Sekiyan's Notebook グローカルニュース

セキやんのグローカルニュース


第116号(2002年10月25日)

第117号(2002年11月8日)

第118号(2002年11月22日)

第119号(2002年12月6日)

第120号(2002年12月20日)

第116号(2002年10月25日)
<グローバルスペース>

中国の中小企業政策 −参考:商工金融 2002.9−
2003年1月1日に施行される中華人民共和国中小企業促進法の第1条には、弱者救済ではなく産業政策の一環として経営環境を整備すると明確に示されている。さらに中小企業を革新の担い手と位置付け、それによる雇用の創出も見据え、中小の私企業が公有企業から受ける不利の是正も視野に入れている。すなわち、先進資本主義国同様に自由な政策姿勢を貫き、さらに先鋭的な市場経済を目指している。

セキやんひとこと:かの東方に位置する国は、確か10年ほど前に世界の資本主義国の羨望を一手に集めたことがあった。それが今、最近まで統制経済だった国の毅然とした姿勢に教わる体たらくだ。
政治は脇役であれ
経済政策が迷走している。世の営みは、住民が主体である。そして、政治は行政の監視と新しい仕組み作り(立法)を通して、住民が安心・安全な生活を送れる環境を作るのが役割である。

セキやんひとこと:ものごとが偏在している状態を示すのにパレート理論というのがある。わずか1〜2割程度の寄与度なのに、マスコミなどの話題露出度は8〜5割に達しているのが、今時の政治に対するカラ騒ぎ状況だと痛感する。とりわけ経済課題では特定の大臣に話題が集中しているが、中国の故事には「聡明」であることは三等の大臣の条件でしかなく、一等の大臣の要件は「深沈厚重」であるとされている。
<ローカルスペース>
釜石シーウェイブス快進撃
釜石が元気だ。関東社会人ラグビー1部Bリーグで、14日のブルーシャークスを破ったのに続き、20日には大塚刷毛に勝利し開幕5連勝を果たした。残る11月3日の明治生命戦と10日の習志野自衛隊戦に勝てば、東北社会人リーグ代表対東北北海道代表の勝者とのチャレンジゲームに進む。

セキやんひとこと:新日鉄釜石時代は「北の鉄人」と呼ばれ、日本選手権で79年から85年まで前人未到の7連覇を果たした。名プロップの故洞口主将やフルバックの谷藤選手をはじめ高校卒のたたき上げ、そしてそれに支えられて存分にセンスを発揮した名センター森選手やスタンドオフの松尾選手の勇姿が昨日のことのようによみがえる。今年の新戦力マコーミック選手を含めた全員に、悔いのない戦いを祈りたい。
盛岡市産業支援センター開所迫る
いよいよ11月からのオープンが近づいた。5日の開所式以降は、ここでの起業家支援を当方の優先度ナンバーワンの使命とする決意だ。かの吉田松陰は、わずか2年4ヶ月ほどの松下村塾での活動を通して明治維新を支えた弟子達を育てたという。ことの成否の要諦は、ただ長ければ良いと言うわけではない。

セキやんひとこと:事業活動の本質は「実を採る」ことであり、「花を咲かせる」のは最終目的ではない。起業家の卵達には、真の目的を見失わないように「地に足のついた事業」を心掛けて貰う。

第117号(2002年11月8日)
<グローバルスペース>

マイケル・デル(37歳)のコメント
 −日経フォーラム「世界経営者会議」にて−
フォーラムは世界の経営トップを集めて10月末に開催されたが、その中でパソコン直販システムに圧倒的な強さを誇るデルコンピューターCEOのマイケル・デル氏は、単純だが本質をついた次のようなコメントを残した。Q:今や日用品となったパソコンの付加価値とは?A:パソコンは標準化されて安価になった。しかし顧客は安さだけでなく、アフターサービスなどを含めて購入を検討する。Q:顧客満足度1位の要因は?A:様々な手段で顧客の要望を聞いているからだ。代理店制度は顧客の声を聞けなくするので、顧客に直接対応する直売にこだわる。Q:不況に苦しむ日本企業にひとこと?A:いかに早く事業を転換できるかが将来を決める。短期的には痛みを伴うが、赤字部門は将来のために切り離すべきだ。IT産業も2000年の後半レベルに戻ることはないので、調整の対象となる。Q:競争力を付けている中国への対応は?A:競争ではなく活用することだ。人件費では太刀打ちできないので、製品の企画開発に注力すべきだ。

セキやんひとこと:その他日本勢では鈴木敏文氏なども講演したが、やるべきことは世界共通だと痛感する。あとは実行するか否かに企業の浮沈がかかる。「いつかやる、そのうちやる」では話にならない。
ウォルマートと戦う地元スーパー −企業診断2002/11より−
アメリカノースカロライナ州に世界の巨人ウォルマートと堂々と渡り合うハリステーターという地元食品チェーンがある。州内に限定すれば108店舗を有し、ウォルマートの110店舗に拮抗し、01年度の営業利益は7680万ドル(110円/ドル換算で84億円超)出している。顧客による便利性の評価は、@すぐ食べられる惣菜、A必需品が24時間手に入る、Bファーストチェックアウト(少量顧客を待たせないようにセルフチェックレジを導入している)、と続く。つまり、良いものが安く、きれいで便利、サービスも良いということだ。

セキやんひとこと:日本ではウォルマートやカルフールなど世界大手の参入に戦々恐々としているが、さすがに市場経済の本場アメリカでは果敢にガリバーに挑む企業があり、勇気づけられる。
<ローカルスペース>
盛岡市産業支援センター開所
 −その名も「開運橋センタービル3階」TEL:019−606−6700(代)−
11月5日12時30分からの一般公開に引き続き、13時30分から関係者のご列席をいただいて開所式が行われた。その後場所を移して交流会を行い、岩手大学共同研究センター長の堀江皓氏に「産学官連携の動向と事例」と題しての基調講演、さらに「盛岡における新産業創出の可能性」についてパネルディスカッションを行った。パネラーの石亀昌明教授(岩手県立大学ソフトウェア情報学部)には企業での新事業プロジェクトの経験談や学生への企業助言事例を、谷藤雅俊公認会計士(監査法人トーマツ盛岡事務所)にはご自身が公認会計士という具体的な目標を見つけるまでの体験や使命感溢れるコメントを、さらに入居企業の代表として加藤大志朗氏(家と人研究所代表)には出版業としての立ち上げのご苦労や新事業に掛ける情熱を、それぞれ語っていただき、またご参集の皆様には温かいお声掛けを賜った。

セキやんひとこと:関係各位からは、入居者本位でしっかり仕事するように激励を受け、衷心より感謝したい。その入居者の皆さんは引越し作業がまだ終わってない状態で本格稼動には至っていないが、早速6日には市民の方が事業の相談に見えた。来所した時の不安げな表情が、約1時間後の帰り際には穏やかな表情に変わっていた。こうした地道な積み重ねを通して、産業支援拠点として「積小為大」につなげたい。

第118号(2002年11月22日)
<グローバルスペース>

米シティバンクがロシアでリテール業務
 −NIKKEI NETより−
米シティバンクは20日、米銀としては初めてロシアで個人向けリテール(小口金融)業務に参入、モスクワに専門の店舗を開設した。経済が急回復しているロシアではリテール市場の拡大が著しく、欧米銀行の進出が相次ぎそうだ。米シティバンクはロシアに100%子会社を設立し、1993年から法人取引を進めてきた。ロシア子会社のハースト社長は「ロシアは優先順位の高い市場であり、個人向けに営業を拡大していく」と表明。98年夏の金融危機を克服したロシアは、今年も原油高を背景に4%程度の経済成長が見込まれている。約1000万人の人口を抱える首都モスクワでは、月収800ドルを超える中産階級が30%以上に達したとみられ、ハースト社長もリテール進出の理由として「中産階級の急成長」を挙げた。

セキやんひとこと:ロシアの原油がアメリカに輸出される時代。ロシア、そして中国と自由主義経済への歩みは急だ。あらゆる体制以前に出現した人類は、統制経済という枠には収まりきれないということだ。
黒字企業の割合
国税庁によると、平成13事務年度末(14年6月30日現在をいう)の法人数は290万8千法人で、前年度より2万3千法人増えた。その中で黒字申告の割合は、30.9%で前年度よりも0.2ポイント下がり、約7割の企業が赤字である。したがって申告による税収も前年度比17%減で、10兆円を割り込んだ。また、資本金1億円以上の大企業3万7千社弱に限ってみると、黒字率は前年比1.9ポイント減の48.6%だ。

セキやんひとこと:昨年度における日本企業の7割は赤字で、大企業でも5割が赤字ということになる。いわゆる景気が良い時でも、約4割の企業が赤字だから、差し引き3割の企業は景気次第ということになる。この3割の企業には、この景況を自らの企業経営を本物に磨き込む好機と前向きにとらえて欲しい。
<ローカルスペース>
萩荘商工振興会20周年
今から20年前に40歳前後の若者が、地域振興という高邁な志を抱いて 活動を始めたという。その若者達も60歳代に突入し、それぞれが功成り名を遂げた。しかし、次世代により良い郷土を残したいという気持ちに今も変わりはない。この任意団体の創立20周年記念式典が、本日行なわれる。

セキやんひとこと:一関市内の萩荘地区の活動メンバーから、彼ら有志がここ2〜3年掛けて自力でまとめあげた「住み良い萩荘、夢プラン推進プロジェクト」の構想を見せられ、その地域への思いに感じ入り、記念講演を引き受けた。当然ながら、そのタイトルも「萩荘の明るい未来」と銘打つことになった。
重機ドロ
岩手県南の道路工事現場からバックホーを大型車に積み込んで持ち去った盗賊団がお縄になった。工事現場から人がいなくなった夕方から朝方にかけての犯行で、その人を食った手口には、空いた口がふさがらない。おまけに、県内の建設業者に二足三文で売ったことですぐに足がついた。

セキやんひとこと:情報通によると、建設業界では先を見越して事業清算する会社が増え、その際に保有する重機を換金するため斡旋の仕事が出ていて、その多くは海の向こうへ輸出されるという。一方では、大手リース会社による建設業者に対する与信は厳しく、上位1割程度の企業しかOKを出さない実態がある。

第119号(2002年12月6日)
<グローバルスペース>

果決する勇気
約千年前の中国宗代に各地の地方官を歴任した張詠という人物がいて、人民のためには自ら憎まれ役をも厭わなかった。例えば、崇陽の知事に就任した時、当地の主産業は茶の生産だったが、あまりにもお茶の利益が莫大だった事から、張詠は国の専売になることを予想し、強引に桑に転作をさせた。そのことで、裕福だった人民の暮らしは困窮し、当然ながら人民から恨まれた。しかし数年後、お茶は専売となり自由な売買が禁止され、お茶に依存していた産地は生業を失い途方に暮れた。だが、既に崇陽では桑の木が成長し絹の生産によって、かつて以上に豊かになっていた。民衆は、改めて張詠の先見の明をたたえた。

セキやんひとこと:いつの時代でも目先の事で精一杯である民衆の評価は、現金なものである。張詠の名言「事に臨むに三つの難(かたき)あり。能(よ)く見る、一なり。見て能(よ)く行なう、二なり。当(まさ)に行なうべくんば必ず果決す、三なり。」一語一語もっともだが、三の果決す、すなわち十輪の花のうち九輪の花を捨て一輪だけ残す選択眼と勇気が、真のリーダーの条件なのだ。それにつけても、今の政治家よ!?
新興3市場の中間決算 −日経新聞より−
ジャスダック、ナスダック・ジャパン、マザーズに上場する655社の 中間決算は、14%の増益となった。内製造業が自動車部品などの需要回 復で36%増益、うち液晶表示装置関連メーカーが2.5倍、サービス業 では携帯電話での情報配信事業者が4.7倍、邸宅風結婚式場の個人ユー ザー向け事業者も2.9倍の増益となった。一方、大企業は減収だったが 、リストラ効果と輸出増によって41%の増益だった。

セキやんひとこと:新興企業の場合は本業で規模拡大可能な段階にあ るので、売上と利益がある程度比例するが、大企業については事業選択し 贅肉をそり落とした企業が健闘しているということ。原則通り、経営者が もっとも不得意とする「捨てる決断」をし、得意分野に集中した企業に明 るさが見られるということ。
<ローカルスペース>
北川正恭三重県知事が三選不出馬
単なるパフォーマンスでなく、全国で最もしっかり仕事をしている三重 県の北川知事が、2期8年の任期満了をもって勇退するという。突然の三 選不出馬宣言に、全国的に様々な憶測を呼んでいる。

セキやんひとこと:当ニュース109号で、奇しくも中央政界の人材 不足を払拭するウルトラCとして、北川氏を挙げたが、それだけの逸材で ある。今後の活動を明言していないが、是非この国のためにもうひと肌も ふた肌も脱いで欲しい。彼こそ、今の時代で果決できる数少ない人物であ るから・・・。
遠野とぴあ開業
程度の低いマスメディアの河童騒動があった遠野市で、市が旧遠野サティを 買い取り改装したショッピングセンター「とぴあ」が12月1日に開業し 、サティ閉店から3ヶ月ぶりに周辺が賑わった。午前9時30分の開店と 同時に、待ち望んでいた1000人を超える買い物客が、7千平米弱の店 舗になだれ込んだ。

セキやんひとこと:店舗運営のキーマンである専務理事は公募で選ば れ、神奈川県からやってきた。流通業界での経験を生かし貢献したいとい う専務理事、それに託した行政をはじめとする仕掛側の祈るような思い、 そして何よりも地元の住民の願い、それぞれの思いが全うする事を祈りた い。

第120号(2002年12月20日)
<グローバルスペース>

寄らばウォルマート −日経MJほか−
米国内だけで約3400店を持ち、さらに年間150店舗を増やしている世界最大の小売業ウォルマート・ストアーズ。そこへの出店で相乗効果を求めたり、プライベートブランドの提供で業容拡大を狙う戦略が顕在化している。ヘアサロン大手のリジスは96年の初出店以来、全米ウォルマート内のヘアサロン「スマートスタイル」は1千箇所を超え、01年から02年の売上の伸びは4割増となっている。化粧品のレブロンは売上の2割、日用雑貨のP&Gも売上の約14%と、ウォルマート向けの販売が大きな比率を占め、ジーンズ大手のリーバイ・ストラウスは来春事実上のウォルマート専用商品の新ブランドを立ち上げる。

セキやんひとこと:来年中にウォルマートは中国で、その会員制「サムズクラブ」の出店やスーパーセンターの出店を予定している。一方、迎え撃つ中国スーパー最大手「上海聯華超市」はフランスのカルフールと提携し、上海でディスカウントチェーンの展開に乗り出す。小売戦争の中心同様、世界は大きく動いている。
<ローカルスペース>
金属の鉄錆防止装置
岩手大学の八代仁助教授が中心になり、県内外のメーカーと共同で開発した装置。Ez(イージー)プロテクターという命名に、使い勝手の「イージー=易しさ」と環境などへの「優しさ」を託した。イオン交換法で処理した水道水を防食水として用い、それに鉄を浸せば何年でも無錆状態を保ち、防食水から取り出した後も浸した鉄は優れた防錆性を確保するという仕掛だ。

セキやんひとこと:「錆びで困っているといわれればどこへでも行く」という八代助教授の実学志向が嬉しい。岩手大学には、森邦夫教授や堀江皓教授はじめ産業に直接寄与している先輩教授が多い。地元産業界にとっても、実学志向の研究者が増えることは心強い限りだ。
悪性症候群!?  −プライベート版−
今年5月に脳梗塞で倒れ6月から血管性痴呆で入院していた90歳の老父が、先日突如40度以上の発熱を2日間続け心拍数も200近くまで上がった。心筋拘束の恐れがあるということで、主治医は循環器系の専門医のいる病院に転院させた。転院先のカルテには、発作性頻拍症、悪性症候群、腎不全、横紋筋融解症、呼吸不全とあり、見せられただけで具合が悪くなりそうなラインナップだった。しかし担当医は、向精神薬の副作用から来る悪性症候群が真因だと見抜き適正な処置をしてくれ、出張先の仙台から愚息が駆け付けた時には、心拍数も100を切り熱も38度台まで下がっていた。その後、年齢の割には並外れた老父の体力(医師曰く)で山を乗り切り、5日後の昼からは食事もとれるようになった。本当に感謝の限りだ。

セキやんひとこと:これも、順序だ。一時代を背負い、家族を背負い、人は生きる。結果として、いつかは去る。前世代の功績を敬い、まるごと現実に直面し、次世代へ責任のあるバトンを渡したい。
年末にあたって
今年は、仕事人としては「開運橋」事業のスタート、介護人としてはいずれも要介護度4の両親の世話、家庭人としては家計の保持など目まぐるしかったが、一瞬一瞬のかけがえのなさを噛み締められた。少し早いですが、ご縁を賜った皆様方には、どうか良い年を迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。

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