第226号(2007年1月12日)
<グローバルスペース>
次世代DVD戦争
米ラスベガスで8日に開幕した家電製品の見本市で、韓国LG電子は「ブルーレイ・ディスク」と「HD・DVD」の2つの次世代光学ドライブ規格に対応したプレーヤーおよびパソコン向けのドライブを発表した。次世代の標準規格争いで混乱しているユーザーへの対応というが、価格が1199$(約14万円)と割高だけに市場の反応はイマイチ。また、中国では国家プロジェクトとして独自規格のEVD方式を推進している。
100周年の自動車ショーで火花
セキやんひとこと: 中国の動きは、先行する2規格に支払う高額ライセンス料から中国メーカーを開放したいという目論見だが、当の中国メーカー間でもEVD方式そのものに対してまだ懐疑的な現状だ。ただし、世界一の人口を持ちかつ北京五輪を控えており、しばらくは注目の必要がありそうだ。
米デトロイトで7日に開幕した北米国際自動車ショーで、GMは家庭用電源で充電可能な新型電気自動車「シボレー・ボルト」、フォード・モーターがハイブリッドと燃料電池を組み合わせた新しいコンセプト車をそれぞれ発表し、後れを取った環境戦略での巻き返しに躍起となっている。これに対して、日本勢はトヨタ自動車がハイブリッド型のスポーツ車などを出展し、また欧州勢はディーゼル車の拡充で攻勢をかけている。
セキやんひとこと: 1907年開始とショーの歴史は古いが、10年ほど前まで米国におけるモーターショーは単なる大規模な商談会風だった。コンセプトカーなどが投入され本格的ショーとなったのは、つい最近だ。
<ローカルスペース>
やったぜ!盛商サッカー
終始ひたむきな姿勢でボールを追い続けた盛岡商業高校サッカー部が全国優勝した。ガンそして心臓病と病魔に襲われた斎藤重信監督。それに立ち向かう監督の不屈の姿勢が選手たちのあきらめないサッカースタイルにつながった。また、毎日約20Km走るという文字通り地に足を着け基本練習を積み重ねた事実にも頭が下がる。教育の荒廃が嘆かれる中、生徒たちには身近な手本・指導者が何よりということだろう。
夕張市の手づくり成人祭
セキやんひとこと: 今年のチームは、県予選の決勝も準決勝も1点差勝ちだったことが示す通り、決して圧倒的に強かったわけではなかった。しかし県予選から一貫して「ひたむきさ」は際立っていて、地味だがとても堅実だった。そして、国立でプレーする頃には、基礎体力に裏打ちされたそのプレースタイルにゆるぎない自信を持って戦っていた。成田選手のスピードや林選手のセンスは、眩しいばかりだった。慶祝!感謝!
財政破綻のあおりを受けて例年だったら60万円ほどあったという成人式の予算が全額カットされ繰越金の1万円だけ。そこで当の新成人の有志たちが、自分たちの式は自分たちで成功させようと立ち上がった。大声コンテストで窮状を訴えたりしながら、市民や広く域外にまでカンパを募った。その結果、液晶テレビを買うのをやめて募金した人をはじめ240万円近く集まり、かたや実際の費用は手作りだったこともあり20万円台だったという。その差額200万円余りは、来年度以降の成人祭に繰り越される。
セキやんひとこと: 何よりも全国から集結した新成人の爽やかな笑顔が素晴らしかった。こうしたエピソードを目の当たりにすると、今時の若者に大いに可能性を感じる。我々人生の先輩も、しっかりしなくちゃ!
第227号(2007年1月26日)
<グローバルスペース>
グローバル経済成長の陰で −英エコノミスト誌より−
近年、世界を変える技術革新と経済融合が混ざり合って、比類のない繁栄を生み出してきた。過去5年間の世界経済の成長率は、1970年代初頭以降のどんな時期よりも速い。中国では、国民1人ひとりの生産高が1990年代初めの4倍に達している。グローバルな労働力に加わったことで、発展途上国の何億もの人々が不潔と貧困を脱する機会を得た。さらに数億人の人が、ここに加わろうとしている。
欧州、暖冬から一転寒波に −NIKKEIより−
セキやんひとこと: 一方、先進国では企業収益が急拡大し一部の特定層が富を寡占化する中で、GDP(国内総生産)に対する労働分配率は史上最低水準に落ち込み、ブルーカラーだけでなく事務職を含む中産階級も皆、厳しい顔つきで次のリストラを待ちながら足を引きずって歩いている。それは幸せではない。
昨秋以来、異常高温が続いていた欧州が一転して強い寒気に覆われ、仏独の広範囲で大雪になっている。スキー場は一息ついた形で、だぶつき気味だった冬物衣料の販売も回復しそうだ。極端な気温変化のために、植物が正常な生育を妨げられるなど生態系への影響に懸念も出ている。北極圏から吹き付ける北風に乗って、寒波はドイツ、フランスからスペインの一部にまで及んでいる。パリでも日中の最高気温がやっと零度を超える程度。仏中部や東部は軒並み氷点下だ。
セキやんひとこと: アメリカ西海岸北部でも大雪に見舞われるなどの大寒波、逆にニューヨークでは1月初旬に22℃になるなど記録的な暖冬。世界中でこんな異常気象を引き起こしているのは、エルニーニョ現象ばかりが、その原因なのだろうか。人智の及ばざるものからの警鐘ではなかろうか?
<ローカルスペース>
納豆と当地の縁
納豆に罪はないのに、某番組の所為でチョット肩身が狭い?当地と納豆の関係は、古くは後三年の役の折に出羽の地に赴いた八幡太郎義家が命じて農民から供出させた煮豆が納豆となったと伝えられている。また、明治時代には盛岡高等農林(現在の岩手大学農学部)の松村博士が納豆菌を分離抽出し、近代における納豆の科学的な製造方法の礎を築いたとされている。
こちらも、暖冬の思わぬ影響
セキやんひとこと: さらに、松村教授は「高農納豆」を売り出し大評判になったというから、さしずめ大学発ベンチャーの走りともいえる。今でも、東北の有力納豆製造業者は松村式製法を踏襲している。
大雪の昨冬とは打って変わって、この冬は異様に暖かく、雪もさっぱり降らない。休業状態のスキー場や恒例の雪祭りでも雪ごいをしているが、願いはなかなか通じそうもない。そんな中、本州の最厳寒地である盛岡市玉山区藪川にある岩洞湖のワカサギ釣りが遅ればせながら一部解禁した。一部という位なので、氷の張り具合は十分ではなく、先日は湖に駐車しようとした釣り人の自動車が危うく水没しそうになった。
セキやんひとこと: ワカサギ釣りに行く人は、くれぐれも所定の場所に駐車しましょう。一方、先日お会いした自動車部品会社の社長さんは、雪による交通事故が無いので在庫の山になっていると嘆いていた。暖かい冬をめぐっての悲喜こもごも。いずれ、スリップなどの交通事故には、油断なさらぬよう!
第228号(2007年2月9日)
<グローバルスペース>
フォード、守りと攻め −ロイターおよびNIKKEIより−
米フォード・モーターは、早期退職に応じた米国の時間給労働者約8000人が1月に退職したことを明らかにした。そして、2010年までにコストを削減し生産ライン全体を改善するとした同社の大規模なリストラ計画は「順調かつ予定通り進んでいる」とした。早期退職の勧奨には労組に加入する約3万8000人の従業員が応じており、人員削減は9月1日までに完了する見込み。
米ベンチャー投資、ハイテク分野に集中 −企業診断より−
また、1990年代に人気を集めた中型乗用車「フォード・トーラス」を今夏に復活すると発表した。昨秋に生産を中止したが、消費者の認知度が高いことから既存車種の名前を「トーラス」に変えて売り込む。北米の販売低迷が深刻化しているため、車名などブランド戦略を見直してテコ入れを図る。
セキやんひとこと: 名門企業の再生へ攻守両面からチャレンジしている。いかに内部で効率アップを図っても、肝心の売上が振るわなければ、その先はない。これは、厳しい経営状況にあるものの共通点だ。
全米ベンチャーキャピタリスト協会によれば、2006年における投資企業の出口(資金回収)は引き続きM&A(合併・買収)が優位を保っているとしている。具体的には、同年のIPO(上場時の公募増資)は58社で53億ドル、M&Aは335社で166億ドルだった。業種別で見ると、IPOについては、テクノロジー分野が30億ドル、バイオテクノロジーを含むライフサイエンス分野が16億ドルとハイテク分野で9割を占めている。そして、M&Aではそれ以上にハイテク分野に集中している。
セキやんひとこと: アメリカらしいといえばそれまでだが、M&AにしろIPOにしろ、二者択一的に特定のテクノロジーを持つことで、他社=0そして自社=∞という解釈だ。ここには、暗黙知的なノウハウなどの感性的要素が入る余地はなく、ただ合理性の追求のみに腐心する姿が浮き彫りになっている。だがM&Aの手法を用いる際には、保有する顧客資源やブランド等も含め、総合力を評価する視点があっても良い筈だ。
<ローカルスペース>
北日本銀行、FOMA使って個人ローン
北日本銀行はNTTドコモ東北と組んで、申込〜契約〜借り入れ〜返済まですべて携帯電話によるローンのシステムを開発し、22日からサービスを開始する。窓口や郵送で行っていた利用希望者の本人確認作業を、FOMAのテレビ電話やカメラ機能を使って行うというのがミソで、この本人確認システムの特許も出願中ということで、今後はこの確認システムを預金契約などにも広げる構えだ。
一関高専、連携事業でベンチャー企業設立
セキやんひとこと: 借入限度50万円の年金利18%のローンで、プロミスが保証を受託しており無担保で保証人も不要だ。利用しやすくなったのは良いが、ご利用の際にはくれぐれも「返済計画」をしっかりと!
岩手県の夢県土事業の助成金を得て一関高専や地元企業の連携体で研究開発されて生まれた「オゾン発生器」。この事業展開を図るべく、資本金800万円でベンチャー企業が立ち上がった。
セキやんひとこと: このように高専が絡んでの企業設立は県内初で、全国的にも珍しい。もちろん紆余曲折はあろうが、ここはベストセラーを目指して頑張ってもらいたい。
第229号(2007年2月23日)
<グローバルスペース>
日本車、西へ西へ
2006年の日本の自動車メーカーのアジアでの生産台数が北米でのそれを上回り、アジアでの自動車需要が拡大している。さらにその内容を精査すると、インドで年率20%も市場が拡大しているように、インドや中国の伸びが顕著だ。一方、今まで好調だったタイ、マレーシア、インドネシアのASEAN主要3ヶ国は06年に初めて減少に転じ、07年もそれほどの回復は見込めないと予想されている。
尾を引く?利上げの経緯
セキやんひとこと: 世界の中で北アメリカとアジアを漠然と対比するのではなく、またアジアも一律でなく凸凹であることを認識しないと、企業は市場戦略に決定的な間違いを起こす。その点、トヨタがインドに新工場を建設するなど、さすがに世界市場を席巻している日本車メーカーは、しっかりと市場を読んで動いている。
この21日に開かれた日本銀行金融政策決定会合において、福井総裁はじめ賛成8に対し岩田副総裁だけ反対1で利上げを決め、即日実施した。昨年7月にゼロ金利を解除して以来7ヶ月ぶりで、前回1月に懸念された消費、物価、アメリカ景気の堅調さが確認されたとの判断だ。前回は政府の圧力に屈したとの感があったが、今回は純粋に各種指標をもとに判断したという見方がもっぱらだ。
セキやんひとこと: いかに鈍感な政府与党といえども、さすがに前回の政治サイドからの露骨な口先介入が、円安問題に神経をとがらせる諸外国の猛批判を招いたことを反省したようだ。今後は、逆に日銀のお手並み拝見ということで、帰すべきところへ責任が問われる本来の姿になったということだ。
<ローカルスペース>
一関にイオンスーパーセンター(SuC)
もともとは県立病院建設予定地だった一関市狐禅寺にイオンスーパーセンター一関店が開店した。核店舗はスーパーとホームセンターを合わせたスーパーセンターで、生鮮食料品や被服、医薬品、家電、園芸などの直営売り場のほか、30程度の専門店が並んでいる。岩手県内では金ケ崎ショッピングセンターに続き2店目で、盛岡市本社のイオンスーパーセンターが運営する。店舗面積は金ヶ崎店の3割増の1万5千u。
2つのファンドが同時投資
セキやんひとこと: 車で15分以内となる一関市や平泉町の約7万3000人を対象にするという。この商圏の小売業年間販売額は1000億円程度だが、一関店の売上額を推測すると、金ヶ崎店で年商40億円程度というからその3割増しとして50億円程度が目標と見られ、該当する地域でのシェアは5%にもおよぶ。
20日、有機エレクトロルミネッセンス(EL)パネルを開発および製造する東北デバイスに「いわてインキュベーション2号ファンド」(盛岡市)が3000万円、「東北グロースファンド」(仙台市)が1億500万円、それぞれ投資したと発表した。東北デバイスは電子部品製造のエーエムエス(青森県)の関連会社で、携帯電話の液晶パネルのバックライトなどに使う白色有機パネルを開発し、昨年6月から量産化に着手した。青森県六ケ所村に工場を建設。今回の出資で、同社の資本金は8億8162万円となった。
セキやんひとこと: 東北で初のケースか?要は企業のためのファンドなのだから、余計な雑音は不要!
たまたま、20〜21日に集合研修講師としてエーエムエス社員さん達と接したが、確かに優秀だけれど・・・。
第230号(2007年3月9日)
<グローバルスペース>
インドネシア、受難
先月の半ばインドネシアでレストランの責任者をしているバックンから以下のようなメールがあった。――こちらジャカルタは先々週末から先週いっぱい大洪水でした。地元報道(どういう統計をしているかわからないのであまり信用できませんが)によるとジャカルタの75%の地域が水に沈み、40万人以上が避難、50人が死亡だそうです。幸いなことに住んでいるところと会社ともに洪水の直接の被害は受けませんでしたが、交通が寸断されたために従業員が出勤できずに臨時休業にする事態になりました。予約のお客さんである邦人にお断りの電話をしようとしても一部の電話局も被害を受けたためになかなかつながらず、やっとつながったと思えば、こんな状況にもかかわらずお叱りを受ける次第でした。
インドネシア、受難続く
セキやんひとこと: ジャカルタは2002年にも大きな水害を受けており、万全の水害対策をとる事になっていたはずなのに、目玉の23.5キロの運河建設は完工率20%ほど、とバックンは嘆いていた。
この6日にインドネシア・スマトラ島中部パダン付近で、マグニチュード6.3の地震があり、パダン近郊で建物数百軒が倒壊、同国高官によると死者は約70人に達し、病院には骨折などをした負傷者があふれているという。さらに現地時間翌7日午前7時3分頃には、ジャワ島中部のジョクジャカルタで乗客・乗員140人を乗せた国営ガルーダ・インドネシア航空の旅客機が着陸時に炎上した。地元当局者によると、死者・不明者は49人にのぼり、91人が病院で手当てを受けているという。日本の外務省は同機に搭乗していた日本人2人の無事を確認した。
セキやんひとこと: 先月のジャカルタの水害に続き、さらに地震や飛行機事故とインドネシアでは災難が続いた。気持ちばかりで何も出来ないが、早く復旧・回復されることを祈らずにはいられない。
<ローカルスペース>
調理専門学校の現役生、調理技術全国大会で最高賞 −岩手日報より−
盛岡市の調理専門学校・北日本ハイテクニカルクッキングカレッジ2年の菅原佳子さんは、第22回調理師養成施設調理技術コンクール全国大会で、最高賞の内閣総理大臣奨励賞に輝いた。菅原さんは日本料理部門で参加、東北初の大臣表彰。「シンプルな作品なので、ごまかしがきかなかった。切り口などの細部に心を配った」と振り返る。思い悩みながらのレシピ作りでは、講師に「背伸びすることはない」と助言をもらい、1カ月かけて完成させた。年明けからは、1回につき3時間半、10回近く練習を重ねた。
同じ調理専門学校の卒業生、生肉料理コンで日本一 −岩手日日新聞より−
地域の食材と国産食肉を使った創作料理発表会「ファミリーミートクッキング」の第1回全国大会で、同校卒業生で花巻市の小沢裕子さん(22)が、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。小沢さんの料理「いわて三肉志〜お茶もち添え〜」は、県産南部赤鶏のひき肉を前沢牛しゃぶしゃぶ肉でくるみ、さらに県産南部ロイヤル豚しゃぶしゃぶ肉を巻き付け、その上にもち米や花巻産の古代米をまぶした料理。
まとめてセキやんひとこと: 現役の菅原さんは調理系専門学校で最も権威のある大会での最高賞、卒業生の小沢さんは国産食肉創作料理大会で最高賞、時期を同じく同窓の努力が結実した。お見事!