第306号(2010年2月5日)
<グローバルスペース>
フランス、圧倒的な環境政策 ―企業診断より その1―
フランス政府は、昨年12月矢継ぎ早に次のような環境政策を打ち出した。再生可能エネルギーを重視したエネルギー生産に関するロードマップ採択。例えば、2015年までに石炭火力発電の半分以上をガス発電に置き換え、200万軒の住宅にヒートポンプ導入し、400万軒の住宅に太陽熱温水器を設置する。次に、グリーン成長のカギとなる技術分野(未来自動車、脱炭素エネルギー、持続可能な都市等)へ重点投資する。電気自動車には10億ユーロを、断熱回収目的の住宅改修に5億ユーロを充てる。さらに、地球温暖化全国計画の策定に向け協議を開始。1月からの炭素税導入を含め、全政策が2007年にサルコジ大統領が組織した「環境グルネル」という協議会の提言を実現化したものだ。
白菜生産最大手が取り組む農業FC ―企業診断より その2―
セキやんひとこと: ここまで徹底されれば、何か実現可能に思えてくるから不思議だ。わが日本でも、鳩山提案のできない理由を考えるのではなく、腹を括って挑戦することで、きっと活路が見出せる筈だ。
農業生産法人「茨城白菜栽培組合」は全国150の栽培農家と契約し年間2万トンの白菜を出荷している。同組合の代表ブランド「霜降り白菜」の糖度は、通常の5度に対し7〜9度以上を誇り、コンビニの総菜や大手スーパーで人気の商品となっている。繁忙期の農家に農閑期のメンバーを派遣するなどFC(フランチャイズ)としての利点を活用している。新品種開発にも力を入れており、試験栽培数は40種類以上になる。次世代商品づくりに注力する姿は、自動車や家電メーカーなどの大手製造業と比べても遜色ない。
セキやんひとこと: 生産農家が相場に押されて市場に白菜を流すなど苦労した時期もあったが、当初400近くあったFC先を150まで絞り筋肉質メンバーに変えて乗り越えたという。今ではまぎれもなく優良FCだ。
<ローカルスペース>
球春、待ち遠し
先月29日に決定された第82回選抜高校野球大会の出場校32校に、盛岡大学附属高が選ばれた。同校の甲子園出場は春夏を通じて8度目、センバツ出場は03年以来7年ぶり2度目となる。また岩手県勢の春の甲子園3年連続出場は初めてだ。昨年は花巻東が見事に準優勝したが、それはそれとして甲子園未勝利の盛大附属高のナインには、自分たちを信じてその力を存分に出し切ってほしい。
岩手高校の中川君、将棋で「高校3冠」 ―朝日新聞岩手版―
セキやんひとこと: 今月からは、プロ野球では西武の雄星投手やジャイアンツ背番号15番の木村正太投手などの県出身勢が既にキャンプインしており、プレーボールが待ち遠しい。
先月末に山口県で開かれた全国高校将棋新人大会で、岩手高2年の中川慧梧(けいご)君が全国優勝を果たし、2008年の全国高校将棋選手権(団体)、09年の高校竜王戦と、県勢初の「高校将棋三冠」を達成した。中川君の持ち味は、ピンチをしのぐ粘り強さで、羽生善治名人が目標だという。「将棋がいちばん自分を表せる」と話す中川君。次は全国高校将棋選手権の優勝を目標に掲げる。
セキやんひとこと: 強豪の岩手高校将棋部は毎年素晴らしい成績をあげており、安定感には頭が下がる。
第307号(2010年2月19日)
<グローバルスペース>
風力発電、世界で3割増 ―NIKKEIより―
国際社会で温暖化ガスの排出規制の流れが進む中、原子力より初期投資が少なく、短期間で発電所を建設できる風力発電が急拡大してきた。2009年の発電容量は前年比3割増を記録。欧米に加え中国とインドがけん引する構図で、政府の支援を受ける中印の関連企業の躍進も鮮明になっている。自国市場が伸び悩み、海外進出を急ぐ日本勢は欧米に活路を探る展開となりそうだ。昨年新たに稼働した風力発電施設は約375億ワット相当で、これは平均的な原子力発電所約30基分に相当する。国別では、発電容量首位は米国で、2位がドイツ。中国が3位となった。中でも中国の風力発電容量は前年の約2倍の251億ワットまで拡大。これは世界の増加分の約3分の1を占める。
ユニクロが台湾進出、この秋に第1号店 ―YOMIURI ONLINEより―
セキやんひとこと: GEに特許侵害で提訴されている三菱重工業は来年初め、風力発電機で使う風車の工場を米国に建設する。貿易摩擦を回避する狙いもあるようだが、先を読む目の真贋が問われている。
ファーストリテイリングは18日、カジュアル衣料品店ユニクロの台湾第1号店を2010年秋に、台北市の中心部に出店すると発表した。ユニクロは現在、海外7か国・地域で約100店舗を展開している。今後も、欧米や、経済成長が期待できる東アジアなどに積極進出する構えだ。今春には、モスクワ中心部のショッピングセンターに、ロシア1号店を出店する予定だ。
セキやんひとこと: グローバル展開に国内で培った高いノウハウを活用する同社の姿勢はブレない。
<ローカルスペース>
古着リサイクルのヘイプ、女性・子供向け新店舗 ―NIKKEI東北版より―
古着リサイクル店「ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ」を全国に出店するヘイプ(盛岡市)が女性や子供向けに絞った古着店の出店を2010年度から本格化する。買い替えの頻度が高い子供服と女性用を組み合わせ、子育て世代の顧客を開拓する。若者向けのドンドンダウン店と異なる販売方法や店作りで中古衣料品ビジネスのすそ野を広げる。新店舗の名称は「ニコカウ・サンコメタダ」。店名の通り2点購入すると3点目が無料になる仕組み。子育て世代は養育費など出費がかさみやすい。また、子供の成長に合わせ、服を買い替える機会も多いことを見据え、料金は全品500円均一に設定し、ショッピングモール中心に出店。
北上山地を地質調査 県など超大型加速器誘致へ ―岩手日報より―
セキやんひとこと: 岡本社長の豊富で斬新なアイデアは無尽蔵だ。まさに、乗りに乗っている。
岩手県と東北大は2010年度、超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」研究所の受け入れ環境整備に向け、本県の北上山地の花こう岩岩盤の地質調査を行う。県は10年度当初予算案に約2700万円を計上した。ILCは地下約100メートルに全長約31〜50キロのトンネルを掘って加速器を設置するため、建設には安定した地盤が不可欠。ILCは宇宙誕生の謎を解明するため、全長31キロ以上の直線型加速器を建設する国際計画。総工費は約8千億円。
セキやんひとこと: 当地が国際的な科学実験に関われれば、嬉しい限りだ。可能性ある限り、チャレンジ!
第308号(2010年3月5日)
<グローバルスペース>
EU、実質2%成長めざす ―NIKKEIより―
欧州連合(EU)の欧州委員会は3日、今後10年の経済成長戦略を発表した。実質2%以上の成長達成へ、企業の競争力テコ入れに重点を置く。IT(情報技術)を使った次世代送電網(スマートグリッド)への集中投資や労働市場の柔軟化などが柱となる。財政危機に直面するギリシャ問題を受け、首脳会議で各国の経済政策を監視する仕組みも導入。人口5億人市場の潜在力発揮をめざす。「欧州2020」と題した成長戦略は、EUが、世界経済の中で存在感を高めるための青写真。25〜26日のEU首脳会議で承認する。成長率の数値目標は明記されなかったが、3日記者会見したバローゾ欧州委員長は「(年率で)実質2%以上の成長を想定している」と明らかにし、改革を実行しないと「失われた10年を招く」と警鐘を鳴らした。
グーグル、電力利用量をネットで閲覧 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: ギリシャをはじめ財政懸念を抱える加入国が少なくない中、数値目標を明確にして課題を克服することができるか、他国間連携という壮大な実験で、その結束力が問われる。
米グーグルは、各家庭の電力使用量などを閲覧できるネットサービス「グーグル・パワーメーター」のソフト情報を電力計メーカーなどに無償提供すると発表した。同サービスに対応する機器を増やし、ITを駆使するスマートグリッド市場の開拓を進める。利用者はグーグルのサービスを通じて、家庭内の時間ごとの消費電力などをパソコン画面で確認できる。こうした消費電力などを閲覧できるネットサービスにはマイクロソフトも参入済み。電力の新市場を巡るネット大手2社の争いが激しくなっている。
セキやんひとこと: EUの成長戦略にも位置づけられているスマートグリッド市場への先陣争いは熾烈だ。
<ローカルスペース>
赤石小が全国3位、タグラグビー選手権 ―岩手日報より―
サントリーカップ第6回全国小学生タグラグビー選手権最終日は28日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、岩手県の紫波町・赤石小「レッドカルロス」(東北ブロック代表)は、カップトーナメント1回戦で、横浜市・汐入小「リトルベアーズ」(南関東代表)に4−7(前半3−4)で敗れた。カップトーナメントは、前日の予選リーグを1位通過した4チームで争われており、赤石小は実質的な3位になる。赤石小はスピードある攻撃で一時はリードしたが、逆転を許した。カップトーナメントは赤石小を破った汐入小が優勝した。
平泉の文化遺産、県の推進課を町役場に駐在 ―岩手日日より―
セキやんひとこと: たまたま赤石小は我が母校であり、従兄弟の息子が選手として出場し活躍したようだ。今回健闘した後輩諸君には、この経験を次なるそれぞれのステップで活かすように願いたい。
岩手県議会で、県南広域振興局藤尾善一企画理事・局長は「町との密接な連携で確実な世界遺産登録を目指すために新年度から(同振興局の)世界遺産推進課を丸ごと町役場に駐在させ、効果的な施策を展開していきたい」と答弁した。岩手県として課そのものを市町村に駐在させるのは初めてで、町や関係団体は登録実現へ弾みが付くと歓迎している。
セキやんひとこと: 少し沈滞ムードに覆われている感じなので、まずはこの払拭が初仕事になる…?
第309号(2010年3月19日)
<グローバルスペース>
「iPhone」ぶつけて支払い、米ペイパルが新サービス ―NIKKEIより―
全世界で1億5千万人以上の利用者を持つインターネット決済サービスの米ペイパル(PayPal)は16日、アップルの高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」同士を軽くぶつけるだけで、お金のやり取りが可能なサービスを始めたと発表した。新サービスで活用したのは米ベンチャーのバンプテクノロジーズ(カリフォルニア州)の技術。アイフォーンの内蔵センサーと位置情報を組み合わせて利用者同士の情報をやりとりする。ペイパルの利用者が自分のアイフォーンに送金額を入力し、送金先のアイフォーンと軽くぶつけるだけで、利用者の口座間で送金が完了する。買い物時の支払いやグループで割り勘にする際の集金などに使える。アップルのソフト配信サイト「iチューンズ・ストア」と「アップ・ストア」で、無料アプリの配布も始めた。
「ユニクロ」ロシア1号店、4月2日開業 ―NIKKEIより―
セキやんひとこと: ペイパルは利用手数料が安く、これだけを決済方法に採用している通販業者がいるなどから、アメリカ中心に普及している。金銭授受をペイパルが仲介するので、安全性が高い印象を受ける。
ファーストリテイリングは18日、傘下のカジュアル衣料店「ユニクロ」のロシア1号店をモスクワに4月2日開くと発表した。場所はモスクワ中心部で多くのファッションブランドが集まるショッピングセンターの中で、売り場面積は約1200平方メートル。日本で発売したばかりの新型ジーンズ「UJ」などに加え、気候条件を考慮してカシミヤセーターやダウンジャケットなど冬物衣料もそろえる。
セキやんひとこと: 無類のドラッカー好きの柳井社長がいよいよロシア進出だ。その未来に、幸いあれ!
<ローカルスペース>
建設関連業務委託契約 最低制限価格を導入〜奥州市 ―岩手日日より―
奥州市は2010年度から、測量業務や地質調査業務などの建設関連業務の委託契約に、最低制限価格制度を導入する。入札制度改革の一環で、過度な安値受注、いわゆるダンピングの傾向を抑制し、委託業務の質の維持を図る。予定価格の制限の範囲内で、最低制限価格以上の価格で入札した者(業者)のうち、最も低い価格だった者(業者)を落札者として決定する。既に県など地方自治体で導入事例があることから、県の制度を参考に事務処理要領を定めた。年間建設工事発注件数の7〜8割に適用される。
地場企業製品の普及に力、釜石市が認定事業 ―岩手日報より―
セキやんひとこと: かつてお隣りの県知事が最低価格なしで結果的にダンピング競争をあおり、工事の品質低下や業者の途中退場などを助長した。その辺を加味した専門性の高い最低価格設定を望みたい。
釜石市は市内の中小企業が開発した製品の普及に乗りだした。優れた商品を認定し、市が一部を購入して納入実績を上げることで、販路開拓を支援する。第1号に同市甲子町の釜石電機製作所(佐藤一彦社長)が手掛けた空気清浄機を認定。今月上旬、市内5カ所の市立幼稚園・保育所に1台ずつ設置した。独自の技術で優れた製品を開発しながら、景気の落ち込みや大手のような営業力・ブランド力がないために、苦戦を強いられている地元企業を応援する。
セキやんひとこと: 一生懸命の佐藤社長、これで弾みがつけば良いですね。早めの自立を期待します!
第310号(2010年4月2日)
<グローバルスペース>
米半導体大手、新型MPU投入 ―日経電子版より―
米IBMは、汎用プロセッサーとしては演算速度が世界で最も速いというMPU(超小型演算処理装置)「パワー7」を初めて搭載した高性能コンピューターを2月に発売した。それに続き、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など米半導体大手が相次ぎ高性能コンピューター用の新型MPUを投入する。インターネット経由で様々な機能を利用する「クラウド・コンピューティング」の普及でデータ処理能力への需要が高まり、企業のIT(情報技術)投資も回復の兆しが出ており、各社は新型MPUの投入で半導体売上高の本格拡大を狙う。米調査会社によると、不況の影響などで09年に落ち込んだ世界のIT投資は、10年には増加に転じる見通しだ。
トルコの海峡トンネル接合 大成建設が施工 ―日経電子版より―
セキやんひとこと: 確かに、しばらく投資を控えた反動需要が見込めるサイクルに入った感じはする。
トルコ最大の商業都市イスタンブールでのボスポラス海峡を横断する地下鉄トンネル工事で、東側の陸地と海底トンネル部分がこのほどつながった。施工した大成建設が30日、現場を初公開した。トンネルの全長は海底部分約1.4キロメートルを含む約13.6キロメートルで、2013年10月の完成を目指す。陸上から延伸したトンネルと、水深約40メートルの海底に埋設した箱状構造物によるトンネル部分をつないだ。今回の接合で技術的に最大の難関を乗り越え、工事の進ちょく率は約6割になるという。
セキやんひとこと: 日本の掘削技術は世界的にもレベルが高く、かつてはドーバー海峡などの工事でも存在感を示したことがある。国際的な競争力の切り口として、このあたりにもっと着目して良いだろう。
<ローカルスペース>
下水道穴掘り、長さ日本一 盛岡の神子田−鉈屋町間 ―岩手日報より―
盛岡市が同市神子田町―鉈屋町間で行った、地中を掘り進む下水道管の敷設工事が、同様の条件・工法で日本一の長さ772.708メートルを記録した。道路の開削を最小限にとどめたことで家屋移転の必要がなく、盛岡町家などの歴史的景観を守った。古い下水道の改善は全国的な課題だけに、盛岡発の技術が広く注目を集めそうだ。工事を請け負った地元建設業者らと協力し、直径60センチほどの石が混じる地盤を一気に掘り進む技術を開発、先端にドリルの付いた「先導体」を押し進めて穴を掘り、内径1.1mの下水道管を地下5mに埋設した。途中でドリルが壊れるリスクを克服し、従来工法より数千万円削減した。
平成の大合併が終了、市町村数半減1727に ―YOMIURI ON LINEより―
セキやんひとこと: 上記のトルコでの国際的な実績とも相俟って、大いにこれらの掘削技術を誇るべし。
1999年度に始まった「平成の大合併」は、31日終結した。合併特例法が26日に改正されており、今後は、自治体の自主的な合併を促す。総務省によると、99年3月に3232あった市町村は、1727にほぼ半減した。合併で首長ら三役と議員が約2万1000人減り、年1200億円の支出が削減された。職員の削減や施設の統廃合などにより、経費削減効果は10年後、年間1兆8000億円に達すると試算している。
セキやんひとこと: 経費削減より、住民満足度の方が重要であることは言うまでもない。肝に銘ずべし。