Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第251号(2007年12月28日)

第252号(2007年1月11日)

第253号(2007年1月25日)

第254号(2007年2月8日)

第255号(2007年2月22日)

第251号(2007年12月28日)
<グローバルスペース>

世界でのGDP比率、日本半減
 26日に発表された内閣府の国民経済計算確報(平成18年暦年)によると、世界中の国民総生産GDPに占める割合がアメリカ27.2%、EU15カ国28.3%、そして日本9.1%となった。さらに、一人当たりに換算したGDPでは、日本はOECD加盟30カ国中18位だった。円安や国内のデフレ要因があったにせよ、約15年前は世界総GDPの17.9%を占め、一人当たりGDPも2位だったことからすると隔世の感がある。

セキやんひとこと: 一方、BRICsなどの新興諸国の勢いは凄まじく、まさに日本がエコノミック・アニマルと呼ばれた頃を彷彿とさせる。経済が成長する時のエネルギーは、ある種の異常さに由来するのかも?
中印の自動車産業動向
 約120社が乱立し供給過剰気味の中国では、国有自動車メーカー最大手の上海汽車が、中堅国有メーカーの南京汽車を約320億円で買収するなど競争力強化に向けて再編が加速されそうだ。また、世界の商用車5大市場の一つとされるインドでは、商用車メーカー最大手のダイムラー(ドイツ)と2位のボルボ(スウェーデン)が現地企業との合弁生産を相次いで決め、インドが国際的なシェア争いの最前線となりそうだ。

セキやんひとこと: 市場として飽和状態にある日本のメーカー、トヨタが質量ともに近々世界のトップメーカーに駆け上がる見込みというのは皮肉だ。これは、もはや国内市場で競争している時代ではないということで、何も自動車メーカーに限った現象ではなく、多くの大企業共通の市場環境ということなのだ。
<ローカルスペース>
チーム岩手、カーリング混複で日本一
 カーリングの新種目で男女1名ずつのペアで競技するミックスダブルスの第1回全日本選手権があった。その記念すべき大会で、苫米地賢司さんと平美智子さんのチーム岩手のペアが、トリノ五輪でカーリングを一躍メジャー?な競技に押し上げ爽やかな頑張りで有名になった小野寺(現:小笠原)歩さんと長野五輪の男子代表が組んだチーム常呂ペアを7−3で破り、見事初代王者に輝き世界選手権代表となった。

セキやんひとこと: 初代チャンピオンは二戸市で腕を磨いて、今大会も無欲で臨んだようで、本人たちも優勝してビックリしたとのことだ。文字通り、無欲の勝利ということで、来年のフィンランドでも無欲を貫いて強豪国選手に一泡ふかせて欲しいものだ。
あの矢祭町、議員報酬を日当制に  −asahi.comより−
 「合併しない宣言」で知られる福島県矢祭町の町議会(10人)は、議員報酬を日当制に変える方針を固めた。これは、「自立の町づくり」を進めるため、経費削減を図るとともに、地方議員の報酬は「議員活動の対価」という原点に立ち返る。実現すれば、議会の人件費は現行の3分の1以下になる見通し。ただ、低額の報酬では専業化は難しく、報酬以外に収入がある人以外は議員になれなくなるとの懸念もあるが、現在の矢祭町の町議は、農業や建材業などで収入がある

セキやんひとこと: 記事では、欧米では日当制やボランティア制を採り入れている議会もあるという。今回の矢祭町での日当制導入で、国内の地方議員のあり方(地方議員は、高度な知識を持った専門家か?地域を代表するボランティアに近い存在か?)を巡る議論に拍車がかかりそうだとも指摘。御意!?

第252号(2008年1月11日)
<グローバルスペース>

オバマか、ヒラリーか
 ほんの一つの国の大統領選挙の予備選挙だが、アメリカ大統領選挙の予備選が熱い。特に、優勢が伝えられる民主党の指名候補争いでは、実現すれば黒人初となるバラク・オバマ氏か、女性初となるヒラリー・クリントン氏か、白熱した戦いが続いており、アイオワ州はオバマ氏、ニューハンプシャー州はクリントン氏がそれぞれ勝利し1勝1敗となった。一方、共和党はハッカビー氏とマケイン氏が1勝ずつ上げているが、全米50州で最も人口が少ないワイオミング州でも同党予備選が5日に行われロムニー氏が勝利した。

セキやんひとこと: 民主党はほぼ二人の争いに絞られたが、共和党は資金力・組織力抜群の前ニューヨーク市長ジュリアーニ氏が、20州以上で一斉に予備選が行われる2月5日のスーパーチューズデーで巻き返しが図られるかどうかにかかってきた。いずれにしても、ブッシュとの対極度が決め手になりそうだ。
インド、タタが「28万円車」・乗用車で世界最安  −NIKKEIより−
 インドを舞台に自動車の“価格破壊”が始まった。現地有力財閥系のタタ自動車は、10万ルピー(約28万円)の超低価格車「ナノ」を発表した。性能の絞り込みなどでコストを大幅に削減、乗用車としては世界最安となる。新興国の車に手が届かなかった層を取り込む切り札として、仏ルノーなども追随する構え。

セキやんひとこと: 日本国内の軽自動車は年々重装備化し、100万円超の価格が常識だが、単なる移動の手段として捕らえるのであれば、もっと低価格の車があって良い。
<ローカルスペース>
動産担保融資、地方でも
 岩手銀行は、オリックス自動車と提携し「いわぎん営業車両活用ローン」を開始した。業務用特殊車輌やトラック・バスなどの動産を担保に営業車両の購入資金等を融資するという。また、七十七銀行は宮城県内の肉牛生産業者に対して購入した子牛を担保に約3000万円を貸し出したが、肉牛を担保にした融資が初めての同行では今後もこの仕組みで融資実績を伸ばしていく構えだ。

セキやんひとこと: 動産を担保に融資するアセット・ベースト・レンディング(ABL)は、このところ地方金融機関でも取り入れられてきた。事業収益のもとである動産は将来利益を生み出す源泉でもある。つまり、これ無しでは事業の付加価値を生み出せないのだから、これを担保にするのは、理に適っている。
福島の農業法人、お米社債  −NIKKEIより−
 福島県の農業生産法人グリーンサービス(会津美里町、新国文英社長)は配当金の代わりに年1回、自社で生産した新米を届ける「お米社債」を4月に発行する。発行する社債は一口20万円の私募債(期間3年)で、出資者は毎年秋に同社が生産した会津産コシヒカリの新米10キロを受け取ることができる。同社は「過去20年間の生産で不作の年はなかった」とし、安定した配当が見込めるという。昨年10月に第1回の社債を発行。11人が購入し、調達した220万円は肥料代などに充てた。

セキやんひとこと: 何年か前、地元商店街から核店舗が撤退する際に買い手が出資し商品券で配当するような仕組みで、間髪入れずに店舗再開の提案をしたことがあった。このケースは、出資者にとって魅力的な配当は配当金だけで無いことが証明された訳で、様々な経営的協力を獲得するのは工夫次第だ。

第253号(2008年1月25日)
<グローバルスペース>

ディズニー、モバイルに参入
 ウォルト・ディズニー・ジャパンは、ソフトバンクモバイルと組んで携帯電話事業「ディズニー・モバイル」を3月1日から開始する。主要ターゲットは20〜30代女性で、ディズニーのキャラクターを最大限生かし、ミッキーマウスの声やキャラクター絵文字などを内蔵するなど、ディズニーならではの仕掛けを用意した。同社はアメリカでも携帯事業を行ったが昨年撤退している。だが、今回は端末開発などをソフトバンクと協業するという点でビジネスモデルが根本的に異なると説明している。

セキやんひとこと: いわゆるMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)方式で、自社通信網を持たずに通信事業を行うことで、既に日本通信がMVNO方式で法人向けを主としたサービスを提供している。通信事業はインフラ保有力が大きく影響してきたが、これからはコンテンツ(内容・中身)が事業の成否を握るステージになってきたようだ。
高級ブランドのショールーム、銀座  −企業診断より−
 東京・銀座が世界のブランドストリートとして存在感を高めている。このほど開業したブルガリの「銀座タワー」は10階建ての建物をすべて自社ブランド商品で覆っている。宝飾や時計などの売場は940uとグループ最大級だ。このように世界戦略を持つブランドカンパニーの視野には、拡大するアジア市場への備えがあるようだ。2015年にASEAN統合の予定、また日中関係も雪解けの動きがあることから、アジア経済共同体も夢物語ではなくなってきており、その暁のアジアのショールーム機能と位置づけているようだ。

セキやんひとこと: このところの世界同時株安での混乱をよそに、ブランド企業の東京銀座への投資の動きは活発だ。世界的にもさらに格差に拍車がかかり、勝ち組のブランド購買欲は収まりそうもない。
<ローカルスペース>
岩手県立大東高校商業研究部、発明王特別賞  −岩手日日より−
 未来の東北を担う人材育成の一環として東北経済産業省が主催するスクール発明王コンテストで、同校商業研究部が発明王アントレプレナーシップ特別賞に輝いた。東北の小中高から90点の応募があり、実質的な二等賞だ。「出会い」をテーマにチャレンジフェスタを企画、行政や地域内の他の高校生も巻き込み、市内のSCを会場に市外の業者やフリーマーケットも含め、地場産品・農産物・海産物を販売し、高校生が作るカキ氷の無料体験コーナーなど、大いに賑わった。生徒の発想から生まれたイベントに、地域がバックアップして実施された事業だった点、また結果として来客満足度が高かった点などが評価された。

セキやんひとこと: 一過性のイベントではあるが、頑張った生徒達やそれを支えた関係者に敬意を表したい。そして、得られた自信を今後シビアで継続性が不可欠な仕事人生に粘り強く生かして欲しい。
ディンプルフーズ、健康志向こんにゃくアイス開発  −NIKKEI東北版より−
 滝沢村の同社は、植物ステロールを配合した健康志向のアイスクリーム「マンナンアイス」を開発し、全国の大手スポーツクラブを中心に拡販する。群馬県内で以前培ったノウハウを移譲されての新展開だ。

セキやんひとこと: この間終講した「起業家塾@もりおか」の受講者の経営だが、受講時は既に着手されていたことから、事業の成功を祈るだけだ。大手菓子メーカーR社としっかり提携し、販路はOKだ。

第254号(2008年2月8日)
<グローバルスペース>

スーパーチューズデー、各候補譲らず
 5日に行われた米大統領予備選挙で、民主・共和両党ともに決定的な結果には至らなかった。勝った州の代議員総取り方式の共和党については、波に乗っているマケイン上院議員が大きく水をあけたが、ロムニー氏とハッカビー氏も選挙戦から撤退する素振りを見せていない。一方の民主党の代議員数は得票率に比例するが、クリントン氏もオバマ氏も獲得した代議員数が共に800人前後となり文字通り大接戦だ。

セキやんひとこと: 時間が経つにつれ、ケネディ一家が指示を表明しているバラク・オバマ氏が有利になるという見方があるが、ヒラリー・クリントン氏も必死に防戦する模様で、どうなるか興味津々だ。
12億円を辞退、「脳トレ」の川島教授  −Wired Visionより−
 AFPのインタビュー記事によると、世界中で売れている「脳を鍛える大人のDSトレーニング」ゲームを監修した東北大学の川島隆太教授は、個人的に受け取ることの出来る監修料(約12億円)を全額辞退し、それを研究資金として使用した。3億円を東北大学加齢医学研究所のブレイン・ダイナミクス研究棟の建設にかけ、さらに4億円を3月に完成する予定の別の研究室にかけたとのこと。

セキやんひとこと: 川島教授は約1100万円の給料だけで満足だと述べ、「家族はみな怒っていますが、私は、金が欲しいなら働いて稼げと言っているんです」と語っているそうだ。スカッと痛快!お見事!
WIRED VISIONについて
 コンセプトに「“アカルイ未来”の創造力(Creativity,To a brighter Future)」を掲げ、WIRED.COMの翻訳を柱に、米IT先端情報など、ビジネストレンドの先取りに有効なアイデアを発信するウェブマガジン。
<ローカルスペース>
1年生小林選手、全国高校スキー制覇
 岩手県代表の小林潤志郎選手(盛岡中央高1年)が、新潟県で開催中の第57回全国高校スキー大会ジャンプで3日には見事優勝、さらに5日には複合競技で準優勝を飾り、県勢複合では第53回大会で優勝した畠山長太選手以来の表彰台となった。その間4日には、距離女子5キロクラシカルで西舘真紀選手(盛岡南2年)が3位に入っており、岩手の高校生達のウインタースポーツでの力量を大いに示した。

セキやんひとこと: 驚いたことに小林選手はまだ1年生で、今回は後半の距離で逆転された同じ1年生の長野県白馬高の渡部善斗選手と今後も切磋琢磨して世界に通用する選手に伸びて欲しい。
県民所得項目から読む格差
 5日に総務省が発表した「一人当たりの県民所得」で岩手県が前年比−0.3%だった。全都道府県中マイナスは7県だが、そもそも県民所得とは、県民雇用者報酬に企業所得と財産所得を加えたものであり、県民の所得水準そのものではない。岩手県の場合は、財産所得は若干プラスだが、雇用者報酬が大きくマイナスで、企業所得もわずかにマイナスとなっている。企業経営者やサラリーマンの実感通りの結果だ。

セキやんひとこと: 前年に比べ、財産所得は全県でプラス、雇用者報酬は34県でマイナス、企業所得は35県でプラス。こんな指標項目からも、富裕層とピーピーしている雇用者層との格差拡大が読み取れる。

第255号(2008年2月22日)
<グローバルスペース>

18歳の錦織圭、ツアー初優勝
 17日に行われた男子テニスのデルレービーチ国際選手権のシングルス決勝で、世界ランキング244位でツアー大会出場わずか6度目の錦織圭(IMG)が、同12位で第1シードのジェームズ・ブレーク(米国)に逆転勝ちした。現行の男子ツアー制度は1970年にスタートしたが、日本男子として92年4月の韓国オープンに勝った松岡修造以来、16年ぶり史上2人目のツアー制覇を果たした。

セキやんひとこと: トップ選手の練習パートナーも務める実力は、折り紙つき。テニス界の「王子」誕生だ。
東芝、DVD戦争から撤退
 東芝が旗を振っていたHD−DVD陣営は、昨年末の商戦でブルーレイ陣営に叩きのめされ、1月にはワーナーブラザーズが、ブルーレイ供給の一本化を発表するなど、このところの劣勢は際立っていた。こうした状況を受けて、東芝は19日の役員会で次世代DVD戦争からの撤退を決めた。

セキやんひとこと: DVD−HDの技術的な優位性は疑う余地なしだが、市場の評価は全く別物だ。ソフトのウェートがことの雌雄を決するという典型的な例で、こうした傾向は今後ますます強まるだろう。
東芝、NAND型フラッシュメモリーにシフト
 その東芝が提携先の米サンディスクと共同で、NAND型フラッシュメモリー工場を新設する。三重県四日市市と岩手県北上市に、1兆7千億円以上もの投資を一気に行う。稼動予定の21年度にも世界シェアトップの韓国サムスン電子を追い抜く構えだ。

セキやんひとこと: 今回の東芝の決断は潔い。選択と集中は、企業経営の基本要素だ。かつて、大企業が規模のメリットを享受していた時代ではないことを、さすがに東芝は良く分っている。見習うべし。
<ローカルスペース>
東芝、北上に約8500億円投資
 今回、北上の選定理由として「岩手東芝の隣接地が即時利用可能であること、NAND型フラッシュメモリー工場で経験を積んだ技術者も多いこと」などをあげており、地元の地道な努力が評価された形だ。

セキやんひとこと: 企業誘致施策における最も大きな勘違いは、税金による単純な値引き合戦に陥ることだ。単に、建設助成金や税の減免をすれば来てくれるのではない。最も重要な要素は「人」なのだから。
月の輪、アメリカへ ―岩手日報より―
 紫波町の月の輪酒造店は、米ジョージア州アトランタに本社を置く国際貿易会社を通じ、今月から日本酒の米国輸出を本格的に始めた。「特別純米酒月の輪」「大吟醸宵の月」「記念ラベル」のほか、町内産もち米で造った「純米酒もちっ娘」など全5種類を出荷。瓶の裏面には「ムーンリング」「ライスベビー」など英語表記のラベルを張っている。昨年12月に第1回の発注分を5ケース(720ミリリットル瓶換算60本)航空便で輸出。今月8日には船便で30ケース(同360本)を出荷し、本格的に輸出をスタートさせた。

セキやんひとこと: 一方で、月の輪酒造店は地元岩手大学からの依頼で同大の農場で取れた「ひとめぼれ」を原料に「純米酒 岩手大学」720mlサイズを3000本醸造し岩大生協で販売され、地元にも密着だ。

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