第221号(2006年11月3日)
<グローバルスペース>
中国企業の海外買収に黄信号 −英フィナンシャル・タイムズより−
中国企業による一部の買収案件は、海外進出の難しさを教訓的に物語っている。2005年にIBMのPC部門を買収したレノボは、2006年3月期通期の純利益が85%減となったと発表した。世界最大のテレビメーカーである中国TCLは、昨年赤字の増大を理由にフランスのアルカテルとの携帯電話機の合弁事業を9カ月で終わらせているが、さらに今回ポーランドの工場を売却するほか、フランスの地域本部と6つの販売マーケティング子会社など、7つある欧州事業所のうち5つを閉鎖する。同様に、台湾のベンキューも独シーメンスから買収した携帯電話機部門の立て直しに見切りをつけ、同部門を破産申請した。
いわゆる地域ブランド、アラカルト
セキやんひとこと: 中国企業は、今やエネルギーなどの分野でも買収を含め積極的に海外進出している。かつて日本の世界的な企業がアメリカに進出した際にも、思うに任せないケースが多く有った。事業活動には人間が関わり、国が変われば価値観や文化も当然異なることを忘れてはならないようだ。
地域ブランド育成のため、平成17年の通常国会で「商標法の一部を改正する法律」が成立し、地域名と商品名からなる商標がより早い段階で商標登録を受けられるようになった。そして今年4月1日に同法が施行され、「地域団体商標制度」がスタートした。そして10月26日現在、605件の出願が行われている。このうち先月27日に、4月出願分374件中52件について商標登録を認めることを通知した。
セキやんひとこと: 申請605件の内訳は、農水産一次産品が287件で47%、工業製品が154件で25%、加工食品が78件で13%、菓子28件、麺類21件、温泉18件、酒類12件と続く。地域的には近畿がダントツで206件34%、東北は奥ゆかしく39件6%、うち岩手は3件で0.5%だ。
<ローカルスペース>
地方紙49紙、来春から商取引サイト −岩手日報より−
岩手日報社など全国の主要地方新聞社48社(49紙)が集まり、地域を応援する無料会員登録制eコマース(電子商取引)サイトを来年春にオープンする。新サイトは、新聞社が各地の名産品をはじめとする良質で信頼できる品物を厳選。単なる商品販売にとどまらず、地域経済の活性化や地域ブランドの創出につなげる。地域の産品と商品情報を一元化することで従来のネットビジネスを超えた展開を図るとしている。
トップの任期
セキやんひとこと: 具体的な中身は不明だが、新聞社がビジネス界に積極的に関与してくるとは、時代の波か?中央と地方の格差是正の一助となりうるか、興味深い。
福島県の佐藤前知事の逮捕、和歌山県の木村知事の辞任など、県トップまで波及した談合問題が騒がしい、また全国知事会のドンだった前岐阜県知事の時代に県庁ぐるみで裏金作りに励むなど、多選の弊害が取沙汰されている。一方、かつて知事を6期24年務めた大分県の平松知事は、一村一品運動をはじめ大きな成果を挙げ、ある種強引とも言える手法に批判はあるものの、特に汚点を残したとはいえない。
セキやんひとこと: アメリカ大統領が2期までしか認められないことは良く知られているが、権力の座に長く在る者はよほどの自制心がないと誘惑に負けてしまう(麻痺するといったほうが正しいかも)ものらしい。
第222号(2006年11月17日)
<グローバルスペース>
米国民、ブッシュにNO
7日に行われたアメリカの中間選挙で、民主党が94年以来12年ぶりに上下両院を制する結果となった。イラク問題を最大の争点として繰り広げられた選挙で、米国民はブッシュ政権にノーを突きつけた。さらに、ニューズウィーク誌が9〜10日に実施した世論調査では、ブッシュ大統領の支持率は31%で中間選挙前より4ポイント低下した。また2008年の次期大統領選挙での民主党指示が48%に対し、共和党氏支持は28%にとどまり、極めつけはブッシュの残任期間で「大した仕事はできない」という回答が66%だった。
セキやんひとこと: 本ニュースでも繰り返し述べてきたブッシュの単独行動主義を、米国民が明確に否定したと見てよいだろう。何かにとりつかれたように9・11事件以来引きずってきた諸々の見直しが迫られる。日本にも、郵政などにとりつかれたブッシュの友達が居たよなぁ。ま、判断する有権者が賢明なら済む話だ。
<ローカルスペース>
岩手県立大、学生いかし開発請け負う −NIKKEIより−
岩手県立大学は、同大学の研究者だけでなく学生もいかし、企業の実用化に向けた開発を請け負う。企業と大学をつなぐ集積支援担当を配置、地域連携研究センターに実験設備を入れ、開発を支援する。支援を通じ、企業の開発拠点誘致につなげる狙い。IT関連の人材不足で地方の人材を活用したいという企業の要望にこたえ、案件ごとに開発を一部請け負って、学生らと共同で開発を支援する。開発拠点誘致にすぐに結びつかなくても、企業との協力関係を築く狙い。大学にとっては、現実の開発にもとづいた高度で実践的な人材養成につながる。
強胃!?女性パワー −朝日新聞全国版他−
セキやんひとこと:同大学では、卒業生の即戦力を意識したカリキュラムを組んでおり、既に組み込みソフト分野では採用企業の高い評価を得ている。県立大学には、学問のための学問ではなく、社会貢献のための実学志向を望みたい。
11日盛岡で開催されたわんこそば早食い全国大会で、2位と3位に女性が入った。329杯平らげて優勝した男性には及ばなかったが、女性がベスト3に2人入ったのは主催者の記憶にもないとのこと。
第2回いわてビジネスグランプリ大賞、決まる
セキやんひとこと: 32杯の差で2位となった42歳主婦の「恥ずかしいからいつもは無理してゆっくり食べているけど、今日は自分のペースで食べられて夢のようだった」とのコメントが良い。
これは昨年から新たに設けられたもので、スタートアップ部門とイノベーション部門の2部門に分けて審査される。今回は昨16日にプレゼンと審査が行われ、スタートアップ部門で(有)イグノスの大和田功代表、イノベーション部門で久慈琥珀鰍プレゼンした新田氏が見事その栄冠を射止め賞金50万円を獲得した。第2部では、昨年の受賞者である北田耕司、工藤昌代両社長の現状トークが展開された。
セキやんひとこと:近年この種のイベントへの参加事業者は減少気味だが、行政セクターが主催する際は、決して参加数の問題ではなく機会提供することにより地域の創業意識の質的向上が最大の役割だということを忘れてはならない。本命の村田さんが賞を逸したのは天誅?ひとえに小職が至らなかったということ!
第223号(2006年12月1日)
<グローバルスペース>
ウォルマート、インド市場へ挑戦
インドの小売分野においては、単一ブランド専門店以外に外資参入が認められていない。そこでウォルマートが今回とった方法はインドの大手企業バーティグループとフランチャイズ契約を結んで、ウォルマートブランド店舗を展開するというもの。ウォルマートの国別売上比率は、米国で8割と英国で1割弱、他の10数カ国で1割強という構図で、今年はドイツと韓国から撤退するなど特に先進諸国で苦戦している。
GMそしてフォードも、資金調達に担保提供
セキやんひとこと: 同社は、米国内の既存店の月間売上高も10年半ぶりに前年度割れになるとの状況下、中国に続きアジアの大国インドの市場が魅力的に映るらしいが、アメリカで圧倒的な支持をされたやり方が、他の国でも通用させることが出来るかどうか、小売業界の巨人の正念場だ。
GMとフォードの米自動車大手の信用力が低下し、資金調達に担保提供を余儀なくされている。まずGMは、今月15億ドル借り入れのため一部の施設を担保としたが、その前にも46億ドルの有担保融資枠を設定している。一方フォードは自社の資産(事実上、米自動車部門の全資産、金融部門フォード・モーター・クレジットとボルボ部門の株式)を担保に、最大180億ドルの融資を受けリストラに充当する方針だ。
セキやんひとこと: いずれも担保を提供しなければ融資を受けられない深刻な状態を浮き彫りにしている。これは、人件費の高騰や市場のシェア低下で経営が圧迫されたのが原因。驕れる平家久しからず、か。
<ローカルスペース>
一関に中高一貫教育導入へ
県立高校敷地内に県立中学校を設置し、高校入試なしで6年間の一貫教育を実施するという仕組みが、現実味を帯びてきた。当面は県内一校で実施する方針で、通学区は県内全域、寮は現段階で設置しない。具体的には、併設型中学校が一学年3クラス程度で併設型高校は一学年6クラス程度という。県は今年度中に導入校を決定、20年度に準備室の開設と併設型中学校の入学者選抜検査、21年度開校としている。
花巻市、「小さな市役所」構想 −朝日新聞岩手版−
セキやんひとこと:四国4県に匹敵する広い県土で寮も設けずに県内全域を通学区にするのは現実的だろうか。また学力検査なしでの中学入学時の選抜に納得できるものになるか。疑問は尽きないが、何よりもこの制度を導入する意義や目的が分からないし、もっと優先して取り組むべき課題があるだろうと思う。
大石満雄花巻市長が公約に掲げた「小さな市役所」の構想が公表された。市内26カ所に小さな市役所にあたる振興センターを設置し、地域ごとに住民によるコミュニティー会議が身近な事業を実施する仕組み。小学校や地区公民館単位で設置され、公民館は廃止。職員2人体制で、振興センター局長は課長相当職で、地元の事情に詳しい職員が配置され、住民票や印鑑証明の窓口業務を担うほか、コミュニティー活動の拠点にもなる。振興センター単位に、地区公民館館長や区長、PTAなど各種団体の代表者らによるコミュニティー会議を設置。道路舗装やカーブミラー、防犯灯の整備など地域の細かな事業を計画・実施する。
セキやんひとこと:この仕組みの本質は、地域の問題は地域を熟知する人たちが担うということ。これを進めると、いわゆる地域代表?議員が不要となり、結果として議員定数削減にもつながる。
第224号(2006年12月15日)
<グローバルスペース>
米中戦略経済対話、人民元を押し上げ
14日の上海外国為替市場で、昨年7月の人民元切り上げ後、初の7.81元台となる最高値を更新した。これはこの日から始まった米中戦略経済対話の冒頭でポールソン米財務長官が人民元改革の必要性に言及したことが少なからず影響を与え、人民元買い・ドル売りが加速した。
MATSUZAKA、60億円超で契約へ
セキやんひとこと: アメリカ側の豪華メンバーから見ても、今回の対話にかける両国の意気込みは並大抵ではないようだ。今後の世界経済の大きな流れのターニングポイントとなることは、想像するに難くない。
いよいよボストン・レッドソックスのMATSUZAKA誕生だ。応札額および年俸等で〆て約120〜130億円という。皆さんが本ニュースを確認される時には、詳細も確認されていることだろう。今季のメジャーのストーブリーグでは、日本人選手に話題沸騰だ。既にボストンには、巨人→日ハムの岡島投手もプレーすることになっているし、もしかして桑田投手も加わる可能性もありそうだ。また、ヤンキースには阪神から井川投手の入団も決まっている。
セキやんひとこと: いずれも、それなりの付加価値をしっかり提供してメジャーを盛り上げて欲しい。
<ローカルスペース>
雫石でボックス式ワサビの収穫始まる −岩手日報より−
雫石をワサビの産地にしようと、町の第三セクターが昨年、県内で初めて導入したボックス式栽培装置によるワサビの収穫が始まった。一般の沢ワサビなら通常2年を要するという収穫に1年半でこぎつけ、先月中旬から作業に入った。質も良好で、来年2月までに根ワサビ1.5トン、葉ワサビ10トンの収穫を見込む。従来の栽培法に比べ、労力をかけずに短期間で収穫できる同装置は、休耕田の活用策として注目されており、関係者は今回のモデル栽培成功に手応えを感じている。
雫石でのワサビ事業に、民間も参入 −盛岡タイムスより−
セキやんひとこと: さらに、次項のように盛岡市内の建設業者が新規事業として参入するなど、着実に広がりを見せている。この同装置は岐阜県のベンチャー企業「フォス」が特許を持ち、その特徴は管理が簡単であることや収穫率(沢ワサビは良くて7割だが、この方式だと9割5分を見込める)が高いことなどだ。
盛岡市の昭栄建設が雫石町西根にワサビ田の栽培システムを造成した。12日に同社の社員ら約20人がワサビ苗を植え付け、その場面が公開された。ワサビ田は上記の岐阜県フォスが開発したシステムで、1平方メートルのボックスに16本の苗を植えるユニット。現地は雫石町西根の借地約5千平方メートルで、2100箱を列に並べてビニールハウスをつくり、栽培面積約2千平方メートルに約3万2千本を植えた。設備投資については、公的貸与制度を活用し、建設業から異業種進出のモデルケースとなるよう期待されている。仕掛けたフォスの藤原社長は「ワサビが岩手の全国的な特産品になるのはここ1、2年の勝負。岩手県だけでなく全国に出荷したい。フォスとしてはワサビの専門料理店を盛岡市内に1、2店舗出したい」としている。
セキやんひとこと: 建設業の業態転換、農業の産業としての基盤確立の必要性、いずれも解決が迫られる今日的テーマだが、今回の建設会社のチャレンジでその両立の芽が出てきた。心からエールを送りたい。
第225号(2006年12月29日)
<グローバルスペース>
ローマ法王がクリスマス・メッセージ、中東での衝突憂慮 −NIKKEIより−
ローマ法王ベネディクト16世は25日昼(日本時間同日夜)、バチカンのサンピエトロ広場で恒例のクリスマス・メッセージ(ウルビ・エト・オルビ)を発表、中東やアフリカなど世界各地の紛争解決を訴えた。法王は「中東での多くの衝突を深く心配している。正義によって長く続く平和への道ができることを希望する」と述べた。法王は今年9月、イスラムの教えを「邪悪」とする発言を引用、イスラム教徒の反発を買っており、パレスチナ和平の進展への希望を強く表明することでキリスト教とイスラム教の和解を呼びかけた形だ。
イラクの米兵、死者2974人に・同時テロ犠牲者数上回る −NIKKEIより−
セキやんひとこと: 平和をしっかり担保する動きをして欲しい。時同じく9月に発足した日本丸の新政権は、ここに来てメロメロだ。来年の選挙は、国民が自らの責任をしっかり果たすという気概にかかっている。
AP通信は26日、独自集計の結果として、2003年3月のイラク戦争開戦以来、イラクで死亡した米兵数が計2974人になり、01年の米中枢同時テロの犠牲者数を1人上回ったと報じた。同時テロを検証した独立調査委員会が04年7月に公表した最終報告書などによると、犠牲者数はニューヨークの世界貿易センタービルで2749人、ワシントン郊外の国防総省ビルで184人、ペンシルベニア州でのユナイテッド機墜落で40人としており、同時テロの犠牲者は計2973人。同時テロから5年に合わせた今年9月の世界貿易センタービル跡地での追悼式典では、2749人の犠牲者全員の名前が読み上げられた。
セキやんひとこと: 懲りないブッシュも、来年はそろそろ潮時となる気配だ。それにつけてもこれに無節操に追随してきた日本の舵取り役の情けなさを嘆かずにはいられない???!!!
<ローカルスペース>
銭形平次と秋吉敏子
岩手県紫波町にある銭形平次生みの親の野村胡堂記念館で、日本人で初めて米国立芸術基金ジャズマスターズ賞を受賞した世界的ジャズピアニストの秋吉敏子氏を招いて、昨年の8月に続き来春2月に新春コンサートが開かれる。これには県内在住のジャズ喫茶ジョニーの経営者照井顕氏の尽力が大きい。
ノロ?or食中毒?
セキやんひとこと: 野村胡堂は音楽の目利きでも知られているが、実はあのソニーの黎明期にスポンサーとして極めて重要な役割を担っている。そうした面では、実業家の目利き力もなかなかのものだ。
関西地区に行った県内高校生が続々と体調不良を訴えている。高校ラグビーに出場した盛岡工業高校のキャプテンも前半は出場を見合わせ、そのことで浮き足立った仲間15人が普段の実力が発揮できないまま初戦で敗退した。相手は強豪の天理高なれど、今まで決勝などで対戦して敗れたことも無く、今年の夏合宿の練習試合でも勝っているのに、さぞかし選手たちにすれば無念だっただろう。
セキやんひとこと: 今月はじめに宮古工業高校の修学旅行で大量のノロウィルス犠牲者が出て大騒ぎだったが、実はそのちょっと前に関西地方に修学旅行に行った我が末娘が帰宅当日に京都で体調を崩し点滴を受け、一電車遅れてきた。おまけに担当した旅行社から、新幹線代の追加料金が来る始末。年が明けたら、この泣きっ面に蜂状態からの脱却を図りたいもんだ。何はともあれ、皆さん、良い年をお迎え下さい!