セキやん通信「経営の腑」第452号“まず触ってみる:どれを選び、どう始めるか 【新連載・生成AI ことはじめ】第2回”<通算767号>(2026年7月3日)
第455号“日常のちょい使い;同じ素材から、いくつもの“顔” 【新連載・生成AI ことはじめ】第5回”<通算770号>(2026年8月14日)
「経営の腑」第451号<通算766号>(2026年6月19日)
恐れるより、使いこなす 【新連載・生成AI ことはじめ】第1回
<以下、Claud Opusによる記述>
■ 今回のテーマ
今号から新シリーズを始めます。テーマは「生成AI」。ChatGPTやClaudeといった言葉が飛び交い、なにやら物々しい話も聞こえてきますが、私もしばらくは「自分には縁のない世界だ」と遠巻きに眺めておりました。
ところが触れてみると、これが想像以上に面白い。私と同じ「初心者」の皆さまと、悪戦苦闘しながら一緒に学んでいこう、というのがこの連載の趣旨です。
私は専門家ではなく、ほんの少し先を転びながら歩く「同走者」。中学生にも分かる言葉でお伝えします。
■ 私がやってみたこと
やったことは大げさなものではありません。画面に向かって、人に話しかけるように、ふつうの日本語で質問を打ち込んでみた──ただそれだけです。
すると相手は、なかなか的を射た答えを日本語で返してきます。何でも調べて整理してくれる、物知りで気の長い相談相手が一人増えたような感覚でした。
■ つまずき・気づき
正直、始める前がいちばん「身構えて」いました。自分に使いこなせるのか、壊しはしないか──。
ところが心配のほとんどは「知らないこと」から来る漠然とした不安にすぎませんでした。知らないから怖い。
使ってみれば、ただの便利な道具。スマートフォンを初めて手にしたときと同じ構図です。
もっとも、ときに堂々と間違える“クセ”もあり、その付き合い方は回を追ってお話しします。
■ 初心者へのひと言
「恐れるより、習熟して使いこなす」。肝に銘じているのは、この一言です。
完璧に理解してから、では始められません。まずは触ってみる。
経営の現場でも、新しい道具を「分からないから」と遠ざけるか「分からないなりに使ってみる」か──その小さな差が、数年後の大きな差になる気がしてなりません。
■ 次回予告
次回は「まず触ってみる ── どれを選び、どう始めるか」。種類や料金、最初の登録までを体験を交えてご案内します。皆さまからの「知りたいこと」「つまずいた点」も大歓迎です。お気軽にご返信ください。一緒に、楽しみながら学んでいきましょう。
<セキやんコメント> 齢73にして、第4次産業革命真っただ中。もう引退という手もあるが、こうした産業革命のタイミングに遭遇するのも何かの縁を感じるし、何より管理会計思想の啓蒙普及も道半ばでもあり、改めてもう少し頑張ろうと思う。このライフワークを次代につなぐツールとして、生成AIの活用に取り組むということです。
「経営の腑」第452号<通算767号>(2026年7月3日)
まず触ってみる:どれを選び、どう始めるか 【新連載・生成AI ことはじめ】第2回
<以下、Claud Opusによる記述>
■ 今回のテーマ
前回は「恐れるより使いこなす」という心構えの話でした。今回はいよいよ、実際の「最初の一歩」です。
とはいえ、いざ始めようとすると「種類が多くてどれを選べばいいの?」「無料と有料は何が違う?」「登録って難しそう」と、入口で足が止まりがち。そこを体験を交えて、できるだけ軽くしてみます。
■ 私がやってみたこと
私が触ってみたのは、Copilot、ChatGPT、Gemini、Claudeなどです。
どれも、人に話しかけるように日本語で打ち込むと答えが返ってくる「対話型AI」で、初心者のうちは大きな違いを気にする必要はありません。まずは一つ選んで始めれば十分です。
始め方も拍子抜けするほど簡単でした。サイトやアプリを開き、メールアドレスで登録するだけ。
ふつうのネットサービスに申し込むのと変わりません。料金は、無料でもかなり試せます。有料にすると、より賢く考えてくれたり、一日に使える量が増えたりする──という程度の理解で、まずは十分です。
■ つまずき・気づき
驚いたのは、その進化の速さです。
私がClaudeの「Sonnet4.6」という種類を使い始めた、なんと翌日に「さらに高性能なOpus4.8が使えます」という案内が届いたのです。昨日覚えたばかりなのに、もう次が出る。目が回るようでした。
ここで学んだのは、「完全に理解してから」「いちばん良いものを選んでから」と構えていては、いつまでも始められないということ。
待っている間にも、世界は先へ進んでいきます。設備やソフトの導入と同じで、完璧な時機を待つより、小さく始めて走りながら直す。これが結局いちばん早いようです。
■ 初心者へのひと言
「どれを選ぶか」で悩む時間が、いちばんもったいない。
無料で一つ始めてみて、合わなければ乗り換えればいいのです。大切なのは最良の選択より、最初の一歩。今日、アプリを一つ入れてみる。それだけで、もう半分は越えています。
■ 次回予告
次回は「AIへの『頼み方』入門」。実は、同じAIでも“頼み方”ひとつで答えの質がまるで変わります。その小さなコツを、具体例でお見せします。皆さまの「知りたいこと」「つまずいた点」も、引き続きお待ちしています。
<セキやんコメント> 一般的な生成AIでも相当なことができることを実感しているが、ビジュアル制作や動画制作さらにリサーチなど専門分野に強いAIも目白押しだ。ちなみに、Vrewを使ってA4判1枚の「管理会計組替え手順」テキストで動画生成を命じたら、アバターまで現れ30分ほどで仕上がり、驚いた。
「経営の腑」第453号<通算768号>(2026年7月17日)
AIへの「頼み方」入門 【新連載・生成AI ことはじめ】第3回
<以下、Claud Opusによる記述>
■ 今回のテーマ
前回、まずは一つ触ってみましょう、とお伝えしました。いざ使い始めると、次に出てくるのが「思ったような答えが返ってこない」という壁です。実はその多くは、AIのせいではなく、こちらの「頼み方」が原因。
同じAIでも、頼み方ひとつで答えの質はまるで変わります。今回は、その小さなコツをお伝えします。
■ 私がやってみたこと
試しに、漠然と「会議のやり方を教えて」と打ってみました。返ってきたのは、教科書のような一般論ばかり。そこで頼み方を変えてみます。「10人で行う部門会議を30分で終えたい。いつもだらだら長引くのが悩み。すぐ実行できる改善策を、箇条書きで5つ挙げて」――。すると今度は、自分の場でそのまま使えそうな、具体的な答えが返ってきたのです。
違いは三つ。「具体的に伝える」「状況や条件を添える」「答えの形(箇条書きで・5つ・短く等)を指定する」。これだけで、別人のように賢く働いてくれます。
■ つまずき・気づき
気づいたのは、AIは“察してくれない”ということ。これは、新しく入った社員や外注先に仕事を頼むときと、まったく同じでした。「いい感じにやっといて」では伝わらない。背景や目的、欲しい形をきちんと渡すほど、良い仕事が返ってくる。
つまり「頼み方」とは、私たちが日頃やっている“指示の出し方”そのもの。AIへの指示がうまくなると、不思議と、人への指示も整理されていく。これは管理職にとって、思わぬ副産物かもしれません。
■ 初心者へのひと言
合言葉は「丁寧に・具体的に・例を添えて」。一度で完璧を求めず、返ってきた答えに「もっと短く」「初心者向けに」と注文を重ねていけば、だんだん理想に近づきます。
人に相談するときと同じ、対話の積み重ねでよいのです。
■ 次回予告
次回は「ペルソナ設定マジック」。AIに“役割”を与えると、答えが専門家級に変わる――私が思わず驚いた、魔法のような技をご紹介します。皆さまの「知りたいこと」「つまずいた点」も、引き続きお待ちしています。
<セキやんコメント> 今回のテーマ「AIへの頼み方」を通じて、AIに対しても人間に対しても、「明確な指示」が「望ましい結果」を得られるという原則に、改めて気づかされた。みずから普段の仕事の質を上げる(だらしない仕事をしない)ことが、すなわち周囲に協力者を創るコツだということだ。
「経営の腑」第454号<通算769号>(2026年7月31日)
ペルソナ設定マジック 【新連載・生成AI ことはじめ】第4回
<以下、Claud Opusによる記述>
■ 今回のテーマ
前回は「丁寧に・具体的に・例を添えて」という頼み方のコツをお話ししました。今回は、そこからもう一歩。私が思わず「おおっ」と声を上げた、ちょっとした魔法のような技をご紹介します。
それが「ペルソナ設定」−−AIに“役割”を与える、というやり方です。
■ 私がやってみたこと
普通に質問すると、AIの答えは当たり障りのない一般論になりがちです。そこで、質問の前に一行、こう添えてみました。「あなたは管理会計に精通した専門家です。その立場で答えてください」
すると答えの手ざわりが、明らかに変わりました。言葉づかいが引き締まり、着眼点が実務的になり、まるで専門家に相談しているような返事が返ってくる。同じAI、同じ質問なのに、です。役割を与えるだけで、AIは“その人”になりきってくれるのです。
「新入社員に説明するつもりで」「取引先の社長の立場で」と変えれば、答え方もそれに合わせて変わります。
■ つまずき・気づき
なぜこんなことが起きるのか。私なりの理解はこうです。AIは世の中の膨大な文章を学んでいる。「専門家として」と言われれば専門家らしい引き出しが開き、「中学生に説明して」と言われれば易しい引き出しが開く。どの引き出しを開けさせるかは、こちらの一言次第なのです。
ただし、注意も一つ。専門家を名乗ったからといって、中身が必ず正しいわけではありません。“それらしさ”が増すぶん、かえって信じ込みやすくなる。裏を取るのは、あくまで人間の仕事です。この点は、回を改めてじっくりお話しします。
■ 初心者へのひと言
質問の頭に、たった一行。「あなたは○○です」と役割を与えてみてください。無料でも今すぐ試せます。
答えの変わりように、きっと驚かれるはずです。
■ 次回予告
次回は「日常のちょい使い」。要約、文章直し、メールの下書き−−明日から真似できる、私の小さな成功体験をご紹介します。皆さまの「知りたいこと」「つまずいた点」も、引き続きお待ちしています。
<セキやんコメント> 例えば、契約書のリスク分析には「あなたは企業のリスクマネジメント担当者です」、ソーシャルギフト市場のリサーチには「あなたは優秀なマーケットリサーチャーです」など、テーマに精通した専門家を指定することで、フィードバックされる内容のレベルが大きく変わることを実感しています。
「経営の腑」第455号<通算770号>(2026年8月14日)
日常のちょい使い;同じ素材から、いくつもの“顔”【新連載・生成AI ことはじめ】第5回
<以下、Claud Opusによる記述>
■ 今回のテーマ
ここまでは、AIとの「対話のコツ」を中心にお話ししてきました。今回は、その対話で実際に何ができるのか−−身近な「ちょい使い」をご紹介します。
文章直し、長い資料の要約、メールの下書き。そして今や、動画まで。特別なことは何もいりません。
■ 私がやってみたこと
先日、思わず唸った体験がありました。一枚のスライドをもとに、動画作成AI(Vrew)で2種類の動画を作ってみたのです。ひとつは普通のナレーション版、もうひとつは、画面にアバター(AIの登場人物)が現れて語りかける版。中身は同じはずなのに、受ける印象が驚くほど違う仕上がりになりました。
文章まわりでも同じです。長い経営資料を「3行で要約して」、取引先へのメールを「丁寧な文面に整えて」、さらに同じ説明を「専門家向け」と「初心者向け」に書き分けさせる??。どれも数分で返ってきます。
「新入社員に説明するつもりで」「取引先の社長の立場で」と変えれば、答え方もそれに合わせて変わります。
■ つまずき・気づき
面白かったのは、「同じ中身でも、見せ方しだいで伝わり方が変わる」と、あらためて実感できたこと。
そして何より、AIを使うと、その“複数の案”を手間なく作って見比べられるのです。
以前なら、一つ仕上げるのが精一杯でした。それが今は、いくつも試して、いちばん良いものを選べる。作るのはAI、選ぶのは人間、という分担です。
思えばこれは、複数案を並べて比較し、決断する??私たちが日頃おこなっている経営判断そのもの。選択肢を手軽に増やせるというのは、想像以上に大きな力だと感じています。
■ 初心者へのひと言
気負わず、今日の用事から始めてみてください。「このメール、もう少し丁寧に」「この長い文章、3行で」。うまくいった小さな成功体験が、次の一歩を後押ししてくれます。まずは一つ、AIに手伝ってもらいましょう。
■ 次回予告
次回は、ここまでの明るい話から一転します。題して「AIは堂々と間違える」。便利さの裏にある、必ず知っておきたい注意点を、正直にお伝えします。皆さまの「知りたいこと」「つまずいた点」も、引き続きお待ちしています。
<セキやんコメント> タタキ台や素案を作成するには、AIは適任だ。少々無理筋な要求をしても、文句も言わず、24時間フル活躍(睡眠時間なしで、良い)してくれる。そして、その優れた素案を選択し、最終形を決める役割こそがわれわれ人間に求められているのだ。心して判断・決断に臨もうと、改めて背筋が伸びる思いだ。
