Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第276号(2008年12月12日)

第277号(2008年12月26日)

第278号(2009年1月9日)

第279号(2009年1月23日)

第280号(2009年2月6日)

第276号(2008年12月12日)
<グローバルスペース>

自動車救済法案、米下院が可決 ―NIKKEIより―
 米下院は10日夜、米自動車大手へのつなぎ融資を柱とする救済法案の採決に踏み切り、賛成多数で可決した。ただ、上院では共和党の反対派が記者会見を開くなど採決のメドが立たない状況が続いている。ホワイトハウスと上院民主党指導部は法案の再修正も視野に反対派議員の説得工作に乗り出す構えだが、救済法案の成立はなお流動的な情勢だ。

セキやんひとこと: 次年度の販売目標台数1000万台超えを視野に入れていた世界のトヨタでさえ、今年度実績から100万台も減らし800万台前後に大幅下方修正する構えだ。世界のビッグ3は、もっと深刻だ。
水ビジネス市場、増大基調 ―企業診断より―
 このところ新興国における水ビジネスが、日本商社のビジネスチャンスとしてクローズアップされてきた。造水、給配水、排水処理、再利用、水質管理、環境対策などの一連の技術をパッケージで提案することで、活路を見出す動きが出ている。当然、他の都市インフラ整備事業以外の産業分野でもニーズは山盛りだ。

セキやんひとこと: 商社にとっては、経済活動以外に社会的な貢献が目に見える形で具現化できるので、一石二鳥にも三鳥にもなり、本来の堂々としたビジネス展開が期待される分野だ。
<ローカルスペース>
MURATAの話題、内閣府 ―島根県江津市HPより―
 内閣府が創設した「地方を元気にさせる元気再生事業」に、江津市の産業人材育成事業も選ばれ(273号で既報)、江津市の森下建設鰍ェ同市内の鉄工所や林業会社3社と連携し、新分野であるバイオマスボイラーの製造販売を手掛けることになり、このたび第1号の認定となった。森下建設鰍ヘ、3社の社員延べ4人を11月から3カ月間、盛岡市のボイラー製造販売会社MURATAに送り、製造技術の習得を行う。

セキやんひとこと: 受け入れ先であるMURATAの村田榮代表は、定年退職後に起業され盛岡市産業支援センターを拠点に事業展開している。今や県内だけでなく北海道や九州からもラブコールがあり、ますます意気盛んだ。サラリーマン時代に温めたアイデアを特許申請した中核技術は、シンプルかつリーズナブルが売りで、もの作りはこうすれば良いというお手本だ。
MURATAの話題、工畜連携 ―岩手日報より―
 黒毛和種牛肉の生産加工販売の国内大手、有限会社安愚楽共済牧場(本社・栃木県)は、一関市千厩町の小梨牧場で堆肥のペレット化による地域への燃料供給に取り組む。試算では石油の10分の1、木質燃料の3分の1程度にコストが抑えられる上、家畜の敷材として再利用できる。県千厩農林センターや他業種と協力した全国初の取り組みで、大量に生産される生堆肥を乾燥装置で水分を35−40%まで低下させ、乾燥堆肥とペレットにするという仕組み。ペレット燃焼はMURATA(盛岡市)が独自に開発したボイラーを使う。乾燥は日本技術(大分市)が開発した堆肥ペレット製造装置で行う。

セキやんひとこと: 「工畜連携」として進めてきた農林センターの金野所長は「全国的にも先駆的な取り組み。地域経済の活性化に寄与できれば」と意気込む。ボイラーは大丈夫なので、乾燥装置の出来次第だ。

第277号(2008年12月26日)
<グローバルスペース>

金融危機が世界に波及、株価暴落 ―時事通信社10大ニュース1位―
 米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローンの焦げ付きが多発し、世界的な金融危機に発展し、9月には、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)を受け、一挙に危機が深刻化した。

セキやんひとこと: NY株は、同29日777ドル安と史上最大の下げ幅を記録。実態とバブルは違うのだ。
「変革」掲げ、歴史的勝利 ―時事通信社10大ニュース2位―
 ブッシュ共和党政権の次の政権を決める米大統領選は11月4日に投開票され、「変革」を掲げて旋風を起こした民主党のバラク・オバマ上院議員が当選。米史上初の黒人(アフリカ系)大統領が誕生した。

セキやんひとこと: Yes、we can!そう、為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり、と上杉鷹山が遺した通り、このたび誕生したアメリカ初の黒人大統領も同じ思いだということ。
<ローカルスペース>
2度の大地震、風評被害も ―岩手日報10大ニュース1位―
 6月14日午前8時43分ごろ、一関市西部を震源とするマグニチュード7.2の「岩手・宮城内陸地震」が発生。奥州衣川で震度6強、同胆沢で震度6弱を記録した。さらに、7月24日午前0時26分ごろ、県沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8の「岩手北部地震」が発生、野田村野田で震度6弱を記録した。県内で90人が重軽傷を負い、10億円を超える被害が出た。

セキやんひとこと: 2度の大地震で、宿泊予約キャンセルが続出するなど県内観光業界を風評被害が直撃。県は達増知事が「がんばろう!岩手」を宣言し、元気な岩手発信に努めた。
平泉の世界遺産「登録延期」 ―岩手日報10大ニュース2位―
 「平泉の文化遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録に向けた県民の運動が盛り上がったが、カナダのケベックで開かれたユネスコ世界遺産委員会は7月7日に「登録延期」を決めた。国や県は2011年の登録を目指し、推薦書作成委員会に新たな委員を迎えて再始動させ、児童生徒に対する県の「平泉授業」も11月から始まった。

セキやんひとこと: 地元の一致協力に全てかかっていることを自覚することがポイントだ。グダグダ言わずに、やれることに徹することだ。
大井さん、パラ五輪連続メダル ―岩手日報10大ニュース10位―
 9月14日北京パラリンピックの車いす男子円盤投げで、洋野町種市の大井利江選手(60)が3位となり銅メダルを獲得。2004年のアテネ大会の「銀」に続き、2大会連続のメダルに輝いた。大井選手は今回、より障害の軽いクラスと統合され不利な条件だったが、3投目に26メートル21を記録。アテネ大会の自身の記録を1メートル余り上回り、還暦で堂々のメダル獲得を成し遂げた。

セキやんひとこと: 元漁船員だった大井さんの練習を、妻の須恵子さんが支え、夫婦二人三脚で念願の金メダルを目指した。その生き方は多くの人の感動を呼び、洋野町は11月初の町民栄誉賞を贈った。

第278号(2009年1月9日)
<グローバルスペース>

規制なき市場経済はない ―読売新聞「大波乱に立ち向かう(@P.クルーグマン)」より―
 世界金融危機は、市場経済は自由放任にしておけばうまくいくという信仰を打ち砕いた。1930年代の大恐慌後に採られた適度な規制を是とする哲学に回帰すべきだ。
市場経済そのものが悪いのではない。市場経済はいまだに最善のシステムだが、金融には問題があった。引き金を引いたのは、米国の住宅バブルの崩壊である。元凶は、規制もされずに野放しとなっていた米証券会社やヘッジファンドなどによる「影の銀行システム」だ。実質的には銀行なのに、銀行のような規制を受けて来なかった。住宅ローンを証券化した金融商品などで、借入金を元手に自己資本の何十倍も投資するレバレッジ(てこ)取引を行い、バブルを膨らませた。
タイタニック号の乗客が沈没するのを知らずに、別の乗客から保険を買ったようなものだ。金融工学を駆使した金融商品は安全だと信じ込んで、皆がバブルでリスクの膨らんだ金融商品を持ち合っていた。だから、いったんバブルがはじけると、今度はてこが逆に作用し、負の影響が直ちに世界中に伝わった。米国の住宅バブルと関係のない様々な国々にも、危機は異常なほどの伝染力で広がった。

セキやんひとこと: ある識者も「市場経済が万能なら、行政府がなくてもすべてうまくいく筈。行政府がなくならないのは、市場経済が万能でないことの証しだ」と指摘している。胡散臭さに、皆気づいているのだ。
オバマ氏、金融規制見直し示唆 ―NIKKEIより―
 オバマ次期大統領は、インタビューで金融分野の規制について「抜本的な見直しが必要。4月のG20金融サミットまでに一定の方向性を提示する」との方針を明らかにした。監督当局の再編、金融機関経営安定の監督強化、情報開示強化などが柱になる。景気対策については議会との調整を踏まえ拡大する考えだ。

セキやんひとこと: 前項クルーグマンはじめ内外の論客の指摘通り、より根源的な対策を期待したい。
<ローカルスペース>
機能美の南部鉄瓶で入賞、盛岡の大村さん ―岩手日報より―
 盛岡市の南部鉄器職人大村敏宏さんは、2008年度全国伝統的工芸品公募展で、生活賞を受賞した。受賞作品の南部鉄器「鉄瓶“糸目”」は、芸術的な観点より実用性を考慮してシンプルに仕上げた。大村さんの同公募展での受賞は2回目。全国から402点の応募があり、17点が入賞した。

セキやんひとこと: 大村さんは、06年に「鉄瓶“線”」で中小企業大臣賞を受賞した期待の若手だ。ちなみに、奥さんの千春さんは、現在盛岡市産業支援センターの事務職で頑張っている。若い世代に、幸あれ!
金融支援、活況!?
 盛岡市では中小企業向け金融支援制度の認定件数が昨年末から急増し、02年度以降で最高となった。この制度は国が打ち出した金融支援対策に加え保証料を負担する制度だ。また、岩手県が金融機関と協調融資する「中小企業経営安定資金」は底をつきそうで、今後さらに年度末の決算期を迎え資金需要が高まる見込みであることから、県は2月補正予算で増額補正する方針だ。

セキやんひとこと: それだけ地場企業の資金繰りは切実だ。単なる延命措置に終わらないように祈る。

第279号(2009年1月23日)
<グローバルスペース>

オバマ大統領、就任演説<抜粋>
 長い間、我々を疲れさせてきた陳腐な政治議論はもはや通用しない。我々が今日問うべきなのは、政府の大小ではなく、政府が機能するか否かだ。家族が人並みの給与の仕事を見つけたり、負担できる(医療)保険や、立派な退職資金を手に入れることの助けに、政府がなるかどうかだ。答えがイエスの場合は、その施策を前進させる。ノーならば終わりとなる。公的資金を管理する者は適切に支出し、悪弊を改め、誰からも見えるように業務を行う。それによって初めて、国民と政府の間に不可欠な信頼を回復できる。
さらに、問うべきなのは、市場の良しあしでもない。富を作り自由を広げる市場の力に比肩するものはない。だが、今回の経済危機は、監視がなければ、市場は統制を失い、豊かな者ばかりを優遇する国の繁栄が長続きしないことを我々に気づかせた。我々の経済の成功はいつも、単に国内総生産(GDP)の大きさだけでなく、我々の繁栄が広がる範囲や、機会を求めるすべての人に広げる能力によるものだった。慈善としてではなく、公共の利益に通じる最も確実な道としてだ。

セキやんひとこと: 米国への試練は本物だが、米国民はそれに対処できるという、国民を勇気付ける名演説だ。しかしながら、この日もNYダウはご祝儀相場どころか、前日比332ドル余り安い8000ドル割れと市場から厳しい洗礼を受けた。世界経済の今後は、新大統領の双肩に掛かっているところ大なのだが…。
中国、9%成長に減速 ―NIKKEIより―
 中国国家統計局は、2008年10―12月期の国内総生産(GDP)が実質で前年同期に比べ6.8%増えたと発表した。四半期ベースでは7年ぶりの低水準。この結果、08年通年のGDP伸び率は9.0%増と、6年ぶりに一ケタ台に落ち込んだ。金融危機に端を発する世界経済の低迷で輸出の不振が鮮明になり、固定資産投資や生産活動が減速した。

セキやんひとこと: 中国における雇用と社会安定の維持には「8%成長」が必要とされることから、世界的景気減速下で今後8%成長が至上命題となる。その影響は中国内だけに留まらないから深刻だ。
<ローカルスペース>
超精密歯車で全国表彰、アイカムス・ラボの片野社長 ―岩手日報18日付2面より―
 国内の優秀な起業家を表彰する「JAPAN VENTURE AWARDS(JVA)2009」で、岩手大発のベンチャー企業、アイカムス・ラボ(盛岡市)の片野圭二社長が、今回新設された地域起業家部門で表彰されることが決まった。世界最小プラスチック歯車減速機を開発生産し、地場のものづくり産業に貢献していることが評価された。表彰式は20日、東京都千代田区の国際フォーラムで行われる。

セキやんひとこと: 2日ほどフライング気味の報道?片野社長は、07年9月の全国大学発ベンチャービジネスモデルコンテストでも「ものづくり分野大賞」を受賞した期待の星だ。JVAに推薦した甲斐があった。
大寒なのに?
 盛岡では大寒の20日の最低気温が−1.7℃、前19日は何と1.2℃と最低気温がプラスだった。

セキやんひとこと: 通年で一番寒さ厳しい時期なのに、気象も景況に合わせて?異常の態だ。

第280号(2009年2月6日)
<グローバルスペース>

議論呼ぶ、BUYアメリカン条項
 公共事業で米国製品の使用を義務づける「バイアメリカン条項」を含む景気対策法案が米国上院で審議されているが、日本からも懸念する書簡が送られたほか、同条項には欧州連合(EU)、カナダなど諸外国が一斉に反発している。オバマ大統領も同条項の見直しを求めるなど議論は白熱している。

セキやんひとこと: ところ変わって、岩手でも新工場の延期を決めたメーカーのテレビを購入するなど、よく言えば地元志向、言い方を変えると保護主義に向かっている。数年前から、東北経済産業局でもBUY東北事業の推進に苦戦していたが、景況時と異なり逆風をきっかけに潮流を変えられるかどうか注目だ。
不況下でも、節約志向に対応し好調 ―共同通信配信記事より―
 流通業界では、ユニクロを展開するファーストリテイリングや家具量販店のニトリなどの業績が好調。外食のマクドナルドを含めた3社に共通するのは、節約志向に対応した低価格と、個性ある商品・店舗の開発。低コストの原材料調達や積極的なPR戦略も、不況下で収益を稼ぐ原動力になっている。日本マクドナルドホールディングスの2008年12月期連結決算は、フランチャイズ店も含めた全店売上高が前期比4・9%増の5183億円と外食業で初めて5000億円を突破し、不振の外食業界で「独り勝ち」。

セキやんひとこと: 逆風の中でも業績好調の3社から、経営は決して景気のみによるものでないことを教えられる。地元の好業績企業の場合も、コストパフォーマンスが良く分かり易い事業が多いことに気が付く。
<ローカルスペース>
内定取り消し補償、3日後に会社更生法申請
 昨年3月期決算で最高益をあげたマンション分譲大手の日本綜合地所は、内定取り消しをした学生53人に謝罪し全員が補償金の支払いを受け入れたと、この2日に発表した。その直後の5日には、東京地裁に会社更生手続き開始を申し立て、受理されたと発表した。グループを含めた負債総額は約2142億円。市況悪化が直撃し、金融機関から新規融資を受けることもできなくなり、資金繰りに行き詰まった。

セキやんひとこと: 経営が一気に崩れた。まさに「会社経営は、一寸先は闇」を地で行ったようなものだ。特に、金融工学とやらのレバレッジ(てこ)効果で、実態経営の悪化速度よりも資金繰りの悪化速度がケタ違いに進んでしまう怖さがある。規模が大きければ大きいほど、その罠にハマるリスクも大きい。
滝沢村IPUイノベーションセンターに入居第1号 ―盛岡タイムスより―
 盛岡に隣接する滝沢村が、同村滝沢字巣子の岩手県立大学敷地内に建設している滝沢村IPUイノベーションセンターに第1号の入居者が決定した。入居するのは情報処理産業のV&V(本社・横浜市)、電気機械器具製造のYDK(本社・東京都)、ソフトウエア開発のエボテック(本社・盛岡市)、ソフトウエア開発のホロニック・システムズ(本社・紫波町)の4社で、研究室7室の入居が決定した。村では同センターを核に将来的には県立大学周辺にIT関連企業の域内集積を図りたい考えだ。

セキやんひとこと: 中長期的にはこの分野の人材不足は明らかだ。こうした時期にこそ、しっかりと地に深く根を張って、花を咲かせる春を待ちたいものだ。

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