第301号(2009年11月27日)
<グローバルスペース>
ドル下落、金高値
24日公表された米連邦公開市場委員会の議事要旨に「秩序だったドル安」表現が盛り込まれたことから、26日には東京外為で14年ぶりに1ドルが86円台となるなど、投資マネーのドル離れが進んでいる。また、東京工業製品取引所の金先物で期先物が1グラム3368円と、26年ぶりの水準となった。
上海ディズニー、中国政府が建設を正式許可 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 投資マネーの定石は有利な方に動く。ドルより円、円より金、という動きから、ドル基軸通貨の時代は終わりかけているようにも読み取れる。次の基軸が何になるか、それが問題だ。
中国国家発展改革委員会は、上海市で2014年にも開業する米娯楽大手ウォルト・ディズニーが運営する「上海ディズニーランド」の建設計画を正式認可したと発表した。認可された敷地面積は116haで、米国を除いて世界最大という青写真とかけ離れた規模で、これまで最小だった香港ディズニーランドの126haよりも小さくなる。もっとも上海市政府はすでに約400haの土地で立ち退きを周辺住民に求めており、今後、上海市とディズニー社が中央政府と拡張計画について交渉するものとみられる。
セキやんひとこと: 規模拡張への動きがあるのは、中国都市部の消費ポテンシャルを考慮すれば、さもありなん。中国政府の国勢調査でも、08年末の総人口は13億3千万人弱で、農村部からの人口流入は続いており、10年には都市の人口が農村を上回る見込みが大きい。
<ローカルスペース>
紫波町の高橋信さんに農林水産省経営局長賞
全国担い手育成総合支援協議会は平成21年度優良担い手表彰を行い、紫波町の(有)高橋農産が法人・土地利用型部門の農林水産省経営局長賞に輝いた。代表者の高橋信さんは、町農業者協議会会長として認定農業者の掘り起こしに努め、県直播研究会長として直播技術の工場と普及にも取り組む。また、高齢リンゴ農家の園を借り入れ周辺農地の荒廃を防ぐ活動や、産直施設での直接販売や宅配を利用した産地直送販売で収益向上を図っていることなどが評価された。
県内産直、売上高103億円 ―岩手日報より―
セキやんひとこと: 農林大臣賞受賞の雫石町(有)姫園芸の快挙に隠れた感はあるが、小中学校の同期である高橋信さんの日頃からの努力には感服しており、今回の受賞についても心から敬意を表する。
県内の産地直売施設実態調査(有人直売所257施設対象、86%の222施設から回答)で、2008年度の売上額が前年度比1億7千万円増の103億6400万円になったと発表した。売上額の増加は3年連続で、売上額1億円以上の直売所は07年度より2施設増え28施設に上った。また、利用者も前年度比41万人増の1293万人と3年ぶりにプラスに転じ、低価格と安全・安心な食を背景にした産直施設は活動の拡大によって、本県の一大ビジネスへと成長を遂げている。
セキやんひとこと: 売上額の増加率は約1.6%、利用者数の増加率は約3.2%で、客単価は頭打ちとなっている。このことからも、産直への期待感のトレンドがどの辺りにあるかは読み取れよう。
第302号(2009年12月11日)
<グローバルスペース>
GMとフォード、北米で大幅増産へ ―NIKKEIより―
米ゼネラル・モーターズ(GM)と米フォード・モーターが2010年1〜3月期に北米で大幅な増産に入る。GMの生産計画台数は前年同期比75%増、フォードは58%増。米国の新車販売台数は政府の買い替え支援措置が打ち切られた後に反動減が起きたが、徐々に回復の兆しも出てきている。両社は需要の底打ち感が強いと見て、生産回復を急ぐ。
中国、インドに投機資金流入、バブル懸念も ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 自動車メーカーの世界的な再編も急だ。独VWと日スズキが資本業務提携し、インド・中国・南米などの新興国での地位を盤石にする。それぞれの戦略がしのぎを削り、しばらく目が離せない。
中国など東アジアやインドへの投資資金の流入が続き、株式や不動産相場が高騰している。成長への期待が背景にあるが、超低金利の米ドルを使った投機も目立つ。「東アジアでバブル懸念がある」(世界銀行)との観測も台頭した。中国で5日に開幕した共産党・政府が来年の経済運営を議論する「中央経済工作会議」でも資産インフレ抑制策が大きな議題となる見通しだ。投資資金流入は今春から本格化。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安を受けて一時的にアジア投資縮小の動きがあったが、株価や不動産相場は再び上昇基調を取り戻している。
セキやんひとこと: 政府系シンクタンクの中国社会科学院が発表した2010年国内総生産(GDP)成長率は実質9.1%だが、極端なインフレは生じないとの予測だ。世界経済の牽引役である中国がズッコケたら、一気に世界恐慌へと向かいかねない。まさに綱渡りだ。
<ローカルスペース>
小笠原満男選手、さすがのJリーグMVP
2009年度のJリーグ表彰式「Jリーグ・アウオーズ」が東京都内で行われ、最優秀選手はJ1史上初となる鹿島の3連覇達成で中核を担ったMF小笠原満男(盛岡・大宮中―大船渡高出)が初めて選出された。日本選手のMVP獲得は3年ぶりで、鹿島からは昨年のマルキーニョスに続いて2年連続となった。また17年目で初めて日本人選手のみとなったベストイレブンにも選ばれ、4年ぶり6度目の受賞となった。さらに、朝日新聞スポーツ欄の記名記事では「代表は来年1〜2月、日程的に海外組を招集できない。岡田監督はMVPを手元に置き、自ら見極めたらどうか。本当に必要ない存在なのか、どうかを。」とまで言及している。
国の仕分け、県内にも影響か
セキやんひとこと: 当方もかねがね、実績・実力からして、なぜ代表に招集をかけないのか不思議に感じていたので、今回の朝日の記者の指摘にまったく同感だ。代表チームには、ピリッとした核が必要だ。
国の行政刷新会議による仕分け事業の影響が県内でも危惧されている。花巻市議会が45事業になる見込みであることを明らかにしたのに続き、岩手県政策推進課も影響を受ける恐れがある事業が76に上るとした。ただ、現時点で仕分け後の対応が明確ではないため、引き続き国の動向に注視する姿勢だ。
セキやんひとこと: ジタバタせず、政府予算案の年内閣議決定見通しを踏まえて対応するしかない。
第303号(2009年12月25日)
<グローバルスペース>
中国「吉利」にボルボ売却、フォード基本合意 ―NIKKEIより―
米フォード・モーターは23日、傘下の高級車ブランド「ボルボ」(スウェーデン)を中国の民営自動車大手、浙江吉利控股集団に売却することで基本合意したと発表。10年6月までに売却手続き完了を目指し、経営再建を急ぐ。フォードと吉利は10年1〜3月に契約の詳細を詰め、政府などの承認を得て4〜6月に売却手続きを終える計画。フォード側は「売却後もボルボと協力するが、株式を保有する意図はない」としており、完全売却を目指す構えだ。売却額は公表していないが、約20億ドル(約1800億円)との観測も出ている。
中国、景気刺激策巡る公金流用で198人を処分 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: 中国の新車市場は09年にアメリカを抜いて世界最大となる見通しで、自動車界でも中国メーカーの存在感が一段と高まることになる。中国経済は、今のところ乗りに乗っている。
中国共産党の中央規律検査委員会は24日、4兆元(約53兆円)の景気刺激策に絡んだ公金流用などで、11月までの1年間に党・政府の幹部198人を処分したと発表した。記者会見した規律検査委の王偉常務委員は「景気対策の適正な実行は中国経済の発展にとり極めて重要。検査・監督を一層強化する」と述べた。規律検査委によると、捜査当局が12人を立件したほか、27人が免職・辞職処分を受けた。四川省の公立病院建設をめぐって地元幹部が競争入札を実施せずに特定業者を選定したほか、山西省では空港建設予算の一部を地元幹部が車両購入資金に充当していた。検査委は市民からの通報やメディアの報道を活用し、不正行為の解明を続ける。
セキやんひとこと: 中国もオープンになってきたということか、逆に何か意図的なアピールを狙ったのか?
<ローカルスペース>
産学連携、これで失敗 ―YOMIURIより―
北海道大学は32億円を投じながらも十分な成果を上げられなかった産学連携事業の失敗原因として、公平を重んじる大学の慣行により重点投資が不十分になった点や、リーダーシップを発揮しようとした企業出身者が既存のルールを重視する大学研究者に受け入れられず孤立した点などを指摘する報告書をまとめた。大学が自らの失敗を検証するのは異例の試み。報告書では、大型研究を進める際に、学外者との意思疎通を十分に図れる体制を構築すべきなどとする10か条の注意点を提言している。
高校生ら、巫女の衣装合わせ ―岩手日報より―
セキやんひとこと: この自己総括には、大いに異議ありだ。体制の問題ではなく、文化の問題だからだ。
各地で新年を迎える準備が進む中、奥州市水沢区の駒形神社は23日、アルバイトで巫女を務める女子高校生らの衣装合わせを行った。地元の高校生ら約40人は、山下宮司代務者から心構えや立ち居振る舞いについて説明を受け、白衣と緋袴の着付けを練習した。少し恥ずかしそうに巫女姿を披露し合い笑顔を交わした。巫女たちは27日から来月15日まで交代で務め、初詣で客に一年の福を授ける。
セキやんひとこと: いつになく、各地の巫女のアルバイトの高校生の姿が取り上げられているように感じる。業界用語ではご奉仕というらしいが、初々しさ溢れる活動を通じ、社会に馴染んで行ってくれることだろう。
第304号(2010年1月8日)
<グローバルスペース>
グーグル、新型携帯「Nexus One」発表 ―NIKKEIより―
インターネット検索大手グーグルは5日、新型携帯電話「ネクサス・ワン」を発表した。同社の携帯電話機用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使用。ナビゲーションやカメラを搭載し、1万8千以上の応用ソフトを利用できる。当面は、米国・英国・香港・シンガポールのみの販売となる。グーグルは、アンドロイドOSで使える地図検索などのサービスをアイフォーン向けだけに提供するなど、アップルとは今まで友好関係を築いてきた。しかし、グーグルとしては、アンドロイドOSの普及を促し携帯電話向けネットサービスで優位に立つには、自社ブランドの携帯を投入する必要があると判断したようだ。
トヨタ、小型車低価格対応へ ―asahi.comより―
セキやんひとこと: グーグルとアップルは、共通ライバルのマイクロソフトを介しての協力関係だったが、グーグルが今回アイフォーンと競合する端末を販売したことで、どのような展開になるか興味深い。
トヨタ自動車が、インドのモーターショーで2011年に発売する新興国向け小型車「Etios」(エティオス)を発表し、開発責任者の則武義典チーフエンジニアが朝日新聞社などのインタビューに対し、「トヨタは今回、安く車をつくるという引き出しを手に入れた。安くつくる技術を培わないと、これからの世界で勝ち残れない」と答え、今回の開発を通し、トヨタが安く車をつくる方法を体得したことを強調した。
セキやんひとこと: 世界標準のプロダクトイン方式から、現地インドに合わせ不要部品を取り除くなどのマーケットイン方式への大転換だ。これは、明らかに販売戦略のレベルアップになる。本物かどうか注目だ。
<ローカルスペース>
JR貨物、岩手―愛知のトヨタ向け輸送列車増便 ―NIKKEIより―
日本貨物鉄道(JR貨物)は6日から、岩手県と愛知県の間を運行しているトヨタ自動車グループ向け部品輸送の専用列車「トヨタ ロングパス エクスプレス」を、昨年3月から1日1往復に減らしていたが10カ月ぶりに2往復に戻す。エコカー減税効果などでの小型車生産回復や生産車種増のトヨタの生産回復を受けた措置。このエクスプレスは、愛知地区の生産部品を完成車組み立ての関東自動車工業岩手工場に送る便で、1編成あたり31フィートコンテナ(10トントラック1台分に相当)を40個搭載する。
一戸病院の空き病棟で老人ホーム、県特例交付金活用 ―岩手日報より―
セキやんひとこと: 当然のことだが、プリウスの快進撃を見ても車がまったく売れないというのではない。
一戸町が県立一戸病院(高田耕院長、325床)の空き病棟を活用して整備した町有料老人ホーム「ナーシングあいあい」が開所した。無床化した地域診療センターの民間移管支援などを想定し、岩手県が本年度創設した特例交付金の活用第1号。2011年度までは開所に伴う介護保険料や町の負担増が回避される。深刻な医師不足の中で地域医療の在り方を考えるモデルケースとなりそうだ。開所したのは有料老人ホーム11床(介護保険対象外4床を含む)と短期入所施設15床の計26床。04年の産婦人科病棟休止などに伴い空いていた5階の1病棟(1416平方メートル、49床)を約4千万円で改装・整備した。
セキやんひとこと: 老母を特養施設にお願いしている身からすれば、この仕組みは安心だ。推進すべし。
第305号(2010年1月22日)
<グローバルスペース>
世界の注目指導者 ―NIKKEIより―
米調査分析会社ユーラシア・グループは19日、今年注目すべき世界の指導者10人を公表した。首位は中国の温家宝首相、2位はオバマ米大統領で、3位に民主党の小沢一郎幹事長を挙げ、鳩山由紀夫首相はランク入りしなかった。小沢氏を「民主党内で最も力がある政治家」と位置付け、党の選挙戦略や資金面、候補者を選定コントロールしていると指摘し、今回の事件で政治の舞台から降りた場合について「政策面の影響はわずかだが、選挙への意味合いは途方もなく大きい」と強調した。
グーグル、中国から撤退か?
セキやんひとこと: 国内では近視眼的に渦中の人となっている小沢幹事長だが、国際的な見方は巨視的見地から見ているようだ。当局も意地を張るのも良いが、そろそろ矛先を収めてはどうかなぁと思うのだが…。
中国の検索エンジンといえば百度(Baidu)だ。中国インターネット情報センターが昨09年9月に公表した報告書では、中国検索エンジン市場でのグーグルのシェアは13%弱、一方の百度は77%と飛びぬけている。グーグルは2000年から正式に中国進出を果たしたが、昨年グーグル中国の李総裁が突然辞任した後は、中央テレビ局から詐欺広告や下品さを指摘されるなど苦戦が続いている。さらに、中国作家協会から作品の不許可公開で告訴されるなど、検閲の厳しさとも相俟って戦意喪失状態のようだ。
セキやんひとこと: さらに、今月12日の百度は今回のパンクトラブルに関し、米ドメイン登録会社レジスター・ドットコムをニューヨークの裁判所に提訴したとのこと。何か、中・米の意地の張り合いじみてきた。
<ローカルスペース>
寒サニマケヌ岩手県民 薄着傾向が日本一 ―岩手日報より―
岩手県民は日本一寒さに強い―。こんな結果が気象情報会社ウェザーニューズ(東京都港区)の「全国寒がり度調査」で明らかになった。気温が同じと仮定した場合の着衣や手袋、マフラーなどの小物の数を偏差値化して分析。県民は薄着の人が多いとの結果が出た。隣の秋田県は「最も寒がり」であることも分かり「岩手県民はこらえ性があるのではないか」と、ユニークな調査に県民は興味を示している。同社広報担当の徳丸友紀さんは「岩手と秋田は隣県にもかかわらずこのような結果が出たことに驚いている。今後も調査を重ね分析したい」としている。
山田の牡蠣くん
セキやんひとこと: 自分も含め、周りではそんなにやせ我慢しているようにも思えないのだが…。
3セク三陸鉄道のオンラインショップで推奨している冬ギフトの一品で、三陸海岸山田町の漁師の佐々木俊之さんが、自分で育てた牡蠣を燻製にしてオリーブオイルに漬けた食材だ。成人の日は日経新聞全国版に掲載され、15日に開催された岩手県水産加工品コンクールでは県知事賞受賞、さらに18日にはNHKローカル番組で取り上げられ放映された。地元漁師の取り組みに、三鉄応援団がついたことが勝因だ。
セキやんひとこと: ただ個人事業なので、急激なネットユーザー需要に対しては、既に1週間以上待ちの状態のようだ。ネット時代は、とりわけ初動対応の迅速性が求められるから、仕掛ける方は要注意だ。