞など6部門で受賞した。映画界最大のイベントであるアカデミー賞も、今年はイラク問題もあり例年に比べて質素な式典になった。

セキやんひとこと:「千と」の受賞は昨年のベルリン映画祭金熊賞の受賞とダブル受賞で、奇しくも本ニュース125号でお伝えしたように、日本アニメの文化性の高さが証明された形だ。エイドリアン・ブロディ氏が挨拶で触れたように、イラクの件がなければ、もっと素直に喜べるのだが・・・。  
孫子の情報観
孫子は「敵を知り、己を知れば百戦しても負けることがない。情報収集が勝利の鍵。戦いは短期決戦が重要。戦わずして勝つことが最上の策」とし、「敵の動静、陣を調べ、堅固、鋭気を避け、不利な条件や土地で戦わない。戦は勢い、適材を適所に配し、統制を保てば、自然と勢いが生まれ、その勢いに任せる。勢いがあれば怯も勇に、弱も強に変わる」と続ける。そして具体的な分析のために、次の5つの指標を設ける。組織内の意思統一の程度を「道」、時機の善し悪しを「天」、空間的な条件の善し悪しを「地」、リーダーの器量を「将」、統制の程度を「法」とし、実情を分析し有利な計画を立てることが重要としている。

セキやんひとこと:活用できる情報かどうかは次の要素で決まる。「出所」、「時間・数量」、「収集の目的・性格」の3つが明確なことである。孫子は5つの指標に根拠を求めたが、このところ企業経営の手法として注目されているバランスト・スコアカードでは「財務」、「顧客」、「内部プロセス」、「学習と成長」の4指標で整理する。とにもかくにも、情報はその目的・使命を達成するための手段に過ぎないことを忘れてはならない。
<ローカルスペース>
あきないえーど&イメディオ
(財)大阪都市型産業振興センターが運営する「あきないえーど」と「イメディオ」を見せて貰った。あきないえーどの創業準備オフィスは半年間が入居期限だが、その卒業生の起業率は約8割にも上り、中には3年前にはたった一人で創業した方が既に株式会社として立派に従業員を雇用して着実に事業を行っている例もある。また、南港地区のアジア太平洋トレードセンタービル内の映像・情報関連に強いイメディオからは、公的インキュベート施設として初の上場企業を既に輩出している。

セキやんひとこと:年度末の忙しい時期なのに、どちらも快く案内してもらった。あきないえーどのM氏とは、前夜から情報交換を行い、旧交を温めた。また、イメディオを案内していただいたN女史も誠心誠意の対応をして頂き感謝の気持ちでいっぱいだ。成果を出すところの共通点は、スタッフが熱いことだ。
神戸のカリスマ?
前夜M氏から「神戸にスゴイ女性がいるので、会ったら?」の一言を聴き、早速アポ無しで三ノ宮まで足を伸ばし、夕方雨の中タクシーをとばして商工会議所のT女史を尋ねた。幸運にも面談することができ、初対面にもかかわらず、その自然体でかつ粘り強く取り組み続ける姿勢が即伝わってきた。良い縁を頂いた。

セキやんひとこと:小生の事業支援に対するスタンスとあまりにもオーバーラップするのでビックリした。

第128号(2003年4月11日)
<グローバルスペース>

やっぱり松井
 ヤンキース松井が良い。メジャー初戦からの連続安打こそ8試合目に途絶えたが、本拠地でのお披露目が満塁ホームランと申しぶんのない大活躍だ。浮つかないどっしり落ち着き払った言動が、まぶしい。

セキやんひとこと:日本で言えば織田信長や豊臣秀吉と同時代である中国明代の呂新吾著「呻吟語」によると、第一等の人物の要件は「深沈厚重」という。松井は、第三等の人物「聡明才弁」の気配をあえて感じさせず、一見すると第二等「磊落豪雄」のようでもあるが、今や打席の風格は、まさに「深沈厚重」である。  
イラク&肺炎の情報
イラク情勢に、まだまだ予断は許されない。しかしながら、経済面で出ている世界中の様々な影響については、http://www.jetro.go.jp/se/j/iraq.htmlを、一方、香港などで猛威を振るっている新型肺炎SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)関連情報については、ジェトロ海外駐在員からの情報満載のサイトhttp://www.jetro.go.jp/re/j/sars.htmlを、ご参照あれ。

セキやんひとこと:さすがジェトロの情報だけあって、「出所」「数量・時間」「目的・性格」が明確だ。前号で述べた通り、情報としての三拍子が揃っており、質が高い。  
酒販免許の緊急措置法案
 悪法も法なりと言われるように、法というものは尊重されるべき筈だ。ところが、我が国最上位の立法機関である衆院は、全会一致で酒の小売についての規制緩和へ逆行する法案を通過させた。98年に閣議で規制の見直しが決まり、01年に酒店同士の距離要件が廃止され、人口要件もこの9月に打ち切られるという予定だったが、今回の法案成立により税務署長権限で「緊急調整地域」に指定でき新規出店を1年間だけ禁止することを可能にした。まさに政治屋が最も暗躍し易い部分を法律で守った訳だ。

セキやんひとこと:いい加減な法令を「徒法(とほう)」という。故安岡正篤師は「法令そのものに絶対的な、天から見て十分な意義価値がなければ、命令としての法とは言えない」と述べている。一連の行動に一貫性なく、政治家として責任のかけらも感じられない。国の舵取りが口利き屋に成り下がったら、世も末だ。
<ローカルスペース>
構造改革特区認定
スッタモンダの末、今回は第1号として申請のあったものの内約半数の52件に関して、今月21日に政府が正式に決定し即座に規制を緩和するという。

セキやんひとこと:限定版とはいえ、この措置でせっかく「徒法」?を排除するわけだから、こちらこそは名実ともに規制緩和の先駆けになって欲しい。
事業計画の意義  −詳細こちらへ
@事業収支がバランスするのはいつか、Aそれまでの資金をどう調達するのか、Bその後どのように収支を継続的にプラスにするのか、この3点を真剣に押えようとする意識が、事業の進捗を大きく左右する。

セキやんひとこと:立場上詳しくは言えないが、当方が関わる創業支援事業に関しても、早期卒業候補など順調な事業者と思うに任せない事業者の違いは、この辺りに「気がつくかどうか」の差異にある。

第129号(2003年4月25日)
<グローバルスペース>

ヨーカ堂、米国上場廃止
 米国に上場する日本企業は、NY証券取引所にソニー・トヨタ・NTT・ アドバンテストなど19社、ナスダック市場にNEC・三井物産・クレイフ ィッシュなど14社の計33社。ヨーカ堂は1977年に急激な店舗拡大の資 金調達のためナスダックに上場したが、現在のナスダックでの売買高は東京取 引所の1%程度で株式流動性の面からもその意味が薄れ、また国内小売業の中 で唯一米国基準の決算書で投資家が同業他社と業績比較できにくいなどのデメ リットも指摘されており、既に報道されている通り今回の決断に至った。

セキやんひとこと:これを受けて株価が下がったが、鈴木敏文社長はそん なことは気にしない。持論の「商売は経済学でなく、心理学で考えろ」を地で 行ったまでのことだろう。いかに会計基準的に整っていようとも、それが自社 の投資家の判断に貢献せずむしろ惑わす材料であるならば、当然排除するまで のことなのだ。
100勝は通過点  −ロサンゼルス共同−
20日にパイオニア(先駆者)野茂が偉業を達成した。いつも堂々と真っ向 勝負を演じ、メジャー9年目で積み重ねた勝ち星が「100」に達した。周囲 の喧騒を嫌ってか、寡黙な34歳は「100勝といっても、周りが意識させる だけ」と繰り返してきたが、それでもベンチに腰を下ろした野茂は表情に安ど 感をにじませた。95年、「最高の打者と対戦したい」と決意して海を渡った 。新人王、2度の奪三振王、2度のノーヒットノーラン、輝かしい実績の陰に は解雇される屈辱も味わった。 ドジャースのラソーダ元監督は野茂の成功の 理由に精神力と練習量を挙げた。「彼は日本を代表する投手として米国に来た 。日米双方で水槽の中の魚のように注目された。非常にタフな状況下で、誰よ りも練習し、投げてきた」とその姿勢を絶賛している。

セキやんひとこと:その野茂が運営費を提供して創設する社会人野球のク ラブチーム(NOMOベースボールクラブ)が12、13日、ホームである新 日鉄堺グラウンドで1回目の入団テストを行った。今後も引き続き入団希望者 を募りながら、来春の公式戦への出場を目指す。「スポーツの力は本当にすご いと思う。不景気で暗い話題が続く時だからこそ、人の活力が大事じゃないで すか。」という野茂は、やはりタフだ。
<ローカルスペース>
地方議会の定員
町村合併の動きの思わぬ余波で、各議会議員選挙で定員割れが出ている。公 職選挙法では、欠員が定数の6分の1を超えると補欠選挙をしなければならな いが、それが1人2人なら欠員状態が続くことになる。

セキやんひとこと:地域をどうするかという想いは、議員活動期間の長 短に本来関係がない筈だが、それが立候補の意思に少なからず影響を与えると いうのも、ちょっと寂しい。上限は法律で決まっているが、下限は各議会で決 められる仕組みなのだから、いっそのこと議員定数を減らすというのが、そう した議会の合理的な対処法かもしれない。
石割り桜
盛岡の桜といえば、今年も見事な咲きっぷりを見せている盛岡地方裁判所前 庭の石割り桜だ。約350年ほど前に落雷でできた花崗岩のひびに、桜の種が 落ち込んで成長したといわれる。

セキやんひとこと:もちろん他に名所も数々有るが、石割り桜はいつ見て もその生命力の強さに圧倒される。雪囲い、剪定など、まめに手を入れても余 りある。http://www.odette.or.jp/citykankou/ からどうぞ。

第130号(2003年5月9日)
<グローバルスペース>

世界標準への動き急
 次世代インターネット接続ソフトを、日立、NEC、富士通、シスコシス テムズ、ジュニパーネットワークスの大手通信機器5社が日米連合で共同開 発した。これが事実上の世界標準となり、異なるソフトを搭載した各社機器 の間でも通信が可能になる。この夏には対応製品が発売され、さらに来年は 冷蔵庫やテレビなど、この標準仕様を搭載した商品が続々と登場し、ネット 家電販売に弾みがつきそうだ。
また、国内電機各社は、携帯情報機器に使用する超小型燃料電池の規格統一 に向けて動き出した。現在規格の統一がなされていないリチウムイオン電池 に代わって、メタノール燃料の使用で規格も統一され、容量も大きくなって 今の2〜3倍長持ちする電池が出来上がる見通しだ。

セキやんひとこと:この他、テレビのネット接続について業界標準化で 対応しようという動きもある。かつては、各電機メーカーの面子が優先され 硬直的だった「規格」がすっかり様変わりし、柔軟な業界標準を模索する動 きが顕著となっている。市場のグローバル化は、こうしたプラス面での副産 物も作り出している。
企業業績と株価の齟齬
若干持ち直したとは言え、相変わらず8千円前後で推移する日経平均株価 、一方ここ2〜3日で発表された企業決算は、トヨタの連結1兆4千億円強 の利益をはじめ軒並み「絶」のつく好調さだ。だが、それにも拘わらず、ち ょっと円が上がると、一気に輸出関連株が売られるという現状だ。

セキやんひとこと:日経平均がピークのおよそ5分の1という体たら くだ。既に株価は企業業績と連動せず、目先の利益確保に奔走する展望なき 相場に成り下がった。しかし、この齟齬の真因は、株式相場を張るという気 概の欠如にあり、腹を括らないとやっていけない相場なのに、新型肺炎なら ぬ真性の臆病風が吹きまくっている。これは、まさに「あれが悪い、これが 駄目」という他力本願の風潮に浸食された現在日本そのものの等身大の姿だ 。が、日本は捨てたものではなく、企業活力が全体に波及する日が必ず来る 。
<ローカルスペース>
中小企業再生支援協議会
昨年度末から各県で先行していた上記の協議会がいよいよ岩手県でも立ち 上がった。これは、一時的に経営が悪化して財務面で課題を抱えていて事業 の再構築に積極的に取り組む地域経済に重要な役割を持つ中小企業に対して 、主に財務面で支援し過去の荷物やしがらみを軽減しようという仕組みだ。

セキやんひとこと:全国的には各県10社程度の企業を視野に入れて取 り組む模様だが、あくまでも地域に貢献する中小企業のための施策であり、 決して金融機関の救済ではない。成果の実を心から念じたい。
覆面論議
今や全国的に有名になったサスケ議員の覆面問題で県議会の議会運営委員 会が迷走し、本9日に再度協議される。県議会には懸案事項が山積なのに、 という県民の批判も当然出ている。

セキやんひとこと:行政手続き的に言えば、執行機関である選管が覆面 での立候補を受け付けた時点で既に決着がついている問題であり、今さら県 政の議決機関で取り上げるような問題ではない。現時点で考慮される余地が あるとすれば、サスケ氏自身が議会で覆面を着用することについて、どのよ うな見解を持つかということだけで、他人がとやかく言う筋合いの問題では ない。サスケ氏の決断に任せるべき事項だ。

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